2009年11月07日

売買手数料がゼロの ETF

 乙は、カン・チュンドさんのブログで知りました。
http://tohshi.blog61.fc2.com/blog-entry-802.html
 アメリカでは、売買手数料がゼロの ETF が登場したとのことです。
 これは、販売会社と運用会社が一体化することで初めて可能になる戦略です。なるほど、アメリカは進んでいますね。
 では、チャールズ・シュワブに口座を開設するべきか。
 それでもいいと思いますが、めんどうなのと、送金手数料がかなりかかりそうなのとを勘案すると、普通の人にとってはあまりメリットがないかもしれません。多額の資産運用をしている人は、可能性がありますので、検討してもよさそうです。あ、外国に居住する人間が口座開設が可能かどうか、確認していません。
 日本では、直販方式の投資信託もボツボツ出てきましたが、まだ少数です。さわかみ投信はかなりの資金を集めていますが、それ以外はまだ何ともいえない状態でしょうか。これでは、「インデックス・ファンドの直販」が始まるのはまだまだ先の話になりそうです。
 いや、しかし、投資家教育が進めば、意外と早くこんな投資信託(ETF)が実現するかもしれません。少なくとも、目指すべき方向はこちらでしょう。
 楽しみです。
 とはいいながら、一方では、日本ではなかなか実現しないだろうと予想しています。市場規模の問題、投資家層の厚みの問題、投資教育の普及の程度などで、日米の差はかなりあると感じています。
posted by 乙 at 05:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ETF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月06日

三菱UFJ投信の「eMAXIS」ブロガーミーティング

 乙は、11月5日の夜に開催された「eMAXIS」
http://maxis.muam.jp/e/
をテーマにしたブロガーミーティング
http://www.fund-no-umi.com/blog/2009/10/ufjemaxis-671f.html
に参加しました。19:30-21:30 に行われましたが、2時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 初めに、三菱UFJ投信商品企画部の代田秀雄部長(話し方、話の内容から判断して、非常に頭が切れる人です)から、今回の eMAXIS シリーズのねらいなどの説明がありました。ネット専用で低コストの(ノーロードで信託報酬が安い)インデックス・ファンドという明解なポリシーでした。
 代田氏によれば、特に、ブランドにこだわったという話でした。普通ならば「三菱UFJ 」あるいは「MUAM」を投信名の先頭に付けるところですが、「eMAXIS」では、あえてそれをせずに、新しいブランドを立ち上げるという覚悟で臨んだのだそうです。
 すでに、三菱UFJ投信には MAXIS という ETF があり、乙も、購入しましたが
2009.6.9 http://otsu.seesaa.net/article/121124301.html
それとの共通性を意識した命名です。MAX(最大の)+ AXIS(中心軸)で MAXIS だそうです。「e」は economy あるいは economical の頭文字でしょう。
 現状の投信業界では、大口投資家である退職者が窓販で買うのが主流で、だからこそ毎月分配型の投信が売れたりするわけですが、eMAXIS は、ターゲットが違います。小口投資をする資産形成層、年齢でいえば30代から50代のサラリーマンをターゲットにするという発想です。
 その裏には、現在、窓販の販売量は伸び悩んでいるものの、ネット経由の販売はどんどん増えているという事情があります。だいたい3ヵ月で 1000 億円程度の販売量だそうです。そこで、そのような有望なターゲットにねらいを定めたのが eMAXIS だというわけです。
 乙は、運用総額の想定を質問してみましたが、代田氏によれば、中長期的に 500 億円だそうです。これくらい資金が集まれば安定的に運用していけるとのことでした。確かにそうでしょう。問題は、この投信が多くの人(比較的若い人?)に理解され、資金が集まるかというところです。ネット専用(ネット証券経由でないと買えない)ですから、退職者にはハードルが高そうです。若い人ならばネット経由の申し込みはどうということもないでしょう。
 乙は、若い人=投資初心者にインデックス・ファンドに目を向けさせること自体が難問のように思いました。投資家教育が重要なのですが、三菱UFJ投信がそこまでやるのはそれはそれでコストのかかることでもあるので、なかなか実現はむずかしいでしょう。
 eMAXIS は、10月30日スタートで、3日間で 1.5 億円の資金が集まったということでした。代田氏からは2〜3年で運用を止めることは考えておらず、10年くらいは育てていきたいという発言がありましたが、さて、それが実現するかどうかが問題です。日本の投信事情を考慮すると、投資家の多数を占める大口高齢層はこういう投信に見向きをせず、若い人は知らないままになる可能性もあると思われます。投資家としても、数年くらいようすを見てもいいのかもしれません。(みんながそうすると、この投信に資金が集まらないということになってしまうのですが。)
 三菱UFJ投信は、直販の免許がないので、投資家に直接販売することはできないし、証券会社に顧客を紹介することもできないのだそうです。したがって、ネット販売の証券会社と連携して、売り出すしかなく、どうやって顧客にアプローチするかが問題のように思います。しかし、ブロガーミーティングのようなことを行っていれば、しだいに浸透するようにも思います。ブログを書く人は少数でも、読む人は多数でしょうから。

 余談ですが、三菱UFJ投信では、200 本くらいのベビーファンドを4人で管理しているなどという話も聞きました。インデックス・ファンドは、資金が入ってきたら、ほぼ全額をマザーファンドに渡すだけですから、管理の手間はあまりかかりません。だからこそ、こんな体制になっているのですね。
 また、商品企画部では、6ヵ月で20本ほどの新しい投信を作っていると聞きました。それは大変なことです。乙の感覚では、次々と新しい商品を出す必要はなく、今回の8種類くらいの投信で十分なので、それらを長期的に成長させるほうが望ましいと思うのですが、新しい投信を作らないと、お客にアピールしにくいのでしょう。しかし、これは、投資家教育が行き渡っていないせいだと思います。特にインデックスファンドは新しいファンドを作ることは不要で、基本的な数本があればそれで十分だと思います。
 そんな貴重な内部事情なども聞くことができて、大変有益なミーティングでした。
 また、こんな機会を作ってもらいたいものです。

 ミーティングの途中で、トンカツサンドイッチとコーヒーが出ました。初めからペットボトル入りのミネラルウォーターもありました。ボールペンももらいました。だから言うわけではありませんが、この eMAXIS シリーズは、確かに若い人におすすめできそうな投資信託だと思います。
 では、乙はこれを買うか。残念ながら買いません。
 現在、乙は ETF を中心に投資しているので、低コストだという信託報酬(税込み 0.42% から 0.63%)でも、まだ高いと感じます。しかし、若い方や小口投資家には eMAXIS がかなり適しているように思います。
 日本でも、こういう投資信託が受け入れられることを願っています。それは、投資家がきちんと勉強しているということを意味しています。そうありたいものです。

 イーノさん、直接的に、間接的に、いろいろとお世話様でした。
posted by 乙 at 05:18| Comment(2) | TrackBack(2) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月05日

京都府の公募型公共事業

 京都府では、2009 年から、全国初となる公募型公共事業をはじめました。
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2009041400159&genre=A2&area=K00
 京都府のホームページ上に案内が出ています。
http://www.pref.kyoto.jp/koubo-kouji/
 雇用・経済対策の面もあるようで、こうやって60億円を注ぎ込んで、京都府を温めようとしています。
http://www.pref.kyoto.jp/koho/dayori/200904/toku_01.html
 審査委員会の開催結果も公開され、
http://www.pref.kyoto.jp/koubo-kouji/kyotosiiinkai.html
どんな審査・議論がなされたか、よくわかります。
 京建労(全京都建築労働組合)もこれをニュースとして取り上げています。
http://www.kyokenro.or.jp/info/2009/05/post-8.html
 もちろん、府民は誰でも要望が出せるので、業者側からの要望であっても問題はありません。
 日本の多くの地域では(中央政府も含め)こういう公共事業は役人が具体的な計画を策定し、議会での承認を経て実施されるものでした。そこに住民の意向は若干は反映されるものの、むしろ、役所が中心となってきた感があります。一部住民の陳情やら一部政治家のごり押しやらがあって、昔から、新幹線の停車駅を自分の選挙区に持ってきたとか、空港を作ったとか、変な査定がまかり通ってきたことが多いように感じていました。いかにも不透明です。
 今回の京都の話は、小規模工事とはいえ、住民の声が府を動かすものであり、たいへん興味深い事例です。無駄をなくし、本当に必要な工事を行っていくというのはこういうことなのかもしれません。こういう公共事業が他の都道府県市区町村でも行われるようになると、公共事業のあり方も変わってくるかもしれません。住民たちも、そのような経験を通して、政治とは何か、役所とはどういうところか、知る人が多くなり、自分たちの住んでいるところを自分たちの手で改善していくような動きが出てくるように思います。
 乙は京都市のやり方に賛成です。
 京都は、さらに先を行ってほしいとともに、国も地方公共団体も、お金の使い方・使い道をよく考えてほしいものです。
posted by 乙 at 05:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

山崎元(2009.5)『資産運用実践講座T 投資理論と運用計画編』東洋経済新報社

 乙が読んだ本です。
 お金の運用に関する「中級」のテキストブックだとのふれこみです。
 まえがきにあるように、本書は、もともとフィナンシャルプランナー向けの解説だったものに手を加えて1冊にしたものだとのことです。それはわかるのですが、一読して、前半の第1章から第4章までがどちらかというと投資の考え方を述べたもので、FP向けの内容に感じました。一方、後半の第5章から第7章は投資家向けの内容のように感じました。個人投資家としては後半だけ読んでもいいのではないかと思いました。(それでは、著者の意図が伝わりませんが。)
 後半に書かれた内容は、山崎氏の以前の著述と重複するもので、やや新鮮味に欠けますが、しかし、変わらぬ真理はその通りにしか書けないので、これでいいのではないかと思います。個人投資家として心得ておくべきことはこれで尽くされているようにも思います。(乙は、以前、山崎氏とやや違う考え方を持っていたのですが、最近は、山崎氏の主張を正しいと考えるようになりました。)
 本書で乙がおもしろかった点を一つあげておきます。p.12 ですが、「年金生活者の資産運用方針」を述べたところです。110 歳まで生きることを仮定して、今の資産を取り崩しつつ 110 歳まで継続的に生活していく(70歳なら40年間で取り崩す)ように計算して、その金額を取り崩すという考え方です。毎年1回資産総額をもとに、取り崩し額を計算し直しながら生活していくというものでした。具体的な考え方を示されて、乙は「そうだ」と思いました。
 読んだ後、「本書の内容は確かに中級だ」と思いました。しかし、こういう本を読む人はどんな人だろうと思いました。具体的なイメージがわきませんでした。個人投資家で本書が役立つ人がいるのでしょうか。
 やや歯ごたえのある内容でした。

 なお、本書 p.132 の注1)では、「運用期間とリスクに関する数学的な議論は専門書(例えば『金融工学』野口悠紀雄・藤井眞理子著、ダイヤモンド社、pp.127-129)などを参照してください。」とありますが、そこを参照すると、ランダム・ウォークの極限としてのブラウン運動を定式化しているだけで、運用期間とリスクに関する議論ではないように思います。山崎氏の勘違いなのか、乙の読み取りが不十分なのか、わかりませんが。

タグ:山崎元
posted by 乙 at 04:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月03日

アメリカの証券会社からIBへの資産移管

 VMax さんのブログに要注目です。
http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/usib-d2d4.html
http://max999.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/usib-5a5e.html
 「USのある証券会社の資産(ETFポジションを含む)をIBに全部移管してみました」ということです。
 VMax さんにお尋ねしたところ、現金を含めて全部移管できたとのことです。
 ということは、アメリカから全部撤収するとき(そんなときはウン十年先にしか起こらないとは思いますが)あちこちにおいてある資金をいったん Interactrive Brokers に移動して、そこから日本の銀行に送金するという使い方ができます。もっとも、VMax さんによれば、IB への移管には 6,000 円ほどかかったということですから、アメリカ国内の場合であっても、海外送金手数料並みの手数料が取られるわけです。
 乙の場合、アメリカの証券会社として、Firstrade と E*TRADE と Interactive Brokers の三つを使っているのですが、もしかすると、これを IB 一つにまとめるほうがいいのかもしれません。しかし、一方では、一つにまとめると不便なケースもありそうです。もしかして IB の営業がうまくいかなくなったり(法的整理されたり)したら、大変です。そのあたりのバランスを考えると、やっぱり今のように三つの証券会社を使い分けるほうがいいのかもしれないとも思います。
 悩ましい話です。

 いずれにせよ、撤収のしかたの選択肢が一つ増えたということでは、意味があります。
 ブログに書いておいて、備忘録代わりにしましょう。
タグ:証券会社 IB
posted by 乙 at 08:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 金融機関 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月02日

門倉貴史+賃金クライシス取材班(2008.6)『貧困大国ニッポン』(宝島社新書)宝島社

 乙が読んだ本です。「2割の日本人が年収200万円以下」という副題が付いています。
 たくさんのワーキングプアに取材して、その生き様の具体例をちりばめた本です。大変きびしい生活が赤裸々に描かれます。中でも、pp.70-90 あたりでは、貧しさの故に売春するしかない(地方の)女性が登場します。いやもうどうしようもない感じです。また、男性の例では、pp.127-150 で闇職系若者を取材していますが、犯罪に手を染めるとなると、一線を越えたことになります。今の日本で、売春や犯罪と結びつくほどに、貧困が蔓延しているということです。貧しさ故にこんな人たちがいるのだと知るには、こういうルポ風の本が適していると思います。投稿する証言は全部匿名ですが、きちんと取材した結果だろうと思われます。
 本書では、最低賃金を引き上げることでこうしたワーキングプア問題を解決しようという提案をしていますが、話はそう簡単ではなさそうです。働き方を含め、日本社会のさまざまな事情が絡み合っており、それに対する簡単な解決策はないだろうと思います。
 多数のワーキングプアがいる日本の現状も問題ですが、日本社会の将来を考えると、さらに暗澹たる気持ちにさせられます。
 乙は、どうしたらいいか、まったく見当も付きません。マクロな日本社会の問題もさることながら、ミクロなワーキングプア個人のケースでも悩みは深いものがあります。
 乙の回りにも、働いていない若い人がいたりするのですが、そういう人をどうしたらいいか(どう働きかけをしたらいいか)、考えてもよくわかりません。困ったことだと腕組みするだけで、時間がどんどん流れ、そういう人たちが社会から取り残されていきます。10年、20年と経つと、みんなそれだけ年を取りますから、今のままでは成り立たないのですが、さりとて、展望はまったくありません。

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2009年11月01日

ETF Connect が使えなくなりました

 乙は、海外の各種の ETF の現状を知るために、ETF Connect を利用してきました。
 しかし、最近、サイトの運営方針が変わって、ETF 関連情報が見られなくなってしまいました。サイト自体も CEF Connect
http://www.cefconnect.com/
になっています。
 さて、サイトを見ると、ETF のことを調べるなら、MarketWatch, Morningstar, MSN Money を見るとよいと書いてあります。
 三つとも見てみると、MSN Money がややわかりにくい気がしました。
 そして、一発で得られる情報量では、MarketWatch よりも Morningstar
http://www.morningstar.com/
がいいかなと思いました。
 今後は、ETF Connect の代わりに、Morningstar をブラウザのお気に入りに登録しておきます。
posted by 乙 at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ETF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月31日

大前研一(2009.6)『最強国家ニッポンの設計図』小学館

 乙が読んだ本です。
 タイトル通りの本で、日本をどうするといいのか、明解に語っています。
 こういうのを1冊読むと元気になります。
 第1章「「年金と税金」で国民の「安心と意欲」を作り出せ」では、年金と税金をどうするべきかを論じています。
 p.31 から、高齢者に年金を辞退させる案が書いてあります。「えっ」と驚く新発想です。辞退してくれる人には所得税を安くしたり相続税をゼロにするという考え方です。こうすると、確かに、資産家などは年金を辞退するかもしれません。しかし、辞退する人は、辞退することで結局トクをすると考える人たちですから、国家レベルで見ると、年金か税金かのどちらかが安くなって、結局、国としては実入りが少なくなるように思うのですが、それでいいのでしょうか。
 p.34 では、年金を3割カットという案が出てきます。あるいは毎年5%減です。これまた思い切った提案です。今のように高齢者が若年層よりも多く、かつ選挙のときの投票率が高齢者のほうが若年者よりも高い場合は、こういう提案が通ることはなさそうです。しかし、データを示して、これが筋道だと説く大前氏の議論には説得力があります。
 p.68 からは「50兆円国家ファンド」を創設し、日本人すべてが「10%利回り」を手にする社会を実現せよと説きます。確かに、そうできれば言うことなしですが、「10%」の利回りは不可能だと思います。大前氏は、外国での大規模・長期投資や株式、不動産、デリバティブなどで運用すれば可能だと考えているようですが、乙はそうは思いません。それらの期待リターンは10%まで行かないはずです。p.72 では、実際10%が実現できた例を挙げていますが、それらは全部ドル建てであり、円建てならば、この間の円高傾向を考慮すると、プラスになっているかどうかさえあやしいものです。国家間で金利差がある場合、長期的には高金利国の通貨は下落し、低金利国の通貨は上昇するので、ドル・円の金利差が数%ある状態が今後も長く続くならば(今まで長く続いてきたのですから、そう考えるほうがいいと思いますが)、それだけで10%の利回りは不可能ということになります。
 第2章「経済を復興し、産業を興せ」もおもしろい話がたくさん出てきます。
 p.106 から、食糧安保の話が出ます。基本は「真の食料安保は「世界に打って出る農業」で実現せよ」ということで、日本人が、その知識と技術を持って外国で穀物などを生産し、それを日本に輸入するというアイディアです。第4次農業基盤整備事業費として、1993-2006年に41兆円も使ったとのことですが、それで農業がどうなったか、さっぱりわからないと述べています。だったら、そのカネを使って、世界中の農地と穀物メジャーを買うほうがいいというわけです。4大穀物メジャーを全部買っても 8.8 兆円程度だろうと推計しています。乙も、日本国内の農業を見ていると産業として成り立っていないと思うので、大前提案には同感しました。
 なお、最近、日経ビジネスONLINEで連載の始まった「漂流するコメ立国」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20091013/206964/
も、関連して興味深いと思います。
 第4章「憲法改正と道州制で「新しい国家のかたち」を作れ」では、道州制のあり方や国会のあり方など、根本的な改革案を示していますが、その中に、p.214 で、重要案件については国民投票で決めるとしています。これはうまくいかないのではないでしょうか。技術的には、国民投票は可能ですが、今の国民の関心と知識のレベルでは、国民投票はとんでもない結果になりそうです。いくつかの国民投票では矛盾した選択がなされるでしょう。たとえば、増税には反対、各種財政支出には賛成、国債の追加発行には反対というような結果になりそうです。そんなことで国家が運営できるとも思いません。
 本書では、いくつか問題に思うところもありますが、こういう大きなビジョンを全体として示されると、なるほどなあと思える面があります。まあそう簡単に実現できるとも思えませんが。
 こういうビジョンが示せる人が政治家(国のリーダー)になるべきでしょうね。とはいえ、日本の選挙の実態を考えると、こういう人はなかなか当選できないでしょうが。
 それこそが日本が衰退していく道なのですが、誰も気がついていません。

posted by 乙 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月30日

新興国株の割合

 グラフトン通りさんが、「 実質GDP成長率からみる先進国と途上国への株式投資配分」という記事をお書きです。
http://fortheopensociety.blog17.fc2.com/blog-entry-255.html
先進国のGDPがあまり成長せず、新興国のGDPが成長しているので、株式投資も新興国中心にしたらいいのではないかという考え方です。
 これは、カン・チュンドさんの提案
2008.12.29 http://otsu.seesaa.net/article/111858818.html
2007.11.28 http://otsu.seesaa.net/article/69520802.html
と同じ趣旨です。
 銀座なみきFP事務所さんのメールマガジンでも「【日本株を持つ意味】」
http://archive.mag2.com/0000141697/20091027143810000.html
で、いっこうに上昇しない日本株に投資するよりも、新興国株に投資したらいいのではないかと論じています。
 インデックス長期投資だからこそ、どこに投資するべきかを考える必要があるのかもしれません。
 このあたり、乙も迷っています。
 乙のポートフォリオ中では、新興国株の比率が目標よりも高い
2009.10.10 http://otsu.seesaa.net/article/129934742.html
のですが、それでもいいのかもしれません。
 その場合は、かなり安易ですが、「目標ポートフォリオ」の比率を変えて考えることになりそうです。
 目標=理想のポートフォリオ
2008.11.5 http://otsu.seesaa.net/article/109113190.html
を変更するという考え方です。
 まあ、ポートフォリオなんて、個人投資家の年齢や時代の趨勢に応じて少し変えたってかまわないと思っています。それを突き詰めていくとインデックス投資から離れていくのですが、……。
posted by 乙 at 04:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月29日

バス共通カードを使い切って

 バス共通カードは、東京近辺の一都三県のバスに乗れるカードです。プリペイド式で、5,000 円で買うと、5,850 円分乗れるので、お得です。
 乙も、以前はバスに乗る機会が多かったので、買ったのでしたが、最近はあまりバスに乗らなくなり、なかなか使い切るまでには至りませんでした。先日、久しぶりに、あるバスに乗って、やっと全部使い切りました。
 さて、使い切った後、次に再度 5,000 円のバス共通カードを買うべきか、迷いました。
 割引率を考えると、買ったほうがおトクです。
 しかし、バスに乗る機会はあまり多くない(1年でたぶん5回程度な)ので、今、5,000 円分を買うと、使い切るまで何年かかるかわかりません。それでも、おトクだとは思いますが、一方では、財布の中にずっとカードが入ったままで、バスに乗るときだけこれを出すというのはついうっかりしそうだし、めんどうな気がしました。
 そこで、新しいバス共通カードは買わないことにし、SUICA で乗ることにしました。
 カード類は、多くなると覚えていられなくなり、かえって邪魔です。
 割引率だけを考えるのでなく、その他の要素も考えたほうがいいように思いました。

 そんなことを考えていたら、日経新聞10月27日39面(東京・首都圏経済面)に、京成バスがバス共通カードを中止するという記事が出ていました。ネットでも一部が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20091026c3b2604a26.html
PASMO(SUICA と相互互換のIC乗車券)の利用が広まっており、バス共通カードの利用者が減少しているとのことです。何といっても PASMO はバスだけでなく、JRでも私鉄でも使えて、最近は一部のお店でも使えるようになって、便利になっています。他のバス会社でもバス共通カードの使用中止を検討しているところがあるという話です。
 こうなると、ますます、バス共通カードが不便になっていきます。バス共通カードを買うのは得策ではないことになってしまいます。

http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/bizplus/1256658544/-100
を見ると、「バス共通カードの割引率が高すぎるから廃止だろうな」というような意見や、「東京人は「宵越しの金は持たない」ってのが染み付いているからな パスモ・スイカ導入で鉄道会社の回数券売上も激減し、その分が普通運賃になって増収になったそうな。メンドクサイ・古臭いもの使うより金掛かってもICカードがいい
って奴が多い。これが東京以外で、東京程度のIC割引だったら普及は進まない。東京以外のIC乗車券は割引しまくっているってのに。」「利用減ってのはでまかせで、要は事実上の値上げをしたいだけだろ。」といった意見が掲載されています。

http://www.keiseibus.co.jp/pc/news/bus_toku.pdf
によれば、PASMO・SUICA によるバス利用には「バス特」というポイントサービスがあるという話です。もっとも1ヵ月単位で計算されるのでは、バスを日常的に使う人でないと、ポイントがムダになってしまうと思われます。
posted by 乙 at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする