2024年07月23日

認知症への備え

 乙は、退職後は年金生活をしています。投資している資金を少しずつ取り崩しながら、年金と合わせて、普通に生活できるような状態です。90歳、あるいは100歳まで長生きしたとしても、生活費が不足する事態にはなりそうにありません。
 しかし、老後の生活にはいろいろな不安が伴うものです。資金があればそれでよしというだけではすみません。
 一番の問題は、やはり認知症の問題でしょう。
 認知症になってしまうと、それまで築き上げてきたものがすべて無効になってしまう可能性があります。この点に関して、しばらく前に、日経新聞で記事を読みました。「投資の終活、相続・認知症への備え 証券会社も支援策」というものです。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB291XV0Z20C24A3000000/
(2024年4月21日 4:00)
 記事では、「認知症や相続への備えとして、高齢になった際に投資をどう整理するか。こうした投資の「終活」を支援する証券会社の動きが活発になってきた。個人でも相続に向け、早いうちから資産をまとめる動きが広がっている。」ということで、証券会社の例を取り上げていました。
 野村証券では、高齢者担当の専門職「ハートフルパートナー」という人がいるそうで、高齢者の相続相談などを担当するそうです。
 認知機能が低下すると、取引の判断などが正確にできなくなる恐れが高まります。さらに認知症となった場合は証券口座が凍結され、家族であっても取引できなくなるそうです。これは一大事です。
 乙は対面式の証券会社は使っておらず、ネット証券だけを使っています。ということは、こういうサービスが使えないということになりそうです。ネット証券では認知症に気づかないことになります。家族信託という形で子供に財産の管理を任せる手がありますが、他の親族とトラブルになるリスクがあります。
 記事中では、楽天証券やマネックス証券など、ネット証券でもこの問題に取り組む例が増えてきたという話なので、今後はいろいろな例が増えてきそうです。
 しかし、一番の問題は、相続や認知症などを考慮した投資の意識を投資家が持っているかどうかということでしょう。
 乙は、いざというときに備えて、乙の口座情報一覧をまとめて、妻と長男に知らせるようにしています。乙の死後に開ける封筒の中に詳細を書いた紙が入っています。相続の方針についても触れています。この封筒は、死後だけではなく、認知症になった場合も開けてよいとするべきかもしれません。このような「準備」も終活の一種ととらえられそうです。
 日常的に、認知症にならないような生活の工夫が必要なように思います。乙は将棋が好きなので、定期的に将棋を指すことで頭を使うことを心がけています。そして、毎朝ある程度の散歩をして、身体の方も衰えないように注意しています。
 その上に、万が一の事態になったときにどうするかを考えて、その対策をしておけば、まあ認知症の問題には関わらずに生きていけるのではないかと考えています。
 自分の老化は自分で意識しにくいもののようです。そういう場合は、家族と連携し合って生きていくようにする必要があります。
 こんなことを考えると、投資をするということは、人生そのもののように思えてきました。
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2024年06月26日

松屋フーズホールディングスの株主総会に出席

 乙は、都庁前駅のそばのハイアットリージェンシー東京で開催された松屋フーズホールディングスの株主総会に出席してきました。
 会社側の報告事項と決議事項の説明があった後、株主からの質問や要望、意見などの発言がありました。乙はこのやり取りが好きで、あちこちの会社の株主総会に出席しています。
 松屋フーズホールディングスの株主総会は、他の会社の株主総会とちょっと違ったところがありました。株主からのほぼすべての発言に対して、社長(瓦葺一利氏)が自ら回答していました。他の取締役に回答を回したのは1件だけだったと思います。
 実は、これはすごいことです。会社の今後の海外展開や、中期的な目標といった大きな質問だけでなく、どこそこの店舗が火災を起こしたとか、テイクアウトの容器の蓋が外しにくいとか、各国大使館とのコラボによるメニュー展開はどうなっているかなどの細かい質問も飛びだしてきました。それぞれの質問に対して、社長の回答はすばらしいもので、質問の意味を取り違えることはなく、それぞれに対して的確に答えていました。
 乙は、そのようすを聞いていて、この社長は、松屋フーズの全体を自分で完全に把握している印象を持ちました。
 今の社長は創業者(瓦葺利夫氏:現会長)の長男だとのことですが、
http://rekidai.blog.fc2.com/blog-entry-687.html
乙は、今回の社長の答弁を聞いていて、安心感・信頼感が高まりました。こういう社長ならば、安心して経営を任せられるという自信が持てました。
 乙は、松屋フーズの株をずっと持ち続けようと思います。10年後、20年後の松屋フーズが楽しみです。
posted by 乙 at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月16日

ジャステックの株式の公開買付と売却

 乙の所に、先日厚みのある書類が郵送されてきて、ジャステックの株式の公開買付が行われるという話が書いてありました。乙はジャステックの株を 100 株だけ持っていたのでした。
 乙は、先日、ベネフィット・ワンの株式の公開買付の話を経験し、株式を売却したばかりでした。
2024.3.10 http://otsu.seesaa.net/article/502622199.html
 今回も、同じ判断をしました。すなわち、公開付けに応募するような面倒なことはせずに、すぐに市場で売却するということです。
 ネットで株価のチャートを見てみると、1937 円くらいに張り付いていました。
 そこで、乙が保有する 100 株を 1937 円で売りに出しました。後日確認すると、すぐに売れたようです。
 公開買付価格は 1940 円でしたから、その差は3円です。100 株を売却したので、300 円だけ損をしましたが、まあこれくらいは、公開買付に応募する大変さと比べれば、取るに足りない金額です。手数料と思っても安いものです。
 乙がジャステックの株を購入したときは、1348 円で買いましたから、5万円を超える利益が出たことになります。
 さらに数日待つと、証券会社から 11,969 円が譲渡益税になるという通知がありました。利益の約2割ということで、こういう計算になるわけです。
 この分を節約することもできなくはありません。損失の出ている株式を売却する手があります。しかし、ちょうど今回の利益に該当するような株式数を売却するのは面倒だし、乙が保有する株式全体について長期的に見れば、いずれにせよ利益が出ることになるので、今回は税金をこのまままじめに払うことにしました。
posted by 乙 at 15:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月08日

投資金額とリスクの取り方(株式の比率)

 このブログでは、乙の投資金額について書いたことはありません。比率だけは示しましたが、絶対額は書かないままにしてきました。
 しかし、乙の20年ほどの経験の中で、投資金額の多少によってリスクをどう考えるべきかが違っているような気分になりました。主観的なものですので、客観的な裏付けがあるわけではありません。
 投資先として、株式と債券がある場合、株式はハイリスク・ハイリターンであり、債券はローリスク・ローリターンです。これはいつでも成り立ちます。株式に投資すると、ハイリスクですから、株価の上昇にともなって投資資金が急増する場合もあるでしょうが、株価の大暴落があってすっからかんになる場合もあるかと思います。債券に投資すると、ローリスクですから、そういうことがなく、いつもわずかながらの投資資金の増加が見込まれます。
 そんなわけで、投資本などを読むと、株式と債券の比率をコントロールするとよいというようなことが書かれています。年齢によって比率をだんだん変えるのがよいというような記述もあったりします。若いうちは自分で働いて稼げるということで、リスクを取ってもいいので、株式投資の比率を高くし、歳を取ってきたら、自力で稼げなくなり、大暴落にあうと老後資金がなくなってしまうから、株式投資の比率を低くする(債券投資の比率を高める)という考え方です。
 乙の経験(というか感覚ですが)では、投資金額によってこのような考え方が違ってくるように思います。
 数百万円から数千万円を投資する場合、やはり、老後資金を失うことは歳を取った後で生活できないことに直結しますから、大きな問題になります。だから、株式に全力集中などということは、危なっかしくてやるべきではないと思います。しかし、投資資金が1億円から2億円を越えるようになってくると、ちょっと感覚が違ってきます。
 株式に集中投資して、債券をまったく持たない場合もあるかと思います。すると、1年で資金が半減するような暴落も経験することがありそうです。まれには資金が2割程度まで減ってしまうことがあるかもしれません。日本のバブル崩壊時には、4万円近くの株価が7千円を切るところまで暴落しました。2割以下になってしまったわけです。
 しかし、仮に2億円の資金を株式で運用している場合、株価が2割になってしまっても、4千万円が手元に残ります。これだけでは老後が心配だという人もいるでしょうが、年金をもらっているならば、毎年の定期収入が別にあることになりますから、年金以外に4千万円くらい資金があれば、何とか老後を食いつないでいくには十分ではないかと感じます。
 この感覚は、1億円ないし2億円くらい運用資金がないと成り立たないことになります。世の中の富豪と言われる人はそんな額をはるかに超える資金を持っているわけですから、そういう人は株式投資一択でいいのではないでしょうか。
 それにしても、大暴落は怖いので、一つの銘柄の株式に全資金をかけるようなことはするべきではないと思います。会社が破産して無一文になってしまう危険性があります。
 分散投資ということで、インデックス投資を心がけているような場合、たくさんの銘柄に資金が分散されますから、大暴落(つまりはすべての企業の株価下落)というのも起こる確率が低くなります。
 特に、海外の株式を視野に入れて世界の株式に分散投資している場合は、全世界の株価が一斉に大暴落という事件が起こる確率はさらに低くなります。
 ということで、投資金額がそれなりに多くなれば、全資金を株式に投資するという手もあるのではないでしょうか。株式はハイリスク・ハイリターンです。ということは、一般に株式で運用している方が資金が増加しやすいということです。たまに大暴落があるのですが、それを回避することは(特に素人には)不可能です。受け入れるしかありません。
 こんなことを考えていると、世の中のお金持ちがさらにお金持ちになっていくプロセスがわかってきます。お金持ちは、株式投資を通じてリスクが取れるので、自分の資金がさらに増えていくことが多いということになります。乙は、その入口が垣間見えたような気がしました。
 山崎元氏の“2世代運用”についての話も、そんな文脈でとらえられるかもしれません。
2022.1.27 http://otsu.seesaa.net/article/485375803.html
posted by 乙 at 03:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月24日

Interactive Brokers で毎月の取り崩しと日本への送金

 乙は、2023 年3月末の退職後に年金生活者になりました。
 乙は、アメリカの Interactive Brokers 証券会社で各種 ETF などを購入してきましたが、今後はこれを取り崩すことになります。
 もしも、このままにしておいて、乙が死んでしまった場合、家族にあてて、どんな金融機関にどのくらいの資産が預けてあるかはメッセージを残すようにしています。

 2010.2.3 エンディングノートと妻への報告
    http://otsu.seesaa.net/article/140099414.html
 2008.2.10 エンディングノート(4)
    http://otsu.seesaa.net/article/83238257.html
 2008.2.9 エンディングノート(3)
    http://otsu.seesaa.net/article/83093468.html
 2008.2.8 エンディングノート(2)
    http://otsu.seesaa.net/article/82931951.html
 2008.2.7 エンディングノート(1)
    http://otsu.seesaa.net/article/82754174.html

 しかし、実際にいざそうなると、家族はどうしたらいいかわからない場合も出てくるかもしれません。国内の金融機関は、日本語でやり取りできますから、何とかなると思いますが、海外の金融機関は日本語が通じませんので、家族にはかなりの負担になるかと思います。
 そこで、毎月一定額の資金を取り崩し、日本の金融機関に送金することにしました。
 Interactive Brokers は、毎月1回までの資金引き出しが無料でできます。日本での受け取り銀行を新生銀行にすると毎月1回までの海外からの入金が無料でできます。両方を組み合わせれば、最も安い送金方法が完成です。
 そんなわけで、乙は 2023 年の9月から毎月1回の取り崩し→送金の手続きを行ってきました。数年程度で全額を送金し終えると思いますので、そのときは、口座を閉鎖して取引が終わります。
 日本の証券会社などでの取引はさらに継続させますが、こちらは、乙が死んだ場合でも、家族が何とかしてくれるでしょう。
 海外の口座は、数年先を見越して、順次解約していくことになります。
 これが乙の終活ということになります。
posted by 乙 at 16:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 老後の生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月10日

ベネフィット・ワンの株式の公開買付と売却

 乙はベネフィット・ワン(2412)の株式を 200 株ほど持っていました。なぜこの株を買おうと思ったのか、今となっては思い出せません。そもそも、いついくらで買ったのかも忘れましたし、記録も残していません。
 先日、乙のところにベネフィット・ワンの公開買付が始まるという書類が送られてきました。分厚い書類で、一読するのも大変なくらいです。
 乙は、昨年、東芝の株で公開買付の経験をしました。

2023.9.27 東芝の株式の公開買付に応募(続)
    http://otsu.seesaa.net/article/500904951.html
2023.9.22 東芝の株式の公開買付に応募
    http://otsu.seesaa.net/article/500840771.html

 公開買付に応募する手続きが面倒で、またこれと同じことをするのかと思うと、嫌気がさしてきました。
 みずほ証券に口座を開設し、乙がベネフィット・ワンの株を入れている SBI 証券から株式を移管し、その上で、公開買付に応募するという手続きをするわけですが、それをしたからといって、特にもうかるわけでもありません。公開買付の金額 2173 円で株が売れるというだけの話です。
 そこで、今回は、公開買付に応募しないことにしようと思いました。今回のように会社の取締役会が賛成している公開買付はだいたい成立するものです。
 乙が、公開買付に応募しないでそのまま株を持っていると、結局、賛成多数で公開買付が成立し、数ヶ月後に当該株式が上場廃止になるのですが、そのとき、公開買付のときと同じ価格で会社が株を買ってくれることが多いようです。だから、何もせず、そのまま株を持っているだけで、(数ヶ月間のタイムラグはありますが)公開買付と同様の結果になります。
 だったら、面倒な手続きをすることはまったくのムダな努力です。乙は何もしないで行こうと思いました。
 公開買付が発表されても、市場での売買は継続されます。株価は、だいたい公開買付の価格の少し下あたりで張り付いたような価格になります。
 そこで、SBI 証券経由で 2170 円で売却注文を出しました。乙は 200 株を所有していますので、3円×200株=600 円の損失が出ますが、大した金額ではないし、むしろ面倒な手間が省けるので、手間賃だと思えば問題はありません。公開買付の価格からたった3円しか違わないのなら、買う方だってあまりもうけが出ないわけで、だったら乙が売ろうとしても売れない結果に終わるかもしれません。その場合は、そのままじっと株を保有していて、数ヶ月遅れで現金化されて、それで終わります。
 そんなことで、ベネフィット・ワンの株を 2170 円の指し値で売り注文を出して、一週間ほど待ってみました。
 何と、売れました。その後、株価の流れをチャートでチェックしてみると、2170 円に達したのはほんの瞬間的なタイミングで、だいたいは 2168 円から 2169 円あたりを指しています。乙は運がよかったようです。
 こうして乙は公開買付の対処法の一つを身をもって経験したことになります。
posted by 乙 at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月27日

ジャステックの株主総会に出席

 乙はジャステックという会社の株主です。
 先日、株主総会の案内が来たので、出席してみました。2月27日(火)10:00- ということで、働いている人には出席がむずかしい時間帯です。まあ、たいていの会社の株主総会は平日の10時から開催されるように思いますが。
 会場は、シェラトン都ホテル東京の地下2階「醍醐東」の間でした。きれいで立派な会場でした。
 乙が行ってみると、前方のひな壇には取締役などがズラリと並ぶ形式になっており、株主席にはイスが(互いに十分な間隔を空けて)数十脚配置されていました。
 株主総会の冒頭、株主総数が 5,666 人であること、議決権総数が 171,603 個であることが紹介されました。しかし、会場に来ていた株主は30人程度でした。大部分の株主は、インターネット等による議決権行使、あるいは、書面による議決権行使をしたものと思われます。
 ということは、株主総会が始まる時点で、すべての議案が可決されることが決まっていたことになります。
 何とも盛り上がらない株主総会になりました。
 四つの議案の説明のあと、質問時間が設けられました。
 株主からの質問で、株主優待に関する考え方が質問されました。社長は株主優待を導入するつもりはないと言い切っていましたが、これは当然です。外食業や小売業などでは株主=消費者であることが多いので、株主優待にもそれなりに意味がありますが、ジャステックのような情報産業では株主優待を導入する意味がありません。そんなことを期待して株主になる人もいないでしょう。
 議案は、すべて可決され、株主総会は40分程度で終わりになりました。
 その後、今期で退任する取締役会長であり、創立者である神山茂氏から退任の挨拶がありました。神山氏は、50年以上にわたってジャステックを率いてきたわけで、会社に対する貢献には大きなものがあります。
 神山氏は「ソフトの開発は創造である。ChatGPT のようなものは、知識を集めているだけであって創造ではないから、ソフトを開発しているわけではない」と述べ、ソフトの開発には創造をになう人間が必要であり、当社の存在意義はそこにあるという趣旨の挨拶でした。乙は、神山氏をなかなか骨の座った人物のように思いました。
 株主総会は、(大株主でなければ)出席してもしなくても、あまり変わらないものです。しかし、会社の一面を知ること、特に社長がどんな人かを知ることができるので、乙は出席する意味があると思っています。
 乙は、退職後に時間の余裕ができたので、株主総会の出席の機会が増えたように思います。投資家というよりは、趣味みたいなものでしょうか。
posted by 乙 at 14:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月13日

UBS ETF 欧州株(MSCI ヨーロッパ)最終計算報告書

 乙が投資していた UBS ETF 欧州株(MSCI ヨーロッパ)については、すでに運用が終わりました。
2023.7.27 http://otsu.seesaa.net/article/500165151.html
2023.7.26 http://otsu.seesaa.net/article/500156878.html
 その後、信託財産状況報告書が送られてきて、全部終わりと思っていました。
2023.11.2 http://otsu.seesaa.net/article/501318135.html
 その後、しばらくして、最終計算報告書が郵送されてきました。目新しいことは何も書かれていなかったのですが、受益権(乙には意味がわかりませんが、運用者の報酬でしょうか)165,082 円とか、経常損失(外国為替の評価損)4,304 円について書かれており、信託財産の利息8円まで細かく書かれていました。
 まあ ETF なので、こういう細かいところまで開示義務があるのでしょう。当然のことながら、最終的な清算まで全部納得できるものでした。

 で、これに比べると、Walton 社の最終的な償還に関する連絡は極めて不十分であることがわかります。
2023.12.17 http://otsu.seesaa.net/article/501788466.html
2023.9.30 http://otsu.seesaa.net/article/500937334.html
2023.9.9 http://otsu.seesaa.net/article/500677505.html
 投資者に対する報告の義務はないのでしょうが、何がどうなったか、まったくわからないままです。(Walton 社の)ランドバンキングは、その投資者に対して極めて不透明で、何がどう評価され、どんなふうに償還されたのか、まったく開示されません。若干でももうけが出ていればそういう不満は和らぎますが、大きな損失を抱えて償還された場合、投資者としては大きな不満が解消されません。
 その意味で、ランドバンキングに投資することは、望ましくないということになります。
 もっとも、こんな話は、乙が20年弱の投資期間を経て(Walton 社の)ランドバンキングに関して一通り全部経験したからわかることであって、投資を始める段階(最初にランドバンキングを知ったとき)では、とてもここまでは見通せなかったし、可否を判断することはできなかったように思います。
 「知らないもの、わからないものには投資しない」という原則は有効ですが、そんなことを言い出すと、普通に投資信託や株に投資するときだって、ほぼ何も知らないしわからないようなものですから、一切の投資ができなくなってしまうかもしれません。
 少しだけ投資して、経験してみることがあってもいいだろうと思います。損失は損失ですが、授業料みたいなものです。
posted by 乙 at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ETF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月17日

WALTON から New Tecumseth 14 ランド・バンキング償還に関するメールが届いた

 乙が投資していた WALTON New Tecumseth 14 ランド・バンキングが償還されました。
2023.9.30 http://otsu.seesaa.net/article/500937334.html
2023.9.9 http://otsu.seesaa.net/article/500677505.html
 その後、しばらくしてメールで会計報告が送られてきました。メールが届いてから約1ヶ月が経ちましたので、もうこれからメールがあることは考えられないでしょう。
 メールの先頭には、「This e-mail message and any attachments may contain confidential and/or privileged information intended only for the addressee.」とありますので、その詳細をここに示すことはできませんが、添付ファイル「31136 Payment Confirmation 09.12.2023 - Exit Distribution - 31136-1.pdf」には、Source Amount(カナダドルでの償還額)、Transfer Fee(送金手数料)、FX Rate(日本円への為替レート)、Sent Amount(日本円での償還額)が書いてある程度でした。
 乙は大いに不満に思いました。
 このランドバンキングは、結果的に大きなマイナスになったのに、なぜそうなったのか、設定時(募集時)の計画とどこがどう違ったのかなどがまったく書かれていませんでした。できたら、他の類似案件はどうなっているのかなども知りたいと思いました。
 まあ、会計処理に不正はないものと思いますが、くわしい説明がないことにはがっかりしました。最後の結果だけでなく、数年ごとにでも、その時点での中間的な状況を知らされれば、投資家としては安心感があると思いますが、それを知らされないまま長期間が経っていったことは不満が残ります。
 乙は、もう二度とランドバンキングに投資することはないでしょうが、いい勉強になりました。
posted by 乙 at 17:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月21日

NISA で eMAXIS Slim 全世界株式の積立の設定

 乙は、2024 年から新しい NISA の制度が始まるのに合わせて、毎月1回の積立投資をすることにしました。
 SBI 証券では、すでに申込を受け付けているので、さっそくサイトにアクセスして積立の設定をしました。
 投資先は投資信託の中から選び、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)にしました。
 つみたて投資枠10万円と成長投資枠20万円で、毎月30万円を積み立てることにしました。
 乙はもう退職したので、リスクを抑えた投資(債券投資ということです)がいいという考え方もあると思いますが、自分ではそうは考えません。ある程度の資産ができてしまうと、積立の全額を株式にしてもいいという考え方が可能です。いざとなったとき、投資資産額が半額に暴落するようなことがあったとしても、あと半額があれば(年金と合わせて)老後の生活は十分まかなえます。
 そんなことを考えて、eMAXIS Slim 全世界株式に全額を振り向けました。
 SBI 証券の積立投資の申込の手続きは、しょっちゅう行うものでないので、ちょっとわかりにくかったのですが、何とかできました。
 このまま5年間積立を継続すると、NISA の枠が満杯になります。そのあとのことは、5年後に考えることにしましょう。
 乙が一つ気になったことは、毎月5日を購入日にしたのですが、次の発注予定日が「2023/12/05」となってしまったことです。そもそも 2024 年スタートのつみたて投資と成長投資ということですから、12月5日では購入できないものと思われます。とはいえ、SBI 証券の表示は不親切だと思います。
posted by 乙 at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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