2006年09月30日

安間伸(2004.6)『ホントは教えたくない資産運用のカラクリA タブーとリスク編』東洋経済新報社

 乙が読んだ本です。
 まえがきが「本書は危険なパンドラの箱です」ということばで始まるので、どんな内容なのだろうと期待して買ってしまいました。
 本書は、投資のリスク(といってもボラティリティという意味ではなく、「危険性」のほうが近いですが)について語られます。いろいろな詐欺事件などが起こるけれども、それは投資家がころりと騙されるからだというわけで、投資家にいろいろな危険性を知らせることをねらったという本です。
 では、具体的にどんな話がされるかというと、「海外には収益率の高いファンドが多い」「金利が上がると、持っている債券の価値が下がって生保は破綻する」「元本保証で、高利回り」「預金封鎖に備えて、外貨・不動産・株・金を買おう」などというのは、間違いだというわけです。
 乙が一読した感想では、「パンドラの箱」というほどのことではなさそうです。大部分は、常識的なわかりやすい話のように思いました。
 いくつか、おもしろいと思ったところを書きます。
 p.67 安間氏は「長期の投資家はボラティリティを気にせず、高収益をねらうべし」と説きます。長期で投資できる投資家は、短期的な価格変動をそれほど恐れることはないから、リターンが高いと思われる資産に投資を続ければよいというわけです。逆に、投資期間が限られている投資家は価格変動を気にしなければならず、短期であればリスクを取らないようにするべきだというわけです。これはこれで一つの考え方ですが、問題は、個人投資家が自分の投資スタンスをきちんと把握できるかということです。乙は15年の投資を考えていますが、これは長期でしょうか。安間氏の考え方では、長期というには短すぎるでしょう。機関投資家の場合は、無限に長い期間を投資に充てることがありますから、まさにそういうのが長期投資家というべきです。逆にいうと、個人投資家は、真の意味の長期投資家にはなれず(人間としての寿命があるから)、価格変動は恐れなければならないということになりそうです。
 p.128 公務員は、収入が安定しているから、リスクが高い投資ができるということです。逆にいうと、収入が不安定である人ほど安全な資産を積み上げておくべきだということになります。乙は「ふ〜ん」と思いました。会計学的にはそれは正しいでしょう。指摘されるとなるほどと思いますが、普通はそういう発想はしないのではないかと思います。安間氏の着眼点のユニークさを感じました。
 p.137 機関投資家はベンチマークを上回ることを目指す相対収益志向、個人投資家は投資元本を上回ることを目指す絶対収益志向だと説きます。なぜかというと、機関投資家には、意識しなければならない負債があるからで、個人投資家は負債と切り離した余剰資金で投資しているか、負債があっても負債と資産のミスマッチを気にしないからだというわけです。乙は個人投資家として、相対収益の考え方が採用されていることが今ひとつピンときませんでしたが、本書を読んで、納得しました。
 p.209 では、預金封鎖について、そんなことを気にして対策を立てるよりも、究極的には日本を立て直したほうが早くて確実だと説きます。穏当な見方でしょう。乙もこういう考え方がいいだろうと思っています。
 本書は、記述がやや抽象的になっているように感じました。わかりやすい本で、読んで損はないともいえますが、必読書というほどオススメではないでしょう。

 安間氏のサイトを訪問するのもおもしろいかもしれません。
http://www.wildinvestors.com/


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2006年09月29日

インデックスファンドとアクティブファンド

 株式投資には、直接個別の株を買うやり方の他に、株式投資のファンド(投資信託)を購入するやり方があります。ファンドには、インデックスファンドとアクティブファンドがあり、前者はパッシブファンドともいわれ、平均株価に投資する方法です。後者は、平均株価を上回ることを目指すファンドです。個別株を買うのは、アクティブファンドと同じような考え方に立っています。何とかして平均以上の成績を挙げようとすることと同じことですから、自分流アクティブ運用ということになります。
 個別株投資をちょっと除外して考えた場合、インデックスファンドとアクティブファンドのどちらを中心に考えるべきかという問題があります。これについては、過去の成績を見ると、明らかにインデックスファンドの勝ちで、インデックス運用のほうがアクティブ運用よりも成績がいいのですから、インデックスファンドに投資するのが正しい考え方です。
 乙は、このことをあまり考えずに、2006.4.2 の時点では
http://otsu.seesaa.net/article/15981395.html
インデックスファンドに投資しないと書いています。
 その後、乙は、いろいろな本を読み、考え方を変えてきました。
 こうすれば、株式投資がうまく行くという本もありますし、バリュー株のファンドはそれなりの成績(平均株価以上の成績)を残すことも多いので、アクティブ運用が全部ダメだともいえません。アクティブ運用を中心にしている人から見れば、アクティブ運用こそが投資の醍醐味であり、インデックス運用などはおもしろくも何ともないように見えるでしょう。パッシブ運用とアクティブ運用の考えの対立には大きいものがあります。個人投資家としても、どちらにつくのかを考えておかなければなりません。
 これについては、乙は、基本的にパッシブ運用(インデックスファンド)がよいだろうと考えています。
 さて、では、全部インデックスファンドにしてしまって、アクティブ運用は無視していいのでしょうか。そうではなさそうに思います。この点については、北村慶氏の著書
http://otsu.seesaa.net/article/22992172.html
が参考になると思います。
 メインはインデックスファンドにしつつも、一部アクティブファンドに投資してみてもおもしろいのではないでしょうか。また、個別株も同じ意味でおもしろいと思います。しかし、それは「一部」にしておくべきでしょう。個別株の場合は、いろいろ考えながら、自分で工夫する楽しみもあります。しかし、それが資産運用の大部分ということになるのは恐いものです。
 というわけで、当面は、大部分をインデックスファンド(実際は ETF)で運用し、一部アクティブファンドおよび個別株で運用するというあたりが妥当ではないかと考えています。
 オルタナティブ投資は、アクティブ運用と同様の考え方です。投資対象や投資方法が従来のものと違っているだけで、いろいろなやり方で資産を増やそうという考え方は似ています。ですから、これも資産の一部を振り向ける程度にしておくのが無難でしょう。
 こんなことを考えてみると、乙の保有資産では、インデックス運用部分がまだまだ少なく、今後はこちらのほうに重点的に投資していくことが望ましいということになります。
posted by 乙 at 05:50| Comment(0) | TrackBack(1) | ファンドの運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月28日

安間伸(2003.5)『ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金編』東洋経済新報社

 乙が読んだ本です。
 全体としては、日本の税制はゆがんでいて、そのために投資家は損をしている、それを改革するには、シンプルな税制にして税率を下げるべきであり、そうしないと日本が沈没してしまうという趣旨の本です。
 本書では、投資をめぐる日本の税制がいかに不公平で理不尽なものであるかが説かれます。乙は、なるほどと思いながら読みました。しかし、安間氏が主張するようなシンプルな税制にはならないでしょう。日本の政治には、何といっても前例主義が重くのしかかっています。もしも、革命的な税制に改めるとしたら、それまでの税制には大きな欠点があったと政府自身が認めるようなことになります。それはできない相談でしょう。ということで、個人投資家としては、税制の不備をよく知り、それがゆがんでいるとしても、その中で最適な行動を取るようにするべきであるということになります。
 p.5 資産運用では、取引コストと税金が高いので、それをなるべく避けるようにするべきだという一般論が示されます。それを具体的に記述したのが本書です。
 pp.28-29 売買回転率を上げると税金が高くなり、投資リターンが下がるというグラフが出てきます。グラフの意味は理解できますが、どういう計算をするとこのグラフになるのか、乙には理解できませんでした。
 pp.70-72 「買ったら税金、負けたら救済なし」というのが日本の税制の基本方針だと説かれます。だから、個人投資家は(平均的に見て)税金が高くなり、だからリスクを取っても意味がなく、だから預貯金での運用が多くなるのだということです。日本の現状をとてもよく説明しています。
 pp.91-98 EBや転換社債などの複雑な金融商品をエクイティとデットの二つの概念でわかりやすく説明しています。簡単に結論をいえば、複雑な金融商品は恐いなあということですね。
 pp.132-142 「個人投資家はオーバーパーを買うな!」と説きます。オーバーパーというのは、債券で今の価格が償還価格を上回っているものです。税金を考慮すると、買ったら損するということです。乙は直観的にそう思っていましたが、それをきちんと説明してもらった気がします。
 p.162 株の配当は損だと説きます。これも、株の仕組みを知る上で大事な視点だと思いました。個人投資家は、つい、配当が高い株を買うとよさそうな気がしますが、それは間違いなのですね。
 pp.216-221 中途半端なアクティブ運用のファンドは、今後は、パッシブ運用とオルタナティブ投資に分かれていくだろうという見通しを述べています。大変おもしろい考え方です。乙が何となく感じていた方向性をずばりと指摘されたような気がしました。
 やや古い本ですが、勉強になりました。
 「ホントは教えたくない」の主語は何でしょうか。この本を買ったとき(読む前)は「著者」だと思いましたが、実は「日本政府」でしょうね。そう思って読むと全体が理解できそうです。


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posted by 乙 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月27日

バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド

 乙はマネックス証券に口座を開きましたが、
http://otsu.seesaa.net/article/23982185.html
その理由の一つは、バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドが買えるからでした。
 口座開設後にさっそく購入の手続きをしました。
 このファンドは、米国株のインデックス・ファンドです。
http://www.monex.co.jp/FundGuide/00000000/syohin/tousin/kihon/guest?MeigCd=++0001230000
 乙は、今まで米国株には投資していなかったので、そろそろ投資してもいいかなあと思っていたのでした。株に投資するならインデックス・ファンドですから、ちょうどぴったりです。買ってそのまま15年も放っておくにはいいファンドだと思いました。
 バンガード社は、インデックス・ファンドの分野の老舗で有名な会社です。目論見書を受け取ってびっくりです。何百ページもあります。PDF ファイルだったので、とりあえずプリンタに出しましたが、今まで乙が見た中で一番詳しい目論見書でした。もっとも、後半は、具体的な会社名とその投資割合がずらずらと続いているだけですが。
 このファンドは、日本円で購入しますが、そのときの為替レートで米ドルに両替され、その後は米ドル建てで運用されます。したがって、為替リスクがあります。しかし、米ドル投資をしていると思えば、まったく不満はありません。解約するのはずっと先になりますが、解約するときというのは、どうしてもお金を使いたいときでしょうから、円に両替されても特に為替手数料が高いとは思わないでしょう。ちなみに、為替手数料は、仲値より25銭(往復で50銭)となります。これは良心的です。
 ただし、マネックス証券のサイトで見てみると、現在価額は単価と称して円で表示され、米ドルで投資している実感はありません。実際は、米ドル建ての基準価額にそのときの為替レートをかけて計算しているはずなのですが。
 気になるファンドのコストですが、申込手数料なし、信託財産留保額なし、エクスペンス・レシオ 0.19%、口座管理手数料 0.63%ということになります。エクスペンス・レシオとはファンドの運用管理費用及びその他費用をファンドの平均純資産総額で割ったもので、まあバンガード社の取り分と考えてもいいと思います。で、口座管理料は、マネックス証券の取り分ということになりますが、これが 0.63% というのは高いと思います。もとのファンドがせっかく 0.19% で運用してくれるのに、それに取り次ぐだけで 0.63% ですからねえ。合わせると、信託報酬分が 0.82% にもなってしまいます。せっかくのローコスト商品なんですから、マネックス証券がもう少し努力して(手数料を低くして)もいいのではないでしょうか。
 一般的な(アクティブ運用の)株式ファンドでは、信託報酬は 1.5% くらいが多いわけですが、だいたいその4割が販売会社の取り分と聞いています。つまり運用額を基準とすれば 0.6% というわけです。これを考慮して口座管理料を決めた(同水準にした)ということなのかもしれません。
 もしかして、日本流の投資信託にすると、目論見書などの翻訳コストもかかりますから、そういうのを合わせるとこんなに高くなるのでしょうか。それにしても心外な感じです。
posted by 乙 at 05:25| Comment(2) | TrackBack(2) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月26日

川又三智彦(2006.8)『2017年 日本システムの終焉』光文社

 乙が読んだ本です。
 まもなく日本システムが崩壊するぞという本です。2017年という具体的な年が入っているので、つい買ってしまいました。
 内容的には、国家破綻本と似ています。しかし、単に国の借金が多いというだけでなく、さまざまな問題がそれに関連していて、つまりは日本というシステムの問題なのだという説き方はおもしろかったです。
 この本は、図表(グラフ)が多いという点も特徴の一つでしょう。今までの傾向を年ごとのグラフの変化で示すという書き方は、わかりやすかったと思います。グラフ類は全部見開きでとても見やすくなっています。
 ただし、2017年に日本システムが終焉を迎えるという著者のことばはそのまま信じるわけにはいきません。なんやかやといっても、いろいろな人が各方面で努力しているという面もあると思うので、乙はもう少し楽観的です。本当に2017年に日本が終焉するとすれば、乙が予定しているハッピーリタイアメントは吹っ飛んでしまいます。
 しかし、日本というシステムの問題だという著者の見方には、うなずける部分も多いので、この問題は長期的に考えていかなければならない問題だとは思います。
 本書は、全体として新規な見方が述べられているわけではなく、あまりお勧めではありませんが、日本経済についての問題提起として意味があると思いました。


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2006年09月25日

外貨 MMF とボンド・セレクト・トラスト

 乙は最近知ったのですが、野村證券ではボンド・セレクト・トラスト(BST)というのがあります。性格は、外貨 MMF に似ています。U.S.ドル、オーストラリアンドル、U.K.ポンド、ニュージーランドドル、ユーロ、カナダドルのそれぞれのファンドがあります。
http://www.nomura.co.jp/retail/fund/ffund/bst/index.html
には、年換算利回り一覧表が書いてあります。
http://www.nomura.co.jp/retail/fund/ffund/bst/rate/us_jisseki.html
には、USドルファンドの過去の実績利回り(月ごと)が書いてあります。
 BST の目論見書をもらって読んでみると、外貨 MMF との類似点が非常に多く、むしろ、なぜ似たような金融商品が2種類あるのか、疑問に思いました。そこで、野村證券に電話して聞いてみました。すると、BST が先にできて、その後、外貨MMF ができたとのことでした。つまり、売り出した時期の違いということで、もともと性格が似ているのは当然というわけです。今は、両方ありますが、BST は2013年12月31日までで終わります。つまり、その後は外貨MMFだけになるというわけです。う〜む。BST はあと7年しか利用できません。
 目論見書の p.18「ご換金(買戻し)の手続きなど」のところには、「換金代金のお支払いは原則として日本円になります。」と書かれています。しかし、野村證券に電話で聞いたところでは、BST からアメリカ国債などが買えるとのことです。ただし、アメリカ国債の分配金で外貨MMFの自動購入はできますが、BSTの自動積立はできません。また、BST の途中売却の代金は、たとえば外貨 MMF に入れることができます。つまり、実際上、円転せずにドルのままで運用できるということになります。
 外貨MMF でも、BST でも、為替差益は非課税です。現金からの為替レートも外貨 MMF と BST で同じです。
http://hotto.nomura.co.jp/contents/lineup/fund.html
にあるように、外貨MMFでも、BST でも、口座管理料はかかりません。
 外貨MMFとBSTの違いが一つだけあります。外貨MMFは分配金が出るので、それに対して 20% の税金がかかるのですが、BST は分配金が出ない(仕組み上は可能だけれど、現実的に出さないようにしてきた)から、課税のしようがないのです。つまり非課税です。これは長期投資には大きく響きます。
 WWW を見てみると、BST についていろいろ書かれています。
http://mmf.seesaa.net/article/9041401.html
http://fund.jugem.jp/?eid=3
http://blog.mag2.com/m/log/0000100771/106373040
http://www.toushin.com/experience/koe24.htm
などが BST を紹介しています。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2355117
では、BSTは税法上、為替差益は非課税、信託終了日前までに売却すると金利部分も非課税になるので、外貨預金よりも断然有利であるとし、BST のU.S.ドル・ファンド の 2006.8.21 現在の利回りは4.584%で、何時でも売却できるということです。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2367584
の回答欄も興味深いものです。
http://www.morningstar.co.jp/i/f_news/00_07/f_n0714.htm
には、BSTがそれなりの人気がある商品であることが書いてあります。
 こんなことを調べてみると、BST は、外貨投資先としてかなり有力な選択肢であると思えます。変動金利の債券と考えればいいのではないでしょうか。外貨MMFよりもいいように思えてきました。
posted by 乙 at 03:59| Comment(3) | TrackBack(1) | MMF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月24日

KAPPA(2006.8)『東大卒医師が教える科学的「株」投資術』秀和システム

 乙が読んだ本です。
 エビデンス(証拠)に基づいた機械的な銘柄選択(Evidence-Based Investment)を説く本です。科学的に株を扱うとこうなるという見本のようなものでしょう。
 全体として、よく書けています。では、ここに書いてあるやり方で投資できるか。著者はできるといいます。実際にやっています。しかし、著者以外の人が行うとなると、なかなか大変なように思います。いろいろなファクターを総合して考えなければなりませんから、かなり手間がかかる方法です。まあ、こういう努力をしないと株では勝てないということなんでしょう。乙は、こういうやりかたはできないから、やっぱり安易な方法=パッシブ運用でいいのではないかと考えます。
 本書で特におもしろいと思ったところを書き抜いておきます。
 p.33 カリスマ投資家(バフェットやリンチなど)の技は他人には再現できない「アート」だといいます。たしかに、他人がマネするのは難しそうです。では EBI は? 乙は、これまたアートではないかと感じました。
 p.54 投資信託のパフォーマンスが悪い理由が述べられています。投資信託が実は短期投資であること、ファンドマネージャーに横並び意識があること、コストが高いこと、投資信託ならではの制約があることなど、「ふ〜ん」と感心してしまいました。
 pp.76-77 低PERの株を買う場合の期間ですが、9年も保有したままでいいというのは驚きでした。乙は、低PER効果はもっと短いものだと思いこんでいました。
 pp.152-155 アナリストのレーティングはあてにならないという話です。データがきちんと示しています。アナリストのすすめるものを売り、低くレーティングするものを買ったほうが成績がいいということです。いやはや、そういうものなんですねえ。
 株式投資をする人は、ぜひ読んでおくといいでしょう。でも、ホントのところは、株の初心者ではなくて、ある程度株式投資を経験した人が読むとずっとおもしろいと思います。


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2006年09月23日

米ヘッジファンドのアマランスの巨額損失

 天然ガス価格下落で米ヘッジファンドのアマランスが巨額の運用損を出したということです。
 いくつかの記事から一部引用しておきましょう。

http://www.worldtimes.co.jp/news/bus/kiji/2006-09-19T091408Z_01_NOOTR_RTRJONC_0_JAPAN-228797-1.html
 90億ドルを超える運用資産を抱えるアマランスは、天然ガスのポジションを手じまうことにより、年初来で35%を超える損失に陥るおそれがある、としている。

http://excite.co.jp/News/economy/20060920165757/JAPAN-229078-1_story.html
 米証券取引委員会(SEC)のコックス委員長は19日、ヘッジファンド運用会社アマランス・アドバイザーズが巨額の損失を出している問題について、一部のヘッジファンドに対する投資リスクを注意喚起していると指摘した。同委員長は「【中略】こうした手法が個人投資家向けではなく、知識と経験の豊かな投資家向けであることを確認するためだ」と語った。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003017&sid=aw6j6MxpGEdU&refer=jp_japan
 ヘッジファンド、アマランス・アドバイザーズは21日までに、エネルギー取引を第三者に移管し、保有証券を売却した後の旗艦ファンドの月初来損失が約60億ドル(約7025億円)となることを明らかにした。
 同社の旗艦ファンドは月初から19日までに、資産の65%を失った。現在の資産は35億ドル未満だという。創業者のニコラス・マオウニス氏は書簡で、エネルギー取引のポートフォリを第三者に譲渡したことを明らかにした。これによって天然ガス取引での損失拡大を防ぎ、「融資枠の取り消しや債権者による強制的清算のリスクを回避できる」としている。
 アマランスは先週の天然ガス価格下落を受け、今週初めに資産の約50%に相当する46億ドルを失ったことを明らかにした。年初の資産は約75億ドルだった。

http://ml.investor.reuters.co.jp/research/news.asp?storyid=nTK2939181
 最近数週間に天然ガス取引で巨額の損失を出した米ヘッジファンドのアマランス・アドバイザーズは、解散、保有エネルギー資産売却、他部門の売却交渉に動いている。アマランスは、損を出したエネルギー関連ポートフォリオについて、具体名は明らかにせず第3者に譲渡することで合意した、と投資家に伝えた。関係筋は、譲渡先はシタデル・インベストメント・グループとJPモルガン・チェースの連合としている。

 というわけで、LTCM の1998年の破綻以来の大規模損失かもしれません。
 レバレッジを効かせた運用をしていれば、失敗したときに巨額の損失が出るのは当然のことです。それにしても、一つの市場で巨額の資金を運用していたんですね。このことに驚きました。まさに投機・ギャンブルの世界です。
 アメリカのヘッジファンドですから、どうも機関投資家だけが投資していたようで、個人が投資できるようなものではなかったと思いますが、もしも出資していたらショックだったでしょうね。
 しかし、大きな損失を出しても、第三者に譲渡されるような形できちんと精算されるわけで、夜逃げのようなやり方(犯罪?)とは違います。今回の出来事はやむをえないと受け入れるしかないでしょう。投資は、失敗することもあるので、こんなことになることも覚悟しておかなければなりません。
 問題は、こういう大規模損失がどれくらいの割合で起こるのか、自分の投資先がこうなる可能性はどれくらいあるかということです。各種記事では、そこがわからないので(いや、そもそもわかるはずがないので)、ヘッジファンド投資をどう考えるべきか、判断しようがないということになってしまいます。
 今回の報道のされ方も中途半端な感じで、日経新聞は9月22日になってやっと報じました。
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2006年09月22日

内藤忍(2006.7)『内藤忍の人生を豊かにするお金のルール』アスペクト

 乙が読んだ本です。
 内藤氏の以前の著書
http://otsu.seesaa.net/article/16754281.html
と同様に投資の本かと思って買ったのでした。しかし、本書は、話題をぐっと広げ「人生の送り方」のようなことがたくさん詰まっていました。もちろん、投資の話も出てきます。しかし、それがメインテーマではありません。
 pp.18-20 には、財布の話が出て来ます。財布がきれいな人(お札が整理されて入っている)はお金を大事にしているということです。その反対は、レシートやら何やらがたくさん詰まって分厚くなっている財布です。実は、乙は前者、家内(と子供)は後者なのです。何だか我が家のことをいわれたような気がして、思わず苦笑してしまいました。
 投資関連の話に行きましょう。
 p.162 投資のコストはしかたがないものと説かれます。投資信託はコストがかかる、外貨投資は為替手数料がかかるなどといって否定してばかりいてもしかたがないということです。そのため、ベストよりもベターを狙うべきだとされています。乙も同感です。まあ、同じようなものがあってコストが違えば、コストが低いもののほうを選びますが、コストをゼロにすることはできません。高いリターンがあるならば、高いコストを払うこともやむを得ないと考えています。
 pp.165-166 お金をふやす人が少ないのはなぜかという話です。時間がないからという理由が多いそうです。しかし、内藤氏は時間の使い方とは優先順位の問題であり、やる気があれば少しは時間ができると説きます。耳が痛い話です。
 p.195 投資には勉強が必要だと説きます。なぜなら資産運用とは、勉強している人が勉強していない人からお金を合法的に巻き上げるしくみだからだとしています。実に新鮮な視点でした。乙ももっと勉強しなければと思いました。
 pp.201-204 投資に時間をかけすぎるのはやめようと説きます。なぜなら、自分の時給を考えると、時間をかけて株の銘柄研究をするならば、それは時給分のコストがかかるからだというわけです。サラリーマンなら、割と実感している論理かもしれません。ただし、この言い方は、p.195 と矛盾する面があります。勉強するには時間がかかり、つまりコストがかかるからです。内藤氏は時間をかけずに投資に臨めばいいと説きますが、それでいいのだと納得する(つまり自分のスタイルを作り上げる)までは、あれこれ迷い、いろいろな本を読むでしょう。つまりここで時間がかかっているのです。結果的には、時間をかけないやり方ができるとしても、それに到るまでは、やっぱり時間をかけているのです。
 投資は勉強だということを実感させる本です。この本を読んで、乙はいかに生きるべきかという点で再考をうながされたように感じました。
 内藤氏のブログに立ち寄ってみるのもおもしろいと思います。
http://www.shinoby.net/



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2006年09月21日

外貨預金と外貨 MMF

 国内での外貨での運用について考えてみました。
 銀行の外貨定期預金は、不都合が多すぎます。それに比べれば、証券会社で扱っている外貨 MMF のほうが「絶対に」(投資家にとって)いい商品です。手数料一つ見ても雲泥の差です。外貨預金は1ドルを往復させると為替手数料が2円もかかります。外貨MMFなら50銭から1円くらいです。外貨預金は銀行が倒産すると資金が戻ってきませんが、外貨MMFは分別保管制度があるので保持されます。税金面では、外貨MMFなら売却益(為替差益)は非課税なのに、外貨預金は雑所得として総合課税されます。外貨MMFはいつでも換金できるのに、外貨定期預金は満期まで拘束されます。普通預金は金利が安くて話になりません。外貨定期預金のほうが金利が高いのは当然ですが、それと比べても外貨MMFのほうが金利が高いようです。ただし、外貨MMFは変動金利ですから、固定金利が長期間続く外貨預金とは性質が異なります。
 ちなみに、米ドルの外貨預金の金利を調べてみましょう。新生銀行の場合、
http://sre.shinseibank.com/InterestRateB/rate_jy.aspx#FCYTD
1年ものでわずか 0.3% です。これは、預金者に相当不利な設定です。日本円じゃないんですから、0.3% なんてことはありえません。HSBC 香港の米ドルの利率を見ると、
http://www.hsbc.com.hk/script/hk/personal/invest/deposit/currency.asp?currency=USD
1年もので 2.55%(ただし、2000-49999ドルの場合)です。新生銀行は何か計算違いをしているとしか考えられません。
 一方、野村證券で米ドルのMMFを見ると、
http://www.nomura.co.jp/retail/fund/ffund/gaikammf/rate/usmmf.html
4.63% です。
 このような両者の違いを考えると、外貨預金などをする人がいることが、乙には信じられません。乙は、今後とも、外貨預金は一切考慮しません。
 外貨 MMF は、まあ銀行の普通預金のようなもので、かなり少額から出し入れ自由で、しかも、年率で数%の利回りですから、とてもお得です。
 乙は、今後、外貨での運用を増やすつもりです。外貨は、海外で運用するのもいいのですが、国内でもそれなりに運用先がありますので、今後は、国内での外貨の運用も考慮したいと思っています。
 さて、乙は、債券の購入を考えましたが、
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
これはこれでなかなか難しいものだと思います。将来的には有力な選択肢の一つだと見ています。金利が今以上に上がることになれば、債券投資を考えるべきでしょう。
 それはともかく、現段階では、外貨 MMF を利用して、外貨建て資産を保有するというのもなかなかいいということになります。外貨 MMF から外国の国債を買うようなこともできますから、円転しないですみ、余計な手数料がかからないのもおおいにけっこうです。外貨 MMF で運用しながら、金利の上昇を待って、外国の国債を買うというのがいいかもしれません。
 結論として、外貨MMFは債券投資の一種としてかなり優秀だといえます。円高のときを見計らって外貨MMFをはじめるといいと思います。
 外貨MMFは、証券会社によって取り扱い通貨も、為替手数料もかなり違います。
http://www.forex-traders.net/mmf2.html
 円転せずに運用する場合は、外貨MMFで購入できる商品の幅も問題になるでしょう。この辺を踏まえて、どこの証券会社を利用するといいか、考える必要がありそうです。
続きを読む
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2006年09月20日

前田和彦(2006.8)『5年後にお金持ちになる資産運用』フォレスト出版

 乙が読んだ本です。「現役プライベート・バンカーの」「資産防衛のプロが教える「相場に左右されない」投資のルール」という副題が付いています。
 前田和彦(2004.8)『借金国家から資産を守る方法』フォレスト出版
http://otsu.seesaa.net/article/18894635.html
を読んだことがあったので、また、数億円以上の資産のある人向けの本かもしれないと思いつつ、買って読んでみました。すると、今度は、そうではなく、真っ当な資産運用について書かれていました。前著とはだいぶ趣が違っています。
 第1章は、未公開株式詐欺やデイトレードの問題点を指摘しています。
 第2章は、「人気金融商品」のリスクを指摘したもので、株式投資、外貨投資、債券投資、不動産投資、投資信託(元本保証型投信、毎月分配型投信、外国債投信、外国株投信、ヘッジファンド、J-REIT)などの問題点を述べています。頷ける記述です。
 第3章は通貨の話で、資産は、円だけでなく、ドルやユーロも持つようにすすめます。
 第4章は、金融商品の選び方(特に外貨建て)を述べたところで、pp.149-167 が一番興味深かったところです。
 p.149- 外貨建てMMFのススメです。外貨定期預金がいかに損で、外貨建てMMFがいかに有利かを説明しています。銀行は 0.4% 程度の利益しかない MMF よりも、1.5% 以上の利益が見込める外貨預金をすすめるというわけです。銀行側の利益=投資家側の不利益ですから、どちらを選ぶべきかは明らかです。
 p.153- 米国のゼロクーポン債を中途売却することで非課税になる話です。このやり方は、乙も有力な候補の一つと考えています。
http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
 p.155- 外国債を買うならグローバル債券を買うことをすすめます。もっとも、5000万円以上とのことですから、ちょっと手が出せませんが。
 グローバル債券については、野村證券のサイトに説明がありますが、
http://www.nomura.co.jp/terms/category/bond/global_s.html
普通の債券とどうちがうのか、乙には、どうにもよくわかりませんでした。
 pp.156-160 債券のリスクが意外と大きいことを述べます。
 p.160 前田氏は、金利10%のトリプルA銘柄の債券(米国債、世銀債)をすすめています。確かに、金利 10% であればいいですが、いつでもそういう状態ではありませんから、むしろ、普段から気をつけて金利が高いときをねらうようにするしかないのかもしれません。
 pp.161-164 ハイイールド債投資のススメです。投資のタイミングも書いてあって、乙には大いに参考になりました。
 pp.164-167 ベトナムファンド、中国ファンド、インドファンドの話です。いずれも長期に保有すればいいだろうという話です。
 第5章は、海外口座活用法と相続や税金への対策を述べたところです。PTという生き方も説きますが、ちょっと簡単すぎる記述なので、これだけでは実行に移すわけにはいきません。
 本書は、普通の本とだいぶ違った記述のようにも思います。しかし、前田氏の考え方は、それはそれで理解できます。資産を守るという立場からは、こんなことになるということでしょう。乙は、もう少しリスクを取ってもいいのではないかと思いますが、それはともかく、ある考え方に基づく話を聞いたといったところでしょうか。
 一読しておいて損はない本だと思いました。


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2006年09月19日

マネックス証券での口座開設

 乙は、最近、マネックス証券でも口座を開設しました。
 実は、イーバンク銀行から e-mail によるダイレクトメールで勧誘があったのです。そのダイレクトメールに書いてある URL を経由してマネックス証券に口座を開設し、イーバンク銀行から3万円以上をマネックス証券の口座に振り込むと 3000 円をプレゼントするというのです。これはおトクだと思いました。
 乙は、さっそく口座の開設を申し込みました。やり方は、イー・トレード証券や楽天証券と同じで、簡単でした。WWW で申し込んで、口座開設に関する書類が来たら、記入して、運転免許証のコピーを同封して送れば終わりです。
 乙の場合は、もちろん、無目的に口座開設をやっているわけではありません。開設を申し込む前に、マネックス証券で扱っている商品をざっと見てみて、投資する価値がありそうなものを見つけたので、口座を開設したのです。乙が何に興味を持ったか。それは、その購入手続きが済んでからブログに書くことにしましょう。
 マネックス証券では、株の売買の手数料がけっこう高いように思います。同じことをするのだったら、イー・トレード証券のほうが手数料が安いようです。となれば、そちらを株取引のメインにするのが当然だと思います。というわけで、乙の場合、実はマネックス証券で株の売買をやりません。
 マネックス証券では、WWW の中を見る際に、口座を開設してログインすると、ログインしないときよりずっと詳しい情報が見えます。また、マネックス証券の口座を持っている人は、勉強会やセミナーにも参加できるようです。口座開設は無料ですし、こういういろいろなサービスがあることを考えると、マネックス証券にも口座を持っておいてもいいかもしれません。
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2006年09月18日

菊池誠一(2001.5)『投資信託を読む』日経BP社

 乙が読んだ本です。ちょっと古いので、ETF の話が出て来ませんが、まあやむを得ません。
 投資信託で資産運用をする際のポイントを述べたもので、まじめに書かれており、好感が持てます。
 第1章は、序論にあたります。pp.22-34 までノムラ日本株戦略ファンドの批判が書いてあります。一言でいえば、大きいことはダメなことということです。乙も、今なら、これが理解できますが、いざ、2000年初めに売り出された(乙が資産運用をしていた)としたら、買ってしまったかもしれません。それにしても、p.23 にあるように、一人平均で512万円も買ったのですね。すごい話です。500万も集中投資してどうするのでしょうか。いや、多くの人の運用資産額が1億円もあり、500万円は5%にすぎなかったのでしょうね。こう考えないと「平均512万円」の説明ができません。
 第2章は、「投資信託の光と影」ということで、株式投信のメリットとデメリットが説明され、合わせて日本的投信の課題が示されます。
 p.53 では、株の場合でも、20銘柄もあれば分散投資が可能だという話が出て来ます。単位株数にもよりますが、今はだいたい50万円くらいで1社の株が買えることが多いので、1000万円もあれば、分散投資できることになります。こういう運用もいいかもしれません。
 p.74 では、日本は年寄りが投資するから、リスクが取れず、したがって債券型が多くなるという話が書いてあります。なるほど、そういうことだったんですね。もっと若いときから資産運用をはじめなければならなかったのですが、乙も、そういう意識に目覚めたのは遅かったのです。
 第3章は、「難しい投信選び」ということで、p.96 には、成績上位の投信の前後の月の順位の変化が示されます。成績上位というのは続かないものなんですねえ。p.104 では、投信会社別の成績について示され、特にどの会社が優れているということもないことがわかります。ですから、投信選びは難しいのです。
 第4章は、「インデックス・ファンドを考える」ということで、インデックス・ファンドをすすめています。乙も賛成です。p.142 から、著者の菊池氏の個人の資産運用の話が出てきます。55歳になってからインデックス・ファンドに積み立てることにしたという話です。毎月5万円、ボーナス時に増額して毎年300万円を70歳まで積み立てるということで、大学教官ならでは(70歳まで働ける!)の細く長く生きる考え方がよく現れています。
 第5章は、「資産形成のポイント」ということで、長期・継続投資が説かれます。p.162 のグラフによれば、長期になればなるほど債券よりも株が有利であることが示されます。このグラフによれば、長期投資は21年以上だそうです。実に長いですね。21年もじっと保有し続けるのは、ある意味で大変なことです。
 本書でいうインデックス・ファンドは、ETF でももちろんいいと思います。ETF を買って、21年以上保有し続けるという方針がお勧めのやり方だということになります。乙もこの考え方が正しいと思いますので、これからだんだんこちらにシフトしていくつもりです。


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2006年09月09日

自動車保険

 乙は、クルマを持っており、必然的に自動車保険に入っています。
 自動車保険といっても、保険料は保険会社によって相当に大きな違いが出るようです。
 乙の場合、この数年は、三井ダイレクトで継続していますが、そう決める前にはネットでいろいろと調べてみました。
 以下は、昨年の見積書の金額です。(ネット割引を考慮した金額で、当然のことながら、各社ともほぼ同じような契約内容にしました。)
三井ダイレクト 保険料 23,870円
セコム損保 保険料 30,050円
ソニー損保 保険料 34,550 円
アメリカンホームダイレクト 保険料 38,470円
チューリッヒ 保険料 38,690 円
アクサダイレクト 保険料 50,250円

 以下は、3年前の見積金額です。
三井ダイレクト 保険料 30,270円
セコム損保 保険料 35,470円
チューリッヒ 保険料 41,300円
ソニー損保 保険料 47,070円
損保ジャパン 保険料 47,300円(46,200円)
アクサダイレクト 保険料 48,380円
 その後、郵便で連絡があったが、そのときは 64,310 円
日本興亜損保(クルマックス)保険料 50,190円
全労済 保険料 基本32,970+車両補償18,150=51,120円
安田ライフダイレクト 保険料 51,410円
アメリカンホームダイレクト 保険料 55,630円
AIU 保険料 56,100円

 乙の年齢、家族構成、自分のクルマの利用状況などを入力して見積をしてもらったものですが、そもそも操作時に全部同じ条件にしたのかどうか、確認したわけではありません。他の人のケースにそのまま当てはまるとも思えませんので、要注意です。
 それはともかく、保険会社間の保険料の上下の幅は約2倍近くもあります。
 ちなみに、3年前まで乙が入っていたのは、三井住友海上火災保険株式会社の一般自動車総合保険(SAI)というものでしたが、保険料は、58,840 円でした。これでも大口団体割引(20%)が適用されていたので、普通の自動車保険よりは安いと思っていました。(その前は全労済に入っていました。)
 結果的には、ネットの自動車保険に切り替えたために、保険料が約半額になってしまったというわけです。
 ネットの威力を痛感します。オンライン見積ならば、会社側の手間もかからないわけですからね。
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2006年09月08日

ジョゼフ・G・ニコラス(2000.6)『ヘッジファンドのすべて』東洋経済新報社

 乙が読んだ本です。
 ヘッジファンドについて、非常に詳しく書いてあります。
 本書の中心は第U部です。第4章「債券アービトラージ」、第5章「株式市場ニュートラル」、第6章「転換社債アービトラージ」、第7章「買収合併(リスク)アービトラージ」、第8章「破産証券投資」、第9章「イベント主導戦略」、第10章「マクロ投資」、第11章「セクター・ファンド」、第12章「株式ヘッジ」、第13章「エマージング市場」、第14章「ショート・セリング」の全11章でそれぞれの手法について詳しく解説します。書き方が各章とも共通していて、丁寧であるとともにわかりやすくなっています。この点は、いかにもアメリカ風の書き方です。また、これらの具体的な記述の前に第3章で各章の概観を載せているあたりもアメリカ風だと思いました。
 先頭に日本語版への序文が17ページも付いています。ここがかなりおもしろかったです。
 p.iv では、ヘッジファンドの急成長ぶりが描かれます。p.v では、アメリカ国内の投資家のヘッジファンドへの投資内訳を示した図があります。今や、個人が4割を占めているんですね。アメリカでは富裕層が多いのでしょう。
 p.vi では、ファンド・オブ・ファンズを通してヘッジファンドに投資するケースがかなり多いことがわかります。これも興味深いことでした。
 p.xiv では、ヘッジファンドのリスクとリターンについて示していますが、ショート・セリング以外はいい結果になっています。ヘッジファンドの各戦略は、財務省証券と S&P 500 を結んだ線よりも上に位置しています。こうして、いいパフォーマンスであることが明示されます。
 第V部では、ヘッジファンドに投資する際の注意点を述べています。p.269 では、ヘッジファンド投資はベンチャー・ビジネスへの投資だと書いてあり、ヘッジファンドの本質をズバリ一言であらわした名言だと思いました。
 p.323 の監訳者のあとがきにもあるように、本書は機関投資家の運用担当者向けに書かれたもので、個人投資家は、読んでも「ああこういうものか」で終わってしまいそうです。
 この本が1冊あれば、ヘッジファンドに関しては、たいていのことが理解できるのではないでしょうか。「ヘッジファンドのすべて」というタイトルにウソはないと思います。


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2006年09月07日

ご当地ファンドには投資しません。

 ご当地ファンドというのがあります。特定地域に関連する企業の株に投資しようというファンドです。
 どんな種類があるかと思って調べてみると、
http://www.dir.co.jp/consulting/report/library/fund-consultant/dis-0005.html
のリストにあるように、今は24種類もあるんですね。
 モーニングスター社のサイト
http://www.morningstar.co.jp/fund/anl_view/05_2q/0523.htm
でも、似たような記述があります。
 ご当地ファンドに対しては、いろいろな意見があります。
(1)http://www.tfp.co.jp/fp_column/074.html
は、東京ファイナンシャルプランナーズという団体のサイトですが、「コラム」のページなので、ある個人が担当で書いたのでしょう。その地域の大規模な災害の影響を懸念しています。
(2)タカハシ氏は
http://www.toushin.com/takahashi/2002/taka27.htm
で、ご当地の企業へのパッシブ運用になっていることに疑問を呈しています。
(3)鈴木雅光氏は、
http://www.kindai-sales.co.jp/fa/article/40603/4a.pdf
で、投資対象地域のしばりがきつく、一部のファンドではかなりの外債投資などを含むから、全体的に見て投資に値しないと結論づけています。
(4)南山宏治氏は、
http://www.grosscreate.com/download/20060825.pdf
で、ご当地ファンドの問題点として、以下の3点を上げています。
(1) 「ご当地」となりうるのは、上場企業が多く本社を構える大都市(東京、大阪、名古屋、福岡など)に限定され、地方では数社への集中投資になってしまい、よくない。
(2) 運用対象資産が「ご当地」に限定されない(外国債などを含む)ものがある。
(3) ご当地ファンドはご当地を救わない。単に株主の名前が別の株主からファンドに変わるだけである。

 これらのうち、(3) は要注意でしょう。ご当地ファンドが本当に大きくなって巨額の運用資金を集めるようになれば、そのファンドがどの株を買うかということがそれらの株価を左右する力を持ちます。今のように、マイナーな存在であるならば、南山氏のいうとおりです。
 乙は、ご当地ファンドにあまり魅力を感じないので、投資する気はありません。理由はいくつかあります。上に示した他人の意見にもうなずけますが、他に二つほどあります。

(A) 投資先は、グローバルに探すべきで、応援するべき「地元」がない。
 乙は、自分の出身地の企業に投資したいとは思いません。(愛郷心がないのでしょうか。)また、乙は現在都内に在住していますが、だからといって、都内に本社がある企業を応援したいとも思いません。それらの企業にしたって、周辺の企業とだけ関わっているのでなく、現在は全世界を相手にしたビジネスを展開している例がたくさんあります。だから「地元応援」はそもそも考え方がおかしいのではないでしょうか。
 乙の投資目的は、老後の生活に備えるためであり、地元企業を応援することではありません。
 ある意味で、日本株に投資するか、インド株や中国株に投資するかという問題とも通じます。乙は、日本株を買っていますが、日本人であり日本企業を応援したいからという理由で日本株を買っているわけではありません。乙は現在日本在住であり、日本で仕事をしています。将来的にも日本在住が続きそうです。日本で生活するためには日本円の資産が必要になります。だから、日本株を購入しているのです。
 トヨタ自動車は日本株ということになりますが、実際は、グローバル企業であり、北米などでの儲けが日本よりも大きいので、本当に日本企業かどうか、疑わしいといえば疑わしいのです。でも、乙は日本企業を応援したいからということでなく、トヨタ自動車の経営方針に首肯する面がいろいろあったので、トヨタ自動車の株を買いました。トヨタ自動車の本社がどこにあるかということは無関係です。
 乙は、日本株以上に、インド株や中国株を将来的に有望と見ています。だから、こういうものにも投資します。

(B) ご当地ファンドはインデックス運用に優るとはいえない。
 乙は、インデックス運用が株式投資の主要な方法論だと思います。だとすると、それを上回る運用方法があれば、そういう投資も意味があることになります。どんなものがあるでしょうか。割安株投資や成長株投資、あるいは小型株投資などがその候補になるかもしれません。これを裏付けるデータがいろいろあります。また、CSR (Corporate Social Responsibility) を意識する企業への投資(投資家から見ると SRI (Socially Responsible Investment))なども、インデックス運用を上回るというデータがあるようです。
http://www.asria.org/japanese/sri/market/performance
http://www.ecology.or.jp/se/daiwa/03.html
これらはアクティブ運用として意味があるかもしれません。
 しかし、ご当地ファンドには、そういうデータがありません。だから、世界に目を向ける投資から見たら、ご当地ファンドはまったく魅力がありません。
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2006年09月06日

三上芳宏・四塚利樹(2000.3)『ヘッジファンド・テクノロジー』東洋経済新報社

 乙が読んだ本ですが、結果的には読む意味はあまりなかったといったところです。なぜならば、p.4 にあるように「本書は、基本的にはデリバティブの知識を前提としてはいないが、金融・証券市場について日頃から強い関心を持っている人々を読者として想定している。【中略】とくに資産運用ビジネスの関係者、金融機関のディーラー、一般企業の財務担当者などには、おおいに興味を持って読んでいただけるものと考えている」とあるからです。つまり個人投資家ははじめから対象読者になっていないのです。実際、ややわかりにくいところもありました。
 p.65 トラックレコード(過去の運用成績)は偽造が可能で、その具体的手順が書いてあります。なるほど。こんなことをされたら、投資家などでは絶対に見抜けないですね。もっとも、多くのファンドは、正直に会計処理をしているだろうと(根拠はありませんが)思います。
 p.131 には「ヘッジファンドのトラックレコードがよいときというのは、実は投資収益機会が減少しつつある過程で、逆にそれが悪いときは、投資収益機会が増大しつつある過程であることが多い。」とあります。乙は、短期で参加・離脱するよりも、長期的に投資することでそういうタイミングのパラドックスを避けるべきだということだと解釈しました。
 p.68- で物まね猫(コピーキャット)の話が出て来ます。ヘッジファンドの運用を真似て行動するファンド類です。それが非常に大きくなりつつあり、ヘッジファンドの成績を左右してしまうほどだと説明されます。情報開示をすればするほどコピーキャットが増えるという問題があり、解決は困難です。
 しかし、p.194 の記述によれば、過去の変動が正規分布曲線で近似されるものとやや違っているので、そういうケースを含めてモデル化して扱おうという話が出て来ます。これは、ある意味でコピーキャットのようなものまで含めたモデルだと考えてもいいと思います。こんなことまで考えられているんですね。
 乙がよくわからなかったところは、pp.85-103 のあたりです。
 第3章(pp.139-184)は、邦銀が金融市場でヘッジファンドに狙われ、巨額の損失を出してきた経緯を明らかにしています。欧米と会計基準が違ったり、最新の金融テクノロジーを駆使されたりすれば、ほぼ必然的に「負け」になることもあるんですね。恐い話でした。金融がグローバル化するということは、そういう知識をみんなが知らなければならないということです。いやはや、大変な時代になったものです。
 余談ですが、本書の図はかなり見にくいと思いました。まるで、カラー印刷した図をモノクロで印刷したかのようです。灰色の線と黒い線のような区別はよく見えないことがあります。
 もう一つの余談です。帯には、マイロン・ショールズ博士の推薦文が付いていました。「この本は【中略】について詳細に述べている」と書いてありますが、ショールズ博士は日本語が読めるのでしょうか。乙は彼を知りませんので憶測でものをいってはいけませんが、たぶん読めないのではないでしょうか。本の現物が読めない人に推薦文を書いてもらうというのは、乙は引っかかります。ショールズ博士が日本語が堪能だった場合は、この部分は乙の言い過ぎということになります。

posted by 乙 at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月05日

ありがとうファンド再論

 乙は、「ありがとうファンド」には投資しないことにしました。
http://otsu.seesaa.net/article/14110930.html
 しかし、その後、若干事情が変わりました。
 一つは、「ありがとうファンド」の販売手数料が無料になったことです。
http://www.39asset.co.jp/html/39fund/feechange.htm
最近は、ノーロードのファンドが増えつつありますが、投資家にとっては手数料が安くなることはうれしい話です。ここは直接販売しかしていないようなので、そのせいもあって(販売会社に手数料を払う必要がないため)ノーロードが実現できているのかもしれません。
 信託財産留保金もかかりませんし、信託報酬は、純資産総額が増えれば増えるほど安くなるようになっています。
http://www.39asset.co.jp/html/39fund/service.htm
いずれも投資家の立場に立ったやり方です。
 純資産総額は、8月段階で約31億円になり、順調に増加しています。
http://biz.yahoo.co.jp/funds/p/90311049.html
今後もさらに増えていくでしょう。
 運用報告書を見てみると、
http://www.39asset.co.jp/pdf/monthlyreport/200608statement.pdf
基準価額の下落があっても純資産総額が増えています。ということは、新規参加者が次々と現れる状況になっているということです。
 このファンドは以下の4つの子ファンドに投資します。
さわかみファンド 信託報酬 1.050% 組入比率 27.71%
社会貢献ファンド 信託報酬 0.840% 組入比率 28.17%
トヨタグループ株式ファンドF 信託報酬 0.378% 組入比率 23.77%
朝日 Nvest グローバル バリュー株オープン 信託報酬 1.890% 組入比率 3.40%

この子ファンドの信託報酬をどう見るかですが、まろさんは、ブログ
http://stojkovic.blog20.fc2.com/blog-entry-292.html
で、ありがとうファンドを通じて購入する方が、自分が直接買うよりも安いと述べています。
 renny さんは、ブログ
http://blog.drecom.jp/renny2005/archive/215
で、ノーロード化があったので真剣に投資開始を検討するとしています。
 一方、以下では、ありがとうファンドは手数料の二重取りでよくないと述べています。
http://ameblo.jp/maresukeyasaki/entry-10006722132.html
 もちろん、以下のように、中立的な立場もあります。
http://moneymanagement.blog43.fc2.com/blog-entry-64.html

 乙は、当面、自分がありがとうファンドに投資することはないと思っていますが、以前ほどの否定的評価でなくてもいいと思うようになりました。
posted by 乙 at 02:20| Comment(0) | TrackBack(2) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月04日

マックス・ギュンター(2005.12)『マネーの公理──スイスの銀行家に学ぶ儲けのルール』日経BP社

 乙が読んだ本です。
 帯には「一度読んだら絶対に薦めたくなる良書である」と書いてあります。しかし、乙は、まったく反対の意見を持ちました。まともな投資家ならば、この本を読んではいけないと思います。
 本書は、投機のルールとして12の公理を述べ、さらに16の副公理を示しています。その全体が、まさに「投機」であり、いわば「ギャンブルで一発あてたら大儲け」的な態度で書かれています。ある意味で正しいとも言えますが、じっくり資産を増やしていこうという「投資」の考え方とは相容れないもので、信じて実行すると、その人が破産するかもしれないという意味で、危険な方法でもあります。
 著者のギュンター氏の父親はスイスの銀行家で、チューリッヒで生まれ育ったのだそうです。そして、父親の墓石には、「彼は賭け、そして勝った」とあるそうです。こうして息子に受け継がれた投機のルールが「チューリッヒの公理」と呼ばれるようになり、本書の題名(ただし原題)となったというわけです。
 「賭けて勝った」人は、それが正しい態度だったと思うでしょう。しかし、世の中には賭けて負ける人もいるわけで、実はそちらのほうがはるかに多いというのもまた事実です。ギャンブルの胴元が営業を続けられるのも、そういう人がたくさんいるからです。
 たとえば、どんなことが書いてあるか、見てみましょう。
 副公理2は「分散投資の誘惑に負けないこと」です。分散投資はしてはいけないと説きます。あるところに集中するからこそ大きく儲けられるという考え方です。公理2は、「常に早すぎるほど早く利食え」です。公理3は「船が沈み始めたら祈るな。飛び込め」です。損切りのすすめです。あるいは、副公理16は、「長期投資を避けよ」です。投機家は、世の中に敏感になり、いろいろな機会に機敏に動くことをすすめています。
 本書には、正しいことも書いてあるのですが、一方では、ギャンブルとしての投機の指南書になっているところがあります。それでうまくいったといういろいろな例が出てきます。それらは確かに現実に起こったことでしょうが、問題は、そういうことがどれくらいの確率で起こることなのかということです。
 「公理」というと、絶対に正しいと多くの人が認めていることのようなニュアンスがありますが、本書で説かれるものは、全部が正しいということではありません。注意したほうがいい本であり、なるべくならば、読まずにすませたほうがいいのではないかと思います。

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2006年09月03日

宝くじ

 乙は宝くじはやりません。
 話は簡単で、還元率(客側がゲットする賞金の期待値)が 45% しかないからです。宝くじを買った瞬間に 55% は胴元(地方自治体など)が取ってしまうということで、こんな割に合わないギャンブルはありません。
 しかし、世界は広いもので、ドバイでは、還元率がかなり高い宝くじがあるということを知りました。
http://blog.mag2.com/m/log/0000038945/107591340.html
 元のホームページ http://www.dubaidutyfree.com/ を見ると、US$ 278 で購入して、5000 枚に1枚の割合で100万ドルがあたるとのことです。単純に計算して、還元率 71.9% です。
 宝くじは、その仕組み上、還元率が100%を越えることはないので、乙は買うつもりはありませんが、世界は広いものです。
 日本の宝くじはみずほ銀行が独占していますが、まずは、このあたりに風穴をあけないと、グローバル・スタンダード(世界標準)から外れたままになってしまいそうです。いや、インターネットの普及で、すでに風穴はあいているのかもしれません。
 日本でドバイの宝くじを買うことは法律で禁止されていますが、すでに法律違反を承知でこういう宝くじを買っている人もいるかもしれません。海外旅行のついでに、どこかのインターネットカフェからサイトに接続して買えば違法ではなくなるわけですし。
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2006年09月02日

角川総一(2006.5)『金融データに強くなる 投資スキルアップ講座』日本経済新聞社

 乙が読んだ本です。
 日経金融新聞の連載に手を入れてまとめた1冊だそうです。
 投資の常識を疑ってみようということを中心に、36の話題を並べています。
 乙が読んでおもしろかったところを中心に、いくつか紹介します。
(5)p.42- 債券は一物三価、四価で、実はいろいろな価格があるとのことです。そして、満期まで持つべしと説きます。
(9)p.66- 自分でグロソブのような外国債券ファンドに相当するものを作る話です。さまざまな通貨で MMF を利用すれば可能だということで、乙は大変おもしろいと思いました。ただし、外貨 MMF は、普通の債券よりも金利が若干低い(信託報酬の分だけリターンが下がる)(?)ようですので、「債券ファンド」とまではいえないように思います。
(10)p.71- 新規投信は必ず高値づかみになるから損だと説き、したがって、新規ファンドに性格が近い既存のファンドを買うのがよいと勧めています。なるほど、もっともな話です。乙は今まで、まったく気が付いていませんでした。
(11)p.80- 定期分配型外債ファンドにもメリットがあり、特に高齢者の立場では毎月分配で自分の資産を取り崩していくことが意味があると説明しています。山崎元氏も同様の見方をしていましたが
http://otsu.seesaa.net/article/22402936.html
乙は、角川氏の議論のほうがわかりやすいと思いました。
(13)p.94- 投資信託のコストが高いかどうか議論しています。p.97 のように、数年間の投資期間を通算してコストを見なければならないというのはその通りです。そうすると、10個のファンドの平均で5年間で56%ほどのリターンがあり、そのうち11%がコストで、投資家は45%ほどの収益になるという計算結果になります。上昇部分の2割という手数料を高いと思うか、安いと思うかという問題です。乙はそんなものかなと思います。
(14)p.100- 低PER効果と小型株効果を国内ファンドで検証しています。実際に TOPIX 平均よりも高いリターンを上げています。理屈はわからないけれど、インデックス運用よりもよい結果が出ているのは興味深いです。単なる「アノマリー」(今の理論では説明できない市場の変則性)で片付けられるのでしょうか。ま、だからこそ、アクティブ・ファンドの存在意義があるのですが。
(27)p.181- 家計において、株式保有比率が急上昇しているが、それを額面通り受け取っていいかと疑問を呈しています。ある割合の資金を株に投資していたら、株価が上がったので、計算上、多くの割合で資金を株に投じているように見えてしまったということです。統計上の数字としては正しいことでも、その解釈になると違った見方もできるんだなあと感心しました。
(36)p.227- 金融資産を実際に持てば、マーケットを見る座標軸が定まると述べます。乙も実感しています。いろいろな金融資産を持ってみて、はじめてわかることがたくさんあります。そういう経験を積み重ねて、投資のことがわかるようになるのでしょうね。乙は、もっといろいろ経験してみたくなりました。

 全体にまじめに書かれており、各種の投資をする人は一読する価値があります。帯に書いてあったこと(「目からウロコ」の新・金融常識)はその通りです。ものの見方が単純でなくなり、一方向から見るのでなく、多様な見方をするようになると思います。

 余談ですが、角川氏のブログを訪問してもいいかもしれません。
http://blog.livedoor.jp/s_kadokawa/


posted by 乙 at 04:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月01日

フランス国債の購入は、ちょっと迷います。

 乙のポートフォリオを考えると、ユーロによる債券投資を増やすとよさそうです。
http://otsu.seesaa.net/article/22202936.html
 しかし、乙は、海外の債券を直接購入するのはちょっと無理かと思っていました。
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
 ところで、http://fund.jugem.jp/?eid=15 を読むと、ゼロクーポン債投資による節税法が書いてあります。100万円程度の債券を無税で運用できるとのことです。これはなかなか有力な情報です。乙は、さっそく調べてみました。
 海外の国債などでは野村證券が品揃えがいいとのことですが、WWW を見ると、
http://www.nomura.co.jp/retail/bond/f_secondary/index.html
フランス国債のゼロクーポン債などが売られていることがわかります。
 野村證券で外貨建て債券を購入するときは、口座管理料が年間 3150 円がかかります。ただし、口座管理料を MRF からの自動引き落としに設定すると年額 2000 円になります。ですから、最低投資金額 1000 ユーロ分(約15万円)を買うとすると、年間で 1.3% の手数料ということになり、3% 程度の利回りの商品では割が合いません。1万ユーロ(約150万円)ならば、手数料が 0.1% になるわけですから、まあまあでしょうか。このくらい以上の総額が購入時の目安になりそうです。
 さて、フランス国債を買う場合、日本円からユーロへの両替手数料がかかります。野村證券では1ユーロ当たり片道 75 銭(約 0.5%)です。これもなかなか高いです。1万ユーロだと 7500 円です。こんなに高いと、償還後も円に替えることはせずに、次のユーロ投資に回すべきでしょう。
 野村證券では、ユーロの運用先の選択肢があまりないようですから、両替手数料がかからないようにユーロのままで運用するとなると、フランス国債くらいしか選択肢がないのかもしれません。これはある意味で不便です。
 ユーロの資金は、投資家が日本に住んでいる限り最後は円に替えるしかないわけで、そこでまた1ユーロあたり片道 75 銭がかかります。野村證券での外貨による出金は無料でできるという話ですが、送金先は国内に限られます。ということは送金先から円で引き出すときにやはり両替手数料がかかってしまいます。
 どうせ1万ユーロ以上の購入金額になるなら、もしかしてFX(e-kawase)で両替して野村證券に送金できないでしょうか。
 野村證券に聞いてみると、野村證券の口座に外貨を振り込むときは、送金先はシティバンクの(野村證券名義の)口座になるとのことです。e-kawase の出金先は、本人名義の口座に限られますから、e-kawase から野村證券への直接の出金はできません。
 だったら、e-kawase から一度新生銀行の(乙の名義の)口座に出金し、新生銀行からシティバンクに振り込めば、外貨の送金ができます。この場合の送金手数料を聞いてみました。e-kawase からの出金手数料は、国内外を問わず 3500 円です。新生銀行からの外貨の振込手数料は 4000 円です。合わせて 7500 円かかります。この他に、e-kawase での両替手数料がかかるわけですから、野村證券で1万ユーロを円から両替する手数料の 7500 円をオーバーしてしまいます。2万ユーロ以上を両替・送金すれば、e-kawase による両替の方が安くなる計算ですが、新生銀行では1回の送金額の上限がありますから、2万ユーロ以上は1回で送れないでしょう。
 新生銀行で、円からユーロに両替する場合、9月30日までなら為替手数料0円だそうですから、ここで両替して野村證券に送金するのがいいかもしれません。
 ところで、ゼロクーポン債を売ったり買ったりするとき、証券会社に手数料は払わなくていいのでしょうか。気になって、野村證券に聞いてみました。すると、特に手数料というのは払う必要はないが、債券に表示された金利を、各国債の元々の提示された金利と比べると、若干悪くなっており、この差がいわば手数料であるという説明を聞きました。ちとわかりにくいですね。このあたり、実際に購入する段になったら、もう少しきちんと調べて自分が納得しなければなりません。
 乙が調べた限りでは、フランス国債への投資は、あまり気軽に始められるものではないということがわかりました。

 なお、迷っているうちに、日本の税制が変わって、金融総合課税が実施されるかもしれません。その内容によっては、そもそもの節税の前提が崩れてしまいます。
posted by 乙 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(3) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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