過去にも、何回か、この話題について、ブログに書きました。
2007.4.13 http://otsu.seesaa.net/article/38584050.html
2007.1.30 http://otsu.seesaa.net/article/32378034.html
2006.9.29 http://otsu.seesaa.net/article/24594222.html
2006.4.2 http://otsu.seesaa.net/article/15981395.html
これについて、今の段階での乙の考え方を書いておこうと思います。
第1に、インデックス・ファンドを資産運用の中心にするということです。
資産のかなりの部分は、日米欧の株式に長期投資するつもりですが、その場合、コストを考えるとインデックス・ファンド(実際には ETF)が一番いいと思います。
アクティブ・ファンドは、長期になればなるほどコストが響いてきて、いい成績は上げられないように思います。
インデックス・ファンドは、買ったら15年(以上)ほっとくつもりです。もしかすると、定期的な基準価格のチェックすら不要かもしれません。(チェックしていると、売りたくなってしまうときがあるかもしれません。)
第2に、アクティブ・ファンドにも投資するということです。
日米欧の先進国では、わざわざアクティブ・ファンドを購入する意味はないように思いますが、新興国では、インデックス・ファンドを上回る成績を上げる場合も十分あるように思います。そもそも、インデックスが整備されていないようなマーケットもあるでしょう。そういう場合、インデックス・ファンドはあり得ませんが、アクティブ・ファンドはあり得ます。
新興国の ETF があれば、それも投資対象としていいと思いますが、アクティブ・ファンドもまた別の魅力があります。
ただし、長期にアクティブ・ファンドで運用することは避けます。アクティブ・ファンドに投資するときは、月1回程度は運用状況を確認し、成績が悪い(悪くなった)ようならさっさと解約するようなことをしないといけません。結果的に、成績がよければ、15年以上継続することもあるかもしれませんが、まずそんなことは珍しいと思います。
ファンドの解約のタイミングを事前に決めておくことは非常に困難ですが、運用成績が株式指標と比べて下がってきた場合や、そもそも当該国の経済状況が悪くなってきたときなどが考えられます。基準価格が下がってきたことで解約してもいいと思います。
第3に、ヘッジファンドは、超アクティブ・ファンドと位置づけ、一部の資金を投入するということです。
本当にヘッジファンドが優れた投資対象かどうか、疑問がありますが、アクティブ・ファンド一般と同様に、運用報告書に気をつけていれば、中にはおもしろい成績を示すものもありそうに思います。普通の株式ファンドとは基準価格の上昇/下降の相関性が低いところが魅力なんですから、必ずしもハイリターンを狙わず、そこそこのリターンで満足するべきですし、そう考えれば、資金の一部を投入する意味はありそうに思います。
なお、乙は、HSBC 香港でいくつかのアクティブ・ファンドを購入していますが、それは、そのような方針が望ましいと考えた上での積極的な判断ではなく、当時、HSBC 香港では ETF が購入できなかったし、インデックス・ファンドは(現在でも同様ですが)まったく扱っていないため、やむを得ずアクティブ・ファンドを購入したのでした。
ですから、ファンドの購入後、適当な年数が経って、成績がはっきりしてきた時点で、成績が悪ければ解約しようと思っていました。
最近、購入したファンドの成績を確認してみたところ、アクティブ・ファンドなのに意外に成績がいいので、ちょっと幅を広げて HSBC の運用するファンドを調べてみたというわけです。そして、乙が保有するアクティブ・ファンドについて、解約はしないでおこうと考えたのでした。