株価がランダムに上下するという仮説のもと、どのようにすれば株取引で儲けることができるかを示しました。
2007.9.16 http://otsu.seesaa.net/article/55103375.html
しかし、そこでは、騰落率がゼロの場合を計算しただけでした。
次に、騰落率がある場合のシミュレーションをしてみましょう。同じく1万回計算します。
基準値から始めて、株価が 10% 上がったら、利食い(勝ち)ということで売ります。株価が 10% 下がったら、損切り(負け)ということで売ります。すると、次のような結果になります。
騰落率=-10.0% 標準偏差=10%
勝率=10.6% 敗率=69.5% 未決着率=19.8%
騰落率=-10.0% 標準偏差=20%
勝率=38.8% 敗率=61.1% 未決着率= 0.1%
騰落率= -5.0% 標準偏差=10%
勝率=21.0% 敗率=51.2% 未決着率=27.8%
騰落率= -5.0% 標準偏差=20%
勝率=44.4% 敗率=55.4% 未決着率= 0.2%
騰落率= 0.0% 標準偏差=10%
勝率=35.2% 敗率=35.9% 未決着率=29.0%
騰落率= 0.0% 標準偏差=20%
勝率=50.1% 敗率=49.7% 未決着率= 0.2%
騰落率= 5.0% 標準偏差=10%
勝率=52.9% 敗率=20.7% 未決着率=26.4%
騰落率= 5.0% 標準偏差=20%
勝率=55.3% 敗率=44.5% 未決着率= 0.1%
騰落率= 10.0% 標準偏差=10%
勝率=68.9% 敗率=11.0% 未決着率=20.1%
騰落率= 10.0% 標準偏差=20%
勝率=60.3% 敗率=39.6% 未決着率= 0.1%
騰落率が -10% のときの結果と +10% のときの結果は、当然ながら勝敗が入れ替わっています。
このように、騰落率がプラスであれば、かなり勝てますし、マイナスであればかなり負けます。個別株の売買の場合でも、相場全体の動きが大事だということがこれでわかります。
株の売買による得失には、相場全体の動きが大きな影響を与えるのですね。
これを考えると、
2007.9.16 http://otsu.seesaa.net/article/55103375.html
で示したような、0.5% くらいの儲けは吹っ飛んでしまいそうです。