第1章は「会社勤めでもできる7つの投資」ということで、株式、債券、不動産、投資信託(ファンド)、外国為替取引(FX)、ギャンブル、自己投資を紹介しています。ギャンブルや自己投資を入れているところはおもしろいです。もちろん、ギャンブルをしてはいけないのですが。
第2章は「「株式会社」のしくみがわかれば、株は怖くない」ということで、やさしい株式会社入門といったところでしょうか。とてもわかりやすい説明です。
第3章は「あたりまえだけどなかなかできない株式投資のルール」ということで、株式投資の考え方を説いています。真っ当な投資法なのですが、こういうのは、説明としてはわかるのですが、具体的な会社を考え始めると、とたんにむずかしくなります。もう少し、具体例を出してもらいたいところです。もっとも、そうなると、現実の泥沼が待っていますから、きれいにわかりやすく説明することはできなくなるでしょうが。
第4章は「投資をする前に知るべき法則」ということで、投資の考え方をやさしく解説しています。
第5章は「グローバル世渡り上手のススメ」ということで、海外投資の考え方の基礎を示しています。
第6章は「なぜ、「毎月」の「5万」で「億万長者」になれるのか?」ということで、積立投資を説いています。収入の1割を投資に回すなど、アドバイスも適確です。
第7章は「なぜ、積立投資でしか資産を増やせないのか?」で、積立投資のよさを再度説きます。
第8章は「ひと財産を築く投資信託の選び方」で投資信託による投資法を解説します。納得できます。
巻末付録には「厳選! ハイブリッド社員のブログ集」があり、ブログのリンク集が掲載されています。乙が知らないブログもいくつかありました。
全体として手堅い印象です。真っ当な本です。ただし、乙は他の本を読んでからこの本に巡りあったので、残念ながら、あまり新鮮な気持ちにはなれませんでした。
しかし、初心者のための入門書と考えれば、わかりやすいですし、間違ったことが書いてあるわけでもなく、よく書けていると思います。