http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071108AT2M0803W08112007.html
アメリカ経済の見通しといえば、今後の減速は驚くに値しません。サブプライムローン問題は、まだ決着していないし、したがってアメリカの金融不安も完全に解消されていないわけです。
NBonline の記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071105/139687/
によれば、「米金融界、空前の大量解雇」だそうです。今年10月までに解雇者が13万人もいて、過去最悪の記録だそうです。これからさらに解雇が続きそうです。
アメリカ経済が停滞するとすれば、アメリカ企業の株価が上がるとは思えません。むしろ、普通には、株価は下がるだろうと予測できます。ということは、一般に、今はアメリカ株投資を控えておき、来年春ころに再開するのがよさそうだということになります。
一方、インデックス投資の考え方では、株価の上昇・下降のタイミングで儲けることはできないとされています。つまり、これから来年春までアメリカ株の株価が下がるとは断定できないことになります。
上述の金融業界の大量解雇にしたって、そのようなリストラがあるからこそ企業が復活するのだという見方もあるでしょう。そのような企業の株価は、意外にも、下がらないのかもしれません。
投資家の立場で考えてみると、こんなにもはっきりとアメリカ経済の停滞が予言されているのに、(そして、それは妥当だと思えるのに)今の段階でアメリカ株を買っていいのでしょうか。
乙は、どういう立場で株式投資をするか、少しは意識したほうがよさそうな気がしてきました。
一応、インデックス投資を中心と考えつつも、やはり、ある程度はタイミングを考えておきたいように思います。今は、現金のまま寝かせておいてもいいし、アメリカ以外の株に投資してもいいでしょう。来年の春ころになって、アメリカ経済が復活するような感じになってきたら、その時点で株を買えばいいということになります。
同様に、REIT(特にアメリカのもの)への投資も、今の段階では気が進みません。
乙は、今保有しているアメリカ株およびアメリカ REIT の ETF を売るつもりはありませんので、単純にタイミング投資万歳と言っているわけではありません。
今のところ、煮え切らない態度で臨みます。