2007.12.11 http://otsu.seesaa.net/article/72174790.html
株式投資収益率はかなり高く、バブル経済のピークである89年に購入し2006年に売却した場合でも、年間収益率は平均で0.9%を確保したとのことでした。そのときは、株式投資収益率の計算は、具体的にどのようにするのか、わかりませんでした。
そこで、本を借りることにしました。乙が借りたのは、1973年7月1日発行のものでした。ずいぶん古いのですが、東京都立図書館に所蔵されているものでは一番新しいものなのです。
近くの図書館に申し込んで、東京都立図書館から取り寄せてもらいました。2週間ほどかかってしまいましたが、無事に借り出すことができました。(こういうのが全部無料というのはありがたいです。税金を払っている意味があります。)
全体は530ページにものぼる分厚い本ですが、個別の株式について計算しているので、分厚いのです。
市場収益率という1ページを見ると、市場全体についてわかりますが、これが日本証券経済研究所のホームページに載っているものと同じ形式になっています。
http://www.jsri.or.jp/web/publish/returns/2006/index2.html
計算のしかたは初めの22ページで説明されています。30年以上前の計算ですが、今でも、基本的に変わっていないものと思います。
なるほど、これで株式投資収益率の計算のしかたがわかりました。株価を計算するために、非常に多くのことを考慮しています。配当、株主割当増資、配当と株主割当増資の割当日が同時の場合、有償・無償抱合せ増資、額面変更、合併、その他の権利落に対する修正などを計算に含めています。
さて、では、配当込みの株価指数で -32.1% になるというのに、株式投資収益率が(わずかながら)プラスになるのはなぜでしょうか。
以下は、乙の解釈です。
株式投資収益率は、毎月1回月末に購入したものとし、それを12回で平均して、ある年の購入株価としています。これが影響しているのではないでしょうか。
しばしば指摘される1989年の株価というと、年末の大納会のときのピーク(日経平均株価が 38,915 円だったときです)を指していることが多いように思います。しかし、ここでの計算では違います。毎月買っていれば、平均的にもう少し安く購入できたことになります。(1989年の各月末の TOPIX 株価指数がわかれば、計算できるのですが、18年前のデータがどこで入手できるのか、わかりませんでした。)安く購入していれば、投資収益率が改善されるのは道理でしょう。