2008年01月09日

中国の偽札騒動

 乙が見かけたニュースです。銀行で預金を下ろしたら偽札だったそうです。しかも、その銀行の窓口でその偽札の交換を要求したところ、銀行が拒否したというのです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0107&f=national_0107_002.shtml
 中国ならではの事件のように思いました。中国での偽札は、それを発見しても、警察なりどこなりで本物(真券)と交換してくれるわけではないという点が問題です。つまり、偽札は発見者の損失になってしまうわけです。
 その結果、何が起きるか。当然、買物などでお金を受け取るとき、店側も、おつりを受け取る客側も、お互いに偽札でないかどうか、チェックするようになります。乙が北京で生活していたときも、こんなことで、スーパーのレジでもけっこう時間がかかったりしたものです。しかし、これはしかたがありません。もしも気づかずに偽札を受け取ってしまったら自分の責任になるのですから。中国人は子どもの時から偽札の見分け方を教わるということです。
 万が一、偽札を受け取ってしまったら、どうしたらいいか。当然、警察に持って行ってもムダです。そっと他人に渡してしまう(つまり使ってしまう)のが一番いいのです。みんながこういうことを続けていれば、偽札の流通が止まりません。中国では偽札が多いといわれます(旅行ガイドブックにも書いてあります)が、こんな制度のもとでは、それも当然といえるでしょう。
 中国のやり方は、国家への信頼を失わせるものです。
 乙は、海外での事情に暗いので、よく知りませんが、そういう制度を採用している国はごく少ないのではないでしょうか。
 日本では、当然、警察に持参すれば本物と交換してくれます。偽札の発見者は、犯罪の発見者ということで、報奨金(偽札の券面と同じ金額)がもらえます。もっとも、入手経路などを詳しく聞かれるので、ちょっとめんどうではあります。しかし、こうして、偽札が発見されやすくなり、警察はすぐに捜査に乗り出すことができます。偽札は、その国に対するきわめて悪質な暴力ですから、罪も重いですし、警察をはじめ関係者は徹底的に取り締まります。これによってみんなの生活が安定するというわけです。
 中国で起こったこういう事件を見ても、裏には中国の制度があり、それはつまり中国をどういう国にしていくかという中国の問題だといえます。中国も早く一人前の経済大国になってほしいものです。こんな制度のもとで、偽札が大量に流通しているようでは、経済の規模が大きくても、経済大国とは呼べません。国家が信頼できなければ、外国からの投資は呼び込めません。
 これ以外にも中国では偽札騒ぎがいろいろあります。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0510&f=national_0510_007.shtml
ひどい話ではありますが、これが中国の悲しい現実です。
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ラベル:中国 偽札
posted by 乙 at 05:58| Comment(2) | TrackBack(1) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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