2007.11.25 http://otsu.seesaa.net/article/68510771.html
その後もこの傾向は変わらず、1月に入ってからも、日本株の下げは止まりません。どんどん下げます。現状では、個人投資家はかなりの損失を出しているのではないでしょうか。(日本株の売りで儲けている人もいるでしょうけれど。)
なぜ日本株が下がるのかということについては、いろいろな分析が可能です。しかし、サブプライムローン問題から始まった米国の景気後退などを原因だと考えるのは、おかしいと思います。それが無関係だとはいいませんが、もっと構造的なものを感じます。日本のかかえるさまざまな問題が意識され、したがって株価が下がっているのではないでしょうか。
昨日のブログで取り上げた野口悠紀雄氏の議論
2008.1.13 http://otsu.seesaa.net/article/78103936.html
などは、その典型でしょう。(ちょっと古い議論ですが、現在でも十分に当てはまります。)
ネット内でも、これに関する議論が見かけられます。
山崎養世「高成長に戻る世界経済と取り残される日本」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071225/143931/
湾田雄三(わんだぁ)「560.こんなにも貧しい国内の投資環境」
http://wanderer.exblog.jp/d2008-01-07
為替王「2007年の世界の株式市場の成績比較」
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51178049.html
などは、とてもおもしろい論考だと思います。
さて、では、このような現状に対して、投資家はどう考えたらいいでしょうか。
まず、乙はしばらく日本株に投資していないという事実があります。
最近の例では、ジャストシステムの株を買った
2007.7.19 http://otsu.seesaa.net/article/48409396.html
くらいです。それもたまたまそうしただけで、戦略的に買ったわけではありません。その前というと、2006年11月になってしまいます。
とてもじゃないけれど、乙は日本に明るい未来を期待できません。
では、以前から保有する日本株を売っているかというと、乙の場合は、2007年前半に一部売りました。東芝が典型ですが、
2007.6.16 http://otsu.seesaa.net/article/44986606.html
他にも、いくつかの銘柄を売りました。このとき、かなりの金額が動きました。(それをその後アメリカ株などに投資してきました。)
しかし、抱えている日本株はまだまだかなりあります。
一つには、個別株がやられにやられていて、塩漬けにせざるを得ないという面もあります。
もう一つには、インデックス投資の考え方からすれば、株価が下がるときもあれば、上がるときもあるということで、この大幅下落という嵐も、いつまでも止まないわけではないと考えるからです。
だから、日本株は売らなくてもいいのではないかと思っています。
その結果、どうなるかは明らかです。日本株への新規投資を止めて、外国株や外国債券などに投資していれば、結果的に自然とポートフォリオの中の日本株の投資割合が下がっていきます。
それでいいのではないでしょうか。
ラベル:日本株