「経済入門」とうたっていますが、経済小説です。フィクションです。
第一講 行動経済学
第二講 囚人のジレンマ
第三講 ネットワーク経済学
第四講 社会心理学
第五講 ゲーデルの不完全性定理
という五つの部分からなります。それぞれで一つの事件が描かれます。
最後に、全体に対する総まとめのようなものがありますので、途中で投げ出すのはもったいないでしょう。
乙は、第一講がおもしろかったですね。サラ金などでどうやってお金をたくさん借りるのか、テクニックがいろいろ書いてあって、「へー」と思うところが多かったです。乙は住宅ローンくらいしか借金の経験がないので、自分の知らない世界については興味深く読みました。
こういう本で経済学が学べるわけではありませんが、フィクションとして楽しめばいいのではないでしょうか。
全体に、ストーリーがよく練られており、経済学などを知っている人ならいっそう楽しめそうです。