ちょっと前に、妻が「毎月お金をちょうだい」と言ってきました。乙のところは結婚以来ずっと夫婦別会計なので、こんなことを妻が言い出すのは不思議だと思って妻に尋ねてみると、数年先ないし10年先にまとまった出費を考えているので、そのために毎月貯金していきたいというのです。金額は毎月5万円だとのことです。
毎月の積立ならば、負担感なく順次積み立てられるから、大いに結構なのですが、乙のようにいろいろ投資している立場からいうと、積立の手段が貯金というのはどうにもばからしいように思えます。この低利率の時代です。貯金していてもほとんどお金が増えることはないでしょう。投資は不確実なもので(つまりリスクがあるということで)、大きく増えることもありますが、減らしてしまうこともあるわけで、支出予定が決まっている場合にはあまりおすすめできるものではないのですが、支出予定といっても時期がはっきり決まっているわけではなく、しかもそれまでの期間がけっこう長いように思えます。そこで、乙は、積立貯金ではなく、積立投資にしたらどうかという提案をしました。
妻もそれでよいということだったので、積立の条件を考えました。次の3点です。
[1] 毎月5万円を積み立てる。
[2] 積立期間は、目安として5年ないし10年とする。
[3] 国内の金融機関で運用する。
[3] については、説明が必要かもしれません。妻の言い分によれば、外国の証券会社では、いざというとき(典型的には乙が死んだとき)お金が取り戻せるか心配だし、将来的にこの金は日本で使うことがわかっているので、海外での投資はしないということです。
乙の感覚では、妻の言い分は変で、一番有利な証券会社を(国内、海外の区別なく)選ぶべきだと思いますが、まあ、ここは妻が言い出した積立ですから、妻の主張を受け入れることにしました。それに、海外(の ETF)で投資するとなると、やや問題がありそうに思いました。
(1) 乙の名義で海外で運用すると、購入する金融商品を区別することがむずかしく、乙の本来の資金との区別が付けにくい。
たとえ計算上のことだとしても、実際上めんどうなことになりそうです。
(2) 毎月5万円だけだと、海外で運用すると、端数が出たりして、やりにくい。
両替する場合でも、たった5万円ではやりにくいですし、乙の資金と一緒にして両替したりすると、妻の分と乙の分とを計算上区別するのがかなりややこしくなります。
また、その資金で ETF を買うというのも、(少額過ぎて)けっこうやりにくいと思います。分配金が出た場合に、それを乙の分と区分して扱うとなると、これまた計算がめんどうです。
このような条件で考えてみると、毎月5万円の積立というのは、国内で販売している投資信託を利用するのがいいだろうと思いました。少額ですから、他の手段はとりにくいのです。
というわけで、4月から投資信託を毎月5万円ずつ積立することにしました。