2008年05月17日

北村豊(2008.3)「北京オリンピック後、中国社会の焦点は何か」中央公論 第123巻第3号

 乙がたまたま読んだ雑誌『中央公論』
http://www.chuko.co.jp/koron/back/200803.html
に掲載されていた10ページほどの記事です。
 張志雄・高田雄巳『中国株式市場の真実』
2008.5.15 http://otsu.seesaa.net/article/96756811.html
を読んでいる途中に見かけた記事だったので、両者の関連が気になりました。
 基本的に、中国の現状を記述しています。朱文娜記者が書いた西豊県共産党委員会書記の張志国の独裁ぶりと、その後に起こったさまざまな関連事件、広西チワン自治区で起きた代理教員の大量解雇事件、福建省泉州市で起きた地方税務局の職員によるホテルでのただ食い事件とその顛末、厦門市で起きたパラキシレン製造プラントの建設計画とそれに対する住民たちの反対運動などを描きます。
 日本を基準にすると、とても信じがたいような事件が次々と起こっています。それが中国なんですね。
 日本も、高度成長時代にはさまざまな(今の目からは信じがたい)事件が起こったことでしょう。それでも、経済成長してきたわけです。当時の日本に投資するべきだったか。純粋に投資の面から見たら、日本への投資は正解だったはずです。しかし、諸外国から見て、日本はどのように映っていたのでしょうか。そんな「変な」国に投資しようという人がたくさんいたのでしょうか。(いや、当時は今と制度が違うから、外国からの投資などということは考えなかったのでしょうかね。)
 中国株に投資することは、基本的に今の中国を「是」とする立場に立つことになりそうです。
 張志雄・高田雄巳『中国株式市場の真実』を読んだときにも感じたことですが、中国株投資には、疑問点を感じます。(とはいえ、乙はまだ中国株に投入している資金がかなり多いのですが。)

 あ、『中央公論』で、この記事に続く、宮家邦彦「「中国株式会社」の研究」もおもしろかったです。日本との対比の観点で中国を「株式会社」として見ています
ラベル:北村豊 中国
posted by 乙 at 04:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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