2008年05月29日

橘玲(2008.3)『黄金の扉を開ける賢者の海外投資術』ダイヤモンド社

 乙が読んだ本です。
 全体に、たいへん興味深く読むことができました。
 序章「さよなら、プライベートバンカー」では、現在、個人投資家がプライベートバンクを凌駕するようになったということを述べています。まさに序章であり、これからの各章を読む前に期待が高まります。
 第1章「究極の投資 VS 至高の投資」もおもしろいです。
 p.30「投資の基本法則@ 金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、全資産を株式に投資するべきである。」
 p.31 「投資の基本法則A 金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、投資にはレバレッジをかけるべきである。」
 p.33 「投資の基本法則B 金融資産に比べて人的資本が圧倒的に大きい場合、全資産を海外資産で保有すべきである。」
 いかがですか。債券などは吹っ飛ばして、株式投資を、しかもレバレッジをかけて、海外資産で保有という考え方は興味をそそられます。これだけで引き込まれてしまいます。人的資本は1億円に該当するという考え方も示されます。投資の考え方の一端を知ることができます。ある意味ではこれは正しい考え方です。まあ、本当にこうするべきかどうかは意見が分かれるところでしょうが。
 第2章「誰もがジム・ロジャースになれる日」では、エマージング投資が語られます。
 第3章「ミセス・ワタナベの冒険」は、FX(外国為替証拠金取引)の話です。
 第4章「革命としてのヘッジファンド」では、ヘッジファンド否定論が語られます。p.137 では、ヘッジファンドの高パフォーマンスは、生き残ったものだけを平均することでそう見えるだけだとときます。p.141 では、マン社のファンドに投資するよりも、マン社の株を買うべきだという話が書いてあります。これは新鮮な視点でした。p.142 では、ヘッジファンドの秘密主義を批判しています。
 こういう話を知ると、乙のヘッジファンドに対する考え方がぐらついてしまいました。
 この章が本書で一番長い章です。
 第5章「タックスヘイブンの神話と現実」もおもしろかったです。さまざまな事件も描いています。
 第6章「人生設計としての海外投資」は、海外投資全般を考える上で参考になります。p.240 ではフィリピンでの老人ホームが描かれますが、「老後はフィリピンで」というのも大いにありだと思いました。p.244 では、日本は生活費が安いという話が出ていて、「おや?」と思いました。乙は、キャピタルフライトなどで海外に出て行く人・企業・カネが多いのだとばかり思っていましたが、そうではないとのことです。p.245 では、日本の証券会社で外国人が口座を開けない話が出てきます。日本人でも外国に住むことになれば同様の問題が起こるということです。p.248 あたりの記述を読むと、「海外移住もいいなあ」と思えてきます。
 終章「億万長者になるなんて簡単だ」で億万長者がたくさんいる話が出てきます。現代はそういう時代なのかもしれません。
 一読し終わって、また読みたくなりました。海外投資を考える上では大いに参考になる本です。


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ラベル:海外投資 橘玲
posted by 乙 at 04:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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