2008年06月30日

楽天証券サービス開始9周年記念投資セミナー

 乙は、6月29日に両国の国技館で行われた「楽天証券サービス開始9周年記念投資セミナー」に参加しました。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/in03_seminar_study_04.html
 あいにくの雨の中でしたが、国技館の広い会場が投資家たちで埋まっていました。
 10:00-10:10 は楽天証券の社長のあいさつでした。
 10:10-12:13 は澤上篤人氏の講演でした。『暴落相場を平然と買う! 長期投資で優雅な人生を』という題で、いつもの澤上節を聞くことができました。
 澤上氏は日本株に対して超強気でした。(アメリカでは)平均株価がさほど上昇していないときでも、個別株では上昇しているものもあったので、うまく銘柄を選んで長期投資しようということです。
 アメリカでは、80年代から90年代にかけて株式相場が大きく上昇したわけですが、それは、年金などの機関投資家が大量の資金を投入したからだということで、そういう資金は本来長期投資を志向しなければならないはずなのに、現実は短期投資志向になっていて、その結果、長期投資が下手になっているとのことでした。
 10:50 からは、質疑応答が行われました。ここでも、澤上節は健在で、分散投資、インデックス投資を否定し、自分の好きなところで勝負するというスタンスはぶれませんでした。質疑応答を聞いていると澤上氏の頭のよさが伝わってきました。
 13:00-14:00 は、森永卓郎氏の講演『年収崩壊――格差時代の資産運用法』でした。日本では、年収 200 万円以下の層が 1020 万人もいて、一方では年収 1000 万円以上、2000 万円以上の層も以前よりは増えており、日本は格差が増大しつつあるという認識でした。そこで、資産運用の話になるかと思いきや、なぜ日本の株式相場が上昇しないかという話になり、2007年2月にマネタリーベースを絞った政策、原油高と穀物高、サブプライムローン問題などの影響だということになりました。
 今後、オバマ大統領が誕生すれば、石油価格が下がるだろう、景気がよくなるだろう、日本は株と不動産が安いので、これが今後あがるだろうというような話でした。
 森永氏は、具体的な例を挙げつつわかりやすい話し方をするので、聞いているときはおもしろいのですが、次々脱線していく傾向があるようなので、話の流れをもう少し意識して話してくれるとありがたかったです。まあ、おもしろければ何でもいいのかもしれませんが。
 14:00- は、広瀬隆雄氏『54億人のヘルスケア』でした。人々のスマイルに投資してください、それが幸福の実現です、ということで、健康産業への投資の話でした。今は経済全体の中でヘルスケアの占める割合が必ずしも高くないけれども、これからは、変わっていくだろうということです。
 乙は、広瀬氏が勤務していたJPモルガンが広瀬氏個人に対して払っていた健康保険料が月額 4000 ドルだったなどという話を聞くと、アメリカの医療は崩壊しているのではないかという感想を抱きました。アメリカの薬代が、全体で1年あたり 2500 億ドルに達すると聞くと、一大産業だと思いました。ブランド薬とジェネリック薬の話など、話題はさまざまな方面に及びました。しかし、全体として、乙は医療や健康方面に投資することはあまり考えないほうがいいように思ったので、講演の途中で会場を出ることにしました。
 人の話を聞くことはおもしろい経験でした。会場が工夫されていて、数千人が入っても、全然問題なく話が聞き取れるなんて、すごい設備だと思いました。
posted by 乙 at 04:39| Comment(3) | TrackBack(0) | その他の投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月29日

JFアジア株・アクティブ・オープンの第19期運用報告書

 乙は、JFアジア株・アクティブ・オープンという投資信託にも投資しています。
2006.4.29 http://otsu.seesaa.net/article/17180574.html
 乙は、2005年10月に購入したのですが、今のところ、基準価額は4割ほど上昇していますし、それ以外に分配金が 14% ほど出ているというわけで、大変な好成績です。
 最近、第19期(決算日:2008年5月15日)の運用報告書を送ってきましたので、読んでみました。こういうのを読むのもなかなかおもしろいものです。
 ネット内では
http://www.jpmorganasset.co.jp/fund/info/832000/pdf/report_080515.pdf
においてあります。
 PDF ファイルを読むのもいいですが、紙で送られてきたものを読むのもいいものです。電車の中などでも読めますし、ボールペンで書き込みながら読めます。
 さて、p.1 には、最近5期の運用実績が出てきます。基準価額の推移を見ると、ベンチマークの MSCI オール・カントリー・ファーイースト・インデックスを数%上回る成績が続いてきたのですが、19期は -19.7% ということで大きくマイナスになっています。ベンチマークが -16.4% ですから、ベンチマークに負けています。しかし、まあ、過去にずっと好成績を続けてきたのだから、許してあげようという気になります。
 なぜ、今期は成績がベンチマークよりも低迷したのでしょうか。答えは p.2 に書いてあります。「国別配分効果では、主として中国のオーバーウェイトがマイナス寄与となりました。」ということです。中国株に多めに割り当てていたから、中国株の値下がりで大きな損失を出したというわけです。これはこれで理解できますが、これが「要因分析」のところに書いてあることに違和感がありました。実に表面的分析です。投資家の立場からは、こんなことを知りたいのではありません。なぜ中国株に多めに投資したのかが知りたいのです。目論見が外れたことは、まあ、しかたがないでしょう。誰も株価の上下はあてられませんからね。しかし、中国株をオーバーウェイトしたのは、運用会社の判断ですから、そこのところをもっと書いてもらいたかったです。
 ところで、19期は成績が振るわなかったわけですが、15期から18期は、ずっとベンチマークを数%ずつ上回っていました。アクティブ・ファンドというのは、そんなに簡単にベンチマークを上回ることができるものなのでしょうか。
 p.6 の配当等収益のところを見ると、受取利息がわずかに計上してあるだけで、かなりあるはずの配当がまったく書かれていません。「おや?」と思って探してみると、秘密がわかりました。運用報告書の後半(p.7 以降)のマザーファンドのところです。p.15 には、受取配当金が 788,414,178 円と書いてあります。純資産総額は同じページにあるように、49,240,480,493 円ですから、受取配当金は 1.6% ほどにあたるわけで、まあ、こんなものでしょう。配当金はマザーファンドのほうで受け取っていたのです。
 マザーファンドの成績がどうなっているかを見てみると、p.7 に書いてあります。過去5年間の成績は、ほぼベンチマーク並みです。ベンチマーク並みだからいいなどと考えてはいけません。これは、株式ファンドですから、毎年 1.6% ほどの配当金があるのです。しかし、信託報酬が 1.6% かかるので、相殺されて、成績はベンチマーク並みになっているということになります。つまり、アクティブに売買していても、成績はいっこうによくないのです。むしろ、信託報酬分だけベンチマークを下回っているというべきでしょう。
 なぜ、ベンチマークを上回れないかを見てみましょう。
 p.4 には、1万口当りの費用明細が書いてあります。信託報酬 196 円、売買委託手数料 35 円、有価証券取引税 23 円、保管費用 11 円で、合計 265 円のコストがかかっています。やはり、信託報酬が大きいのです。1万口当たりで、だいたい基準価額が 25,000 円くらいですから、0.784% ほどかかります。しかも、このファンドでは1期は半年ですから、1年ではこの2倍で、1.6% ほどかかるわけです。目論見書で信託報酬が 1.6% と書いてありましたので、間違ってはいないわけですが、やはり、信託報酬というのはコストの中で大きいものなんですね。
 さらに、売買手数料 35 円と有価証券取引税 23 円がかかっています。これもバカにできません。
 p.4 の「親投資信託の株式売買金額の平均組入株式時価総額に対する割合」を見てみると、0.94 とあります。これは、半年間でほぼすべての保有株が入れ替わってしまうということです。けっこう激しい売買です。マザーファンドについては、p.11 に記載がありますが、この値が 1.99 です。マザーファンドは年1回の決算ですから、半年決算のベビーファンドの2倍の売買をしていることになります。
 こうして、このファンドは、いかにもアクティブ・ファンドらしい激しい売買をしていることはわかりましたが、結果的にどうだったかを見てみると、ベンチマーク並みということですから、はっきり言ってファンドとしても売買は奏効していないというべきです。
 p.4 では、親投資信託受益証券の設定、解約状況が書かれていますが、この半年間で設定よりも解約のほうが多くなっています。つまり、資金が流出しているわけで、投資家の皆さんは、けっこう細かくファンドの成績をチェックしているのでしょうかね。
 将来的にやや不安を感じさせる決算内容でした。
 ベンチマークをやや上回っている場合でも、それが配当金のためだとすると、決して運用会社の運用がうまいわけではありません。この点は、当然ですが、改めて認識しました。
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posted by 乙 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月28日

ヘッジファンドを勧める立場

 ヘッジファンドは、運用サイドの利益が大きいとしたら、運用サイドが投資家に盛んに宣伝するのは(自分たちの儲けに直結しますから)当然です。
 浅井隆氏のように、直接運用サイドにいないようでも、自分の関係する海外ファンドに誘導しよう(そして手数料で儲けよう)としている人たちは、運用サイドと同じで、自分たちが儲ければそれでいいということになります。浅川夏樹氏の場合も、(個人投資家ではありますが、同時に)kaigaitoushi.com に誘導するという意味では、同様の立場かもしれません。
 では、投資家の立場でヘッジファンドを勧めるのはどんな立場なのでしょうか。こういう人は少ないと思います。乙は、単純な個人投資家の立場ですが、一般にヘッジファンドはオススメできません。しかし、一方では、自分のポートフォリオの中に一部組み入れたままで、解約していません。これはどういうことかというと、好成績を(ずっと)上げ続けているからなのです。せっかく好成績を上げているファンドを解約するというのは、なかなかできません。
 ヘッジファンド全体をながめると、好成績を上げるものもあるし、そうでないものもあるということです。そこで、自分の投資したヘッジファンドが好成績を上げたとしても、それはたまたまであって、破綻したヘッジファンドは、話題にならないということになります。そういうとき、結果として好成績を上げたものだけが生き残る(そうでないものは市場から退出する)ことになるので、結果的には、うまく運用されていうように見えてしまいます。(サバイバーのバイアスと呼ばれています。)
 そういう目で乙の過去の経験をながめれば、破綻してしまった(?)New Europe Properties
2007.6.30 http://otsu.seesaa.net/article/46246156.html
のような例もあったし、全然おもしろくもない元本保証型のファンド
2006.7.9 http://otsu.seesaa.net/article/20493021.html
もあります。それらはやはり話題にもなりません。(これら二つをヘッジファンドに分類していいかというとやや問題ですが。)そういうものも含めた全体で見ると、(ヘッジファンドを含む)海外投資はうまく行っていないといってもいいのかもしれません。
 しかし、個人投資家としては、そういうのを直視せず、語らず、好成績を上げたものについて自慢話をする傾向がありますから、競馬や競輪と同じく、実際は儲からないものでも、何か儲かるような錯覚におちいるのかもしれません。実際に儲かることが(たまに)あるということが事情を複雑にしています。
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2008年06月27日

ヘッジファンドはインデックス投資に勝るか

 モンチさんの記事
http://m0nch1.blog.shinobi.jp/Entry/326/
で知りました。ヘッジファンドはインデックス投資に勝るというのです。
http://seekingalpha.com/article/67847-hedge-fund-index-performance-vs-the-s-p-500
に詳しい説明が載っています。
 モンチさんのまとめによれば、「ヘッジファンドのインデックスとS&P500のパフォーマンス比較をみてみます。」「簡単にまとめると、マーケットニュートラル以外は、すべてS&P500よりリターンが良かった」ということです。
 これはどういうことでしょうか。
 こういう数字を見ると「だったら、インデックス投資を止めて、ヘッジファンドに乗り換えよう」と思う人が出てくるかもしれません。その意味では、元々の英語版の記事がミスリーディングであると思います。
 ヘッジファンドのインデックスというのは、どうやって計算したのでしょうか。途中で償還されたヘッジファンドは加えてあるのでしょうか、ないのでしょうか。加えてなければ(たとえば、「現在運用されているすべてのヘッジファンドで、○年以上の実績があるもの」というようにピックアップすると)生き残ったものだけの平均ということで、パフォーマンスは高めに出てきます。
 次に、それぞれのグラフで違った運用期間で比較していますが、これは正しい態度でしょうか。seekingalpha のサイトの6枚のグラフを見てみると、
1枚目=2004.10-2008.5
2枚目=2003.6-2008.5
3枚目=2001.12-2007.12
4枚目=2001.12-2008.2
5枚目=2001.12-2008.2
6枚目=2001.12-2008.2
ということで、それぞれの期間が違っています。しかし、見た目は左右の長さが揃っているようなグラフになっています。これはずいぶん恣意的に見えます。どこから比較を開始するかでもけっこう違って見えてくるものです。何だか、いろいろな期間でグラフを作ってみて、一番よさそうに見えるグラフを記事に載せることにしたような感じがします。
 というわけで、乙は、元の英語版の記事がかなり疑わしいと思います。
posted by 乙 at 04:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月26日

西野武彦(2007.12)『貯める、殖やす、守るためのゼロからわかる投資信託』PHP研究所

 乙が読んだ本です。
 投資信託の入門書といった感じです。内容は、まあわかりやすいと思いますが、この本を入門書として他人に勧めようとは思いません。いろいろな問題点があります。

(1)信託報酬の問題
 p.85 「購入した投資信託を保有し続けると、毎年1回は信託報酬という名前の手数料を取られます。」とあります。乙は我が目を疑いました。この記述はミスではありません。p.92 には「信託報酬は毎年1回、基準価額から引き落とされます。」とあるのです。正しくは、信託報酬は毎日少しずつ引き落とされると考えるべきです。こういう誤解をしているということだけで、その人の書いたものは全部がうさんくさく思えてしまいます。

(2)投資のタイミング
 西野氏は、投資のタイミングが大事だといいます。p.22 では、「投資家は景気や株式相場、債券相場、為替相場など全体の流れに注目し、相場が今後どう動くかを予想すればいいだけです。」と述べています。そして、p.23「投資信託ではいつでも自由に売買できる商品が多いため、タイミングの良い売買が可能になります。」といいます。つまり、投資のタイミングがわかるという前提に立っています。タイミングを考えて投資信託を売買するというわけです。
 pp.180-182 でも、タイミングがわかるということが繰り返されていますので、これは西野氏の信念です。
 インデックス投資の考え方からすれば、投資のタイミングは、どんなプロでさえもわからないとされます。乙は、かなりインデックスファンド教の教えを信じていますから、西野氏の主張を疑います。
 ふと気づくと、西野氏は『株の「買い時」「売り時」がわかる本』などという本を書いているんですね。
 西野氏の主張は一貫しているというべきでしょう。

(3)長期投資
 pp.39-40 で、株式投資における長期投資は2〜3年としています。乙は、たった2〜3年が長期だとすることに驚きました。
 pp.183-185 では、株式投資信託を10年、20年も保有し続けることを否定しています。こういう投資は、値上がりがあることもあるが、大暴落にも見舞われ、儲からないし、信託報酬が(1年あたり 1.5% としても)10年で 15% もかかってしまうから、高すぎるというのです。
 このような「長期投資」の考え方は、(2)で述べたタイミングがわかるとする考え方と一致しています。
 つまり、西野氏はアクティブ・ファンドに対する投資をすすめていると解釈できます。
 インデックス投資の考え方からすれば、安い信託報酬の投資信託を10年も20年も保有し続けることがベストだということになります。

(4)騰落の理由
 p.147 では、次のように述べます。「以前に発売された投資信託を購入する場合には、基準価額が値上がりした理由、値下がりした理由をよく調べることも必要です。」基準価額の騰落の理由は、よく調べればわかるのでしょうか。乙は、これはきわめてむずかしいと考えます。もちろん、事後的に、ああだこうだともっともらしく講釈をたれることはできます。しかし、そのようなことを調べて、理由がわかったとしても、今後の投資方針に活かすことはできないのではないでしょうか。

(5)投資先の選択
 p.106 では、外国株に投資するなら、BRICs、特に中国とインドをすすめるとのことです。そしてアメリカ株を否定的に見ています。
 pp.193-194 では、中国株と日本株を有望とし、p.200 では米国株を否定的に見ています。
 主張が一貫しているのはいいのですが、問題は、なぜそのような見方をするのか、その根拠が上げられていないことです。単に、中国(やインド)の高い経済成長が期待されるから、アメリカはバブルだからというだけです。こういう理由だけでは、主張の根拠にはなりません。シーゲルの「成長の罠」
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
という考え方(高い成長が期待される国の株式に対する投資が必ずしも好成績になるとは限らない)のほうが、具体的な根拠を示しているという点で、説得力があります。

(6)朝三暮四
 p.133 で、毎月分配型投信を朝三暮四ということわざにぴったりだとしています。このたとえは、乙にはまったく理解できませんでした。
 西野氏は「分配金を先にもらうか、もっと増やして、後でもらうか。」と述べていますので、両者はどちらでも同じことだということで、朝三暮四にあてはまると考えているようですが、分配金を先にもらうほうが不利なことは明らかですから、朝三暮四の例ではありません。
 「学研国語大辞典」の「朝三暮四」の項を見ると、「目の前の差別にばかりこだわって結果が同じになることに気づかないこと。また、ことばたくみに人をだますこと。」とあります。「また、」以降の意味ならば、投信会社が投資家をだましているということで、当てはまるかもしれません。しかし、本文を読む限りでは、こういう考え方は読み取れません。

 ここに挙げたようないくつかの理由から、この本は誤解を招きかねない本だと思います。投資の初心者への入門書とうたっていますが、初心者が読むには適さないと思います。


posted by 乙 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月25日

フィッシングメールに引っかかってしまったのかも……

 海外のある銀行からメールが届きました。乙が普段使っている正しいアドレス宛でした。一部伏せ字にして、示します。
You have received an important delivery from The N****** Company

This Communication has been sent to you via the N****** Transfer
Agency Department.

This Report contains important information pertaining to your current
Holdings.

Please pick up the report package at the following Web address:
https://www3383.****.com/dsp/W/S.jsp?c=CO12&x=4-1575667-1050928-AZ6PIWLS

The report package will expire on Monday June 13, 2011 at 10:14:18 CDT5
Please ensure that you change your password on a regular basis (every 30
Days) to prevent your account being locked out.

.......................................................................

How to pick up your message -

* If the Web address above is highlighted, click on it to open a
browser window. You will automatically be taken to the message.

* Enter your User Name and Password when prompted

* If the Web address above is not highlighted, follow these steps:

- Open a Web browser window.

- Copy and paste the entire Web address into the "location" or
"address" bar of the browser.

- Press enter.

 乙は、似たような名前の銀行に送金したこともあるので、乙が投資している海外のファンドのいずれかが送ってきたメールだと思いこんでしまいました。
 そこで、示された URL にアクセスしたところ、User ID と Password を入れるようになっていたので、普段よく使っているものを入れました。そうしたら、エラーとなり、再度入力するようなメッセージが表示されて、ハッとしました。
 そうです。これはフィッシングメールではないかということです。
 以前にも同様のことがありましたが、
2008.2.6 http://otsu.seesaa.net/article/82610268.html
乙はフィッシングに引っかからない自信がありました。
 しかし、今回はころりとだまされてしまいました。まだまだ修行が足りません。
 今回入力した User ID と Password は、国内の通販などのいろいろなサイトで使っているものですが、まあ、実害はなかろうと思います。しかし、実は、海外の証券会社のサイトでも同じ User ID と Password を使っているところがありましたので、さっそく、Web でパスワードを変更しておきました。
 今回のメールが本当にフィッシングサイトからのメールであった場合、自動的に User ID と Password を収集しているわけで、だまされた人の入力を用いて世界中のさまざまなサイトにこれを入れてみるでしょう。ログインできたら、まずパスワードを変更して正しい利用者のアクセスをブロックし、登録している送金先を変更して(利用者の同名の銀行口座を用意する必要があるでしょうが、セキュリティ意識が低い国なら可能でしょう)、そこに出金するような操作をするのではないでしょうか。
 ですから、失敗に気が付いたら、早くパスワードを変更するのが最善の方策です。
 もっとも、このメールはフィッシングでないかもしれません。そこで、別途、送信元のアドレスに宛てて問い合わせのメールも出しておきました。しかし、それに対する返事はありません。そこで、フィッシングの線がいよいよ濃くなってくるわけです。
 このブログの読者の方で同じようなメールを受け取った方がいらしたら、経験談をお聞かせいただけると幸いです。
posted by 乙 at 05:32| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月24日

特定非営利法人 日本雲南聯誼協会

 乙は、収入の中のいくぶんかは寄付に回しています。
2007.1.2 http://otsu.seesaa.net/article/30693018.html
 最近、特定非営利法人 日本雲南聯誼協会というのがあることを知りました。
http://www.jyfa.org/
ここは、中国の雲南省の少数民族の子供たちに教育の機会を与えようということで、各地に小学校を建設するための資金援助をしています。
 乙は、雲南省とはまったく縁がないのですが、こういう活動には多いに意義を感じます。日本人にとっては大した金額でなくても、現地の少数民族にとってはかなりの金額にあたるようです。自分のお金がとても有効に使われるような気がします。
 そこで、6000 円を払って会員になりました。
 単純な寄付でも良かったのですが、会員になると、この NPO 法人の活動が手に取るようにわかる「会報」が送ってもらえますし、お金の使い道などを記した決算書も届きます。
 会費は寄付金控除にはならないはずですが、お金の使い道には納得していますので、乙としては寄付と同じように考え、たぶん、乙が退職するまで(あるいは死ぬまで)会員であり続けるだろうと思います。会費は1年間で 6000 円です。
 会費を支払うほかに寄付をしてもいいように思います。この点は、もう少しようすを見てから決めます。
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posted by 乙 at 02:58| Comment(1) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月23日

生活防衛資金はどの程度が適切なのかという問題

 masa さんが「生活防衛資金はどの程度が適切なのかという問題」について論じています。
http://moneyfreedom.blog21.fc2.com/blog-entry-350.html
 乙の場合を考えてみました。
 実際のところ、生活防衛資金は、ほとんど確保してありません。
 なぜならば、定期的に給料をもらう立場だからです。乙は公務員ではありませんが、仕事を続けていれば、給料が払われないことはないだろうと思っています。ですから、生活防衛資金は考えなくてもいいのです。
 普段の生活では、(生活費などの)支出が収入を大きく下回っていますから、投資しないでいると、普通預金口座の中にだんだんお金が貯まっていく感覚です。
 自宅は持ち家で、住宅ローンは全部返済してしまいましたし、他に借金はありません。
 万が一の病気や事故? まあその確率は低いでしょう。
 勤務先の倒産? 業種から考えて、その確率はかなり低いでしょう。乙の勤務先は、業界の中では財政的にかなり有利な立場にありますから、この業界で倒産が相次いでも(実際、少子化の影響でこれから倒産が相次ぐと思っていますが)、かなりの程度生き残るだろうと考えています。
 乙がリストラされる? ありえない話ではありませんが、今の勤務先にもヘッドハンティングされて異動してきたわけで、今後15年(乙の勤務予定)くらいはリストラはないだろうと思います。
 本当に困りそうなときは、投資している資金を取り崩せばいいわけで、国内で投資している資金もありますから、取り崩すのは簡単です。海外で投資している分を取り崩すときは、手間と時間がかかるでしょうが、たいていは国内の資金だけで何とかなるように思います。
 さらに奥の手があります。乙の妻は働いて給与所得がある立場ですから、乙が無収入になっても、いざとなれば妻に養ってもらえばいいのです。

 もしかして、暴落が心配な人もいるかもしれません。
 masa さんのブログには「2000万運用していて30%下落したとき・・途中で損切りできても(例えば20%で)、400万ヤラレマス! かなりデカイのではないでしょうか?」というコメントが書かれていますが、乙は、それくらいの損失は気にしません。実際、もっと大きな損失を経験しました。今年はじめの株安+円高のときなんて、海外投資分の損失は一体いくらになったのでしょうか。しかし、実は計算もしていません。そんなことを気にしていては投資はできません。投資は儲けるときも損するときもあるもので、それがリスクであり、またリターンの源泉なのです。
 というわけで、乙の生活全般を考えると、生活防衛資金はゼロでもいいと思っています。
 もちろん、これは自分の生活を考えたときの話であり、多くの人に当てはまる話ではありません。投資家は、それぞれが自分の生活や投資のスタンスを考えておくべきです。
posted by 乙 at 05:26| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月22日

バートン・マルキール他(2008.3)『中国株投資の王道』日本経済新聞出版社

 乙が読んだ本です。「ウォール街から万里の長城へ」という副題が付いています。
 『ウォール街のランダム・ウォーカー』
2006.8.6 http://otsu.seesaa.net/article/21985368.html
を書いたバートン・マルキールの本だということで、興味を持って読みました。
 しかし、全部をマルキールが書いたわけではなく、著者としてはパトリシア・テイラー、梅建平、楊鋭という3人の名前も挙がっています。実際、このような中国株投資の本を(アメリカ人が)1人で書くのは大変だったことでしょう。こういう本の常道ですが、表紙や背表紙には、有名人の著者の名前を大きく書き、後の3人の名前は小さく書いています。奥付は「B・マルキールほか」という表記です。これでは他の3人がかわいそうです。平等に扱うのが当たり前だと思います。
 第1部は「中国はまだまだ進化する」ということで、経済を中心とした歴史的な流れの概説です。なかなかおもしろく読みました。乙の不勉強のせいで、世界史の時間に勉強して以来、こんなまとまった記述はあまり読んだ記憶がありません。驚異の成長もある一方で、リスクもいろいろあり、それをきちんと記述しています。
 第2部は「中国株に乗らない手はない」ということで、中国株の超楽観論が展開されます。これぞ投資本といったところでしょう。
 p.134 B株は外国人用ですが、もともとは中国本土以外に住む中国人投資家がねらいだったとのことで、これは知りませんでした。
 p.152 中国株A株の非効率性を述べています。統計的検証の結果だそうですが、乙はこの意見に賛成です。
 p.153 中国では上場企業の89%が粉飾決算をしていた(1999年の財務省の調査結果)とのことで、まさに口あんぐりの結果です。これでは、何があっても不思議ではありません。
 pp.161-164 中国A株では、プロのファンドマネージャーは市場平均を一貫して上回るとのことです。非効率な市場ならではの現象でしょう。pp.164-165 のように、H株は効率的だそうですから、乙のようにH株に投資している人間にとってはほっとする結果です。
 pp.171-200 中国株の超楽観論が語られます。こういうのを読んでいると、中国株に投資したくなります。p.172 には、中国の高い経済成長は、必ずしも中国株の高いリターンにはつながらないという話が出てきます。気をつけるべきところです。乙はこの点、以前は誤解していました。
 第3部は「マルキール博士の中国株戦略」で、具体的な投資方法が説明されます。世界分散投資の一部として中国株を組み入れることを説き、時間の分散(ドルコスト平均法)や、年齢などに応じた債券と株の比率なども踏まえ、真っ当な投資とはこういうものかと考えさせられます。
 中でもおもしろいのは、p.250 で中国A株の投資はアクティブ・ファンドでいいと述べているところです。p.259 では、香港ならばインデックス投資もありと述べており、市場の種類(効率性)によって取る戦略が違ってくるとしているところは興味深かったです。
 p.323 では、インデックス ETF として GXC をすすめています。もう一つは EWH です。ほほう、そうですか。まあ、あまり詳しく書くとこの本を読む必要がなくなりますからやめておきましょう。
 ともあれ、本格的な中国株の投資本です。
 乙は、こんなことも知らずに、本屋さんで買ってきた中国株の本を読み、中国株を買い付けたのでした。
2006.4.17 http://otsu.seesaa.net/article/16667817.html
その後、個別銘柄よりも ETF のほうがいいのではないかと考えるようになり、
2006.11.3 http://otsu.seesaa.net/article/26682914.html
2006.11.4 http://otsu.seesaa.net/article/26736371.html
2006.11.5 http://otsu.seesaa.net/article/26796311.html
2006.12.12 http://otsu.seesaa.net/article/29466140.html
保有する中国株をユナイテッドワールド証券から HSBC 香港に移管し、
2007.1.13 http://otsu.seesaa.net/article/31320494.html
2007.1.14 http://otsu.seesaa.net/article/31372057.html
2007.1.20 http://otsu.seesaa.net/article/31735618.html
個別株から ETF に乗り換えました。
2007.10.23 http://otsu.seesaa.net/article/62004596.html
 こんな乙の中国株投資の変遷を考えると、もっと早くこの本に巡りあっていれば、違う考え方になったのにと思いました。しかし、2008年3月刊行では、それ以前に巡りあうことはなかったはずですが。
 ともあれ、投資の基本原則を再認識させてくれ、その中で中国株投資をどうしたらいいかを考えさせてくれる本でした。


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2008年06月21日

クルマを一生保有すると 4000 万円

 6月20日の日経新聞朝刊を読んでいたら、9面にこんなふうに書いてありました。「中古車販売のガリバーによると、クルマを一生保有し続けた場合、平均 4000 万円弱の費用がかかる。」
 4000 万円というと、住宅に匹敵する価格です。なるほど、考え方によればクルマは一生ものの問題なのだということになります。
 自分の場合で費用を概算してみると、
2008.5.31 http://otsu.seesaa.net/article/98637067.html
1年あたり70〜80万円くらいですから、20歳から80歳まで60年クルマを保有するとすれば 4200〜4800 万円、50年とすれば 3500〜4000 万円となり、ガリバーの推計額と大差はありません。
 乙は、クルマを持っていますが、では、この費用を節約して(クルマを処分して)投資に回すべきでしょうか。乙はそうはしません。
 第1に、クルマの利便性を考えると、手放す気がしません。いつでもどこでも思い立ったときに移動できるというメリットはかなりあるように思います。特に家族で移動するとき、比較的安上がりになります。
 第2に、乙は15年ほどでリタイヤしますし、その後15年クルマに乗り続けても、合計で30年です。70〜80万円ずつかかるとして、2100〜2400 万円ということになり、金額はかなり小さいように思います。(ただし、この議論は、すでにクルマに乗ってきた部分を無視しています。)
 第3に、現状でクルマの保有は十分可能だと思うからです。今後15年計画で投資を考えると、運用資産は乙と妻の老後の生活を守る金額に達する予定ですが、それは、その後死ぬまで現状の生活を続けることを前提に計算したものです。現在、すでにクルマを持っているということは、今後もクルマを持ったままで、予定の資金額に達するはずだということになります。あくまで計算上の話ですが。
 現状で十分な資金になるはずなのに、それをさらに上積みすることにどれだけ意味があるでしょうか。お金は使って初めて意味があります。ならば、クルマに使ってもいいはずです。
 乙はぜいたくな生活をしているわけではなく、あまりお金を使う趣味も持っていません。クルマも5ナンバーの大衆車でしかありません。それくらい持っていても、何ら問題ないように考えています。

 投資とクルマの保有については PALCOM さんのブログも参考になると思います。
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-117.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-118.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-120.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-215.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-216.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-260.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-374.html
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2008年06月20日

ヘッジファンド全体をながめてみると……

 ヘッジファンドの運用方針は、それぞれでまったくちがいます。そういう場合に、全体をまとめて「ヘッジファンドは……」と一般的な考え方を適用していいのでしょうか。ここも乙がわからないところです。
 レバレッジをかけたハイリスクなアプローチのヘッジファンドもあれば、ローリスクなアプローチを採用する(と称する)ヘッジファンドもあります。両者を一緒くたにして「だからヘッジファンドは……」と述べることは正しい態度ではないと思います。
 ヘッジファンド全体をながめると、手数料が高いと思います。運用サイドからの見方では、一般的な投資信託やミューチュアルファンドを運用する場合に必要な資金量に比べれば、ヘッジファンドはその数分の一程度の資金でも運用が可能なようです。それだけ手数料が高いというわけです。これは運用サイドに有利に働きます。ということは、そのまま投資家には不利だということになります。
 ところが、投資家サイドでながめてみると、ヘッジファンド全体に投資しているわけではなく、一部のヘッジファンドに投資しているわけで、事情がちがいます。現実に高い運用成績を残しているヘッジファンドの場合、それを解約していいかといわれると、判断が鈍ります。
 もっとも、アクティブファンドの場合も事情が似ており、どのアクティブファンドを選ぶかという点で、投資家に選択眼があるとは仮定できません。自分が投資しているアクティブファンドが好成績を上げたからといってそのファンドマネージャーが優秀だとは必ずしも言えません。しかし、人はしばしばそういう誤解をします。
 ヘッジファンドも同様かもしれません。
 それぞれのヘッジファンドが「自分のところは、これこれのアプローチを取っていて、……」と宣伝しています。あまり投資方針を詳しく説明しないというのも、秘密主義めかして投資家を誘っているだけで、実は、そういう優れたアプローチなどというものは存在しないのかもしれません。インデックス投資の考え方では、「優れたアプローチは存在しない」はずです。
 ヘッジファンドは、全体としては(通常のファンドと比べて)ハイリスクのはずです。だから、成績は大きくばらつきます。結果的に好成績を収めるヘッジファンドもたくさんある一方では、破綻するものもまたたくさんあるはずです。ヘッジファンド全体に投資することが不可能だとすると、一部のヘッジファンドに投資することになりますが、そのヘッジファンドが今後どうなるか、推定することはきわめてむずかしいと思います。だって、事前にそれがわかれば、投資するかしないか、もっと簡単に判断できるはずです。だとすると、個別のヘッジファンド投資は、やはりあたるかもしないけれどあたらないかもしれないと考えるのがいいように思います。
 何だか、今回の話は結論がないような話になりました。
posted by 乙 at 04:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月19日

富裕層の考え方

 乙は富裕層には入りません。勤務先から決まった給料をもらうサラリーマンでは、富裕層になれるはずもありません。
 富裕層の考え方について、浅川夏樹氏がこんなふうに述べていました。
http://www.business-i.jp/news/for-page/asakawa/200806150001o.nwc

富裕層の方をどのように集客するかをよく質問されますが、そもそも集客という思考が違っていると思います。富裕層の方々は、一般的な金融商品に興味がありませんし、「大事な顧客は選ばれる」ものだということをご存じです。例えば、アメックスには、ゴールドカードの上に、プラチナカード、センチュリオン・カード、チタンカードがございますが広告は一切しておりません。これらの種類のカードは、アメックスが顧客を選び、招待状を送っています。クレジットカードだけでなく、高級ブランド品の新作発表会も招待された方しか参加できません。名門ゴルフクラブは、紹介者がなければメンバーになれません。つまり、富裕層にとっては選ばれることがステータスなのです。

 こういう生活感覚は、乙にはまったく理解できません。
 以前、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードについてブログに書きましたが、
2008.5.13 http://otsu.seesaa.net/article/96525314.html
どう考えても、乙の生活感覚は富裕層とは縁がありません。
 もちろん、乙が銀座に飲みに行くことは一生ないでしょう。
 富裕層になりたいかといわれると、「なりたくない」といえばウソになります。しかし、それなりの金額の金を持つことがあっても、生活のしかたなどは今までと変わることはないと思います。ぜいたくをすることはなく、つつましい生活で十分です。そういう生活を続けていって、乙が死ぬときには、若干の資産が残りますが、それは子供たちが使ってくれればいいのです。
 「分を知る」という日本語がありますが、乙の感覚では、これが近いかなと思います。
posted by 乙 at 05:06| Comment(4) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月18日

大同の MMF

 乙は、新生銀行で無料振込回数を月5回とするために、乙は円建ての MMF を買うことにしました。
2008.5.14 http://otsu.seesaa.net/article/96641965.html
 そして、実際に先日購入しました。「大同の MMF(マネージメント・ファンド)」といいます。
http://www.shinseibank.com/powerflex/trust/daido_mmf.html
http://www.shinseibank.com/powerflex/trust/lineup/mmf.html
運用報告書は以下で読めます。
http://www.tdasset.co.jp/fund/Operation_report/MMF.pdf
 MMF はファンドですから、いろいろな手数料がかかります。中でも、信託報酬は、何と「信託元本額に対し年0.5071%以内の率を乗じて得た額」もかかるのですね。意外に高いと思いました。
 信託財産留保額として、保有期間が30日未満の場合には、1 万口につき 10 円がかかりますから、この間は解約してはいけません。
 MMF への投資は、低金利下では大した利回りにならないので、預金感覚かもしれません。しかし、元本割れがあり得るところは預金と違います。
 それにしても、目論見書がけっこう細かく書いてあるのに驚きました。こういうのをきちんと読んでいたら、それだけで日が暮れてしまいそうです。読まないと、あとで困ったことになったとき、ホントに困ります。

 新生銀行で無料振込回数を確保するために「大同の MMF」を買おうという人も、かなりいるのかもしれませんね。
http://blogs.yahoo.co.jp/happysugi33/38367227.html
http://trademokusan.blog105.fc2.com/blog-entry-219.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1013142640
http://money.derica.jp/md/node/1010097501
などは、その例です。
続きを読む
タグ:MMF 新生銀行
posted by 乙 at 04:45| Comment(0) | TrackBack(0) | MMF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月17日

ヘッジファンドのレバレッジ戦略

 ヘッジファンドが単純にレバレッジをかける投資をしているだけだとすると、どういうことになるか、考えてみましょう。この場合、すばらしい成功を収める場合もあるし、破綻することもあるということになります。
 現実のヘッジファンド業界を見ていると、どうもこれに近いように思えます。
 この場合、投資家の立場から、自分が保有するファンドの成績を追いかけているだけでは、本質がつかめないことになります。あるところまで好成績を収めているようなケースでも、その後突然破綻してしまうようなことがあり得るからです。
 試しに保有してみるという戦略は、ハイリスク投資において、結果的にうまく行くこともあるという事実からすると、(仮にうまく行ったとしても)本当にファンドの運用がうまく行われたということにはならないと考えられます。さらに、この傾向が将来も継続するということも、安易に期待してはいけないでしょう。
 こんなふうに考えてくると、ヘッジファンド否定論(橘玲氏や山崎元氏)になってきます。
 乙は、疑問がある場合でも、飛び込んで、そのファンドを保有してみて、うまく行けばそれでよし、ダメだったらそこで手を引けばいいと考えてきましたが、それでいいかどうか、検討するべきかと思います。
 うまく行ったときに「うまく行ったのはそれなりに理由があったからだ」と考えるのか、「単なる偶然だったが、たまたまうまく行ったのだ」と考えるのか、これも難しい問題です。どうも前者のように考える人が多いし、人はそう信じたがるもののように思いますが、後者の考え方も否定できません。
 しかし、「単なるたまたま」が連続するのは変ですから、一貫していい成績を上げ続けているようなファンドを見ると、「何かがあるに違いない」と考えたくなるのは当然です。
posted by 乙 at 04:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月16日

予定納税

 乙が平成19年分の確定申告をしたところ、
2008.3.15 http://otsu.seesaa.net/article/89631188.html
6月14日に税務署から連絡が来て、今年は予定納税をせよとのことです。
 乙は今まで予定納税をしたことがなかったので、初めての経験でした。
 ネットで調べてみると、
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2040.htm
http://tax.ifpin.net/
http://www.pitaco.jp/zeikin067.html
http://www.aichi-ja.or.jp/nagoya/soudan/gimon/gimon.Q&A.2007.6.html
確定申告で15万円以上の納税をした人は、次の年度に予定納税をしなければならないようです。たぶん、前年度と同じくらいの所得があるものとして税金を前納させられるのでしょう。
 乙は、主たる勤務先からもらう給与所得の他に、いくつかの給与所得がありますから、まあ、しかたがないですね。
 源泉徴収が少し多めになったようなものです。
 妻にも同じ書類が来ましたが、妻は「先に取れるところから取ってしまおうという制度で、ひどい!」と憤慨していました。3月15日の確定申告でちゃんと払う予定なのに、そのときに払えないかもしれないと考えて、その金額の 1/3 をずっと前に先払いせよ(実際は銀行からの引き落としですが)ということで、いきどおっているわけです。
 しかし、予定納税に関していえば、税金が払えるほどの(予定外の)収入があったことを喜ぶべきではないでしょうか。どうせとられるものはとられるのです。3月15日の確定申告できちんと計算すれば、別に得でも損でもないように思います。
 7月末、11月末の予定納税の期限に遅れてしまうと、延滞税がかかるということで、予定納税とはいえ、かなり厳しい制度だと思います。しかし、これも考え方の問題です。
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~JFOA/douyuu/306.htm
によれば、「予定納税というのは単なる前納ということでなく、一年間の所得のうち既に発生している所得に見合う税金、つまり7月には1月から6月までの半年分の所得は既に発生しているわけですから、これに見合う分の税金は納付してもらおうといった考えが基本にあります。」とのことです。予定納税に腹を立ててもしかたがありません。
 それよりも、むしろ、予定納税で税金を多く取られすぎても、それでいいのだという考え方があることを知り、乙は驚きました。
http://allabout.co.jp/finance/savemoney/closeup/CU20030429A/index.htm
の記事です。「予定納税した所得税のうち納めすぎた金額に対して「前年の11月30日の公定歩合+4%」(上限7.3%)という高金利で計算された還付加算金がついて還付されるから!」だそうです。なるほど、考え方もさまざまですね。「予定納税の特権(?)を持つ人だけに許される一種の金融商品といえます。活用しない手はないでしょう!?」などといわれると、それもそうだと思ってしまいます。
 それにしても税金の「重み」を感じます。
posted by 乙 at 05:12| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月15日

インデックス投資から考えるヘッジファンド

 インデックス投資の考え方からヘッジファンドをながめてみましょう。
 平均的にはアクティブファンドがインデックスファンドを下回るということは、誰も株式市場を出し抜けないということです。ならば、ヘッジファンドが市場を出し抜けると考えることは間違いということになります。
 強いヘッジファンド教が間違い
2008.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/100134698.html
というのはこういうことです。
 ヘッジファンドが株式などの「空売り」という手段を活かすことができるとしても、そもそもいつどういう場合に「空売り」していいのかという問題があります。単純なアクティブファンドの運用すらインデックス運用を上回ることがむずかしいということは、プロでも株式の銘柄や売買のタイミングを見極めることがむずかしいとうことを意味しています。その場合、なぜ「空売り」が有利なのでしょうか。空売りの場合は銘柄とタイミングがわかると仮定することは論理的な説明ではありません。
 マーケットニュートラルの技法はどうでしょうか。割高な株を空売りし、同時に割安な株を買い持ちするというわけです。売買対象の一方がインデックスの場合もあります。普通のアクティブファンドは、割安株を保有し、割高になったら売るというアプローチをとります。それがうまく行かない(インデックス投資を上回れない)ということがほぼ証明されているときに、反対方向の取引を組み入れたからといって好成績を収めることができるでしょうか。いえいえ、そんなことはやはりありえないと思います。
 しかし、弱いヘッジファンド教の考え方ならば、空売りは「あり」だということになります。市場のわずかなすきをねらってマーケットニュートラルの手法で投資した場合、インデックスを上回るリターンがなくても、インデックスと異なる値動きになるのは当然ですから、それはそれで意味があることになります。
 最近読んだ山崎元氏の「ホンネの投資教室」
https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20080606.html
で、新たにトレーディング手法が開発されても、その有効性が3〜4年もすると半減してしまうということなども興味深い話でした。長期的に有効な(インデックス投資に優る)手法はないとしても、短期的には有効だということがあるわけで、それをねらうヘッジファンドは意味がある投資先かもしれません。(うまく行くという保証はないわけですが。)

 ヘッジファンドの否定論者は、だいたいインデックス投資の考え方を基準にして否定しているようです。たとえば、成功報酬制で手数料が高い、アクティブに運用しても市場を出し抜けるわけがない、レバレッジを効かしたハイリスクな投資をしていて危険だ……といった意見です。
 しかし、そもそも運用方針(仕組みや考え方)が違うものを、別の立場から否定できるのでしょうか。乙にはここがよくわかりません。
 インデックスファンド教も宗教の一つですから、その立場の人がいることは理解できますし、乙も、その考え方に近いのですが、必ずしもインデックスファンド教に入信して完全に信じ切っているわけではありません。
posted by 乙 at 05:33| Comment(3) | TrackBack(1) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月14日

山崎養世(2008.3)『道路問題を解く』ダイヤモンド社

 乙が読んだ本です。「ガソリン税、道路財源、高速道路の答え」という副題が付いています。
 高速道路無料化を説きます。
 しかし、本質は、高速道路にあるのではなく、それを通じて日本の経済のあり方を考え、さらには、政治のあり方を考えるところにあります。
 おもしろくて、乙は一気に読んでしまいました。とにかく、読むと気分が明るくなる本です。
 こんなことが実現できたらいいなあと(単純ですが)思いました。山崎氏は大きなビジョンがあります。こういう人が総理大臣にでもなったら、日本の政治は根本から変わるような気がしますが、まあ、百年河清を待つような話でしょう。
 高速道路無料化は、実際に実現可能な政策だと思いますが、乙がたった一つ心配なのは、かなり通行料が高い現在でも高速道路はしばしば渋滞があるのに、無料化したら、それこそ全線が渋滞だらけにならないのかという点です。用もないのに遠方に行く人はいないはずですが、一方で、高速道路を無料化したら、どう考えても利用者は増えるに決まっています。山崎氏も、使われない高速道路を造ることはムダであり、高速道路はみんなが使うことによって日本全体に大きな効果をもたらすものだとしていますから、利用者増は当然のことです。
 高速道路無料化は、高速道路の一般国道化と同義ですから、そういう制度にしてクルマが集中したら、現在のような渋滞だらけの国道がもう1本増えるだけで、早く走れるという高速道路のメリットが全然なくなってしまいます。つまりは、高速道路が高速道路でなくなってしまうのです。
 乙は、東京在住ですから、他の地域のことは知りませんが、東名・中央・関越などは、現在でも東京近辺ではかなり混雑しています。山崎氏は、首都高速や阪神高速は(混雑を防ぐために)有料のままにしようとしていますが、高速道路が首都高速に接続するあたりでは、無料化によって大量のクルマが押し寄せるように思います。5月の連休のときや、正月休みのときなど、現在でも高速道路にクルマの長い列が続き、テレビなどでも報道されますが、高速道路が無料化されたら、これがいっそうひどくなるでしょう。
 本書中では、この問題に触れていませんが、きちんとしたシミュレーションが必要ではないでしょうか。

 なお、1冊読む時間がない人は、「山崎養世の「東奔西走」」の中の「高速道路は無料にできる」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20071009/137073/
を読むと、エッセンスがわかります。こちらなら、たった4ページですから、手軽に(しかも無料で)読めます。

 山崎養世氏について、さらに知りたい人はブログなどへどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/zackyamazaki/
http://www.yamazaki-online.jp/index.php
http://business.nikkeibp.co.jp/bns/bnclm.jsp?TOPID=135842


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2008年06月13日

ヘッジファンドの仕組みの多様性

 乙は、ヘッジファンド投資を宗教のようなものだとして記事を書きました。
2008.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/100134698.html
 一方で、今まで何冊かヘッジファンドに関する本を読んでみました。
ファンド研究会(編)(2007.6)『今日から始める!個人向けヘッジファンド入門』ダイヤモンド社
2007.8.26 http://otsu.seesaa.net/article/52749524.html
ジェームズ・オーウェン(2002.9)『ヘッジファンド投資入門』ダイヤモンド社
2006.10.2 http://otsu.seesaa.net/article/24753422.html
ジョゼフ・G・ニコラス(2000.6)『ヘッジファンドのすべて』東洋経済新報社
2006.9.8 http://otsu.seesaa.net/article/23429261.html
三上芳宏・四塚利樹(2000.3)『ヘッジファンド・テクノロジー』東洋経済新報社
2006.9.6 http://otsu.seesaa.net/article/23327188.html
今井澂・大井幸子(2005.12)『ヘッジファンドで増やす時代』東洋経済新報社
2006.8.24 http://otsu.seesaa.net/article/22727990.html
リチャード・ホロデック、上中淳行(1999.9)『スマートインベスターのためのオフショア投資とヘッジファンド──心構えから、設立、運用まで──』ダイヤモンド社
2006.8.22 http://otsu.seesaa.net/article/22643229.html
 その結果、ヘッジファンドは、通常の株式ファンドや債券ファンドといろいろな面で大きく異なることを知りました。独自の戦略を持っている場合も多いようです。
 とにかく、ヘッジファンドとひとくくりにしてはいけないくらい、多様性に満ちた世界です。ヘッジファンドといっても、必ずしもすべてがレバレッジが高いというわけではなく、リスクが小さくなるような運用をねらうヘッジファンドもあります。
 ヘッジファンドの多様性を考慮すると、個々のヘッジファンドについて、その特徴を理解し、自分の投資先に加えていいかどうかを判断するべきで、あまりひとしなみに判断するのは良くないように思います。
 もちろん、言い換えれば、そういう理解ができないままにヘッジファンド投資を行うのは大きな問題です。
 さて、では、ヘッジファンドの戦略が理解できたとして、ヘッジファンド投資を今後も続けるべきでしょうか。乙には正解がわかりません。
posted by 乙 at 02:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月12日

ブログの RSS 広告

 乙のブログの読者の方から、乙に対して RSS 広告を表示しないようにしてほしいという要望が届きました。
 乙は、自分でブログを書きながら、RSS 広告がどう表示されるのか、実はまったく意に介していませんでした。
 そもそも、ブログは無料サービスですから、広告が表示されるのはしかたがないものと思っていました。
 最近、Seesaa のホームページにアクセスしたところ、RSS 広告を表示しないようにできることがわかりました。
http://info.seesaa.net/article/97689559.html
 さっそく、乙のブログもそのように設定を変更しました。
 現在は、RSS 広告が表示されていないはずです。
 本当は、RSS で自分のブログがどう表示されるかを見るために、自分の RSS に自分のブログを登録しておくべきなんでしょうけれど、ちょっとだけ手間を省いています。
 よろしければご確認ください。
posted by 乙 at 04:49| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月11日

ヘッジファンドも一つの宗教か

 ヘッジファンド(海外ファンド)に投資することは是か非か。
 乙は、実はこの問題に関して回答を持っていません。実際は、ヘッジファンドに投資しているので、どちらかといえば「是」という考え方です。
2007.5.7 http://otsu.seesaa.net/article/41009406.html
 最近読んだ本では、橘玲氏の否定論がありました。
2008.5.29 http://otsu.seesaa.net/article/98372824.html
 また、山崎元氏などもヘッジファンド否定論者です。
2006.2.23 http://otsu.seesaa.net/article/13635228.html
 ちょっと前に見かけた DIAMOND ONLINE の記事
http://diamond.jp/series/yamazaki_econo/10022/
でも、山崎元氏は、ヘッジファンドは、運用成績が下がれば、すぐ償還してしまうということを挙げ、顧客は単なるカモだとしています。
 また、水瀬ケンイチ氏が引用している日経ヴェリタスの記事
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-713.html
によれば、ヘッジファンドはFPのアンケートでもっとも避けたい金融商品となっています。
 つまり、ヘッジファンド否定論者が大半だということになります。
 これに対して、ヘッジファンド擁護論は、あまり見あたりません。
http://archive.mag2.com/0000121186/20080418210000000.html
などは、そんな簡単に否定するべきでもないとしている例で、まれな擁護論の一つと言えるでしょう。
 以前、「株式投資は宗教か?」ということを考えました。
2008.3.26 http://otsu.seesaa.net/article/90971338.html
藤沢数希氏による「短期売買デイ・トレーディング教」、「長期投資ファンダメンタル教」、「インデックス・ファンド教」という宗派があるという考え方に対するコメントです。
 ヘッジファンドにも、もしかしたらヘッジファンド教という宗教があるのかもしれません。「ヘッジファンドは投資先として意味があるから、そこに投資しよう」という考え方のことを、ここでは宗教になぞらえて「ヘッジファンド教」と呼ぶことにします。ヘッジファンド教は投資家の信念ですから、他人からはなかなか変えられません。

 さて、乙の見方では、ヘッジファンド教にも、強弱の2種類があるようです。
 強いヘッジファンド教は、ヘッジファンドこそが最大のリターンを挙げるから、ここに(集中して)投資するのがベストだという考え方です。浅井隆氏をはじめとする国家破綻論者がすすめる海外投資は、多くの場合、ヘッジファンドです。
 しかし、乙は、このような強いヘッジファンド教は間違いだろうと思います。ヘッジファンドは万能ではなく、特に魔法の手法を持っているわけではないということです。ヘッジファンドだって、苦戦するのです。
2008.5.5 http://otsu.seesaa.net/article/95685999.html
 弱いヘッジファンド教は、ヘッジファンドのリターンを長期的に見れば株式のインデックスに負けるけれども、株式インデックスとの相関係数は低い(しばしばマイナス=逆相関だ)と見る見方です。もし、これが成り立つならば、債券投資と同じ理由でヘッジファンドへの投資が成立します。債券投資は、株式投資よりもリターンが低いけれども、株式との相関が低い(しばしばマイナスになる)ことによって、分散投資の一手段として(つまり株と同時に保有するようにして)資金の一部を投資する意味があるということです。ヘッジファンドも、この点で、株式のインデックス投資をする一方で、一部の資金をヘッジファンドに割り当てるという考え方があります。これが弱いヘッジファンド教です。
 最近は、アメリカの大学(の資産運用部門)やカルパースなどの年金基金が運用資金の一部をヘッジファンドに割り当てているなどという話を耳にします。これは、このような効果を考えてのことでしょう。
 このような弱いヘッジファンド教に関しては、明らかに間違いだともいえないように思っています。乙は、この意味でのヘッジファンド投資はありうると考えています。
 ただし、それぞれのヘッジファンドの投資方針による違いはきわめて大きいので、一般論としてヘッジファンド投資がすすめられるものではありません。
posted by 乙 at 04:19| Comment(3) | TrackBack(1) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月10日

海外投資を楽しむ会(2006.6)『海外投資実践マニュアル3 オフショア』オルタ・インベスト・コム

 乙が読んだ本です。「Internaxx証券/オフショアファンド」という副題が付いています。
 目次は
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?c=9784775940112
にあるので、ご参照ください。
 Part1「オフショアの基礎知識」は、簡単なイントロダクションです。
 Part2「Internaxx (インタナクス) 証券」からが本題です。
 Internaxx 証券を利用して世界の株に投資しようということで、口座開設の手順やその後のファンドの売買手順などを詳しく説明しています。本書の価値は、まさにここにあるといえましょう。
 では、Internaxx 証券経由の投資はどういうところに利点があるでしょうか。実はここが一番わからなかったところです。p.20 からこの証券会社のサービス内容を述べています。p.21 には、株式の売買手数料が書いてありますが、5000 ユーロ以下で、手数料 28 ユーロだそうです。約 5000 円です。けっこう高いと思います。かなりの資金を投資する場合は、それなりの意味がありますが、1000 万円程度の資金を運用するのでは、あまりメリットはないように感じました。
 乙がヨーロッパの株を買うとしたら、Interactive Brokers を利用すると思いますが、こちらのほうが手数料が安いです。
 p.37 からは、口座開設時の最初の資金の送金方法が説明されています。不思議な送金方法があったものです。マニュアルがなかったら、けっこうまごつくところでしょう。
 その他、各種取引手順について丁寧で具体的な説明がなされており、まさに「マニュアル」と言っていいでしょう。ここまで丁寧に説明する必要があるのだろうかと思うくらいに徹底しています。
 p.76 では、Man のファンドに投資する代わりに Man 社の株を買う方法が説明されます。乙は、この考え方を橘玲氏の本
2008.5.29 http://otsu.seesaa.net/article/98372824.html
で初めて知りましたが、ここが初出だったんですね。
 Part3 は「Funds-SP.com」(スタンダード&プアーズ)の使い方を説明しています。Part4 は「FT.com 」(フィナンシャル・タイムズ)の使い方を説明しています。いずれも、サイトの説明ですが、実際にアクセスすればわかりそうな内容です。これで約 90 ページを費やしていますが、全体が 233 ページということを考えると、ちょっと(かなり)もったいないように思いました。
 Part5「オフショアファンドの購入方法」もあまりパッとしません。ネット画面を貼り付けて日本語で説明しているといった感じです。香港の銀行あるいは証券会社経由で購入する方法と、直接購入する方法とが説明されますが、さほど目新しい情報はありませんでした。
 Part6「Internaxx 証券 [デリバティブ編]」は、文字通りデリバティブを活用しようとする人のための記述で、乙には絵に描いた餅でした。
 本のサイズがA4と大きいのですが、それは、パソコンの画面(WWW にアクセスした画面)をそのまま多数収録するためだったようです。このサイズは、ちと扱いに困ります。
 大きくて厚みのある本ですが、内容には、かなりがっかりしてしまいました。乙は、あまりまじめに通読する気にもなれませんでした。
 定価は 8400 円です。乙は、図書館で借りましたから無料でしたが、もしも自腹を切って買っていたらさぞや悔しい思いをしたことでしょう。


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2008年06月09日

インデックス投資交流会

 えんどうやすゆきさんのお誘いで、乙は7月19日(土)開催予定のインデックス投資交流会(えんどうさん主催)に出席することにしました。
http://karetta.jp/article/blog/MoneyHacking/220284
http://randomwalker.blog19.fc2.com/?no=761
 自由参加ですから、今からでも申し込めるようです。
 乙は、完全なインデックス投資家ではないのです(いろいろ変な経験をしています)が、まあ考え方の中心はインデックス投資においているので、参加してもいいかなと思いました。
 どんな方が出席になるのか、知りませんが、多くの方々と楽しく話ができればありがたいと思っています。
 えんどうさん、お世話様です。
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2008年06月08日

投資行動をしばらく休みます。

 乙は、ちょっと事情があって、投資行動を減速させることになりました。
 あまり詳しく書くと差し障りがあるので、事情は伏せますが、近いうち(数ヶ月先?)に、それなりの額のお金を使いそうになってきたのです。これは、乙と妻の老後の生活を守るよりも重要なことだと考えています。
 最近の乙の投資行動は、Interactive Brokers で淡々と(アメリカ株とヨーロッパ株の)ETF を買うだけなのですが、それを中断しようと思います。こうするだけで、給与を自動振り込みで受け取っている普通預金口座の中にお金が貯まっていきますから、それだけで、もしかしたら予定している支出額をカバーするかもしれません。
 しかし、それだけでは不足するかもしれません。その場合は、投資している資金の一部を取り崩すことになりそうです。乙の場合は、海外で投資している割合が高いので、円に替えて日本に送金することになるのですが、まあ、それもいい経験かなと思っています。
 乙のポートフォリオを見ると、特に、新興国投資の割合が高すぎること、ヘッジファンドその他の比率が高いことなど、問題点がいろいろありますので、この機会に、自分の望む方向にポートフォリオを調整するのもありかなと思っています。
 もっとも、何を解約(売却)するか、悩ましい問題ではありますが、出口戦略も投資の重要な一側面と考えれば、こういうことに悩むのもいい経験になるでしょう。今回の話は、15年先の支出予定がぐっと早まった(かつ、少しずつ使う予定がまとめて使うことになった)ようなものです。
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2008年06月07日

マイケル・J・モーブッシン(2007.2)『投資の科学』日経BP社

 乙が読んだ本です。「あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い」という副題が付いています。
 全体は30章からなり、確率論や企業の成長など、投資に関連するような話題がいろいろ書いてあります。
 ……というようなことでこの記事を書こうと思ったのですが、残念ながら、そういう面は少なく、実に多様な方面の科学全般の話が語られます。アリや野球やカジノの話など、すべて一貫したとらえ方がなされており、おもしろいと言えばおもしろいし、身近な話題を扱っていると言えばその通りなのですが、乙はやや不満を感じました。全体で 240 ページほどの本ですから、各章8ページということになります。それぞれの話題がやや突っ込み不足の感は否めません。実のところ、乙は読み通すことができず、途中から飛ばし飛ばし読むことにしました。したがって、今回の記事は、必ずしも正鵠を射るものではありません。(そんなことを言ったら、今までに乙が書いた「投資関連本」のカテゴリーの記事全部が正鵠を射ていないと言われそうですが……。)
 乙が、投資に関連しておもしろいと思ったところもいくつかあります。
 第16章は、「成長のS字カーブ」です。
 p.134 企業の成長はS字カーブでモデル化することができるという話です。そして、人々は、しばしば企業の成長がどの段階であるかをきちんと見分けられず、間違った認識のもとに投資を行ってしまうとしています。なるほど、投資家の陥りやすい失敗例を描いているように思います。
 pp.135-136 新しい会社は、投資家にしばしば高いトータルリターンをもたらしますが、それは新規参入から5年程度の話であり、その後はだんだん平均並みになるということです。シーゲルの「成長の罠」
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
がこうして形成されるのだなあと思いました。
 p.137 S字カーブが頂点を迎えると、その先にはしばしば失速点が位置するとのことです。企業の成長をうまく模式化しています。
 第20章は「予測は不運の始まり」という題ですが、副題の「株価収益率を使用することの愚かさ」のほうがインパクトがあるでしょう。株価収益率とは、PER のことですが、それを単純に信じて投資してはいけないことが示されます。PER が「役に立たない」と断言されているだけで「おもしろい!」と思う人もいるでしょう。
 第26章は「異常値を利用する」で、株価は正規分布を示すわけではなく、しばしばフラクタルでモデル化されるとのことです。これまたおもしろい話でした。
 というわけで、投資に直接関連する話もあることはあるのです。その意味では読んで損はないでしょう。しかし、そういうことは、実は、本書末尾の pp.268-271 の「監訳者あとがき」の4ページ分を読めば、見事に要約されています。最初に気が付けば、ここだけ読んで終わりにしても良かったと悔やまれました。
 著者の博識ぶりは、それはそれは見事なものです。各章ごとに大量の参考文献がリストアップされていて、いかにも研究者が書いた本だと思わせます。内容も、間違ってことを言っているとは思いません。しかし、「投資」という面から見ると、今ひとつ、間接的な話が多く、あまり心に響きませんでした。


posted by 乙 at 04:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月06日

ライフスタイルと時給――ビールと不在配達票を例に――

 乙はビールを近所の酒屋さんで買っています。自転車で買いに行って自宅まで持って帰ります。缶ビール一箱(350cc×24本)で 4,190 円です。最近、別の酒屋さんのチラシを見ました。同じビールが配達料無料で、4,290 円だというのです。特売だからこの値段なのかもしれません。配達料が 100 円だと考えると、これは安いと思いました。
 自分で持ち帰ると、どんなでも往復で5分〜10分くらいはかかります。仮に10分としましょう。乙の時給が 3,000 円とすれば、
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-687.html
500 円もコストがかかっていることになります。
 ちょっとしたことではありますが、そういうのがいくつも積み重なってくると大変です。何でも自分で行うことで、かえって自分自身を忙しくしていることもありそうに思います。
 自分の手間を時給で換算してみるというのは、自分の生活を振り返る意味でいいことかもしれません。
 たとえば、書留郵便が配達されたときに、受取人(とその家族)が不在のときは、郵便局は不在配達の通知書をポストに入れて、郵便物を局に持ち帰ってしまいます。夜に帰宅して、それがわかった場合、郵便局に取りに行くことができます。今は郵便局でも24時間対応してくれます。しかし、これで往復10分かかるとしたら、郵便受取料 500 円を払っていることになります。
 後日の配達でいいなら、再度配達してもらう方が安上がりということになります。あとは、「自分で取りに行くこと=少しでも早く郵便物を入手すること」に意味(効果)があるかどうかという問題になります。差出人が誰か(郵便物の種類が何か)ということで、中身が何であるかがわかっている場合には、こんな考え方も成り立つでしょう。日中いつも留守だという場合は、再配達を依頼することは無理になります。
 こんなことを考えていると、時間貧乏になってはいけないなあと思いました。いや、逆にいうと、乙のライフスタイルは時間貧乏になっているということです。何とか豊かな生活を送りたいものです。
 若いときは、時給も安いことが多いので、何でも自分で行うというライフスタイルでいいと思います。しかし、中高年になってくると、自分自身の時給が高くなってきますから、同じ考えではバランスが悪くなります。お金を使って、他人にやってもらい、結果的に他人の時間を買うことが得だということです。
 年齢とともにライフスタイルを変える必要があるように思いました。
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posted by 乙 at 05:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月05日

日本株も有望かも

 乙は、日本の債券も投資先として意味があると考えるようになってきました。(まだ買っていませんが。)
2008.6.1 http://otsu.seesaa.net/article/98767533.html
 それを言い出したら、日本株だって投資先として有望かもしれません。
 まあ、日本という国の経済状況、その政府のあり方や考え方、今後の政策などを考えると、あまり「買い」ではないように思います。
2008.1.14 http://otsu.seesaa.net/article/78351629.html
しかし、インデックス投資の考え方からすると、変な国でも、少しは買っておく必要があります。
 乙の場合、日本株がポートフォリオ中に占める割合が低いので、これをやや高めてもいいというくらいの意味になります。
タグ:日本株
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2008年06月04日

FXを試してみましたが、……

 乙は、FX(外国為替証拠金取引)をほとんどやっていません。
 しかし、海外送金のために、豊商事の e-kawase に口座開設をしたことがあります。今は送金手段としては使っていませんが。
 FXについては、このブログで述べたことがあります。
2006.6.17 http://otsu.seesaa.net/article/19378324.html
そこには、FXをやる理由として3点を書きました。
(1) ある程度、円安の見通しが立つときがある
(2) スワップポイントをねらう
(3) 円と外貨の両替手段として利用する
 このうち、(1)と(3)は成り立つと思いますが、(2)は成り立ちません。たとえば米ドルを買う場合で言えば、米ドルの高金利、円の低金利が継続する間は、為替レートは円高方向に動くので、スワップポイントはそれをカバーする分だけ円で収入があるということになります。つまり、為替レートの変動とスワップポイントを考えれば、それでトントンになります。スワップポイントをねらうという考え方は、間違っています。
 FXに関して付言すれば、ある程度円安・円高に流れる傾向がわかる(ように思える)場合もあるので、そのときを利用して売買を行うということになるでしょう。結果的に、長期投資には向かず、短期的な投資になります。(そもそも、こういうのを「投資」と呼んでいいのかどうか、大いに疑問ですが。)為替レートを日々チェックするような姿勢が大切でしょう。さもないと、予想外の為替レートの動きで損失が発生します。

 さて、その後、都合で外為どっとコムにも口座開設をしました。
2007.8.27 http://otsu.seesaa.net/article/52864227.html
 そのとき、115円で米ドルを買ったわけですが、その後は円高になり、ずっと塩漬けしています。
 まあ、こんなものでしょうか。
 さらに、e-kawase でも、米ドルを買っていたのですが、しばらく前に、円が 95 円台まで上昇したとき、強制決済されてしまいました。損失が出てしまったということです。まあ、大した金額ではないので、気にするほどのことでもないわけですが。
 FXは長期投資向けではありませんから、短期的に見て為替レートの変動で儲かるときにさっと手放すようなことをしないとうまく行きません。そして、為替レートの変動は予測がきわめて難しいものですから、儲けられるかどうかは大いに疑問です。
 乙は、FXにのめり込むことはないので、しばらく放っておこうと思います。でも、ホントは、上で述べたように、放っておいてはいけないのですけれどもね。
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posted by 乙 at 05:14| Comment(0) | TrackBack(0) | その他の投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

浅川夏樹(2008.2)『円が元に呑み込まれる日』実業之日本社

 乙が読んだ本です。
 概略的には、中国経済が大きくなって、日本を追い越し、日本経済が中国経済に飲み込まれるだろうという話を描きます。著者の視野が実に広いことに驚きます。さまざまな話題が登場します。しかし、著者は研究者ではないため、巻末に挙げられている参考文献は4点しかありません。もっともっといろいろな文献から多量の情報を吸収していると思われますが、それは明記されていません。この点はちょっと残念です。
 第1章は「上海が東京を追い抜く日」です。中国の政治体制の特殊性と上海の株式市場が高騰していることを述べます。
 第2章は「中国の台頭を加速させるグローバリゼーション」で、グローバリゼーションは中国にとっては追い風だが、日本はそれを向かい風にしてしまったといいます。
 p.67 では、上海総合指数と新日鐵や任天堂の株価に関して、「約89%と約98%の相関性で連動している」と述べています。相関係数であれば、-1.0 から +1.0 までの数値を取るはずで、パーセントではありません。パーセントというのは 100 を基準とした数値で表す表し方ですが、このときの 100 は何でしょうか。乙は理解できませんでした。
 本書は基本的にデスマス体で書かれていますが、p.71 4行目だけ「巻き返した。」とダ体が出てきます。校正ミスでしょうか。
 p.78 からは日本がものづくりの呪いにかけられているといいます。製造業中心の日本ということでは将来の展望は開けないということです。
 p.81 中国が「世界の工場」で、日本が「世界の ATM」だという見方が出てきます。おもしろいたとえです。
 p.86 では、アメリカが「世界の投資銀行」だという見方が追加されます。こういう簡単な比喩で世界の動きを表現してしまいました。とても興味深い話です。
 p.95 からは、さらにオフショアが「世界の地下銀行」だとたとえられます。確かにそうだと思います。
 というわけで、第2章は、世界経済を見渡すときの一つの視点を提供してくれたと思います。
 第3章は「「世界の工場」から「チャイナ・マネー」へ」です。中国が変わりつつあることを第2章の記述をもとに描いていきます。
 p.127 の4行目「人口の急速な高齢化だけでなく、急速かつ環境破壊が巨大な規模で進行しています。」とあります。意味不明な文です。
 p.147 中国が2007年に創設した政府系投資ファンドが、ファンドマネジャーを世界に広く募集したそうですが、その際に年間 30% 以上のリターンを狙うことを条件に掲げたそうです。乙は「30%」という目標が信じられませんでした。この話は p.151 にも再度出てきますので、間違いではありません。大量の資金を有する政府系ファンドで 30% ものリターンが達成できるはずはないと思います。この話は乙には理解できませんでした。
 第4章は「東京が東アジアの金融センターになるために」です。特に p.195 からの「東京マーケットのラストチャンス」という節がおもしろかったです。著者は、今の東京を「世界最大のローカル金融市場だ」としています。これではいけない、もっと東京を国際金融センターにしなければならないというわけですが、そこで日本政府の都市再生本部が提言しているのは、日本の(金融などの)制度をどうするかではなく、都市インフラを整備していくという箱物行政的発想にすぎません。それではダメだということで、著者の舌鋒はいよいよ鋭くなります。
 p.221 最後から4行目に「デビッドカード」という表記が現れます。浅川氏の『グローバル化時代の資産運用』
2008.4.23 http://otsu.seesaa.net/article/94387357.html
でも、この表記が現れましたから、著者の信念かもしれません。(ただし、p.211 2行目には「デビットカード」という正しい表記が現れます。)
 全体におもしろい本でした。中国を中心にして、世界経済の動きをまとめて述べたといった本でしょう。
 まさに著者の識見が現れるところであり、幅広く海外投資を実践している著者ならではの1冊だといっていいのではないでしょうか。


posted by 乙 at 04:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月02日

投資信託のリスク

 日経新聞6月1日朝刊13面には、シャープレシオの解説などがあって、「投資入門」という題にふさわしい内容になっていました。
 ところで、今後の投資方針を決めたり、いろいろ考えたりする際に、人はリターンは意識しますが、リスク(ブレの大きさ)は意識しにくいと思います。
 今後の(例えば1年後の)リターンは、そのときになってみればわかります。そのときに自分の資産が(例えば1年前と比べて)増えているかどうかですから、誰でも意識せざるを得ません。
 それに比べると、リスクは意識しにくいと思います。ある時点で資産が増えているか減っているかではなく、そこまでの過程で資産総額が増えたり減ったりしたかどうかがリスクです。したがって、リスクは直接意識できるものではありません。リターンは、その場でその時点で高いか低いかすぐわかるのに対し、リスクは、たえず過去の成績を計算しなければ、高いか低いか、わかりません。つまり、リターンは現実的・即物的であるのに対して、リスクは抽象的であり、過去の記録に基づいて計算して初めてわかるものなのです。
 リスクを意識しないと、つまりはリターンだけに目がいってしまうわけで、投資家としてはこれは危険なことこの上なしです。
 さて、リスクは、過去に目を向けないと見えないものですが、一方、過去何年間を見るかによって変わってきます。
 日経新聞に載っていた日本株の投資信託のリスクとリターンのグラフは、だいぶずれているようなので、モーニングスターのサイトで調べた結果を示しましょう。各投信ごとにリターンとσ(リスク)とシャープレシオを示します。日経新聞に載っていた七つのファンドに、参考までに、トピックス・インデックス・オープン(野村)を付け加えました。
投資信託1年3年5年
アクティブバリューオープンリターン
-16.2%
14.5%
21.6%
σ(リスク)
23.43
23.72
23.93
シャープレシオ
-0.71
0.61
0.90
ミュータントリターン
-22.5%
3.8%
22.8%
σ(リスク)
14.83
22.26
26.95
シャープレシオ
-1.56
0.16
0.84
さわかみファンドリターン
-19.9%
4.8%
12.8%
σ(リスク)
15.29
15.58
16.21
シャープレシオ
-1.34
0.29
0.78
ダイワバリュー株オープンリターン
-22.0%
7.7%
13.0%
σ(リスク)
16.52
19.69
18.71
シャープレシオ
-1.37
0.38
0.69
トピックスインデックスオープンリターン
-19.2%
7.1%
11.9%
σ(リスク)
15.81
17.76
17.11
シャープレシオ
-1.25
0.39
0.69
ノムラ日本株戦略ファンドリターン
-19.4%
6.7%
12.0%
σ(リスク)
16.95
18.66
17.75
シャープレシオ
-1.18
0.34
0.67
フィデリティ日本成長株ファンドリターン
-16.8%
6.6%
13.5%
σ(リスク)
16.63
19.08
20.57
シャープレシオ
-1.05
0.33
0.65
デジタル情報通信革命リターン
-20.6%
1.5%
7.0%
σ(リスク)
16.11
20.01
20.15
シャープレシオ
-1.32
0.06
0.34

 こうしてみると、それぞれのファンドは、リスクの値が1年でも5年でもあまり大きくは変わらないことがわかります。
 そして、シャープレシオが大きいのがいいファンドとすれば、5年のところで見て、アクティブバリューオープンが1位、ミュータントが2位、さわかみファンドが3位ということになります。
 乙は、最近、アクティブバリューオープンを少額だけ買いましたが、
2008.5.16 http://otsu.seesaa.net/article/96869587.html
どうせ買うなら、こういうファンドがよさそうです。(もっとも、買うと決めた時点ではこういう対照表を作成したわけではないのですが。)1年でも3年でも5年でもトピックス・インデックス・オープンを凌駕する成績を残しています。
posted by 乙 at 09:20| Comment(4) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月01日

7%の利回り

 振り返って考えてみると、乙が投資をはじめるに当たって7%の利回りを考えたとき、
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436639.html
それはそんなにむずかしいことではないと思いました。なぜならば、世界中を見渡すと毎年 10% くらいのリターンがある金融商品がゴロゴロあるからです。そういうものに投資していけば、7%くらいのリターンは簡単に実現できるものと考えてしまいました。
 しかし、現在は、そういう考え方はしていません。日本の低金利とアメリカの高金利が継続すれば、円とドルの為替レートの変動で円高・ドル安になり、ドル建てで 10% のリターンがあっても、日本で生活する限り(円ベースで考えれば)、大したリターンではないということなのです。
 最近の円高で、このような為替レートの動きが実感できました。1ドルが95円台までなってしまったのは行き過ぎかもしれませんが、長期的な円高はこんな形でやってくると思われます。
 そういえば、数年前でしたか、日本の国債を海外の投資家に買ってもらおうと、政府が外国に働きかけたといったことがありました。乙は、ごくわずかの利率の国債の購入を働きかけるなんて、ばからしいと思いましたし、海外の投資家が日本の国債に投資するはずはないと思いましたが、それもまた間違った考え方で、円高になることが予想されるならば、表面的には雀の涙のリターンだとしても、実はけっこう儲かるといえます。
 最近は、アメリカの金利が下がってきましたので、日本との金利差が小さくなりました。ということは円高傾向もややゆるむでしょうか。為替レートは金利だけで決まるわけではありませんが、それにしてもこういう点にも注意したいものです。
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posted by 乙 at 05:32| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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