NIKKEI NET でも、その一部が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080725AT2D2501G25072008.html
他でも同様の記事を見ることができます。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080725-00000973-san-bus_all
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080725/biz0807251925014-n1.htm
利益が出るのはいいことです。ホンダにはぜひがんばってもらいたいところです。
ところで、乙がこの記事で注目したのは、ホンダの純利益を押し上げたのは、実は新興国での販売が好調だったからだということでした。
世界のさまざまなところに投資をしていると、それぞれの国のことが気になります。新興国の経済成長には期待するところが大です。しかし、ホンダに投資していれば、間接的に新興国に投資していたことになります。
乙は、新興国の株に投資している割合が高いので、これを今後下げようと考えていますが、なぜ、新興国投資がよくないかを考える上での一つのポイントがここにあります。
つまり、新興国の経済成長の果実は、必ずしも新興国の企業群が享受するだけではなく、先進国の企業群が享受する部分もかなり大きいのではないかということです。中国のように、外資の導入に積極的なところでは、多くの外国企業が進出しています。中国経済が発展しているのはその通りで、北京や上海に行けば、それが実感できます。しかし、だからといって、中国株に投資していいかというと、それはまた別の問題です。中国株は、基本的に、中国企業に投資することです。中国の経済発展の成果が先進国の企業に流れる分と、本来の中国企業に流れる部分で、どちらがどれくらい大きいのでしょうか。乙はよくわかりません。もしかして、先進国の企業に流れる部分が大きいとすれば、中国株に投資することは必ずしもいい戦略ではないことになります。
新興国への株式投資には、たえずこのような側面があるように思います。つまり、新興国の経済発展を見て、単純にその国に投資すればいいと考えるのは、スジが違うということです。
今まで、乙はあまりこのことを重視していませんでした。今回の新聞記事で、もう少しこういう見方をしないと世界経済の動きが理解できないように思えてきました。
世界経済のグローバル化が進み、各国の株式市場が連動するようになってきたということは、こういうことなのですね。