乙は、HSBC 香港でいくつかのファンドを解約して、米ドルを入手しました。
2008.9.20 http://otsu.seesaa.net/article/106843980.html
また、以前から HSBC 香港には香港ドルも若干置いてありました。そこで、これらを日本円に両替して日本に持ち込み、支出予定にあてようと思いました。
まず、HSBC 香港から Interactive Brokers にあてて米ドルと香港ドルを送金しました。実際に、口座に入金されたのは、米ドルの方が早かったです。
次に、IB でそれぞれを日本円に両替しました。
IB では、取引に使うソフトが2種類があり、WebTrader と Trader Workstation ですが、それぞれで使い方がかなり違います。
まず、WebTrader で試しましたが、ちょっとわかりにくいところがありました。たとえば、1万ドルを 105 万円に両替するとき、JPY を「BUY」することと、Currency が USD であることはいいのですが、Quantity のところに、1,050,000 と指定するのか、10,000 と指定するのかがわかりにくかったです。たぶん、10,000 だろうと思いましたが、自信がありませんでした。
そこで、Trader Workstation に切り換えて、操作しました。こちらでは、両替注文するとき、確認画面が出ますので、取引金額が(米ドルと日本円で)明示されます。これなら失敗はありません。
WebTrader でもたぶん同じだろうと思いますが、もしかして確認画面が出ずにいきなり注文というようなことになるとヤバイので、念のため、Trader Workstation で操作しました。いざとなると、やはり慣れたソフトで指示するほうが安全・確実です。
その後、IB から日本の銀行口座に出金の指示をしました。翌日には日本の銀行に着金しました。
ともあれ、こんなことで、日本円を入手することができました。
なんやかやと時間がかかりましたが、以前の IB での出金の経験
2007.5.18 http://otsu.seesaa.net/article/42110475.html
よりは、簡単でした。
IB では Security Device
2007.9.3 http://otsu.seesaa.net/article/53721641.html
を使うことになるので、本人確認が簡単になるからでしょう。とはいえ、何回も Security Device を使うこと自体がめんどうなのですが。
今回のような手続きは、老後には定期的に行うことになりそうです。十分に慣れておく必要があります。
2008年09月30日
2008年09月29日
住友信託銀行の口座残高をゼロにしました。
乙は、住友信託銀行の口座残高をゼロにしました。
もともと、この口座は閉鎖(解約)しようと思っていました。
2008.8.17 http://otsu.seesaa.net/article/104867246.html
しかし、ちょっと考えて、きちんと解約することはやめることにしました。
(1)手続きがめんどうなこと
電話で確認したところ、口座を開設した新宿支店まで出向かないと口座の解約はできないとのことです。
これがめんどうです。
銀行の営業時間内に行くこと自体、なかなか大変です。
(2)この口座をしばらく先に使う可能性があること
当面はこの口座を使わないことにしますが、何かのときに、この口座を使うことがあるかもしれません。
そのときに、改めて口座を開設するのはめんどうです。
残高ゼロにしておいて、必要になったら、再度、入金して復活させればいいと思いました。
もっとも、残高ゼロが長く(10年?)続くと、口座は銀行側の都合で解約されてしまうと思います。(銀行としては、休眠口座を維持するだけでもコストがかかりますから。)そうなったらなったで、乙は特に困りません。支店まで出向いての口座解約手続きが省略できて、ありがたい話です。
ちょっといいかげんな判断ですが、個人的には、これで何の問題もありません。(乙の口座には、残高ゼロにした日までの利息が(来年2月ころに)付くので、厳密に言えば残高ゼロではありませんが、無視しましょう。)
銀行が(一定の残高を下回った場合に)口座管理手数料を徴収するようになっていると、残高ゼロの口座だと、手数料が払えなくなって、自動的に解約されてしまうので、そのほうが後腐れがなくて便利です。しかし、日本の銀行の多くはそうなっていません。
調べてみると、りそな銀行は、休眠口座に対して口座管理手数料を徴収するようです。
http://www.resona-gr.co.jp/resonabank/kojin/service/hiraku/hutsu/kyumin.html
休眠口座(睡眠口座)に関して参考になる記述として、以下のようなものがあります。
http://www.fpsoken.co.jp/cgi-bin/view/column.cgi?PAGE=20051012_asset_cho
http://sepiairo.fc2web.com/a09.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa910325.html
続きを読む
もともと、この口座は閉鎖(解約)しようと思っていました。
2008.8.17 http://otsu.seesaa.net/article/104867246.html
しかし、ちょっと考えて、きちんと解約することはやめることにしました。
(1)手続きがめんどうなこと
電話で確認したところ、口座を開設した新宿支店まで出向かないと口座の解約はできないとのことです。
これがめんどうです。
銀行の営業時間内に行くこと自体、なかなか大変です。
(2)この口座をしばらく先に使う可能性があること
当面はこの口座を使わないことにしますが、何かのときに、この口座を使うことがあるかもしれません。
そのときに、改めて口座を開設するのはめんどうです。
残高ゼロにしておいて、必要になったら、再度、入金して復活させればいいと思いました。
もっとも、残高ゼロが長く(10年?)続くと、口座は銀行側の都合で解約されてしまうと思います。(銀行としては、休眠口座を維持するだけでもコストがかかりますから。)そうなったらなったで、乙は特に困りません。支店まで出向いての口座解約手続きが省略できて、ありがたい話です。
ちょっといいかげんな判断ですが、個人的には、これで何の問題もありません。(乙の口座には、残高ゼロにした日までの利息が(来年2月ころに)付くので、厳密に言えば残高ゼロではありませんが、無視しましょう。)
銀行が(一定の残高を下回った場合に)口座管理手数料を徴収するようになっていると、残高ゼロの口座だと、手数料が払えなくなって、自動的に解約されてしまうので、そのほうが後腐れがなくて便利です。しかし、日本の銀行の多くはそうなっていません。
調べてみると、りそな銀行は、休眠口座に対して口座管理手数料を徴収するようです。
http://www.resona-gr.co.jp/resonabank/kojin/service/hiraku/hutsu/kyumin.html
休眠口座(睡眠口座)に関して参考になる記述として、以下のようなものがあります。
http://www.fpsoken.co.jp/cgi-bin/view/column.cgi?PAGE=20051012_asset_cho
http://sepiairo.fc2web.com/a09.html
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa910325.html
続きを読む
2008年09月28日
武田邦彦(2008.5)『偽善エコロジー』(幻冬舎新書)幻冬舎
乙が読んだ本です。「「環境生活」が地球を破壊する」という副題が付いています。
普段我々が行っているエコロジーに配慮した生活の多くが、実はムダで無意味なものだと主張する本です。
著者の勝手な言い分ではありません。なぜそう考えられるのか、データ(根拠)を示して話を進めていますから、説得力があります。
20種類くらいの具体的な話が書いてあります。その中のいくつかを書いておきましょう。
・レジ袋を使わない→ただのエゴ
・割り箸を使わずマイ箸を使う→ただのエゴ
・ダイオキシンは有害だ→危なくない
・プラスチックをリサイクル→危ない
・古紙のリサイクル→よくない
・ペットボトルのリサイクル→よくない
・空きビンのリサイクル→よくない
・ゴミの分別→意味なし
こう並べてみると、我々の常識が次々と覆されます。
その他にも、「温暖化は防げない」という話があり、乙は興味を持ちました。当然、冷房温度を28℃にしようなどというのは意味がないことになります。
家電リサイクル法は、こんなにもひどい法律だったのですね。知りませんでした。
問題は、ではなぜリサイクルが叫ばれるのかという点です。これについては、著者の武田氏は、リサイクルは一部の人の儲けになるからと喝破しています。日本の社会のしくみ(の一部)が化けの皮をはがされたような気分になりました。
最後のほうに、本当に「環境にいい生活」とは何かが示されますが、そこまでにさんざんリサイクルやエコ生活の無意味さを説いてきた後なので、著者のシンプルな結論に合点がいきました。
これからの日本のあり方などを考えさせてくれる良書だと思いました。
普段我々が行っているエコロジーに配慮した生活の多くが、実はムダで無意味なものだと主張する本です。
著者の勝手な言い分ではありません。なぜそう考えられるのか、データ(根拠)を示して話を進めていますから、説得力があります。
20種類くらいの具体的な話が書いてあります。その中のいくつかを書いておきましょう。
・レジ袋を使わない→ただのエゴ
・割り箸を使わずマイ箸を使う→ただのエゴ
・ダイオキシンは有害だ→危なくない
・プラスチックをリサイクル→危ない
・古紙のリサイクル→よくない
・ペットボトルのリサイクル→よくない
・空きビンのリサイクル→よくない
・ゴミの分別→意味なし
こう並べてみると、我々の常識が次々と覆されます。
その他にも、「温暖化は防げない」という話があり、乙は興味を持ちました。当然、冷房温度を28℃にしようなどというのは意味がないことになります。
家電リサイクル法は、こんなにもひどい法律だったのですね。知りませんでした。
問題は、ではなぜリサイクルが叫ばれるのかという点です。これについては、著者の武田氏は、リサイクルは一部の人の儲けになるからと喝破しています。日本の社会のしくみ(の一部)が化けの皮をはがされたような気分になりました。
最後のほうに、本当に「環境にいい生活」とは何かが示されますが、そこまでにさんざんリサイクルやエコ生活の無意味さを説いてきた後なので、著者のシンプルな結論に合点がいきました。
これからの日本のあり方などを考えさせてくれる良書だと思いました。
2008年09月27日
米国 ETF の取引で数万件が取消しになる
乙は、エルさんのブログを見て知りました。
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-798.html
DOWJONES からの情報を ITmedia が翻訳した記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/25/news109.html
によると、9月19日、米国ETFが異常な価格で売買され、数万件の取引が取消しになったとのことです。
これは非常に恐い話です。米国の株式の空売り規制の影響がこんな形で現れるのですねえ。
ETF は、株価そのものではありませんから、本来の価格と若干離れた値付けがされる場合もしばしばあるのですが、報道された内容では、明らかに異常値でした。でも、だからといって、「前日終値よりも20%以上高いあるいは安い価格で執行されたものを無効化すると決定した。NYSE(ニューヨーク証券取引所)Arca、NASDAQ、 BATS Trading、Direct Edgeが運営する電子プラットフォームで実行された数万件の取引が「誤り」であると判断され、取り消された。」というのは、電子証券取引所の行動としてどうだったのでしょうか。
東証のシステムダウンなどの事故では、東証に非難が集中しましたが、今回は、米国の名だたる取引所です。しかも、1箇所だけではないようです。けっこう波紋が広がるように思います。
乙は、ETF でこんなことが起こるとは思ってもみませんでした。
乙は、自分が売買していたわけでもないので、(じっと我慢して保有を続けていますから)被害には合いませんでしたが、これにぶつかった人もたくさんいたことでしょう。
個人ではどうしようもないだけに、悪夢をみているような虚脱感を感じました。
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-798.html
DOWJONES からの情報を ITmedia が翻訳した記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0809/25/news109.html
によると、9月19日、米国ETFが異常な価格で売買され、数万件の取引が取消しになったとのことです。
これは非常に恐い話です。米国の株式の空売り規制の影響がこんな形で現れるのですねえ。
ETF は、株価そのものではありませんから、本来の価格と若干離れた値付けがされる場合もしばしばあるのですが、報道された内容では、明らかに異常値でした。でも、だからといって、「前日終値よりも20%以上高いあるいは安い価格で執行されたものを無効化すると決定した。NYSE(ニューヨーク証券取引所)Arca、NASDAQ、 BATS Trading、Direct Edgeが運営する電子プラットフォームで実行された数万件の取引が「誤り」であると判断され、取り消された。」というのは、電子証券取引所の行動としてどうだったのでしょうか。
東証のシステムダウンなどの事故では、東証に非難が集中しましたが、今回は、米国の名だたる取引所です。しかも、1箇所だけではないようです。けっこう波紋が広がるように思います。
乙は、ETF でこんなことが起こるとは思ってもみませんでした。
乙は、自分が売買していたわけでもないので、(じっと我慢して保有を続けていますから)被害には合いませんでしたが、これにぶつかった人もたくさんいたことでしょう。
個人ではどうしようもないだけに、悪夢をみているような虚脱感を感じました。
2008年09月26日
門倉貴史(2006.7)『「夜のオンナ」はいくら稼ぐか?』角川書店
乙が読んだ本です。
実は、電車の中の時間つぶしのために本屋さんで買った本だったのですが、読んでみたらおもしろかったです。乙にとっては、まさに衝撃の書でした。
本書は、綿密な調査に基づいて書かれています。さまざまなものに関して具体的な金額が出てきますが、それらはちゃんと裏付けがあります。
乙は、普通のサラリーマンですから、「夜の遊び」とは無縁で生活してきました。ですから、その種の金額などはまったく知らなかったのですが、本書でいろいろと知ることができ、たいへん興味深かったです。
p.24 では、銀座のホステスの年収が、「ヘルプ」の場合で 720〜1200 万円と書いてあります。売れっ子のホステスだと 3000 万円だそうです。客側にしてみれば、そういう人に人件費を払って遊ぶわけですから、客の支払いも当然多くなることでしょう。普通のサラリーマンには手が出せないと思います。
p.26 からは「愛人契約」の話も出てきます。毎月のお手当が数十万〜数百万円だそうですから、これまた相当な金額です。愛人がいるという人は、相当にゆとりがなければいけません。
p.28 では、高級クラブで働くホステスのお金の使い道が出てきます。何と、「投資」だそうです。客との会話の影響だそうですが、さもありなんです。この分野で有名な浅川夏樹氏も、ホステスでありながら投資家ですが、実は、そういう人が多いのですね。
浅川夏樹(2007.12)『夜の銀座の資本論』
2008.1.7 http://otsu.seesaa.net/article/76917529.html
などと重ね合わせて読むと興味深いことと思います。
p.40 では、ホストクラブの話が出てきます。利用者の多くは、ホステスと風俗嬢だということですから、これまた驚きでした。p.41 にアンケート調査の結果が書いてありますが、たぶん正しいと思われます。乙の知らないディープな世界が広がっているようです。
p.53 (pp.58-64) 「昼クラ」にも驚きました。お昼のクラシックコンサートのことですが、今やたくさんの主婦がこういうところにお金を使っているんですね。
p.119 では、援助交際の相場まで掲載されています。最も高いのは小学生で10万円以上、中学生で5〜10万円、高校生で5〜6万円、人妻で2〜3万円だそうです。よく調べたものです。
上に例示したものは、ごく一部であって、本書を読んでいくと、この種の話が山ほど出てきます。「夜のオンナ」だけでなく、産業としての性風俗店やラブホテルなどのお金の動きも解説されています。
社会問題や経済問題、国際問題の面もきちんと書き込んであり、門倉氏の力量は大したものです。
「夜のオンナ」に詳しくない人も、逆にたくさんの経験がある人も、本書を読めば目からウロコでしょう。お金を通してこの世界を描ききった門倉氏には拍手を送りたいと思います。
実は、電車の中の時間つぶしのために本屋さんで買った本だったのですが、読んでみたらおもしろかったです。乙にとっては、まさに衝撃の書でした。
本書は、綿密な調査に基づいて書かれています。さまざまなものに関して具体的な金額が出てきますが、それらはちゃんと裏付けがあります。
乙は、普通のサラリーマンですから、「夜の遊び」とは無縁で生活してきました。ですから、その種の金額などはまったく知らなかったのですが、本書でいろいろと知ることができ、たいへん興味深かったです。
p.24 では、銀座のホステスの年収が、「ヘルプ」の場合で 720〜1200 万円と書いてあります。売れっ子のホステスだと 3000 万円だそうです。客側にしてみれば、そういう人に人件費を払って遊ぶわけですから、客の支払いも当然多くなることでしょう。普通のサラリーマンには手が出せないと思います。
p.26 からは「愛人契約」の話も出てきます。毎月のお手当が数十万〜数百万円だそうですから、これまた相当な金額です。愛人がいるという人は、相当にゆとりがなければいけません。
p.28 では、高級クラブで働くホステスのお金の使い道が出てきます。何と、「投資」だそうです。客との会話の影響だそうですが、さもありなんです。この分野で有名な浅川夏樹氏も、ホステスでありながら投資家ですが、実は、そういう人が多いのですね。
浅川夏樹(2007.12)『夜の銀座の資本論』
2008.1.7 http://otsu.seesaa.net/article/76917529.html
などと重ね合わせて読むと興味深いことと思います。
p.40 では、ホストクラブの話が出てきます。利用者の多くは、ホステスと風俗嬢だということですから、これまた驚きでした。p.41 にアンケート調査の結果が書いてありますが、たぶん正しいと思われます。乙の知らないディープな世界が広がっているようです。
p.53 (pp.58-64) 「昼クラ」にも驚きました。お昼のクラシックコンサートのことですが、今やたくさんの主婦がこういうところにお金を使っているんですね。
p.119 では、援助交際の相場まで掲載されています。最も高いのは小学生で10万円以上、中学生で5〜10万円、高校生で5〜6万円、人妻で2〜3万円だそうです。よく調べたものです。
上に例示したものは、ごく一部であって、本書を読んでいくと、この種の話が山ほど出てきます。「夜のオンナ」だけでなく、産業としての性風俗店やラブホテルなどのお金の動きも解説されています。
社会問題や経済問題、国際問題の面もきちんと書き込んであり、門倉氏の力量は大したものです。
「夜のオンナ」に詳しくない人も、逆にたくさんの経験がある人も、本書を読めば目からウロコでしょう。お金を通してこの世界を描ききった門倉氏には拍手を送りたいと思います。
2008年09月25日
新生銀行の株で儲けることができるか
昨日のブログ
2008.9.24 http://otsu.seesaa.net/article/107050880.html
で書いたように、新生銀行の赤字転落は悪いニュースです。
ところで、新生銀行の損失のニュースの第一報は、9月17日でした。
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=8303&NewsItemID=20080917NKM0105&type=2
ということで、投機家は、この悪いニュースを知り、新生銀行の株を空売りすることで儲けることができたのでしょうか。
株価の動きを見てみると、
http://money.www.infoseek.co.jp/MnStock/slast.html?qt=8303.t
以下のようになります。
17日に新生銀行のニュースを知ってから株を空売りしても、間に合わなかったように思います。むしろ、その後、株価は上がっています。
投資家としては、もっと早くニュースに接する必要がありそうです。ニュースを素早く知ろうとしていると、他に自分の仕事をしている人間では、本業に差し支えるように思います。
個人投資家としては、ニュースに対応して儲けようという投機家的態度は、なかなか儲けにつながらないのではないかと思いました。
ということは、日本市場はかなり効率的で、ニュースが市場に伝わるのは非常に早いということでしょう。
2008.9.24 http://otsu.seesaa.net/article/107050880.html
で書いたように、新生銀行の赤字転落は悪いニュースです。
ところで、新生銀行の損失のニュースの第一報は、9月17日でした。
http://company.nikkei.co.jp/news/news.aspx?scode=8303&NewsItemID=20080917NKM0105&type=2
ということで、投機家は、この悪いニュースを知り、新生銀行の株を空売りすることで儲けることができたのでしょうか。
株価の動きを見てみると、
http://money.www.infoseek.co.jp/MnStock/slast.html?qt=8303.t
以下のようになります。
日付 | 終値 | 始値 | 高値 | 安値 | 出来高 |
2008年09月22日 | 313 | 320 | 325 | 311 | 18,208,000 |
2008年09月19日 | 300 | 292 | 310 | 292 | 21,493,000 |
2008年09月18日 | 283 | 267 | 287 | 254 | 24,954,000 |
2008年09月17日 | 282 | 315 | 318 | 272 | 31,284,000 |
2008年09月16日 | 314 | 299 | 325 | 294 | 26,370,000 |
2008年09月12日 | 374 | 372 | 378 | 368 | 9,983,000 |
17日に新生銀行のニュースを知ってから株を空売りしても、間に合わなかったように思います。むしろ、その後、株価は上がっています。
投資家としては、もっと早くニュースに接する必要がありそうです。ニュースを素早く知ろうとしていると、他に自分の仕事をしている人間では、本業に差し支えるように思います。
個人投資家としては、ニュースに対応して儲けようという投機家的態度は、なかなか儲けにつながらないのではないかと思いました。
ということは、日本市場はかなり効率的で、ニュースが市場に伝わるのは非常に早いということでしょう。
2008年09月24日
新生銀行がリーマン・ブラザーズ破綻で引当処理し、赤字転落
乙が日本経済新聞23日(朝刊)7面で見かけた記事です。
一部はネットでも読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2C2201N%2022092008&g=E3&d=20080922
新生銀行が、リーマン・ブラザーズの破綻で赤字に転落したということです。
アメリカのリーマン・ブラザーズの破綻は大きなニュースでしたが、問題は、アメリカ限定ではあり得ません。今や、世界の金融機関は相互につながっている面が強いですから、アメリカの金融機関の問題は、日本の金融機関にも波及してくることが容易に予想できます。その一例が新生銀行だったというわけです。
もちろん、新生銀行だけが問題なのではありませんが、最近の流れを象徴しているニュースのように思いました。
こうして、銀行が赤字になると、公的資金を受けている場合は、「着実な業績を上げていきます」という経営計画と違ってくるわけで、金融庁あたりからおとがめがあるかもしれません。
ということでは、新生銀行としても何とか業績の向上を目指さなければなりませんから、大変です。
個人に対しても、仕組み預金や投資信託などの販売の強化、無料振込のさらなる縮小などで、間接的に影響を与えるでしょう。
乙は、新生銀行も使っていますし、以前はここがメインバンクだったのですが、
2007.8.31 http://otsu.seesaa.net/article/53358805.html
今はメインでなくなりました。新生銀行は、個人向けのサービスも低下しています。
2008.5.27 http://otsu.seesaa.net/article/98114997.html
どう見ても、新生銀行の将来はあまり明るくないようです。まあ、新生銀行に限った話ではありませんが。
続きを読む
一部はネットでも読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2C2201N%2022092008&g=E3&d=20080922
新生銀行が、リーマン・ブラザーズの破綻で赤字に転落したということです。
アメリカのリーマン・ブラザーズの破綻は大きなニュースでしたが、問題は、アメリカ限定ではあり得ません。今や、世界の金融機関は相互につながっている面が強いですから、アメリカの金融機関の問題は、日本の金融機関にも波及してくることが容易に予想できます。その一例が新生銀行だったというわけです。
もちろん、新生銀行だけが問題なのではありませんが、最近の流れを象徴しているニュースのように思いました。
こうして、銀行が赤字になると、公的資金を受けている場合は、「着実な業績を上げていきます」という経営計画と違ってくるわけで、金融庁あたりからおとがめがあるかもしれません。
ということでは、新生銀行としても何とか業績の向上を目指さなければなりませんから、大変です。
個人に対しても、仕組み預金や投資信託などの販売の強化、無料振込のさらなる縮小などで、間接的に影響を与えるでしょう。
乙は、新生銀行も使っていますし、以前はここがメインバンクだったのですが、
2007.8.31 http://otsu.seesaa.net/article/53358805.html
今はメインでなくなりました。新生銀行は、個人向けのサービスも低下しています。
2008.5.27 http://otsu.seesaa.net/article/98114997.html
どう見ても、新生銀行の将来はあまり明るくないようです。まあ、新生銀行に限った話ではありませんが。
続きを読む
ラベル:新生銀行 リーマン・ブラザーズ
2008年09月23日
滝沢修(2005.12)『セミリタイア成功術』結書房
乙が読んだ本です。「海外で半分遊んで半分働く豊かな暮らし」という副題が付いています。
著者の滝沢氏は、カナダに長く(9年ほど)住んでいらっしゃる方です。
乙は老後に海外での生活を考えているのですが(実現するかどうかわかりませんが)、そのための本としてもおもしろいかと思って読んでみました。
読んだ後では、乙の期待とちょっと(というかだいぶ)ずれているように思いました。この本は、基本的に海外起業の本なのです。
ただ、多くの人(や本)と違うのは、がむしゃらに働く本ではなく、働きながらも、ゴルフやスキーを楽しもうとしているところです。セミリタイアというのはそういう生き方のことです。
著者の滝沢氏は、カナダのワインを日本に輸出することや、自分の住んでいる町に日本人に来てもらおうとすることなど、おもしろい発想で仕事に取り組んでいることもわかります。
p.2 で書かれているように、滝沢氏は初めからサラリーマンをやる気はなく、「父の事業」を手伝うところからスタートしています。つまり、もともと起業家に向いていた人なのです。ですから、本書に書かれていることをそのまま他の人がやっても、起業に成功するとは限りません。むしろ、著者の真意は、自分はこれこれでうまくやったので、みなさんは(人と同じことをするのではなく)それぞれ別のアイディアで取り組んでもらいたいということでしょう。
本書中には、乙が違和感を感じる記述もありました。
pp.10- では、占い師の言葉を信じているという話が出てきます。乙は、占い師はまったく信じていませんので、自分の人生の選択肢に「占い師」は出てきません。単なる「きっかけ」に過ぎないのかもしれませんが、乙だったらこういう本には一切「占い」のことは記述しないでしょう。
p.120 では、自分のホームページを充実させて、「営業マン」とみなしている話が出てきます。それはいいのですが、「肝心な部分は絶対にホームページに載せません。なぜならば、それを載せてしまえば私が持つ情報に価値がなくなるからです。」としています。企業秘密ということで、こうお書きなのかもしれませんが、乙だったら、こういう考え方はしないと思います。滝沢氏の想定している範囲よりもさらに広い範囲の情報をホームページに載せてしまうでしょう。そうすることによって、さらに優れた情報が集まってくるからです。インターネットのすごいところはそういうところだと思います。何もかもさらけだすことがいいことだとは思いませんが。
本書には、海外生活を送るにあたって、ためになる助言もいろいろ書いてあります。
pp.195- では、(カナダでは)不動産投資がいいという話です。そうかもしれません。カナダは、日本と状況が違いますから乙には信じられませんが、カナダ生活が長い滝沢氏は、自分の実感としてそう思っていらっしゃることでしょう。現地で住むことになったら、不動産投資を考えてもいいかもしれません。
ちなみに、乙は、カナダのランドバンキングに投資しています。
2006.8.7 http://otsu.seesaa.net/article/22025403.html
こんなことも意外といいのかななどと思いました。
p.244 には、海外生活では、物価安だけを追い求めるなということが書いてあります。p.256 では高級エリアに住むことをすすめています。なぜそうなのかについては、本書をお読みください。こんな話は、さまざまな経験をした人しかいえないことでしょう。
ともあれ、カナダは、自然に恵まれているだけでなく、税金を初めとする社会の仕組みが好ましい方向にあるように感じます。本書を読んだ後では、乙は、あこがれに似た気持ちを持ちました。カナダでは英語が通じるのもいいですねえ。アジアに住むとかして新しい外国語を覚えるとなると(特に年をとってからは)大変ですからね。
滝沢氏のホームページは
http://www.ogtcanada.com/
にあります。本書を読んだ後にこちらを見てみるとおもしろいです。
著者の滝沢氏は、カナダに長く(9年ほど)住んでいらっしゃる方です。
乙は老後に海外での生活を考えているのですが(実現するかどうかわかりませんが)、そのための本としてもおもしろいかと思って読んでみました。
読んだ後では、乙の期待とちょっと(というかだいぶ)ずれているように思いました。この本は、基本的に海外起業の本なのです。
ただ、多くの人(や本)と違うのは、がむしゃらに働く本ではなく、働きながらも、ゴルフやスキーを楽しもうとしているところです。セミリタイアというのはそういう生き方のことです。
著者の滝沢氏は、カナダのワインを日本に輸出することや、自分の住んでいる町に日本人に来てもらおうとすることなど、おもしろい発想で仕事に取り組んでいることもわかります。
p.2 で書かれているように、滝沢氏は初めからサラリーマンをやる気はなく、「父の事業」を手伝うところからスタートしています。つまり、もともと起業家に向いていた人なのです。ですから、本書に書かれていることをそのまま他の人がやっても、起業に成功するとは限りません。むしろ、著者の真意は、自分はこれこれでうまくやったので、みなさんは(人と同じことをするのではなく)それぞれ別のアイディアで取り組んでもらいたいということでしょう。
本書中には、乙が違和感を感じる記述もありました。
pp.10- では、占い師の言葉を信じているという話が出てきます。乙は、占い師はまったく信じていませんので、自分の人生の選択肢に「占い師」は出てきません。単なる「きっかけ」に過ぎないのかもしれませんが、乙だったらこういう本には一切「占い」のことは記述しないでしょう。
p.120 では、自分のホームページを充実させて、「営業マン」とみなしている話が出てきます。それはいいのですが、「肝心な部分は絶対にホームページに載せません。なぜならば、それを載せてしまえば私が持つ情報に価値がなくなるからです。」としています。企業秘密ということで、こうお書きなのかもしれませんが、乙だったら、こういう考え方はしないと思います。滝沢氏の想定している範囲よりもさらに広い範囲の情報をホームページに載せてしまうでしょう。そうすることによって、さらに優れた情報が集まってくるからです。インターネットのすごいところはそういうところだと思います。何もかもさらけだすことがいいことだとは思いませんが。
本書には、海外生活を送るにあたって、ためになる助言もいろいろ書いてあります。
pp.195- では、(カナダでは)不動産投資がいいという話です。そうかもしれません。カナダは、日本と状況が違いますから乙には信じられませんが、カナダ生活が長い滝沢氏は、自分の実感としてそう思っていらっしゃることでしょう。現地で住むことになったら、不動産投資を考えてもいいかもしれません。
ちなみに、乙は、カナダのランドバンキングに投資しています。
2006.8.7 http://otsu.seesaa.net/article/22025403.html
こんなことも意外といいのかななどと思いました。
p.244 には、海外生活では、物価安だけを追い求めるなということが書いてあります。p.256 では高級エリアに住むことをすすめています。なぜそうなのかについては、本書をお読みください。こんな話は、さまざまな経験をした人しかいえないことでしょう。
ともあれ、カナダは、自然に恵まれているだけでなく、税金を初めとする社会の仕組みが好ましい方向にあるように感じます。本書を読んだ後では、乙は、あこがれに似た気持ちを持ちました。カナダでは英語が通じるのもいいですねえ。アジアに住むとかして新しい外国語を覚えるとなると(特に年をとってからは)大変ですからね。
滝沢氏のホームページは
http://www.ogtcanada.com/
にあります。本書を読んだ後にこちらを見てみるとおもしろいです。
2008年09月22日
老後は何をするべきか
乙は、出井康博(2008.6)『年金夫婦の海外移住』小学館
2008.9.8 http://otsu.seesaa.net/article/106185575.html
あるいは、安田誠(2008.7)『外こもりのススメ―海外のほほん生活』幻冬舎
2008.9.6 http://otsu.seesaa.net/article/106037323.html
などを読んで、老後の生活について、考えるようになりました。今は仕事を持っていますから、毎日忙しく走り回っていますが、退職して、仕事がなくなった後、何をするべきかということです。
考えてみると、なかなか難問です。
趣味を楽しめばいいという考え方もあります。趣味ですか。ブログを書くことも趣味ですかね。投資も趣味ですかね。だとしたら、老後も忙しいままのように思います。乙は、ブログと投資以外の趣味は少ないけれど、好きなことはいくつかあります。映画を見ることも好きですし、旅行に行くことも好きです。スポーツはあまりしませんが、スキーなどは好きな方です。子供のころから馴染んでいるゲーム類もあります。
老後は時間がたっぷりありそうだから、ここで新しい趣味にのめり込んでもいいかもしれません。(しかし、今までのものを大事にしてもいいでしょう。)
でも、趣味の世界に生きるというのは本当に幸せな人生なのでしょうか。ここがよくわかりません。
家族と共に生きるというのもありです。子供にさらに孫が生まれれば、それはそれで2度目の子育てのようなものです。今度は楽しめそうです。でも子供は、口出しする親を煙たがるかもしれません。
こうして老後を考えてみると、乙は仕事一筋だったような気もしています。
ということで、退職後も、仮にお金にならなくても、仕事の延長のようなものを行うという考え方もあり得ます。それまでの乙の経験の蓄積を生かせれば、他人のお役に立てそうに思います。お金を取らないコンサルタントのようなものでしょうか。もっとも、他人から相談されるかどうか、必ずしも自信があるわけではありませんが。
本を書くのもいいかもしれません。でも、これは仕事の延長でしょうか?
ともあれ、老後の生活を考えてみると、意外に難しいものだと思いました。いざ、そのようになってみなければ、何ともわからないような気がしています。13年後には、そういう生活に入っていくはずですが、……。
2008.9.8 http://otsu.seesaa.net/article/106185575.html
あるいは、安田誠(2008.7)『外こもりのススメ―海外のほほん生活』幻冬舎
2008.9.6 http://otsu.seesaa.net/article/106037323.html
などを読んで、老後の生活について、考えるようになりました。今は仕事を持っていますから、毎日忙しく走り回っていますが、退職して、仕事がなくなった後、何をするべきかということです。
考えてみると、なかなか難問です。
趣味を楽しめばいいという考え方もあります。趣味ですか。ブログを書くことも趣味ですかね。投資も趣味ですかね。だとしたら、老後も忙しいままのように思います。乙は、ブログと投資以外の趣味は少ないけれど、好きなことはいくつかあります。映画を見ることも好きですし、旅行に行くことも好きです。スポーツはあまりしませんが、スキーなどは好きな方です。子供のころから馴染んでいるゲーム類もあります。
老後は時間がたっぷりありそうだから、ここで新しい趣味にのめり込んでもいいかもしれません。(しかし、今までのものを大事にしてもいいでしょう。)
でも、趣味の世界に生きるというのは本当に幸せな人生なのでしょうか。ここがよくわかりません。
家族と共に生きるというのもありです。子供にさらに孫が生まれれば、それはそれで2度目の子育てのようなものです。今度は楽しめそうです。でも子供は、口出しする親を煙たがるかもしれません。
こうして老後を考えてみると、乙は仕事一筋だったような気もしています。
ということで、退職後も、仮にお金にならなくても、仕事の延長のようなものを行うという考え方もあり得ます。それまでの乙の経験の蓄積を生かせれば、他人のお役に立てそうに思います。お金を取らないコンサルタントのようなものでしょうか。もっとも、他人から相談されるかどうか、必ずしも自信があるわけではありませんが。
本を書くのもいいかもしれません。でも、これは仕事の延長でしょうか?
ともあれ、老後の生活を考えてみると、意外に難しいものだと思いました。いざ、そのようになってみなければ、何ともわからないような気がしています。13年後には、そういう生活に入っていくはずですが、……。
2008年09月21日
ナシーム・ニコラス・タレブ(2008.2)『まぐれ』ダイヤモンド社
乙が読んだ本です。「投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか」という副題が付いています。
この本を読もうと思ったのは、乙のブログ
2008.7.14 http://otsu.seesaa.net/article/102846453.html
のコメント欄で fenk さんからすすめられた(?)からです。
23ページにわたる参考文献や12ページもの索引まで付いていて、しっかりした本です。分量は、全部で 385 ページもあり、読むのもちょっと大変です。
著者のタレブ氏は、ヘッジファンドのトレーダーだった人で、今は大学教授という経歴の人です。回りのトレーダーなどをたくさん見てきた経験からこの本を書いたとのことです。この本の副題が内容を要約していると思います。トレーディングの世界では、理由もなく、たまたま(「まぐれ」で)儲かるような話がたくさんあるのですが、それを「自分の解析・分析・見通しが正しかった」と誤解する例が多いとのことです。
話の趣旨はわかるのですが、乙は、一読した後で、こんなにもページ数を使って議論するべきことか、かなり疑問に思いました。
参考文献が大量に挙げられており、タレブ氏が大変な読書家であることがうかがえます。また、注も充実しており、26ページにわたります。そして、これこれの問題については、誰それの本を読むようにと書いてあります。このような態度から、この本に出てくるさまざまな話は、単なる「お話」ではなく、根拠を持って語られているのだろうと思います。
しかし、そのようにきちんとしていることと、本がおもしろいかどうかは別問題です。乙は、注と参考文献に気が付かずに読み始めたのですが、いろいろな物事が(固有名詞を含めて)登場してきて、この本を読むには読み手側に大変な知識が要求されるなあと感じていました。もしかしたら、それらは(アメリカ人の)「常識」なのかもしれませんが、そのような常識を持っている人は少ないのではなかろうかなどと感じながら本を読み進めていました。最後の最後になって、注と参考文献に気が付いたので、この印象は乙の勘違いということがわかりました。それにしても、話題が広範囲に及ぶので、読み進めるのはそれなりに大変だろうと思います。
乙がちゃんと知らずにいて、この本で学んだこと(つまりはおもしろかったこと)もあります。
pp.156-160 あたりで、カール・ポパーの科学論が説明されています。乙は、ポパーの名前は以前から知っていましたが、その著作はきちんと読んでいませんでしたので、数ページでそのエッセンスを知ることができ、役立ちました。
pp.278-279 スキナーのハトの実験が説明されています。ランダムにエサを与えるような装置にハトを入れておくと、えさが出てくるタイミングでたまたまハトが行っていた動作があった場合、ハトがその動作とエサとを結びつけて、その動作を繰り返すというのです。乙はこの実験を知りませんでした。ハトですらそういう行動をするということは、動物の頭の中の基本的なところにそのような認識能力が埋め込まれていることになります。人間でも、「まぐれ」を「まぐれ」と認識することはきわめてむずかしいでしょう。
乙は、投資と関連する本として読みましたが、本書は、そのような投資本の領域を越えています。誰にでもお勧めできる本ではありませんが、統計学などの知識のある人にはおもしろいと思ってもらえるかもしれません。
この本を読もうと思ったのは、乙のブログ
2008.7.14 http://otsu.seesaa.net/article/102846453.html
のコメント欄で fenk さんからすすめられた(?)からです。
23ページにわたる参考文献や12ページもの索引まで付いていて、しっかりした本です。分量は、全部で 385 ページもあり、読むのもちょっと大変です。
著者のタレブ氏は、ヘッジファンドのトレーダーだった人で、今は大学教授という経歴の人です。回りのトレーダーなどをたくさん見てきた経験からこの本を書いたとのことです。この本の副題が内容を要約していると思います。トレーディングの世界では、理由もなく、たまたま(「まぐれ」で)儲かるような話がたくさんあるのですが、それを「自分の解析・分析・見通しが正しかった」と誤解する例が多いとのことです。
話の趣旨はわかるのですが、乙は、一読した後で、こんなにもページ数を使って議論するべきことか、かなり疑問に思いました。
参考文献が大量に挙げられており、タレブ氏が大変な読書家であることがうかがえます。また、注も充実しており、26ページにわたります。そして、これこれの問題については、誰それの本を読むようにと書いてあります。このような態度から、この本に出てくるさまざまな話は、単なる「お話」ではなく、根拠を持って語られているのだろうと思います。
しかし、そのようにきちんとしていることと、本がおもしろいかどうかは別問題です。乙は、注と参考文献に気が付かずに読み始めたのですが、いろいろな物事が(固有名詞を含めて)登場してきて、この本を読むには読み手側に大変な知識が要求されるなあと感じていました。もしかしたら、それらは(アメリカ人の)「常識」なのかもしれませんが、そのような常識を持っている人は少ないのではなかろうかなどと感じながら本を読み進めていました。最後の最後になって、注と参考文献に気が付いたので、この印象は乙の勘違いということがわかりました。それにしても、話題が広範囲に及ぶので、読み進めるのはそれなりに大変だろうと思います。
乙がちゃんと知らずにいて、この本で学んだこと(つまりはおもしろかったこと)もあります。
pp.156-160 あたりで、カール・ポパーの科学論が説明されています。乙は、ポパーの名前は以前から知っていましたが、その著作はきちんと読んでいませんでしたので、数ページでそのエッセンスを知ることができ、役立ちました。
pp.278-279 スキナーのハトの実験が説明されています。ランダムにエサを与えるような装置にハトを入れておくと、えさが出てくるタイミングでたまたまハトが行っていた動作があった場合、ハトがその動作とエサとを結びつけて、その動作を繰り返すというのです。乙はこの実験を知りませんでした。ハトですらそういう行動をするということは、動物の頭の中の基本的なところにそのような認識能力が埋め込まれていることになります。人間でも、「まぐれ」を「まぐれ」と認識することはきわめてむずかしいでしょう。
乙は、投資と関連する本として読みましたが、本書は、そのような投資本の領域を越えています。誰にでもお勧めできる本ではありませんが、統計学などの知識のある人にはおもしろいと思ってもらえるかもしれません。
ラベル:ナシーム・ニコラス・タレブ まぐれ
2008年09月20日
HSBC 香港でのファンドの解約
すでにブログに書いたように、世界の株に投資するファンド5個を解約しました。
2008.9.17 http://otsu.seesaa.net/article/106629742.html
解約の指示を出してから、なかなか実行されません。9月11日に指示を出したのですが、現金化されたのは9月17日でした。休日をはさんだこともありますが、ずいぶんと時間がかかりました。
参考までに、5種類のファンドの解約で手にした現金は、以下の通りです。
MLIIF US Opportunities Fund $937.49
HSBC Korean Equity Fund $921.54
HSBC Singapore Equity Fund $975.25
HSBC Hong Kong Equity Fund $1177.15
HSBC GIF - Thai Equity $909.45
合計すると、$4920.88 でした。
投資金額 5000 ドルを基準に考えると、解約するときは、ちょっと儲かった形で解約したと思ったのですが、ここのところの急激な株価の下落で、結果的にマイナスになってしまいました。実は、この2年半でドルとの為替レートが円高に振れているので、円で考えるとかなり損をしています。
ま、しかたがありません。乙にとって現金が必要な時期なのですから。
続きを読む
2008.9.17 http://otsu.seesaa.net/article/106629742.html
解約の指示を出してから、なかなか実行されません。9月11日に指示を出したのですが、現金化されたのは9月17日でした。休日をはさんだこともありますが、ずいぶんと時間がかかりました。
参考までに、5種類のファンドの解約で手にした現金は、以下の通りです。
MLIIF US Opportunities Fund $937.49
HSBC Korean Equity Fund $921.54
HSBC Singapore Equity Fund $975.25
HSBC Hong Kong Equity Fund $1177.15
HSBC GIF - Thai Equity $909.45
合計すると、$4920.88 でした。
投資金額 5000 ドルを基準に考えると、解約するときは、ちょっと儲かった形で解約したと思ったのですが、ここのところの急激な株価の下落で、結果的にマイナスになってしまいました。実は、この2年半でドルとの為替レートが円高に振れているので、円で考えるとかなり損をしています。
ま、しかたがありません。乙にとって現金が必要な時期なのですから。
続きを読む
2008年09月19日
高城剛(2008.6)『70円で飛行機に乗る方法』(宝島社新書)宝島社
乙が読んだ本です。「マイルを使わずとも超格安で旅行はできる」という副題が付いています。
乙は、もともと、海外の格安航空会社(LCC)に興味がありました。
2008.2.18 http://otsu.seesaa.net/article/84564177.html
本屋さんで見かけて、その話が書いてあると思って、買ってみました。しかし、それは乙の思いこみでした。
第1章は「いま、空の旅はここまで安くなった!」で 54 ページほどありますが、ここがLCCの話です。p.19 には、シンガポールからプーケット行きが約70円という格安チケットの話が出てきます。この点では、タイトルに偽りなしです。
第2章は「航空業界が取り組むエコと最先端技術」です。最近の飛行機がどんなものかを述べます。けっこう豪華になっているんですね。
第3章は「問題だらけ!? 日本の航空事情」です。LCCの話もちょっと出てきますが、主として空港をめぐる日本の政策のおかしさを論じます。
第4章は「空を知れば世界がもっと近くなる!」で、個人的に「開国」していこうと主張します。ある種の海外旅行のススメのようなものです。
というようなわけで、全体として航空業界の問題を探るような本でした。
本文187ページですから、第1章のLCCの話が3割以下しかないわけで、最近流行の「タイトルで人目を引いて買わせよう」という本のように思えます。
乙の気持ちとしては、タイトルは本1冊の内容の要約であってほしいと思うのですが、このころは(特に新書で)そうでもないタイトルのつけ方が多くなってきたようです。残念な傾向のように思います。
本というものは、売れてなんぼのものですから、売れるようなタイトルを付ける出版社側の論理はよくわかるのですが。
乙は、もともと、海外の格安航空会社(LCC)に興味がありました。
2008.2.18 http://otsu.seesaa.net/article/84564177.html
本屋さんで見かけて、その話が書いてあると思って、買ってみました。しかし、それは乙の思いこみでした。
第1章は「いま、空の旅はここまで安くなった!」で 54 ページほどありますが、ここがLCCの話です。p.19 には、シンガポールからプーケット行きが約70円という格安チケットの話が出てきます。この点では、タイトルに偽りなしです。
第2章は「航空業界が取り組むエコと最先端技術」です。最近の飛行機がどんなものかを述べます。けっこう豪華になっているんですね。
第3章は「問題だらけ!? 日本の航空事情」です。LCCの話もちょっと出てきますが、主として空港をめぐる日本の政策のおかしさを論じます。
第4章は「空を知れば世界がもっと近くなる!」で、個人的に「開国」していこうと主張します。ある種の海外旅行のススメのようなものです。
というようなわけで、全体として航空業界の問題を探るような本でした。
本文187ページですから、第1章のLCCの話が3割以下しかないわけで、最近流行の「タイトルで人目を引いて買わせよう」という本のように思えます。
乙の気持ちとしては、タイトルは本1冊の内容の要約であってほしいと思うのですが、このころは(特に新書で)そうでもないタイトルのつけ方が多くなってきたようです。残念な傾向のように思います。
本というものは、売れてなんぼのものですから、売れるようなタイトルを付ける出版社側の論理はよくわかるのですが。
2008年09月18日
アクセス数の大幅な変化
乙は、Seesaa ブログのアクセス統計を見ています。
ここのところ、ずっと、読者数に大きな変化はなく、安定したアクセス状況が続いています。
前回、乙のブログのアクセス統計について書いたときは
2008.5.18 http://otsu.seesaa.net/article/97094908.html
2008年4月までの訪問者数とページビューの数値を示しておきました。
過去4ヶ月間の1日ごとの平均を計算しても、訪問者数 1773.10 人、ページビュー 5254.35 ページということで、それ以前とあまり変わることはありません。
どのページが何回アクセスされているか(ページ別アクセス集計)も、毎日集計結果が出されていますが、たいていは、新しい記事が多くアクセスされ、古いものほどアクセス回数が少なくなるというわけで、常識的な結果になっています。
ところが、9月15日から、突然ようすが変わりました。
9月15日は、「アメリカの証券会社(3)Firstrade」という記事
2007.3.8 http://otsu.seesaa.net/article/35470017.html
に 228 人もの方がアクセスしています。「アメリカの証券会社(1)Ameritrade と Scottrade」という記事
2007.3.6 http://otsu.seesaa.net/article/35314573.html
も 54 人ということで、かなりの数です。
9月16日は、それぞれ 225 人、67 人と、これまた大人数です。
9月17日は、それぞれ 71 人、28 人となり、落ち着きつつあります。
その結果、乙のブログ全体の訪問者数とページビューもだいぶ変わりました。9月15日は、2079 人と 6319 ページでしたし、9月16日は、2384 人と 6560 ページでした。9月17日は、2108 人と 5717 ページということで、以前の状態に戻りつつあります。つまり、2日間だけの例外的なハプニングがあったことになります。
ここのところのリーマン・ブラザーズの破綻とか、AIG の危機とか、アメリカのニュースの影響も考えられないことはありませんが、リンク元の集計結果を見てみると、必ずしも検索エンジンで「アメリカ 証券会社」などを検索して、そこからアクセスしてきたケースが多くなったわけではありません。
どこかの(誰かの)Web ページで、乙の記事が URL 付きで紹介されたとしたら、そこからリンクをたどってくる人が増えます。それならば、リンク元の集計を見れば、どのページが影響しているか確認できます。しかし、そういうことはありません。
というわけで、考えられるのは、どこかのメーリングリストかメールマガジンのようなもので乙の記事の URL が示され、いろんな人が個別にアクセスしてきたということくらいでしょうか。
不思議なこともあるものです。
何か、心当たりのおありの方がいらしたら、(コメント欄、あるいは直接のメールで)乙にお教えください。
ここのところ、ずっと、読者数に大きな変化はなく、安定したアクセス状況が続いています。
前回、乙のブログのアクセス統計について書いたときは
2008.5.18 http://otsu.seesaa.net/article/97094908.html
2008年4月までの訪問者数とページビューの数値を示しておきました。
過去4ヶ月間の1日ごとの平均を計算しても、訪問者数 1773.10 人、ページビュー 5254.35 ページということで、それ以前とあまり変わることはありません。
どのページが何回アクセスされているか(ページ別アクセス集計)も、毎日集計結果が出されていますが、たいていは、新しい記事が多くアクセスされ、古いものほどアクセス回数が少なくなるというわけで、常識的な結果になっています。
ところが、9月15日から、突然ようすが変わりました。
9月15日は、「アメリカの証券会社(3)Firstrade」という記事
2007.3.8 http://otsu.seesaa.net/article/35470017.html
に 228 人もの方がアクセスしています。「アメリカの証券会社(1)Ameritrade と Scottrade」という記事
2007.3.6 http://otsu.seesaa.net/article/35314573.html
も 54 人ということで、かなりの数です。
9月16日は、それぞれ 225 人、67 人と、これまた大人数です。
9月17日は、それぞれ 71 人、28 人となり、落ち着きつつあります。
その結果、乙のブログ全体の訪問者数とページビューもだいぶ変わりました。9月15日は、2079 人と 6319 ページでしたし、9月16日は、2384 人と 6560 ページでした。9月17日は、2108 人と 5717 ページということで、以前の状態に戻りつつあります。つまり、2日間だけの例外的なハプニングがあったことになります。
ここのところのリーマン・ブラザーズの破綻とか、AIG の危機とか、アメリカのニュースの影響も考えられないことはありませんが、リンク元の集計結果を見てみると、必ずしも検索エンジンで「アメリカ 証券会社」などを検索して、そこからアクセスしてきたケースが多くなったわけではありません。
どこかの(誰かの)Web ページで、乙の記事が URL 付きで紹介されたとしたら、そこからリンクをたどってくる人が増えます。それならば、リンク元の集計を見れば、どのページが影響しているか確認できます。しかし、そういうことはありません。
というわけで、考えられるのは、どこかのメーリングリストかメールマガジンのようなもので乙の記事の URL が示され、いろんな人が個別にアクセスしてきたということくらいでしょうか。
不思議なこともあるものです。
何か、心当たりのおありの方がいらしたら、(コメント欄、あるいは直接のメールで)乙にお教えください。
ラベル:アクセス数
2008年09月17日
世界の株に投資するファンドの解約
乙は、今、少しだけ現金を保有したい状況にあります。そのため、HSBC Global Investment Funds - BRIC Freestyle (Class M2C) を解約しました
2008.9.14 http://otsu.seesaa.net/article/106523626.html
が、もう少し、ファンドを解約したいと思いました。そこで次に目を付けたのが、少額ずつ投資しているファンドです。
乙は、HSBC 香港で世界の株に投資するファンド5種類に少額ずつ投資してきました。
2006.7.11 http://otsu.seesaa.net/article/20603063.html
しかし、これらも解約することにしました。
いずれも 1000 ドルだけしか購入していないので、まあどうでもいい金額です。
シンガポール、香港、タイ、韓国(それにアメリカ小型株)の株価がどんな動きになるのか、勉強のつもりで購入したのでした。
しかし、2年半経ってみると、これらのファンドを継続する気がなくなってきました。理由はいくつかあります。
(1)毎月、5種類のファンドの現在価額を調べて記録するのがめんどうです。
乙は、毎月、保有資産をチェックしています。しかし、これがけっこうめんどうな作業です。
たった5種類でもめんどうだというと、いかにもさぼっているように聞こえますが、やっぱりめんどうなことは変わりがありません。乙は、全部で 100 種類近くの金融商品を保有しているので、その中の5種類ですから大したことはないとも言えるのですが、まあ、あまり細かく分散させずに、分散投資をする ETF に集中して投資してもいいのではないかと考えています。
(2)HSBC 香港は、手数料が高いと思います。
HSBC 香港は、ファンドの手数料が高いと思います。アクティブファンドなので、高いことは理解できますが、しかし、世界を見渡せば、ETF を利用することで安い手数料で投資できるのですから、何も、コストをかけて保有している意味はありません。
というわけで、5種類のファンドを解約することにしました。
続きを読む
2008.9.14 http://otsu.seesaa.net/article/106523626.html
が、もう少し、ファンドを解約したいと思いました。そこで次に目を付けたのが、少額ずつ投資しているファンドです。
乙は、HSBC 香港で世界の株に投資するファンド5種類に少額ずつ投資してきました。
2006.7.11 http://otsu.seesaa.net/article/20603063.html
しかし、これらも解約することにしました。
いずれも 1000 ドルだけしか購入していないので、まあどうでもいい金額です。
シンガポール、香港、タイ、韓国(それにアメリカ小型株)の株価がどんな動きになるのか、勉強のつもりで購入したのでした。
しかし、2年半経ってみると、これらのファンドを継続する気がなくなってきました。理由はいくつかあります。
(1)毎月、5種類のファンドの現在価額を調べて記録するのがめんどうです。
乙は、毎月、保有資産をチェックしています。しかし、これがけっこうめんどうな作業です。
たった5種類でもめんどうだというと、いかにもさぼっているように聞こえますが、やっぱりめんどうなことは変わりがありません。乙は、全部で 100 種類近くの金融商品を保有しているので、その中の5種類ですから大したことはないとも言えるのですが、まあ、あまり細かく分散させずに、分散投資をする ETF に集中して投資してもいいのではないかと考えています。
(2)HSBC 香港は、手数料が高いと思います。
HSBC 香港は、ファンドの手数料が高いと思います。アクティブファンドなので、高いことは理解できますが、しかし、世界を見渡せば、ETF を利用することで安い手数料で投資できるのですから、何も、コストをかけて保有している意味はありません。
というわけで、5種類のファンドを解約することにしました。
続きを読む
2008年09月16日
メールマガジン
Seesaa のブログサービスでは、更新記事をメールマガジンとして受け取ることが可能なのだそうです。
http://blog-help.seesaa.net/article/32923216.html
利用者は Seesaa のアカウントを持っている人ということになります。
で、乙のブログの「マイ・ブログ」を見てみると、メルマガ登録者 182 人と書いてあります。
つまりは、乙のブログをメールとして受信している人が 182 人もいるということなんですね。
その場合、どんな形でメールが送られてくるのでしょうか。乙自身はよくわかりません。
また、そのような「読者」がいるとなると、ブログの「アクセス統計」は、少しだけ現状を忠実に反映していないということになるように思います。
ブログの現状把握といっても、なかなかむずかしいものがあるんですね。
http://blog-help.seesaa.net/article/32923216.html
利用者は Seesaa のアカウントを持っている人ということになります。
で、乙のブログの「マイ・ブログ」を見てみると、メルマガ登録者 182 人と書いてあります。
つまりは、乙のブログをメールとして受信している人が 182 人もいるということなんですね。
その場合、どんな形でメールが送られてくるのでしょうか。乙自身はよくわかりません。
また、そのような「読者」がいるとなると、ブログの「アクセス統計」は、少しだけ現状を忠実に反映していないということになるように思います。
ブログの現状把握といっても、なかなかむずかしいものがあるんですね。
2008年09月15日
役員退職慰労金6割廃止
乙が日経新聞9月14日朝刊1面で見かけた記事です。
ネット内でも一部が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080914AT2D0900H13092008.html
今や、上場企業では「役員退職慰労金」がない方が多いのですね。時代の変化を感じます。
乙がいろいろな株を持っているころ、株主総会の案内がきましたが、その中の議案を見ると、何番目かに役員退職慰労金の贈呈の件とかがありました。乙はいつもこれには「反対」の意見を表明してきました。
あまり深く考えたわけではありません。乙が反対票を投じたのは、単純に、「議案」になっていないと考えたからです。
というのは、辞める役員に対して退職慰労金を贈呈するといいながら、その時期および金額については取締役会に一任するということになっていたからです。これでは、賛成も反対も表明することができません。5万円ならば賛成でも、5億円ならば反対ということはいくらでもあることです。
もちろん、現実的には「内規」などによって退職慰労金の金額はある程度決まっているはずなので、突拍子もない金額にはならないと思います。でも、だったら、それを明記して議案とするべきではないでしょうか。
乙は、他の議案には賛成しても、役員退職慰労金の贈呈の議案だけは反対してきました。
乙と同じように考えた人が多かったのでしょうか、あるいは、機関投資家が反対に回ることが多くなったためでしょうか、企業の考え方に変化が出てきたようです。
もっとも、ストックオプションなどの導入で、役員報酬の全体が減っているわけではないと見られます。まあ、それはそれでいいでしょう。
問題は、金額の多少ではなく、透明度なのです。
ネット内でも一部が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080914AT2D0900H13092008.html
今や、上場企業では「役員退職慰労金」がない方が多いのですね。時代の変化を感じます。
乙がいろいろな株を持っているころ、株主総会の案内がきましたが、その中の議案を見ると、何番目かに役員退職慰労金の贈呈の件とかがありました。乙はいつもこれには「反対」の意見を表明してきました。
あまり深く考えたわけではありません。乙が反対票を投じたのは、単純に、「議案」になっていないと考えたからです。
というのは、辞める役員に対して退職慰労金を贈呈するといいながら、その時期および金額については取締役会に一任するということになっていたからです。これでは、賛成も反対も表明することができません。5万円ならば賛成でも、5億円ならば反対ということはいくらでもあることです。
もちろん、現実的には「内規」などによって退職慰労金の金額はある程度決まっているはずなので、突拍子もない金額にはならないと思います。でも、だったら、それを明記して議案とするべきではないでしょうか。
乙は、他の議案には賛成しても、役員退職慰労金の贈呈の議案だけは反対してきました。
乙と同じように考えた人が多かったのでしょうか、あるいは、機関投資家が反対に回ることが多くなったためでしょうか、企業の考え方に変化が出てきたようです。
もっとも、ストックオプションなどの導入で、役員報酬の全体が減っているわけではないと見られます。まあ、それはそれでいいでしょう。
問題は、金額の多少ではなく、透明度なのです。
ラベル:役員退職慰労金
2008年09月14日
HSBC Global Investment Funds - BRIC Freestyle (Class M2C) の解約
乙は、HSBC 香港で HSBC Global Investment Funds - BRIC Freestyle (Class M2C) などというものを購入しました。
2007.8.20 http://otsu.seesaa.net/article/51992028.html
2006.6.29 http://otsu.seesaa.net/article/19997784.html
このファンドの現在の資産配分は、
http://www.hfi.hsbc.com.hk/data/hk/invest/unit/ut_fs_43515_en.pdf
によると、インド 26.3%、中国 25.5%、ブラジル 24.0%、ロシア 21.9%、現金 2.3% ということで、ほぼ4ヵ国に 1/4 ずつ投資している形になっています。乙は、2005年7月に購入してからずっとじっとしていましたが、最近の運用状況は、ややかんばしくありません。2007年秋が一番高かったですかね。
ここのところ、乙は投資行動をしばらく休んでいるのですが
2008.6.8 http://otsu.seesaa.net/article/99784901.html
投資しないことで手元に現金が貯まっています。しかし、それだけでは支出予定がまかないきれないということになってきたので、保有する金融商品からいくぶんかは解約する必要が出てきました。
その中で何を解約するかと考えたら、このファンドになりました。いくつか理由があります。
(1)このファンドは、過去十分値上がりし、その利益を享受できました。
(2)乙は、新興国の株式への投資割合が高いので、それを減らそうと思います。
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
(3)このファンドは成功報酬制なので、やはり手数料が高いと思います。
こんなことを考えると、このファンドを解約するのがいいと判断しました。
当初、最低5年は解約しないつもりでしたが、3年で解約となりました。一貫した方針を貫くのはなかなかむずかしいものです。
この3年間で、投資した資金は約 1.7 倍になりました。ごちそうさまでした。
2007.8.20 http://otsu.seesaa.net/article/51992028.html
2006.6.29 http://otsu.seesaa.net/article/19997784.html
このファンドの現在の資産配分は、
http://www.hfi.hsbc.com.hk/data/hk/invest/unit/ut_fs_43515_en.pdf
によると、インド 26.3%、中国 25.5%、ブラジル 24.0%、ロシア 21.9%、現金 2.3% ということで、ほぼ4ヵ国に 1/4 ずつ投資している形になっています。乙は、2005年7月に購入してからずっとじっとしていましたが、最近の運用状況は、ややかんばしくありません。2007年秋が一番高かったですかね。
ここのところ、乙は投資行動をしばらく休んでいるのですが
2008.6.8 http://otsu.seesaa.net/article/99784901.html
投資しないことで手元に現金が貯まっています。しかし、それだけでは支出予定がまかないきれないということになってきたので、保有する金融商品からいくぶんかは解約する必要が出てきました。
その中で何を解約するかと考えたら、このファンドになりました。いくつか理由があります。
(1)このファンドは、過去十分値上がりし、その利益を享受できました。
(2)乙は、新興国の株式への投資割合が高いので、それを減らそうと思います。
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
(3)このファンドは成功報酬制なので、やはり手数料が高いと思います。
こんなことを考えると、このファンドを解約するのがいいと判断しました。
当初、最低5年は解約しないつもりでしたが、3年で解約となりました。一貫した方針を貫くのはなかなかむずかしいものです。
この3年間で、投資した資金は約 1.7 倍になりました。ごちそうさまでした。
ラベル:BRIC Freestyle
2008年09月13日
新銀行東京はどうなるのか
乙は、新銀行東京について、否定的に見ています。
2008.3.14 http://otsu.seesaa.net/article/89510847.html
多くの人も同じ見方をしているでしょう。
しかし、石原慎太郎都知事は強引に延命を図ろうとしています。なぜ、こんなひどい新銀行東京に肩入れするのか、何か、裏の話があるのではないかと勘ぐりたくなります。
8月の頭には、新銀行東京から大量の退職者が出ているという話がありました。
http://www.kokodayo.info/index.php?action=view_jiji&news_code=2258
http://joint.sublimeblog.net/article/2139217.html
http://himawarinka.livedoor.biz/archives/09238.html
http://newssearch.livedoor.biz/archives/278204.html
http://trendlife.livedoor.biz/archives/51383309.html
5月末からの1カ月間で全正社員の3分の1に当たる約60人が退職したというのは、銀行員自らが「もうダメだ」と言っているようなものです。
だいたい、ある組織体で人材流出が起こると、出て行ける人(他から引き合いのある人=それだけの能力がある人)から出ていくことになるので、残された人ではうまく行かないことが多くなるように思います。3分の1といえばかなりの数です。
社員から見放された後、新銀行東京は一体どうなるのでしょう。
この銀行は、赤字垂れ流し体質も変わっていないようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000012-fsi-bus_all
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200808300050a.nwc
なぜかといえば、やはり、どうもこの銀行におかしいところがあるからということでしょう。
http://dollars3000.livedoor.biz/archives/122004.html
http://dollars2000.livedoor.biz/archives/121909.html
不透明な仲介ビジネスが存在するようでは、もう命脈も尽きています。
400億円を投じたことの責任はどうなるのでしょうか。石原都知事の判断の甘さは明白です。即刻知事を辞めさせてもいいくらいです。乙は都民の一人として恥ずかしい気持ちです。
2008.3.14 http://otsu.seesaa.net/article/89510847.html
多くの人も同じ見方をしているでしょう。
しかし、石原慎太郎都知事は強引に延命を図ろうとしています。なぜ、こんなひどい新銀行東京に肩入れするのか、何か、裏の話があるのではないかと勘ぐりたくなります。
8月の頭には、新銀行東京から大量の退職者が出ているという話がありました。
http://www.kokodayo.info/index.php?action=view_jiji&news_code=2258
http://joint.sublimeblog.net/article/2139217.html
http://himawarinka.livedoor.biz/archives/09238.html
http://newssearch.livedoor.biz/archives/278204.html
http://trendlife.livedoor.biz/archives/51383309.html
5月末からの1カ月間で全正社員の3分の1に当たる約60人が退職したというのは、銀行員自らが「もうダメだ」と言っているようなものです。
だいたい、ある組織体で人材流出が起こると、出て行ける人(他から引き合いのある人=それだけの能力がある人)から出ていくことになるので、残された人ではうまく行かないことが多くなるように思います。3分の1といえばかなりの数です。
社員から見放された後、新銀行東京は一体どうなるのでしょう。
この銀行は、赤字垂れ流し体質も変わっていないようです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000012-fsi-bus_all
http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200808300050a.nwc
なぜかといえば、やはり、どうもこの銀行におかしいところがあるからということでしょう。
http://dollars3000.livedoor.biz/archives/122004.html
http://dollars2000.livedoor.biz/archives/121909.html
不透明な仲介ビジネスが存在するようでは、もう命脈も尽きています。
400億円を投じたことの責任はどうなるのでしょうか。石原都知事の判断の甘さは明白です。即刻知事を辞めさせてもいいくらいです。乙は都民の一人として恥ずかしい気持ちです。
2008年09月12日
HSBCブラジルオープン
乙は「HSBC ブラジルオープン」を保有しています。
2008.5.11 http://otsu.seesaa.net/article/96318368.html
このファンド、7月31日の時点では、基準価額が 15,087 円だったのです
http://www.banking.hsbc.co.jp/jp/shared/pdf/brazil_m.pdf
が、9月10日現在では、10,730 円になっています。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=51311063&d=t
この価格は52週の最安値です。7月31日に比べて3割近くも下落しています。
基準価額の変動を見ると、
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=51311063&d=c&k=c3&z=m&h=on
9月に入ってから大きく下げています。
なぜ、こんなにも下がっているのでしょうか。乙にはよくわかりませんが、世界株安の影響というだけでは説明できません。
新興国はボラティリティが大きいといいますが、確かに実感しています。
2008.5.11 http://otsu.seesaa.net/article/96318368.html
このファンド、7月31日の時点では、基準価額が 15,087 円だったのです
http://www.banking.hsbc.co.jp/jp/shared/pdf/brazil_m.pdf
が、9月10日現在では、10,730 円になっています。
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=51311063&d=t
この価格は52週の最安値です。7月31日に比べて3割近くも下落しています。
基準価額の変動を見ると、
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=51311063&d=c&k=c3&z=m&h=on
9月に入ってから大きく下げています。
なぜ、こんなにも下がっているのでしょうか。乙にはよくわかりませんが、世界株安の影響というだけでは説明できません。
新興国はボラティリティが大きいといいますが、確かに実感しています。
ラベル:HSBCブラジルオープン
2008年09月11日
イーバンク銀行からセブンの ATM 経由で現金を下ろす
乙は、初めてイーバンク銀行の自分の口座のお金を現金化しようと思いました。口座を開設してから3年経っていますが、思い起こしてみると、今まで ATM から出金したことがなかったのです。いつも振込やクレジットカード払いでこの口座から引き落としていますので、そういう使い方しかしてこなかったのでした。
近くのセブン・イレブンに出かけていき、ATM を操作しました。すると、暗証番号が違うといわれてしまいました。念のため、2回やってみましたが、2回ともダメです。ATM であまり何回も暗証番号を間違えると、ロックされてカードが返ってこないとかのトラブルになります。もう一つ、ネットでの振込時に使う暗証番号がありますので、それを入れてみました。成功しました。
ATM を操作するくらいでホッとしていてどうすんねん?! と自分で自分に突っ込んでおきました。
乙は、いつどこで暗証番号を変えたのか、記憶にありません。
フィッシングメールに引っかかったときか、
2008.6.25 http://otsu.seesaa.net/article/101480779.html
あるいは、カードの切り換えのときだったのでしょうか。
2007.6.22 http://otsu.seesaa.net/article/45563132.html
口座が多くなると、暗証番号をきちんと管理しておかないと、いざというとき困るかもしれません。まあ日常的に入出金をして「カードが生きている」ことを確認しておけばいいのでしょうが……。
乙のパスワード管理の方法は、以前、書いたことがあります。
2007.5.22 http://otsu.seesaa.net/article/42496043.html
近くのセブン・イレブンに出かけていき、ATM を操作しました。すると、暗証番号が違うといわれてしまいました。念のため、2回やってみましたが、2回ともダメです。ATM であまり何回も暗証番号を間違えると、ロックされてカードが返ってこないとかのトラブルになります。もう一つ、ネットでの振込時に使う暗証番号がありますので、それを入れてみました。成功しました。
ATM を操作するくらいでホッとしていてどうすんねん?! と自分で自分に突っ込んでおきました。
乙は、いつどこで暗証番号を変えたのか、記憶にありません。
フィッシングメールに引っかかったときか、
2008.6.25 http://otsu.seesaa.net/article/101480779.html
あるいは、カードの切り換えのときだったのでしょうか。
2007.6.22 http://otsu.seesaa.net/article/45563132.html
口座が多くなると、暗証番号をきちんと管理しておかないと、いざというとき困るかもしれません。まあ日常的に入出金をして「カードが生きている」ことを確認しておけばいいのでしょうが……。
乙のパスワード管理の方法は、以前、書いたことがあります。
2007.5.22 http://otsu.seesaa.net/article/42496043.html
2008年09月10日
上条詩郎(2008.6)『投資リッチの告白』光文社
乙が読んだ本です。
「投資リッチ」とは、いったいいくらくらいの資産を保有している人のことでしょうか。
p.26 や p.68 に明記してあります。100億円です。このくらいのお金を投資する場合に、著者の上条氏がどんなことを考えているのかを語った本ということになります。
p.151 では、デフレ時とインフレ時で投資方針を変えるとしています。しかし、乙は、この方針には若干疑問を感じます。世界中に投資しているとき、インフレやデフレは非常に分かりにくいのです。日本国内だけなら、比較的簡単に(統計資料で)わかります。しかし、著者は基本的に全世界投資を考えています。となると、世界各国の統計資料をどう調べるのか、またそれぞれに応じてどう戦略を立てるのか、けっこうむずかしいと思います。
p.153 では、資産を「安全、成長、挑戦」に3分類するという話が出てきます。そこでいうところの「安全」は、国内の預貯金と国債だそうです。これは、p.151 で断っているとおり、日本に在住の場合とのことですが、それにしても居住地バイアスではないでしょうか。グローバル経済を中心に考えるならば(そして著者はそう考えているようですが)安全資産として国内の預貯金と国債を考えるのは変です。もっとも、p.180 以降では、アメリカ株の ETF および EAFE を勧めているので、それはそれで納得します。
p.157 では「数字はウソをつきません!」と書いています。それは正しいのですが、乙が本書の記述を一通り読んだ後の印象では、数字があまり出てきません。表もグラフも、わずかしかないのです。もっと数字で語ってほしかったところです。
p.164 および pp.196〜で、ベトナム株(さらにはインドシナ半島全般)に投資することを勧めています。今後の成長が期待できるというわけです。乙も、以前はそのような考え方をしていましたが、シーゲルの「成長の罠」
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
の考え方を知ってからは、かなり懐疑的になってきました。
p.173 では、日本の低金利をなげき、海外の銀行に資金を預けるべきだとしています。しかし、これは為替レートを無視した話で、高金利の海外の銀行に預けたからといって資金が増えるとは限りません。
本書には、参考文献が一つも挙がっていません。いろいろな本に当たって検討した結果を述べているのではなく、著者の主張を書いているのです。このような書き方に意義がないとは思いませんが、乙は、説得力に欠けるように思いました。
投資にはさまざまな考え方があります。著者は著者なりの考え方があるでしょう。しかし、その考え方が他人にも当てはまるのかといえば、そんなことはありません。「100億円儲けた私の投資手法」の類の本と同じかもしれません。
乙は、この本を読み終わったあと、他人に勧める気にはなりませんでした。
「投資リッチ」とは、いったいいくらくらいの資産を保有している人のことでしょうか。
p.26 や p.68 に明記してあります。100億円です。このくらいのお金を投資する場合に、著者の上条氏がどんなことを考えているのかを語った本ということになります。
p.151 では、デフレ時とインフレ時で投資方針を変えるとしています。しかし、乙は、この方針には若干疑問を感じます。世界中に投資しているとき、インフレやデフレは非常に分かりにくいのです。日本国内だけなら、比較的簡単に(統計資料で)わかります。しかし、著者は基本的に全世界投資を考えています。となると、世界各国の統計資料をどう調べるのか、またそれぞれに応じてどう戦略を立てるのか、けっこうむずかしいと思います。
p.153 では、資産を「安全、成長、挑戦」に3分類するという話が出てきます。そこでいうところの「安全」は、国内の預貯金と国債だそうです。これは、p.151 で断っているとおり、日本に在住の場合とのことですが、それにしても居住地バイアスではないでしょうか。グローバル経済を中心に考えるならば(そして著者はそう考えているようですが)安全資産として国内の預貯金と国債を考えるのは変です。もっとも、p.180 以降では、アメリカ株の ETF および EAFE を勧めているので、それはそれで納得します。
p.157 では「数字はウソをつきません!」と書いています。それは正しいのですが、乙が本書の記述を一通り読んだ後の印象では、数字があまり出てきません。表もグラフも、わずかしかないのです。もっと数字で語ってほしかったところです。
p.164 および pp.196〜で、ベトナム株(さらにはインドシナ半島全般)に投資することを勧めています。今後の成長が期待できるというわけです。乙も、以前はそのような考え方をしていましたが、シーゲルの「成長の罠」
2008.4.7 http://otsu.seesaa.net/article/92505039.html
の考え方を知ってからは、かなり懐疑的になってきました。
p.173 では、日本の低金利をなげき、海外の銀行に資金を預けるべきだとしています。しかし、これは為替レートを無視した話で、高金利の海外の銀行に預けたからといって資金が増えるとは限りません。
本書には、参考文献が一つも挙がっていません。いろいろな本に当たって検討した結果を述べているのではなく、著者の主張を書いているのです。このような書き方に意義がないとは思いませんが、乙は、説得力に欠けるように思いました。
投資にはさまざまな考え方があります。著者は著者なりの考え方があるでしょう。しかし、その考え方が他人にも当てはまるのかといえば、そんなことはありません。「100億円儲けた私の投資手法」の類の本と同じかもしれません。
乙は、この本を読み終わったあと、他人に勧める気にはなりませんでした。
2008年09月09日
人民元投資は有利か
乙は、人民元に注目してきました。これから通貨が切り上げられるだろうというような予測もありました。
しかし、人民元に投資することがそんなに有利でしょうか。
投資の世界では、誰かがボロ儲けできることはないとされています。それはそうです。そういう手段があれば、大量の資金がそれに向かって流れ込んでくるからです。
ところで、人民元が高くなることは、多くの人が認めることでしょう。だとしたら、現段階で人民元に投資しておくのが一番いい方法ではないでしょうか。こんなにも有利な投資先があるのに、世界の投資家は何を躊躇しているのでしょうか。
実は、そう煽っておいて恐縮なのですが、人民元が上昇していることについては、もう少し検証が必要です。
もしも人民元投資をするなら、たとえば、代行業者を使えば日本にいながらにして人民元口座が開設可能なようです。
http://www.skyclub.jp/?gclid=CPiYttuNvZUCFQcnbwodInkSQw
によれば、人民元の中国銀行口座を開設できるということです。
このようなことから、乙なりに考えてみました。
人民元投資は本当に有利なのかということです。
人民元が高くなっていることは、2005年7月の改革以降、いろいろと話題になってきました。ネットで検索すれば、山のような記事が出てきます。ごく一部を以下に示します。
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2008-04/15/content_14957934.htm
http://news.searchina.ne.jp/topic/148.html
http://www.people.ne.jp/a/02e27492eee44c1f8cfede1c3c0bf32a
http://jp1.chinabroadcast.cn/151/2007/12/28/1@109718.htm
http://japanese.cri.cn/151/2007/05/21/1@93823.htm
http://japanese.cri.cn/151/2006/09/20/1@74061.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000019-scn-cn
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0492.pdf
さて、ここでの問題は、人民元の上昇は対米ドルの場合に限定されているということです。どんな感じか、wikipedia のグラフを見てみましょう。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c3/CNY-USD_v2.svg
この間、米ドル〜円の相場は、いろいろな事情を反映して、複雑に動いています。
ということは、日本円を中心に考える投資家にとっては、人民元は必ずしも高くなっていないということです。人民元が高くなっているのは、米ドル中心に考えることができる人なのです。乙は、日本に住んでいる一個人ですから、人民元投資は、当面あまり積極的になれません。
しかし、人民元に投資することがそんなに有利でしょうか。
投資の世界では、誰かがボロ儲けできることはないとされています。それはそうです。そういう手段があれば、大量の資金がそれに向かって流れ込んでくるからです。
ところで、人民元が高くなることは、多くの人が認めることでしょう。だとしたら、現段階で人民元に投資しておくのが一番いい方法ではないでしょうか。こんなにも有利な投資先があるのに、世界の投資家は何を躊躇しているのでしょうか。
実は、そう煽っておいて恐縮なのですが、人民元が上昇していることについては、もう少し検証が必要です。
もしも人民元投資をするなら、たとえば、代行業者を使えば日本にいながらにして人民元口座が開設可能なようです。
http://www.skyclub.jp/?gclid=CPiYttuNvZUCFQcnbwodInkSQw
によれば、人民元の中国銀行口座を開設できるということです。
このようなことから、乙なりに考えてみました。
人民元投資は本当に有利なのかということです。
人民元が高くなっていることは、2005年7月の改革以降、いろいろと話題になってきました。ネットで検索すれば、山のような記事が出てきます。ごく一部を以下に示します。
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2008-04/15/content_14957934.htm
http://news.searchina.ne.jp/topic/148.html
http://www.people.ne.jp/a/02e27492eee44c1f8cfede1c3c0bf32a
http://jp1.chinabroadcast.cn/151/2007/12/28/1@109718.htm
http://japanese.cri.cn/151/2007/05/21/1@93823.htm
http://japanese.cri.cn/151/2006/09/20/1@74061.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000019-scn-cn
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0492.pdf
さて、ここでの問題は、人民元の上昇は対米ドルの場合に限定されているということです。どんな感じか、wikipedia のグラフを見てみましょう。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c3/CNY-USD_v2.svg
この間、米ドル〜円の相場は、いろいろな事情を反映して、複雑に動いています。
ということは、日本円を中心に考える投資家にとっては、人民元は必ずしも高くなっていないということです。人民元が高くなっているのは、米ドル中心に考えることができる人なのです。乙は、日本に住んでいる一個人ですから、人民元投資は、当面あまり積極的になれません。
2008年09月08日
出井康博(2008.6)『年金夫婦の海外移住』小学館
乙が読んだ本です。
老後の生活の1つとして海外移住を考えていますので、そういうことに関する知識を増やそうと思って読んでみました。
マレーシア、タイ、フィリピンでたくさんの日本人老人の長期滞在者に取材して書かれた本です。いろいろなライフスタイルがあります。現地化して安上がりの生活を楽しむのもいいなあと思いました。日本の生活をそのまま持ち込むのでは、コストもかかり、せっかくの物価が安い海外に住んでもそのメリットは生かせません。
ところで、一方では、本書中に日本人男性が現地の女性にだまされる話もけっこう書いてあります。乙はむしろそちらの話のほうが面白く感じました。日本人の普通の男性でも、現地の人の収入水準から見るとけっこうなお金持ちに見えるようです。
p.98 には、次のように書いてあります。「「フランス人と日本人に嫁いだ娘がいて、もう一人も日本人と結ばれるかもしれない。そりゃあ母親は、近所では鼻高々ですよ」タイの庶民にとって先進国の男性との国際結婚は、生活水準を飛躍的に向上させるために、最も現実的かつ手っ取り早い手段である。たとえ娘が選んだ相手が父親のような年齢であっても、家族が得る恩恵を考え、祝福する親は少なくないのだろう。」
う〜ん、考えてしまいます。むしろ、年取った男性と結婚することで、男性が先に死に、遺産を妻(と子供)が受け取る方が、現地の人にとってありがたいのかもしれません。
日本人男性とタイ人女性で話があまりできない夫婦のことも描かれています。日本人男性がタイ語ができず、タイ人女性が日本語ができない夫婦なのだそうです。これでは話が通じません。「幸せな」生活なのでしょうか。
本書は、題名をやや変えた方がいいような気がしました。「年金男性の海外移住」はどうでしょうか。
この本は
http://fund.jugem.jp/?eid=711
でも取り上げられていました。
老後の生活の1つとして海外移住を考えていますので、そういうことに関する知識を増やそうと思って読んでみました。
マレーシア、タイ、フィリピンでたくさんの日本人老人の長期滞在者に取材して書かれた本です。いろいろなライフスタイルがあります。現地化して安上がりの生活を楽しむのもいいなあと思いました。日本の生活をそのまま持ち込むのでは、コストもかかり、せっかくの物価が安い海外に住んでもそのメリットは生かせません。
ところで、一方では、本書中に日本人男性が現地の女性にだまされる話もけっこう書いてあります。乙はむしろそちらの話のほうが面白く感じました。日本人の普通の男性でも、現地の人の収入水準から見るとけっこうなお金持ちに見えるようです。
p.98 には、次のように書いてあります。「「フランス人と日本人に嫁いだ娘がいて、もう一人も日本人と結ばれるかもしれない。そりゃあ母親は、近所では鼻高々ですよ」タイの庶民にとって先進国の男性との国際結婚は、生活水準を飛躍的に向上させるために、最も現実的かつ手っ取り早い手段である。たとえ娘が選んだ相手が父親のような年齢であっても、家族が得る恩恵を考え、祝福する親は少なくないのだろう。」
う〜ん、考えてしまいます。むしろ、年取った男性と結婚することで、男性が先に死に、遺産を妻(と子供)が受け取る方が、現地の人にとってありがたいのかもしれません。
日本人男性とタイ人女性で話があまりできない夫婦のことも描かれています。日本人男性がタイ語ができず、タイ人女性が日本語ができない夫婦なのだそうです。これでは話が通じません。「幸せな」生活なのでしょうか。
本書は、題名をやや変えた方がいいような気がしました。「年金男性の海外移住」はどうでしょうか。
この本は
http://fund.jugem.jp/?eid=711
でも取り上げられていました。
2008年09月07日
中国の農村部のトイレ事情
中国では都市部と農村部の経済格差が大きいことはよく知られています。
オリンピックが行われた北京は、まあ中国で一番進んだ都会ということになるでしょうね。(上海の方がもっと洗練されているような気もします。)
最近、気が付いたのですが、ネット内で、農村部の生活事情を記述した統計調査があります。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0226&f=business_0226_011.shtml
に概略が記述されています。
それによると、「簡易式トイレ利用やトイレが全くない農家が西部地区では5割を超える」となっています。トイレなしで用を足すにはどうするのか、乙には想像もできませんが、ノグソしかありませんね。女性も当然です。
水洗トイレの普及率は、全国平均で 12.6%、東北地区は 1.3% だそうですから、この面でもまだまだこれから改善の余地があります。もっとも、「農村部では一戸建てが普通。そのため、東北地方の農家が水洗式トイレを作る場合、厳寒期の凍結防止策が難しいとの見方がある。」というのは知りませんでした。いわれてみればその通りです。実は、トイレに暖房を用意しなければならないのですね。まずはそれが先決です。
また、この記事中に「ただし、西部地域は人口密度が極端に少ない遊牧地域や半遊牧地域も多い。このような地域では、し尿の排出量に比べて自然の浄化能力の方が大きいので、衛生面からはトイレを作る必然性が乏しい。」とあり、日本人の常識でものを見てはいけないということもわかりました。
炊事の燃料に木の枝(柴)や草を使う農家が全国平均で 60.2%、東北地区では 88.2% ということですから、炊事の苦労も大変でしょう。生活にはきびしいものがあることが想像されます。日本では、スイッチ一つでガスか電気で調理できるのが普通ですから、こういう生活はキャンプなどでしか経験できないでしょう。
乙は、以前、北京に数ヶ月間滞在したことがありますが、ときおり、仲間と一緒に、バス旅行と称して郊外の観光地などに出かけました。「明の十三陵」のような超有名観光地はトイレはかなりマシでしたが、そう有名でもないところでは、トイレ事情が、それはそれは大変なもので、(ちょっとここに具体的に書くのははばかられます)日本人はホテル以外では用を足せないだろうと思いました。
トイレを見ることで、その場所の経済水準などは一目瞭然です。北京市でオリンピックを機にトイレの改装が相次いだのは当然かもしれません。
中国全土に清潔な水洗トイレが普及するのはいつごろになるのでしょうか。
オリンピックが行われた北京は、まあ中国で一番進んだ都会ということになるでしょうね。(上海の方がもっと洗練されているような気もします。)
最近、気が付いたのですが、ネット内で、農村部の生活事情を記述した統計調査があります。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0226&f=business_0226_011.shtml
に概略が記述されています。
それによると、「簡易式トイレ利用やトイレが全くない農家が西部地区では5割を超える」となっています。トイレなしで用を足すにはどうするのか、乙には想像もできませんが、ノグソしかありませんね。女性も当然です。
水洗トイレの普及率は、全国平均で 12.6%、東北地区は 1.3% だそうですから、この面でもまだまだこれから改善の余地があります。もっとも、「農村部では一戸建てが普通。そのため、東北地方の農家が水洗式トイレを作る場合、厳寒期の凍結防止策が難しいとの見方がある。」というのは知りませんでした。いわれてみればその通りです。実は、トイレに暖房を用意しなければならないのですね。まずはそれが先決です。
また、この記事中に「ただし、西部地域は人口密度が極端に少ない遊牧地域や半遊牧地域も多い。このような地域では、し尿の排出量に比べて自然の浄化能力の方が大きいので、衛生面からはトイレを作る必然性が乏しい。」とあり、日本人の常識でものを見てはいけないということもわかりました。
炊事の燃料に木の枝(柴)や草を使う農家が全国平均で 60.2%、東北地区では 88.2% ということですから、炊事の苦労も大変でしょう。生活にはきびしいものがあることが想像されます。日本では、スイッチ一つでガスか電気で調理できるのが普通ですから、こういう生活はキャンプなどでしか経験できないでしょう。
乙は、以前、北京に数ヶ月間滞在したことがありますが、ときおり、仲間と一緒に、バス旅行と称して郊外の観光地などに出かけました。「明の十三陵」のような超有名観光地はトイレはかなりマシでしたが、そう有名でもないところでは、トイレ事情が、それはそれは大変なもので、(ちょっとここに具体的に書くのははばかられます)日本人はホテル以外では用を足せないだろうと思いました。
トイレを見ることで、その場所の経済水準などは一目瞭然です。北京市でオリンピックを機にトイレの改装が相次いだのは当然かもしれません。
中国全土に清潔な水洗トイレが普及するのはいつごろになるのでしょうか。
2008年09月06日
安田誠(2008.7)『外こもりのススメ―海外のほほん生活』幻冬舎
乙が読んだ本です。
「外こもり」というのは、「目的もなく海外に一都市にこもって、ブラブラしていること(人)」(p.12)だそうです。今や、そういう人がかなりたくさんいるようです。この本は、そういう人々の日常生活を描いた本です。
本書はタイ・バンコクでの外こもりを中心に記述しています。著者自身もその道10年以上という外こもりです。物価の安い国で、ブラブラするということはどういうことか、要領よくまとめて書いてあります。バンコクで外こもりをするならこの1冊で間に合いそうです。
乙は、老後に、海外で生活するかもしれないと思っています。その際、仕事をするつもりはないので、どんな生活になるのか、今ひとつピンときません。そこで、その参考になればと思ってこの本を読んでみました。
しかし、本書はどちらかというと読者として若い人を対象にしている場合が多く、娯楽などの面でもそういう方面の話が中心です。乙とは価値観がだいぶずれているような感じがしました。
乙は、タイ語を学ぶのもいいかなあなどと思っています。そういえば、ずっと前に(学生時代に)タイ語に関連したものを学んだことがありましたが、今やその内容はすっかり忘れています。老後に新しい外国語を覚えるのは厳しいのでしょうか、それともおもしろいものなのでしょうか。
ところで、外こもりでは生活費をどう稼ぐかという問題がありますが、それは「海外で稼ぐには」(pp.44-59)に記載されています。投資、アフィリエイト、バイヤー(個人貿易)、軽くアルバイト、日本への出稼ぎ、いっそ現地採用などと、さまざまなケースが書いてあります。残念ながら、どれもあまり儲かるようなものではありません。まあ、稼ぐというよりは、お金を使わないようにして生活するスタイルが外こもりの基本なんでしょうね。
それらの中でも、「投資」の部分が一番興味深かったのですが、残念ながら、乙の方針とは合いませんでした。本書中のネット証券やFX業者を見ても、全部日本国内の業者名しか書いてありません。p.46 では、「株や為替の取引業者は、日本に居住していない人の取引を認めないことが多いので、投資をする人は、長期に外こもる場合でも、日本に住民票を残した方が良いかもしれません。」と述べています。これでは、長期滞在といっても日本から完全に離れているわけではないということになります。いつかは日本に帰ってくることを前提にしているということですし、海外にいながら、住民票が日本にあるということは、やはり日本に片足を突っ込んでいる状態ということになります。
乙は、せっかくタイにいるなら、タイで(バーツで)投資するとおもしろいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。タイの銀行や証券会社の事情は何も書いてありません。タイの金融機関では不安だという場合は、シンガポールや香港がいいと思いますが、著者は、こういう方面が視野に入っていないようです。まあ、外こもりは資産が少ない人が行うもののようですから、もともと投資の世界とは別なのかもしれません。
p.46 では、相場で生活していく場合、100万円を元手に月5万円儲けることを目標にすることをすすめています。月 5% の利回りということは、年間利回りは 1.05の12乗ですから、79.6%になります。こんな利回りを継続的に出し続けるのは不可能です。そもそも元手が100万円ということでは、投資はしない方がいいでしょう。
資金が1000万円あれば、月5万の利益は可能かと思います。その場合の年間利回りは、1.005 の12乗で、6.2% ですから、こんなものでしょう。でも、1000 万円あったら、生活のしかたが「外こもり」とは違ってくるような気がします。
ちなみに、乙の老後は(海外に行くとしても国内で生活するにしても)少なくとも1億円〜2億円くらいを投資しながら生活したいと思っています。資産がこれくらいあれば、債券を中心に投資しても、年間数百万円くらいの運用益は期待できそうです。こういう生活は「外こもり」とはだいぶ違うように思いました。
本書は、ちょっと乙の期待とずれてしまいましたが、タイでの生活がどんなものかわかったので、それなりに興味深く読みました。
ゆうきさんのブログ
http://fund.jugem.jp/?eid=722
でも本書が取り上げられています。
もっとも、著者が行方不明という話もあり
http://fund.jugem.jp/?eid=778
そこのコメント欄によれば、死亡とか。
老後の一番の関心事は「治安」かもしれません。
「外こもり」というのは、「目的もなく海外に一都市にこもって、ブラブラしていること(人)」(p.12)だそうです。今や、そういう人がかなりたくさんいるようです。この本は、そういう人々の日常生活を描いた本です。
本書はタイ・バンコクでの外こもりを中心に記述しています。著者自身もその道10年以上という外こもりです。物価の安い国で、ブラブラするということはどういうことか、要領よくまとめて書いてあります。バンコクで外こもりをするならこの1冊で間に合いそうです。
乙は、老後に、海外で生活するかもしれないと思っています。その際、仕事をするつもりはないので、どんな生活になるのか、今ひとつピンときません。そこで、その参考になればと思ってこの本を読んでみました。
しかし、本書はどちらかというと読者として若い人を対象にしている場合が多く、娯楽などの面でもそういう方面の話が中心です。乙とは価値観がだいぶずれているような感じがしました。
乙は、タイ語を学ぶのもいいかなあなどと思っています。そういえば、ずっと前に(学生時代に)タイ語に関連したものを学んだことがありましたが、今やその内容はすっかり忘れています。老後に新しい外国語を覚えるのは厳しいのでしょうか、それともおもしろいものなのでしょうか。
ところで、外こもりでは生活費をどう稼ぐかという問題がありますが、それは「海外で稼ぐには」(pp.44-59)に記載されています。投資、アフィリエイト、バイヤー(個人貿易)、軽くアルバイト、日本への出稼ぎ、いっそ現地採用などと、さまざまなケースが書いてあります。残念ながら、どれもあまり儲かるようなものではありません。まあ、稼ぐというよりは、お金を使わないようにして生活するスタイルが外こもりの基本なんでしょうね。
それらの中でも、「投資」の部分が一番興味深かったのですが、残念ながら、乙の方針とは合いませんでした。本書中のネット証券やFX業者を見ても、全部日本国内の業者名しか書いてありません。p.46 では、「株や為替の取引業者は、日本に居住していない人の取引を認めないことが多いので、投資をする人は、長期に外こもる場合でも、日本に住民票を残した方が良いかもしれません。」と述べています。これでは、長期滞在といっても日本から完全に離れているわけではないということになります。いつかは日本に帰ってくることを前提にしているということですし、海外にいながら、住民票が日本にあるということは、やはり日本に片足を突っ込んでいる状態ということになります。
乙は、せっかくタイにいるなら、タイで(バーツで)投資するとおもしろいのではないかと思うのですが、どうでしょうか。タイの銀行や証券会社の事情は何も書いてありません。タイの金融機関では不安だという場合は、シンガポールや香港がいいと思いますが、著者は、こういう方面が視野に入っていないようです。まあ、外こもりは資産が少ない人が行うもののようですから、もともと投資の世界とは別なのかもしれません。
p.46 では、相場で生活していく場合、100万円を元手に月5万円儲けることを目標にすることをすすめています。月 5% の利回りということは、年間利回りは 1.05の12乗ですから、79.6%になります。こんな利回りを継続的に出し続けるのは不可能です。そもそも元手が100万円ということでは、投資はしない方がいいでしょう。
資金が1000万円あれば、月5万の利益は可能かと思います。その場合の年間利回りは、1.005 の12乗で、6.2% ですから、こんなものでしょう。でも、1000 万円あったら、生活のしかたが「外こもり」とは違ってくるような気がします。
ちなみに、乙の老後は(海外に行くとしても国内で生活するにしても)少なくとも1億円〜2億円くらいを投資しながら生活したいと思っています。資産がこれくらいあれば、債券を中心に投資しても、年間数百万円くらいの運用益は期待できそうです。こういう生活は「外こもり」とはだいぶ違うように思いました。
本書は、ちょっと乙の期待とずれてしまいましたが、タイでの生活がどんなものかわかったので、それなりに興味深く読みました。
ゆうきさんのブログ
http://fund.jugem.jp/?eid=722
でも本書が取り上げられています。
もっとも、著者が行方不明という話もあり
http://fund.jugem.jp/?eid=778
そこのコメント欄によれば、死亡とか。
老後の一番の関心事は「治安」かもしれません。
2008年09月05日
個人同士のお金の貸し借り
乙が見かけたニュースです。
個人間でお金の貸し借りをするビジネスが日本に上陸するそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080829/169240/
こういうのを「ソーシャル・レンディング」というのですね。知りませんでした。
上記記事によれば、「初のソーシャル・レンディングサイト」だそうですが、以前、乙のブログで「ウィキバンク」というのを紹介したことがあります。
2007.10.30 http://otsu.seesaa.net/article/63360523.html
むしろ、こちらが「日本初」なのではないでしょうか。
それはともかく、こういうインターネットの中抜きビジネスは、要注目です。いかにも今後発展しそうな気がします。
今回のものは maneo というようです。ウェブサイトも(まだ準備中ですが)あります。
https://www.maneo.jp/
貸し手側を管理する会社と借り手側を管理する会社の二つの会社が作られています。
https://www.maneo.jp/profile.html
さて、今後どうなるのでしょうか。
続きを読む
個人間でお金の貸し借りをするビジネスが日本に上陸するそうです。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/pba/20080829/169240/
こういうのを「ソーシャル・レンディング」というのですね。知りませんでした。
上記記事によれば、「初のソーシャル・レンディングサイト」だそうですが、以前、乙のブログで「ウィキバンク」というのを紹介したことがあります。
2007.10.30 http://otsu.seesaa.net/article/63360523.html
むしろ、こちらが「日本初」なのではないでしょうか。
それはともかく、こういうインターネットの中抜きビジネスは、要注目です。いかにも今後発展しそうな気がします。
今回のものは maneo というようです。ウェブサイトも(まだ準備中ですが)あります。
https://www.maneo.jp/
貸し手側を管理する会社と借り手側を管理する会社の二つの会社が作られています。
https://www.maneo.jp/profile.html
さて、今後どうなるのでしょうか。
続きを読む
ラベル:maneo ソーシャル・レンディング
2008年09月04日
タイの非常事態宣言
タイで非常事態宣言が出たりして、混乱が広がっているようです。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080902/asi0809021004004-n1.htm
http://www.newsclip.be/news/2008902_020315.html
http://blog.livedoor.jp/puramu_935/archives/51439604.html
株式市場への影響はあるのでしょうか。
乙は、割と楽観視しています。
2006 年のクーデター騒ぎのときも同様でした。現地でクーデターがあっても、株式市場にはほとんど影響はなかったのです。
2006.10.1 http://otsu.seesaa.net/article/24700771.html
タイは、こういう騒ぎが起こりやすい国なのかもしれません。
でも、そうだとすると、老後をタイで過ごそうと考えているような人にはマイナスの影響を与えるでしょうね。
http://sankei.jp.msn.com/world/asia/080902/asi0809021004004-n1.htm
http://www.newsclip.be/news/2008902_020315.html
http://blog.livedoor.jp/puramu_935/archives/51439604.html
株式市場への影響はあるのでしょうか。
乙は、割と楽観視しています。
2006 年のクーデター騒ぎのときも同様でした。現地でクーデターがあっても、株式市場にはほとんど影響はなかったのです。
2006.10.1 http://otsu.seesaa.net/article/24700771.html
タイは、こういう騒ぎが起こりやすい国なのかもしれません。
でも、そうだとすると、老後をタイで過ごそうと考えているような人にはマイナスの影響を与えるでしょうね。
2008年09月03日
Superfund B USD SICAV
乙は、ヘッジファンド型の海外ファンドの一つとして、Superfund B USD SICAV を保有しています。
2006.7.18 http://otsu.seesaa.net/article/20948293.html
購入してからずっと保有したままにしていますし、このまま15年保有し続けるつもりでいました。
乙が投資してから約3年が経っています。
さて、設定来の成績はどうでしょうか。
http://www.superfund.com/HP07/ProductDetail.aspx?ISIN=LU0199180257&Strategy=B
を見てみると、大した成績ではありません。
毎年のパフォーマンスを見てみると、
2004 +6.10%(ただし2ヵ月分だけ)
2005 -16.17%
2006 +16.05%
2007 -3.27%
2008 +6.36%(ただし8月まで)
というわけで、設定当初から見ても、ほとんど同じところにいる感じです。
月単位で見た場合、上昇した月が24ヵ月、下降した月が22ヵ月で、大差はありません。
このファンドは、1ヵ月単位で±10% くらいの変動はザラです。つまり、ボラティリティが大きいわけで、標準偏差は1年あたりで 30.11% もあります。基準価額が激しく上下しているので、レバレッジが高いことをうかがわせます。
こんな実績で、毎月 0.5%(1年で 6%)の手数料を払う価値があるのでしょうか。それ以外に成功報酬制で上昇分の 30% の手数料がかかるのです。
基準価額が激しく上下すると、上がったところで、成功報酬が発生しますから、運用会社の利益が出ます。
成績が低迷している原因の一つには、高い手数料があるように思えてきました。
このファンドで15年も運用するのは、運用会社に資金(の一部)を吸い取られるだけかもしれません。
当初は、15年運用してみるつもりで投資したのですが、手数料の安い ETF のほうが乙に向いているように思えてきました。
3年も経験すれば、ファンドの特徴は理解できます。今、こういう過去の成績を見てこのファンドに新規に投資することを考えるかといわれれば、明らかに NO です。ということは、現在、このファンドを解約してしまってもいいということになると思います。
月次別成績を見ると、7月8月と毎年マイナスの成績です。それを考えれば、解約は冬にするのがいいのでしょうか。それともファンドを見限った以上は、なるべく早いほうがいいのでしょうか。
続きを読む
2006.7.18 http://otsu.seesaa.net/article/20948293.html
購入してからずっと保有したままにしていますし、このまま15年保有し続けるつもりでいました。
乙が投資してから約3年が経っています。
さて、設定来の成績はどうでしょうか。
http://www.superfund.com/HP07/ProductDetail.aspx?ISIN=LU0199180257&Strategy=B
を見てみると、大した成績ではありません。
毎年のパフォーマンスを見てみると、
2004 +6.10%(ただし2ヵ月分だけ)
2005 -16.17%
2006 +16.05%
2007 -3.27%
2008 +6.36%(ただし8月まで)
というわけで、設定当初から見ても、ほとんど同じところにいる感じです。
月単位で見た場合、上昇した月が24ヵ月、下降した月が22ヵ月で、大差はありません。
このファンドは、1ヵ月単位で±10% くらいの変動はザラです。つまり、ボラティリティが大きいわけで、標準偏差は1年あたりで 30.11% もあります。基準価額が激しく上下しているので、レバレッジが高いことをうかがわせます。
こんな実績で、毎月 0.5%(1年で 6%)の手数料を払う価値があるのでしょうか。それ以外に成功報酬制で上昇分の 30% の手数料がかかるのです。
基準価額が激しく上下すると、上がったところで、成功報酬が発生しますから、運用会社の利益が出ます。
成績が低迷している原因の一つには、高い手数料があるように思えてきました。
このファンドで15年も運用するのは、運用会社に資金(の一部)を吸い取られるだけかもしれません。
当初は、15年運用してみるつもりで投資したのですが、手数料の安い ETF のほうが乙に向いているように思えてきました。
3年も経験すれば、ファンドの特徴は理解できます。今、こういう過去の成績を見てこのファンドに新規に投資することを考えるかといわれれば、明らかに NO です。ということは、現在、このファンドを解約してしまってもいいということになると思います。
月次別成績を見ると、7月8月と毎年マイナスの成績です。それを考えれば、解約は冬にするのがいいのでしょうか。それともファンドを見限った以上は、なるべく早いほうがいいのでしょうか。
続きを読む
ラベル:superfund
2008年09月02日
SBI 証券の外貨建て債券の利金を外貨で受け取ることが可能になりました
乙は、本当にうっかりしていたのですが、8月25日から SBI 証券の外貨建て債券の利金を外貨で受け取ることが可能になりました。
自分でも、南アフリカ・ランド建てによる債券を購入していたのですが、
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
今までずっと、円で分配金を受け取っていました。これがランドで受け取れるようになるわけです。ランドなんてほとんど使い道はないですが、少し貯まってきたら、ランド建ての債券を追加購入してもいいと思います。というか、証券会社だから、そのままランドで出金するわけにも行かないし、ランドの使い道なんてないも同然です。
とにかく、少額でも、毎月のように円転のための為替手数料を取られてきたので、それをカットしようと思います。
新たな債券を買うほどに外貨が貯まるものかどうかはわかりませんが。
それにしても、自分が保有している債券がこんなところで関わりを持つとは思いもよりませんでした。
いろいろ気をつけていなければなりませんね。
自分でも、南アフリカ・ランド建てによる債券を購入していたのですが、
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
今までずっと、円で分配金を受け取っていました。これがランドで受け取れるようになるわけです。ランドなんてほとんど使い道はないですが、少し貯まってきたら、ランド建ての債券を追加購入してもいいと思います。というか、証券会社だから、そのままランドで出金するわけにも行かないし、ランドの使い道なんてないも同然です。
とにかく、少額でも、毎月のように円転のための為替手数料を取られてきたので、それをカットしようと思います。
新たな債券を買うほどに外貨が貯まるものかどうかはわかりませんが。
それにしても、自分が保有している債券がこんなところで関わりを持つとは思いもよりませんでした。
いろいろ気をつけていなければなりませんね。
2008年09月01日
WisdomTree の Prospectus 2008.7.29
乙は WisdomTree の ETF を購入しているため、しばらく前に、WisdomTree から Prospectus を郵送してきました。Prospectus というと、普通は目論見書のことですが、この書類は、実績報告書を兼ねているようで、WisdomTree が運用している各種の ETF の運用状況が一覧できるようになっていました。全部で 100 ページほどの書類です。
この Prospectus は、ネットでも見ることができます。
http://www.wisdomtree.com/library/pdf/regulatory/WisdomTree-Domestic-Intl-Dividend-Prospectus-146.pdf
実際は、乙が購入している WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW)
2007.12.27 http://otsu.seesaa.net/article/74870588.html
だけを見ればそれでいいのですが、せっかくなので、他の ETF のところも見てみました。
p.75 では、Management Fee の一覧が載っており、Domestic Dividend Funds(アメリカ国内の ETF)では、0.28-0.38% なのですが、International Dividend Funds(アメリカ以外の ETF)では、 0.48-0.68% となっており、やはり、海外の方が何かと手数料がかかるんだということがわかります。
それ以上に興味深かったのは、pp.95-100 の Frequency Distribution of Discounts & Premiums の一覧表でした。pp.95-96 の Domestic(アメリカ国内)のほうは、ほぼ 90% から 95% くらいが Net Asset Value から 25 Basis Point Differential のところに位置します。つまり、ほぼ、NAV のところで ETF の売買が成立しているということです。ところが、pp.97-100 の International(アメリカ以外)のほうを見ると、±25 ベーシスポイントの範囲は 30% くらいしかなく、それ以上のディスカウントあるいはプレミアムの場合がけっこう多いのです。
ちなみに、WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW) のところ(p.97)を見ると、以下の通りです。(2007.4.1-2008.6.30)
というわけで、1日ごとに見ると、1%(100 BP)以上のディスカウントがあった日が 25% もあったのですね。実は、(結果的にですが)この ETF はお買い得のときが多かったというわけです。
この 1% をどう考えるかということですが、やっぱり、お安いときに買うのがいいと思います。
とはいえ、それをきちんと(リアルタイムに)調べるのはむずかしいですし、いろいろな ETF について、NAV を日々追いかけるなんて、そんなめんどうなことは個人投資家ではとうていできません。
というわけで、乙は、ディスカウント(あるいはプレミアム)をあまり気にしないで買ってもいいのではないかと思っています。(甘いですかね。)
1% のディスカウントの有無は、気になるといえば気になりますが、同様に、売るときも、これくらいの「誤差」はあり得るということです。
アメリカで ETF に投資するときは、アメリカ国内の株や債券に投資する ETF を買うのがいいのかもしれません。
この Prospectus は、ネットでも見ることができます。
http://www.wisdomtree.com/library/pdf/regulatory/WisdomTree-Domestic-Intl-Dividend-Prospectus-146.pdf
実際は、乙が購入している WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW)
2007.12.27 http://otsu.seesaa.net/article/74870588.html
だけを見ればそれでいいのですが、せっかくなので、他の ETF のところも見てみました。
p.75 では、Management Fee の一覧が載っており、Domestic Dividend Funds(アメリカ国内の ETF)では、0.28-0.38% なのですが、International Dividend Funds(アメリカ以外の ETF)では、 0.48-0.68% となっており、やはり、海外の方が何かと手数料がかかるんだということがわかります。
それ以上に興味深かったのは、pp.95-100 の Frequency Distribution of Discounts & Premiums の一覧表でした。pp.95-96 の Domestic(アメリカ国内)のほうは、ほぼ 90% から 95% くらいが Net Asset Value から 25 Basis Point Differential のところに位置します。つまり、ほぼ、NAV のところで ETF の売買が成立しているということです。ところが、pp.97-100 の International(アメリカ以外)のほうを見ると、±25 ベーシスポイントの範囲は 30% くらいしかなく、それ以上のディスカウントあるいはプレミアムの場合がけっこう多いのです。
ちなみに、WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW) のところ(p.97)を見ると、以下の通りです。(2007.4.1-2008.6.30)
ベーシス ポイント差 | 市場価格がNAV以上 | 市場価格がNAV未満 | ||
日数 | % | 日数 | % | |
0-24.9 | 36 | 11.43 | 39 | 12.38 |
25-49.9 | 24 | 7.62 | 43 | 13.65 |
50-74.9 | 12 | 3.81 | 29 | 9.21 |
75-100.0 | 6 | 1.90 | 39 | 12.38 |
>100.0 | 8 | 2.54 | 79 | 25.08 |
合計 | 86 | 27.30 | 229 | 72.70 |
というわけで、1日ごとに見ると、1%(100 BP)以上のディスカウントがあった日が 25% もあったのですね。実は、(結果的にですが)この ETF はお買い得のときが多かったというわけです。
この 1% をどう考えるかということですが、やっぱり、お安いときに買うのがいいと思います。
とはいえ、それをきちんと(リアルタイムに)調べるのはむずかしいですし、いろいろな ETF について、NAV を日々追いかけるなんて、そんなめんどうなことは個人投資家ではとうていできません。
というわけで、乙は、ディスカウント(あるいはプレミアム)をあまり気にしないで買ってもいいのではないかと思っています。(甘いですかね。)
1% のディスカウントの有無は、気になるといえば気になりますが、同様に、売るときも、これくらいの「誤差」はあり得るということです。
アメリカで ETF に投資するときは、アメリカ国内の株や債券に投資する ETF を買うのがいいのかもしれません。