この Prospectus は、ネットでも見ることができます。
http://www.wisdomtree.com/library/pdf/regulatory/WisdomTree-Domestic-Intl-Dividend-Prospectus-146.pdf
実際は、乙が購入している WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW)
2007.12.27 http://otsu.seesaa.net/article/74870588.html
だけを見ればそれでいいのですが、せっかくなので、他の ETF のところも見てみました。
p.75 では、Management Fee の一覧が載っており、Domestic Dividend Funds(アメリカ国内の ETF)では、0.28-0.38% なのですが、International Dividend Funds(アメリカ以外の ETF)では、 0.48-0.68% となっており、やはり、海外の方が何かと手数料がかかるんだということがわかります。
それ以上に興味深かったのは、pp.95-100 の Frequency Distribution of Discounts & Premiums の一覧表でした。pp.95-96 の Domestic(アメリカ国内)のほうは、ほぼ 90% から 95% くらいが Net Asset Value から 25 Basis Point Differential のところに位置します。つまり、ほぼ、NAV のところで ETF の売買が成立しているということです。ところが、pp.97-100 の International(アメリカ以外)のほうを見ると、±25 ベーシスポイントの範囲は 30% くらいしかなく、それ以上のディスカウントあるいはプレミアムの場合がけっこう多いのです。
ちなみに、WisdomTree Europe High-Yielding Equity Fund (DEW) のところ(p.97)を見ると、以下の通りです。(2007.4.1-2008.6.30)
ベーシス ポイント差 | 市場価格がNAV以上 | 市場価格がNAV未満 | ||
日数 | % | 日数 | % | |
0-24.9 | 36 | 11.43 | 39 | 12.38 |
25-49.9 | 24 | 7.62 | 43 | 13.65 |
50-74.9 | 12 | 3.81 | 29 | 9.21 |
75-100.0 | 6 | 1.90 | 39 | 12.38 |
>100.0 | 8 | 2.54 | 79 | 25.08 |
合計 | 86 | 27.30 | 229 | 72.70 |
というわけで、1日ごとに見ると、1%(100 BP)以上のディスカウントがあった日が 25% もあったのですね。実は、(結果的にですが)この ETF はお買い得のときが多かったというわけです。
この 1% をどう考えるかということですが、やっぱり、お安いときに買うのがいいと思います。
とはいえ、それをきちんと(リアルタイムに)調べるのはむずかしいですし、いろいろな ETF について、NAV を日々追いかけるなんて、そんなめんどうなことは個人投資家ではとうていできません。
というわけで、乙は、ディスカウント(あるいはプレミアム)をあまり気にしないで買ってもいいのではないかと思っています。(甘いですかね。)
1% のディスカウントの有無は、気になるといえば気になりますが、同様に、売るときも、これくらいの「誤差」はあり得るということです。
アメリカで ETF に投資するときは、アメリカ国内の株や債券に投資する ETF を買うのがいいのかもしれません。