2008年10月25日

100万ドル札を小道具にして詐欺話

 日経新聞10月24日朝刊14版に出ていた記事ですが、NIKKEI NET でも一部が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20081024AT1G2302423102008.html
 ネット内の記事にはありませんが、新聞では、次のように書かれていました。「能津容疑者は話を持ちかける際、実存しない「百万ドル札」を渡し、「これをCIA(米中央情報局)に渡せば数十億円が送金される」と話していたという。」
 ネット内を見ると、同じニュースがいくつか掲載されています。
http://www.home-tv.co.jp/news/index.php?news_id=181023035
http://www.yab.co.jp/annnews/index.html?ct=%BC%D2%B2%F1&id=181023035
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081023-00000209-jij-soci
などにも同様の話が出ています。こちらでは、「100万ドル紙幣100枚を女性に渡した」などと書いてあります。
 乙は、これを読んで、引っかかるほうも引っかかるほうだなあと感じました。49歳の元クラブ経営者の女性は、いったいどんな人なのでしょうか。
 「1億円預けてくれればファンドに投資して毎日100万円をもうけさせる」となれば、1年で3億6500万円も儲かる話になります。このように1年で何倍にもなるようなことはありえないと思わないのでしょうか。(思わないのですよね。だから詐欺に引っかかるわけです。)
 「CIAに渡せば」って、なぜCIAに渡すとお金になるのでしょうか。変だと思わないのでしょうか。(思わないのですよね。だから詐欺に引っかかるわけです。)
 100万ドル紙幣が存在すると信じたことも変です。乙は100ドル札までしか見たことがありません。
 この話では、被害者側も常識に欠けるところがあるように思いました。

 100万ドル札なんてあるわけないのに、……と思ってネットで調べてみると、米ドルの最高額紙幣は10万ドルだという話が書いてありました。
http://www.webjapan.us/users/jsmt/Recent/2007StaffMorningMeeting.pdf
10万ドル札は1934年に発行され、連銀内の送金用だけに使用されました。
法規上は現行紙幣ですが、一般人が所有するのは禁止されていました。
また、1946年以降は発行されていません。
高額券は犯罪に利用されたり、偽造の恐れがあるため、
現在は500ドル以上のお札は発行しない方針をとっています。

 こんな話は知りませんでした。
 アメリカの最高額紙幣が10万ドルという話は
http://homepage3.nifty.com/freeman/E32.htm
にも出ています。
 ところで、ネットで探すと、100万ドル札を使おうとしたり、両替しようとした人の話が見つかります。
http://news.ameba.jp/2007/10/7701.php
http://homepage3.nifty.com/freeman/E44.htm
http://eureka-i.jp/news/2007/10/0710094147.html
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/topics/kobore/03/14.html
 こんなことがあるということは、誰かが100万ドル札の偽札(ホンモノがないのだからオモチャというべきかも)を作ったはずです。
 これも、ネットを探すと出てきます。
http://news.livedoor.com/article/detail/3320660/
http://viet-jo.com/news/sanmen/060510091012.html
 こんなことで、タイやベトナムあたりで作られた偽札(?)が日本に持ち込まれたものでしょう。
posted by 乙 at 06:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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