http://japan.internet.com/research/20081030/1.html
サンプル数が300人と少ないのですが、大体の傾向は把握できるでしょう。
それによると、
オンラインバンキングの使用頻度も答えてもらったところ、1か月の利用回数が「1回未満」とほとんど利用していない回答者が26.4%(67人)と、4分の1以上だった。また、1か月あたりの利用回数が5回以内のユーザーが大半で、オンラインバンキングユーザーの81.9%(208人)を占めた。
というわけで、利用回数は乙の場合よりもずいぶんと少ないと思います。
さらに、オンラインバンキングの用途を選択肢から複数選んでもらった。結果は「家賃の振り込み」9.4%(24人)、「通信販売などの代金支払い」 37.0%(94人)、「証券会社口座への振込み」20.5%(52人)、「オークションの代金支払い」37.0%(94人)、「残高照会」69.7%(177人)、「入出金の確認」73.6%(187人)、「定期貯金などの申し込み」13.4%(34人)、「振替」29.9%(76人)だった。
というのを読むと、残高照会が圧倒的に多く、これを含めて1ヵ月5回以下というのでは、ほとんどオンラインバンキングをしていないということになりそうです。
5箇所の銀行に口座を持っていて、それぞれで月1回口座残高を確認すれば、月5回の利用ということになるわけですから、普通の人は、銀行口座の数もごく限られているということになるのでしょうね。
乙は、通信販売の支払い手段として、クレジットカードとともに銀行振込を利用しています。イーバンク銀行と新生銀行から無料振込がそれぞれできますので、これを利用しています。
では、なぜ調査ではこんなにオンラインバンキングの利用者が少ないのでしょうか。
多くの人は、堅実な生活をしていて、消費金額が少ない(買いたいと思うものがない)のでしょうか。あるいは、オンラインバンキングが意外とめんどうで不便だと思っているのでしょうか。一部の銀行をのぞいて、送金手数料が高いためでしょうか。クレジットカードやデビットカードの普及でオンラインバンキングの必要性が高くないのでしょうか。銀行が利用者に見限られているのでしょうか。
調査ではそこまで踏み込んで尋ねてはいませんが、オンラインバンキングがこんなに使われていないというのは、せっかくインフラを整備してもムダになっているようなものです。銀行側としては、手間とコストをかけてシステムを整備しても使われないと思っているのでしょう。これでは経済がさらに沈滞します。
現代の日本では、ネットの利用は常識になっています。普通に生活していく上で必須のものだと思います。だとすれば、オンラインバンキングもその延長線上にあり、当然のことになります。
日本に住んでいる人たちの銀行利用意識がかいま見える調査でした。
ラベル:オンラインバンキング