2008年12月14日

本田健(2008.4)『普通の人がこうして億万長者になった 』講談社+α文庫

 乙が読んだ本です。「一代で富を築いた人々の人生の知恵」という副題が付いています。
 単行本は、2004.2 に刊行されています。乙は、こちらを読んだわけではありませんが、たぶん内容は同一でしょう。
 この本の存在は
2008.11.9 http://otsu.seesaa.net/article/109300763.html
のコメント欄で OutstandingMan さんから教えていただきました。
 とてもおもしろい本でした。
 本書は、p.8 に明示してあるように、2002 年度に1000万円以上の税金を納めた人たち 12,000 人を対象にしてアンケート調査を行った結果が書いてあります。単年度の税金が基準ですから、土地を売ったような一時的な高所得者も含まれている可能性がありますが、大部分は、継続的な高所得者でしょう。
 回収数は、p.10 にあるように、約1000人ということですから、回収率は 8% にすぎません。この数字は、橘木俊詔,森剛志『日本のお金持ち研究』
2008.11.24 http://otsu.seesaa.net/article/110062347.html
と奇妙に符合しますが、もう少し回収率が高くないと、日本の高所得者を代表する集団にはなりにくいと思われます。(もちろん、データがないよりは、あるほうが望ましいのですが。)
 p.10 には、億万長者と比較するために、一般人に対しても調査しています。これは結果的に大正解で、あちこちの記述で、億万長者と一般人の違いがはっきり出ており、とても興味深いものになっています。
 p.35 では、日本の億万長者には六つのタイプがあるとしています。ビジネスオーナー 27%、専門家 24%、会社役員 24%、相続 18%、不動産 2%、アーティスト、スポーツ選手など 1%、その他 4% です。それぞれで相当に性質が違い、また考え方などが違っています。全体を分析するときは、それらの混合体のような集団になるので、要注意です。
 p.53 から、アンケート調査から見た億万長者の人生の特徴を10個挙げています。そして、それぞれについて1章を割いて記述するというスタイルです。このような書き方は本書を全体としてまとまりのあるものにしており、わかりやすさにつながっていると思います。
 pp.76-77 は、一般人と億万長者でかなり大きな差を見せるところです。「成功するために大切だと思う要素」が違っているのです。乙は非常に興味深く思いました。誠実で健康で、人よりも勤勉に働くというような億万長者の特徴が示されます。
 その他、本書にはおもしろい記述がたくさんあります。p.175 億万長者は子供にはお金を残さず、知恵を残す。p.187 億万長者は長期投資志向である。これらは、乙が感心したことの例です。
 読んでためになる本でした。




ラベル:本田健 億万長者
posted by 乙 at 04:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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