http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2F2802F%2028012009&g=MH&d=20090129
定額給付金の使い道をアンケート調査で聞いたところ、「旅行・レジャーなどの不要不急消費」が31%、「日々の生活費の補てん」が27%、「貯蓄・ローン返済など」が29%などという回答が集まったそうです。1,000 人の回答だそうですから、たぶん、日本に住む人の大勢をとらえているでしょう。
さて、乙が興味を持ったのは、このアンケートで具体的に使い道を回答した人が多かった点です。
もしも乙が突然 12,000 円をもらうことになったら、どうするか。単に財布に入れるだけです。無目的に何となく使ってしまいます。いつだって、財布には数万円入れています。そして、財布が軽くなれば ATM から下ろしてきて補充するだけです。そうやって生活して、銀行口座に残ったお金は投資に回します。突然お金をもらっても、普段の生活と何も変わることはありません。あえていえば、ATM のところに行く間隔が多少間延びする程度です。
それにしても、12,000 円は少額です。あってもなくてもあまり変化はありません。数万円入りの財布を基準にしたら、12,000 円増えても、減っても、あまり大差はありません。定額給付金は、子供や老人には2万円だといっても、それでもまだまだ少額です。この程度のお金をもらって消費のしかたを変える人がいるということがむしろ興味深かったです。
世の中には、ギャンブルで儲けた日には奮発して高級レストランにでも行こうという人もいるでしょう。そういう人は、12,000 円が入ったら、積極的な消費に回すのでしょうね。しかし、乙は、生活のしかたを変えることはないでしょう。普段通りの生活を続けるだけです。ということは、定額給付金は、何となく消えてしまうだけというわけです。
乙はギャンブルはやりませんが、もしやって大儲けしたとしたら、高級レストランに行くことはなく、次回のギャンブルの資金にするでしょう。
あ、定額給付金は、現金でなくて、銀行口座あての振込で支給されるのでしたね。だったら、ますます普段通りで、何も変わらないと思います。だって、口座に入っている金額がそれよりずっと多いわけですから。
乙がこのアンケートの回答者になったら、いったいどう回答すればいいのでしょうか。「日々の生活費の補てん」でしょうか。別に補填しているわけではないのですが。