http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20090525/195644/
日本で、カーシェアリングが広がりつつあるという話です。
若者のクルマ離れは、クルマに乗らないのではなく、クルマ(およびその維持費)が高くて、移動には公共交通機関を利用すれば済むので、クルマを買わないという生活態度になっているためだとしています。
なるほど、身の回りの若い人を見渡してもそんな気がします。
今、金融危機の影響もあって(というよりも、もう少し前からの傾向ですが)、若年層の所得があまり多くなく、クルマを買うのは大変なのでしょう。
こうしてカーシェアリングが増えていくのは、個々のクルマの利用効率も上がるし、個人にかかってくる費用負担も少なくてすむし、日本全体が地球に優しい生活に向かっていくようで、ある意味で好ましい側面があります。
しかし、一方では、自動車産業にしてみれば、大変な苦難が待ちかまえているともいえます。クルマが売れないのは、最近の傾向ですが、カーシェアリングの進展によって、これが長期化するのかもしれません。
最近は、プリウスやインサイトのハイブリッド車が売れているようで、一見、調子がよさそうですが、しかし、他の車種はどうなのか、クルマが全体として売れているのかと考えてみると、なかなか大変な時代になっていきそうです。
こんな文脈で考えてみると、トヨタの株価がなかなか上がらないのも、カーシェアリングのせいかもしれません。(うがった見方でしょうか。)
ラベル:カーシェアリング