このファンドの概要は、
http://www.toshin-sc.com/rsrc/pdf/manage/catalog/028_4782.pdf
をご覧ください。
目論見書は
http://efantasia.ebank.co.jp/docs/090901-p3431104C.pdf
にあります。また、第5期の運用報告書は
http://efantasia.ebank.co.jp/docs/091230-e3431104C.pdf
にあります。乙のところに郵送されてきたものもこれと同一です。
この運用報告書を見てみましょう。
p.1 では、設定以来の5年間(5期分)の基準価額が示されています。第3期末(2007.11.30)の 16,704 円が、第4期末(2008.12.1)には 5,234 円になり、今期の 2009.1 では 5,070 円まで下がったのですから、リーマン・ショックの直撃は大きかったわけですね。第5期末の 8,505 円は、前期末に比べれば、+62.5% ですが、それ以前から保有している身としては、こたえます。
p.6 の1万口当たりの費用明細を見ると、信託報酬 91 円の他には保管費用等が 2 円しかかかっておらず、割安な感じを受けます。しかし、それは見せかけだけです。p.7 の「組入資産の明細」を見ればわかるように、このファンドは資金の 97.4% を「ドイチェ・インディア・エクイティ・ファンド」(マザーファンド)に投資しています。そして、「ドイチェ・インディア・エクイティ・ファンド」のほうで、p.9 にあるように、信託報酬等として年率 0.60% 以内がかかるのです。
実際の金額を見てみると、p.11 で上場株式の評価額合計は 3億6709万シンガポールドルであり、p.10 の費用として(委託者報酬が一番大きいわけですが、それを含み、全体で)700万シンガポールドルがかかっています。評価額の合計を基準にすると、1.9% 程度になります。
うん? 1.9%? これは 0.60% 以内のはずです。
乙はこの点がわからなかったので、ドイチェ・アセット・マネジメントに電話して聞いてみました。すると、概略、次のような説明でした。
p.10 の損益計算書は、2008.1.1-2008.12.31 の1年間の計算結果である。2008.1.1 時点では、ファンド全体の評価額が大きかったのに、2008.12.31 では、1/3 程度にまで下がってしまった。信託報酬は、毎日の評価額に基づいて、年率 0.60% で差し引かれている。結果的に、p.11 の 2008.12.31 現在の評価額を基準にすると 1.9% 程度になってしまうが、毎日の計算に基づけば、これで間違いではない。
なるほど。乙はこの説明を聞いて納得しました。1.9% は、信託報酬だけでなく、それ以外のコストも含んでいます。そう考えれば、こんなものでしょう。
まあ、インド株ファンドは、みんな信託報酬が高いですが、しかたがないですかね。多額の資金を運用するのでなければ、(乙の場合、保有は1万口だけで、基準価額=現在価値で、わかりやすいものです)高めの信託報酬もありだと考えておきましょう。
ラベル:ドイチェ・インド株式ファンド 運用報告書