http://www.rheos.jp/hifumi/
に興味を持ちました。
独立系・直販系の投信会社ということで、販売会社に余計な手数料を払うことがないということや、信託報酬が(アクティブ・ファンドとしては)安めの 1.029% ということがあります。しかも、この信託報酬が、5年以上保有で年率 0.2%、10年以上で年率 0.4% が還元されるというのです。これもユニークな仕組みです。
さっそく運用状況をチェックしてみました。
12月分の運用状況が1月12日付で公開されています。
http://www.rheos.jp/hifumi/information/monthly-report/hihumi_ayumi_2009Dec_v.pdf
2008.10.1 の設定で、設定来2割の上昇となっています。この間の TOPIX は -16.54% ということですから、大変な好成績です。
どうせなら、日本株の運用先として、こういう投信を考えたいところです。
しかし、乙としては、気になるところがないわけでもありません。
第1に、純資産総額が 4.52 億円ということで小ぶりであることです。こんな金額では、運用が大変でしょう。この数倍以上集めなければ、長期的な運用はむずかしいはずです。まだ設定されてから日が浅いので、十分知られていないのかもしれません。早く資産総額が増えることを期待したいものです。
第2に、純資産総額のうち、67.38% が株式に投資されていますが、預金その他が 32.62% を占めているということです。もちろん、ファンドマネージャーの判断で、今は全力で株に投資するべきときではなく、今後二番底があると踏んで、そのときに買いに出動するために今は資金を貯め込んでいるのでしょうが、その資金が3割というのは相当にアクティブです。まあ、小ぶりだからできることなのかもしれません。
第3に、株式の投資先の問題です。目論見書を見る限りでは、海外株式や債券など、幅広く投資できるようになっているのですが、現在のところ、日本株式だけです。しかも、組入銘柄の業種比率を見ると、小売業が 36.84%、サービス業が 19.98% と、かなり偏った運用をしています。これまた相当にアクティブです。
これらのことを考慮すると、この投信はかなりリスクが大きいものと思われます。(だから過去に好成績を上げたとも言えます。)個人投資家としては、多額の資金をこの投信に突っ込むのは危険です。あくまで一部にとどめるべきでしょう。
さて、では、乙としては、この投信を購入するべきかどうか。
迷いますが、今の段階では、止めておきましょう。
インデックス投資を中心に考え、コアサテライト戦略の一部としてアクティブ・ファンドを採用することもありうると思いますが、上記3点を見ていると、「ひふみ投信」の今後の運用に不安を覚えます。もう少し(2〜3年?)ようすを見て、どんな運用をするか、確かめてから投資しても遅くはないように思いました。
この投信の性格をよりよく知るには、モーニングスターのサイト
http://www.morningstar.co.jp/new_fund/sr_detail_snap.asp?fnc=9C31108A
や Quick Money Life のサイト
http://money.quick.co.jp/fund/overview/9C31108A.html
あるいは Yahoo! ファイナンスのサイト
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9C31108A
などがいいでしょう。
それらの中には、純資産総額のグラフがありますが、設定以来、順調に資産が増えているようですので、あと数年もすれば、純資産総額という観点からは安心して投資できるものになりそうです。
参考になりそうな記事:
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4329977.html
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20081016/174156/
http://www.hf-klug.jp/npreview/npreview003536.html
http://www.hf-klug.jp/npreview/npreview003573.html
http://noload.558110.info/HifumiTosin2.html
http://www.cooltatujin.com/toushin/123.htm
http://money.jp.msn.com/investor/funds/columns/oh_mylife/19.aspx
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/toshin/ranking/20091203-OYT8T00578.htm
関連するブログ記事:
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http://ch01173.kitaguni.tv/e1322332.html
http://kaeru.orio.jp/blog/2009/06/post_725.html