http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1312.html
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1312407.html
投資家が投資信託を保有する期間が短期化しているということです。
元の日経新聞の記事でも、この解釈にはいろいろ考えられていたのですが(投信「乗り換え」活発に、(新興国の)リスク早め回避、給与減り現金化、短期売買で利益を求める)、「吊られた男」さんは、インデックス分散長期投資派の人でも個別の金融商品のレベルではいろいろ乗り換えるものだ(したがって解約率は高くなる)という解釈を述べています。
乙が感じるのは、この問題を解くのにデータが少なすぎるということです。つまり、元記事の突っ込みが不足しているということです。
投資信託の解約率を計算するとき、なぜ、全体で算出するのでしょうか。いや、そうしてもいいけれど、それに加えて、インデックスファンドの場合とアクティブファンドの場合は分けて解約率を算出するべきでしょう。さらには、日本株と外国株、外国の場合の先進国と新興国、債券と株式、分配重視型と分配無視型など、投資信託の分類にはいろいろありますが、適当な分類を用いて、それぞれで解約率がどう違うのか(2008年と2009年でどう変わったのか)を見るべきです。それだけで、データが違って見え、ずっと妥当な解釈が可能になると思います。
日経新聞は、どうせ 3000 本の投資信託のデータを入手したのでしょうから、今一歩、深い分析を目指すべきだったでしょう。
乙は、元記事の突っ込み不足を感じました。ということは、(あまりいいたくないけれど)日経新聞の記者のレベルが問題だということです。さらには、そういうことを指摘できないデスクなどの上層部の問題ともいえます。日経新聞がこの程度のことを新聞記事にしているようだと、わざわざ金を出して新聞を買うまでもないと思われ、ますます新聞離れが加速しそうな気がしています。(ちょっと言い過ぎでしょうか?)
乙は、投資信託に関する大事な記事かもしれない(投資家の動向を知るのに便利な)ので、もっとしっかり分析してから記事を書いてほしかったと思いました。