この場合、海外の金融機関での口座開設は必須です。どうせ口座を開設するなら、そこで資産を運用しようと考えるのも自然です。
そのようなことから、海外居住を念頭に置くなら、海外口座の利用は積極的に考えるべきでしょう。
ただし、ここでの問題は、具体的にどこに住むのか、それが若いうちに決められるのかという問題です。退職後に PT を目指したり、海外に長期滞在を考える場合は、その時点で、環境・生活コスト・言語などを勘案してどこで暮らすのかを決めることになりますが、それはその時点での最善であって、若いときに決めても、数十年後に状況が一変するということはいくらでもあり得ることです。
生活の場所が決まっていれば、それに対応した金融機関を選べばいいのですが、そうでない場合はどうしたらいいでしょうか。
ここは乙も迷っているところです。
ただし、海外の金融機関のサービスを調べてみると、国内の金融機関と違っているところもいろいろあります。たとえば、HSBC 香港に口座を持っていると、世界のどこにいても資金の引き出しがかなり自由にできる(ただし若干の手数料がかかりますが)ということがあります。日本の金融機関だと、クレジットカードを利用する場合はいいのですが、ATM から現金を引き出すような使い方はしにくいでしょう。普通に銀行口座に資金を入れたまま、マネーカードを持参して、国外の ATM からお金が引き出せるでしょうか。乙は使っていませんが、シティバンクはできるはずです。でも、その他の銀行は……。
というわけで、居住国を決めないうちに、海外に資金を移動しておくことは「あり」だと思います。まあ、老後を迎えて、「いざ実行!」というときに資金を移動してもいいので、若いうちから海外に資金を移動する必要性はありません。このあたりは、必要か否かというよりも「趣味」の領域かもしれません。
乙は、かなり前から海外の口座を利用して、その特性を心得ておく方が、いざ出国後にいろいろ(トラブルを?)経験することになるよりは、マシだと思っています。
なお、海外居住や PT に関しては、税金の問題も大きい(税金を払わない生き方が可能になる)のですが、それに関しては、まだ十分に調査しているわけではないので、自分なりに語れるほどには知識がありません。これから勉強していくつもりです。