2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
この債券の償還日が 2010 年5月10日で、確かに償還されました。
購入するとき、1ランドは 18.03 円でしたから、5万ランド購入して、901,500 円かかりました。
その後、毎月利払い 7.38%(年率)がありました。その中から税金を引かれていました。
その段階で、乙は誤解していましたが、日本円で源泉徴収されるのではなくて、外貨建てで源泉徴収されるのですね。
たとえば、2010年4月の場合は、次のようになります。
外国利金額=307.5 ランド(50,000×7.38%÷12)
申告レート=11.39(1ランドの円換算レート)
申告所得金額(円)=3,502 円(307.5×11.39)
所得税=525 円
地方税=175 円 合計で 700 円で、3,502 円の2割
換算レート=12.76(1ランドの円換算レート)
所得税(外貨)=41.14 ランド
地方税(外貨)=13.71 ランド 合計で 54.85 ランド
受渡金額=252.65 ランド
結果として、 307.4 ランドの利金収入に対して 54.85 ランドが源泉徴収されることになります。
申告レート(税額を計算するときのレート)と換算レート(税額を外貨で支払うときのレート)がずれています。そこで、源泉徴収額は、利金の 20% ではなく、17.84% になります。
そうやって、受け取ったランドが乙の外貨口座に貯まっていきます。
最後に、5万ランド(と最終の利金)がかえってきました。口座のランドの保有高を見てみると、55,342.98 ランドになっていました。
利金の概算では、50,000×7.38%×5年で、そこから税金2割が引かれるので、15,000 ランドくらい受け取れることになります。単純に計算すると、口座には約 65,000 ランドがあるはずですが、これは現在の口座残高(買付余力)55,342.98 ランドとはかなり異なります。
さっそく証券会社に電話して、事情を聞いてみました。
すると、2008年8月まで、乙が受け取っていた利金はそのたびに円転していたとのことでした。源泉徴収も「円」で行われていたのです。その後は、ランド建てになったとのことです。いやはや、こんなことも気がつかなかったのですね。忙しいと、さまざまなことが不注意になります。
ランドで利息を受け取っても、そのままでは利子が付かないし、その先、円高(ランド安)になると予想していたわけですから、さっさと円転するのが正しい態度です。
今まで受け取った(税引き前の)利息は(書類上、すぐに円転したとして)251,117円でした。
5万ランドを円転して、レートが 11.90 円でしたから、595,000 円ということになりました。両者を合算すると、846,117 円ということになります。初期投資額 901,500 円から考えればマイナスです。実際は、さらに税金分の約5万円が引かれます。つまり、損失を出したということです。
高金利の外国債券に投資しても意味はないということは、以前から知っていましたが、
2009.4.11 http://otsu.seesaa.net/article/117253628.html
乙自身の実例で、はっきりと悟りました。いい勉強になりました。
約10万円の授業料は高かったように思います。1割以上の損失です。
日本国に5万円払ったのはまあいいとして、あとの5万円はどこに消えたのでしょうか。為替差損は何にもならないですね。