大変変わった本でした。時間をお金に換算したり、お金を時間に換算したりして、時間とお金をトータルに考えようという趣旨の本です。
特に、自分時間(自分の判断で自由に使える時間)を中心に記述します。自分時間が多い人は、幸せな人なのかもしれません。
表題に「人生後半戦」が出てきます。若い人ではなく、中高年が読者対象というわけです。今まで、会社にしばられてきた人、自分の時間がなくて困っている人には大いに有益なサジェスチョンが得られるでしょう。
自分はどんな人生を歩んでいくのか。どういう人生が実際望ましいのか。そんなことを考えさせる本でした。
pp.143-144 では、著者の新聞記者時代のことを振り返って、40代半ば以降の「迷い」について書かれています。いっそのこと、これを「まえがき」に持って行くと、本書のねらいがずばり読者に伝わるように思いました。
p.150 では、西所沢の 3,500 万円のマンションの話が出てきます。このレベルのマンションを賃貸で借りると、家賃は月10万だそうです。こんなのは比べるまでもなく、賃貸の方がお得に決まっています。10万の家賃では、年間120万円です。単純な利回りを計算すると 3.4% にあたります。この程度では利回りとして低いと感じます。家賃が安いか、買う場合のマンション価格が高いか、どちらかです。本書の中心的な流れとは別ですが、乙はこの部分にかなり引っかかりを感じました。
参考:
http://norafp.seesaa.net/article/151715826.html
ラベル:水木楊