これについては、外部から見る限り、「詐欺ではない」と申し上げるしかありません。
乙のブログの執筆方針
2006.3.13 http://otsu.seesaa.net/article/14732420.html
として、「(5) 詐欺と思われるようなケースでも、そう断定して書くことはしない。」ということがありますので、いずれにせよ、そう回答するしかないのですが、それはさておき、この問題を直接考えても、乙は「詐欺」ではないと思います。
「詐欺」について辞書を引いてみると、
http://www.weblio.jp/content/%E8%A9%90%E6%AC%BA
「相手をだます」ことで「損害を与える」ことが成立要件のようです。
だとすると、浅井隆氏は、両方とも行っていないと思います。
国家破綻を主張する人は、昔からいましたし、これからもいるでしょう。最近は、各種新聞も日本の財政破綻の可能性について言及するケースが多くなりました。破綻するという考え方もあるし、破綻しないという考え方もあるでしょう。これはさまざまな主張があるところですから、浅井氏の本を読んだからといって「だまされた」と考える必要はありません。結果的に、浅井氏が昔から主張してきたような破綻はここしばらく起きてこなかったというだけで、主張そのものが「相手をだました」ことにはならないと思います。
次に、「損害を与えた」かどうかもむずかしいところです。投資はリスクがあるもので、儲かる場合もあるけれど、損をする場合もあるものです。したがって、浅井氏が投資家に「損害を与えた」としても、投資家側がリスクの存在を知っていれば、詐欺には当てはまらないと思われます。
結果的に損失をこうむったからといって「詐欺だ」と主張するのは間違いです。損失をこうむる可能性を事前に説明され、投資家がそれを理解していれば、そういう主張ができないことは明らかでしょう。投資を勧誘する側がきちんと説明しているのに、投資家が理解できない場合は、そもそも投資家として投資をしてはいけないのですが、投資を勧める側も、投資を勧めること自体が問題であり、そのことを理解していれば、投資を勧めないという判断をするものと思います。
投資家がリスクを理解していないのに、投資商品を勧めると、詐欺に当たる可能性が出てきますが、そんなことまでは他人から見えることではありませんから、断定できる話ではありません。
ただし、浅井氏が勧める投資話が本当に有利かというと、まあ、そんなことはなく、むしろ、手数料をたんまり取られると思いますが、それでも、払う側が納得して払っている限り、「詐欺」ではありません。
乙の考えでは、浅井氏は純粋にビジネスとして海外投資の話をしていると思われます。その話にのるものらないも、投資家個人の判断です。
乙のブログでは、浅井氏の著書を取り上げたりしたケースがかなりあります。「浅井隆」でブログ記事を検索してみるとヒットすると思います。ブログの右側の「記事検索」のところで、キーワードとして「浅井隆」を入れ、「記事」をクリックして、「検索」をクリックすれば見られます。
ラベル:浅井隆