http://gendai.ismedia.jp/article/-/990
一読して、大変おもしろく思いました。
ウェブ上で行った質問調査の結果の概要ですが、投票件数 728 件というのは、この種の調査としてはやや少な目ですが、傾向をとらえるには十分な数だと思います。
支持政党とともに、個別の政策への意見を尋ねたものです。集計は支持政党別に行われています。回答者にはみんなの党支持者が多いとのことですが、全員の回答でどういうのが多いという見方をするのでなく、支持政党別に分割して集計すれば、特定の政党支持者が多くても、その影響を除外してデータを見ていくことができます。
乙が何よりもおもしろく思ったのは、支持政党と、その政党の掲げる政策とは別だということです。
たとえば6ページでは、郵政公営化(共産党)、政府法案路線(民主、国民、社民)、郵政民営化(自民、公明、みんな)の三つの方向を示し、どれを支持するかを尋ねています。どの政党支持者も「郵政民営化」を支持しています。国民新党が強硬に主張し、政府法案となった路線は、どの政党支持者からも支持されていません。
こんなふうに、多数の人から意見を集め、それをデータとして分析しながら、さまざまな政策に関する意見と政党支持とが食い違っているようすを知ることは、大変有意義でした。こういうことがあるから、民主党が大勝したり、大敗したり、さまざまに投票結果が変わっていくのですね。
日本の政治の一断面をマクロにとらえた結果であると思います。