第1期の報告書については、以前、ブログで書いたことがありました。
2009.12.28 http://otsu.seesaa.net/article/136741302.html
ネットでは
http://www.sumishinam.co.jp/new_report/140841_R.pdf
で第2期の運用報告書を読むことができます。
第1期の運用報告書は
http://www.sumishinam.co.jp/common/cms/pdf/83/5/5447.pdf
に移されています。
p.1 では、設定来の基準価額の推移が示されています。第1期はラッキーだったことがわかります。第2期はどうということのない成績でした。純資産総額は 47 億円となっています。第1期末の 41 億円よりは増えています。基準価額は 1.1% の下落ですから、それだけ入金(設定額)が多かったということです。
p.4 には、ベンチマークとの差異が書いてありますが、信託報酬要因△0.2%、配当金要因+0.8%、銘柄要因等△0.8% となっています。第1期と比べると、信託報酬要因が小さくなっており、着実な運用がなされていることがわかります。
p.6 では、1万口当たりの費用明細が書いてあります。信託報酬75円、売買委託手数料7円、有価証券取引税2円、保管費用等17円で、合計 101 円となっています。第1期よりもコストが少なくなっています。第1期は基準価額が上昇した時期ですから、見かけ以上にコストをかけていたことになります。第2期は、それと比べるとだいぶインデックスファンドらしくなってきました。
p.6 下段の株式売買比率を見ても、時価総額49億円に対して株式売買金額は11億円であり、売買高比率は 0.22 になっています。前期(1.41)よりもずいぶんと売買が少なくなっており、この面からもインデックスファンドらしくなってきたと思います。しかし、0.22 の売買高比率はもっと下げられるようにも思います。
p.7 では、投資信託証券の欄に「VANGUARD EMERGING MARKET ETF(アメリカ)」と書いてあります。2億円ほどの売買をしていることになります。ファンドが ETF に投資していけないことはありません。買付金額と売付金額がほぼ同額なので、たぶん、一時的な売買なのでしょう。それにしても、ETF を売買していることに驚きます。
p.23 では、このファンドがマザーファンドに純資産の 96.3% を投資していることがわかります。
ところで、p.24 から始まるマザーファンドの記載ですが、こちらは若干問題がありそうです。p.30 では1万口当たりの費用明細が記されていますが、保管費用等のところ、40 円もかかっています。かなり高めです。新興国だからしかたがないのでしょうか。
p.48 ではマザーファンドの資産等が示されています。それによると 48 億円だそうです。つまり、このマザーファンドは、ベビーファンドとして「STAM 新興国株式インデックス・オープン」しかもっていないということです。こういうしくみでありながら、マザーファンドとベビーファンドに分ける意味があるのでしょうか。運用の時期が違うというのはその通りですが、他にもいくつかベビーファンドを持たないと、マザーファンドの意味があまりないように思います。