2010年08月15日

イギリスでのクルマの個人間貸し借り

 乙が日経ビジネスオンラインで読んだ記事です。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20100730/215656/
イギリスでは、クルマを個人間で貸し借りするビジネスが始まったとのことです。知らない人同士がクルマを貸し借りをするということですが、一応事前審査などがあり、大丈夫なようです。ユニークな発想だと思いました。
 日本でも同様のビジネスが始まるかもしれません。
 もしそうなったら、乙が保有するクルマを他人に貸すか。貸す側からの感覚を書いておきましょう。
 適当な賃借料が受け取れるということでは、貸してもいいような気がします。
 けれど、クルマには個人が使うものがいろいろセットされています。芳香剤、ガムや飴、折りたたみ傘、懐中電灯、地図、ペットボトル入りの水、タオル、ネクタイ、サングラス、……などです。今は、夏ですから、空気を背中に送るエアシートを運転席にセットしています。(ここには書けないものもあります。)そのまま他人に貸すと自分の生活の一部をのぞかれるような気がします。
 カーナビのHD(ミュージックサーバー)にコピーされたCD100枚分を聞くと(聞かなくても、タイトルを調べると)所有者の音楽の好みがわかってしまいます。
 車内を自分流に飾る趣味のある人は、貸す側に回ることはなさそうです。そこまで凝らない人でも、クルマはかなり個人のクセがしみこんでいるものだと思います。
 乙のクルマのカーナビは、通った跡が 200km ほど記録されています。地図上に表示されます。借りた人が操作すると、所有者が普段どんなところを通っているか、借りた側に筒抜けになってしまいます。
 そういえば、以前、乙は 500 円玉をクルマのコイン入れに10枚くらいセットしていたことがありましたが、あるガソリンスタンドでタイヤ交換をしてもらった後、しばらくして気がついたら、コインがなくなっていました。いつも自分しか運転しないクルマですから、コインがなくなったのはタイヤ交換のときしか考えられません。他人にクルマを貸す際はこんなことも考慮して、「普段のまま」でなく、少しはモノを取り外す必要があります。
 運転代行などは、自分も車内にいますから、まあ問題はないのですが、他人に貸す場合はそれとはずいぶん違います。
 このあたりの納得感があるかどうかが問題です。
 クルマを貸すということは、所有者のプライバシーの一部を見せてしまうことになるように思います。家族に貸す場合はそんなことは気にしなくていいのですが、見知らぬ他人だと気になります。
 わずかばかりのお金を稼ぐために、プライバシーを見せてしまっていいかという問題です。まさか犯罪に巻き込まれることにはならないとは思いますが、……。

 借りる側からはどうでしょうか。
 レンタカーやカーシェアリングよりは安く利用できるという点ではメリットが大きそうです。
 一方、借りた側のプライバシーが所有者に漏れる問題もあります。カーナビで、借りた側がどこに行ったかがわかってしまいます。デメリットはそれくらいでしょうか。
 乙は、こういうシステムが日本に導入されても、たぶん、貸す側にも借りる側にも回らないような気がしています。
posted by 乙 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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