2010年10月13日

孫の出生祝として投資信託を(6)

 以前書いた記事
2010.4.2 http://otsu.seesaa.net/article/145373627.html
の続きです。
 そろそろ出産が近づいたので、子供夫婦に注意喚起のメールを送ることにしました。
 一部伏せ字にして、示します。


○○様・○○様
乙川乙彦
2010.10.13

 孫が産まれた後で、孫に対してお祝いをあげようと考えています。
 そのため、お二人に対して、若干お願いしたいことがあります。
 ○○さんが一時実家に帰省することを考えると、もしかすると、出生前に準備に取りかかるほうがいいかもしれません。

(1)銀行口座の作成
 出生届を区役所(の出張所)に出し、名前が確定した後、孫の名前で銀行口座を作ってください。
 銀行はどこでもいいです。○○銀行が近くていいかもしれませんが、こだわりません。
 あとで、私からここに振り込みます。
 お二人の口座のいずれかに振り込むこともできますが、そうすると、贈与税の関係で、税務署からは、親あてに贈与があったと認定されてしまう可能性があります。それを避けるために、孫名義の口座が必要です。

(2)投信会社の未成年口座作成
 セゾン投信
http://www.saison-am.co.jp/question/question_a10.html
に連絡して、未成年口座を開設してください。
 親権者としてはお二人がともに登録する形になります。

(3)銀行で着金の確認
 出生後に、私から 1,111,111 円を送金します。確認してください。

(4)投信の購入
 セゾン投信に電話して、孫の名義でセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを 110 万円分購入申し込みしてください。

(5)送金
 孫の口座から、セゾン投信に 110 万円を送金してください。

 以上を、今年の12月末までに行ってください。

(6)贈与税の支払い
 2011年の2月から3月にかけて、税務署に行って、贈与税の申告をしてください。
 簡単な手続きですので、税務署員に書類の書き方を尋ねれば、すぐ手続きできます。
 銀行通帳(入金が記載されているもの)だけ持参すればいいはずです。
 計算としては、贈与税の基礎控除が 110 万円ですので、
1,111,111-1,100,000=11,111 円に対して税金がかかります。この金額だと、税率は 10% なので、税額は 1,111 円となります。これは必ず払ってください。これを払うことで、私から送金した金額が孫のものになったと税務署が認定したことになります。
 数ヶ月前に、私から税務署に電話して、赤ちゃんへの贈与については、親が代理で手続きして、納税することができると確認してあります。
 ものの本によると、税務署がこの段階で受け付けない場合もあるという話です。赤ちゃんは自分で意思表明ができないから贈与されたものを受け取ることができず、したがって贈与ではないとみなすそうです。しかし、実質的には親が受け取りの可否を判断することで赤ちゃんへの贈与も可能だという見方もでき、税務署も判断がゆれているようです。
 窓口であまりごたごたいわず、単に孫の名義でお金が動いたことを示せば、税務署としては 1,111 円を払ってもらえばそれでいいという判断をするはずです。

 1,111,111 円は、そんなわけで、投信会社に 110 万円、税金で 1,111 円かかります。これで差額が1万円できますが、これはお二人におまかせします。各種連絡や書類を揃えたりするのに交通費や通信費がかかるはずですし、少なくとも、本人の時間を使わせてしまっていますので、その分と考えてくださってけっこうです。

 なお、110 万円の投信ですが、法律的にはお二人が(親権者として)自由に処分してかまわないものです。しかし、次のように扱うことを強く希望します。
 セゾン投信の口座は、孫が20歳になるまで、ずっとそのままにしておきます。毎年運用報告書が送られてくるはずですが、読んでもいいし、捨ててしまってもかまいません。孫が理解できるようなら、孫に読ませるのもすばらしい投資教育になります。
 孫が20歳になったら、全額を孫の自由にさせます。もし、適当な使用先がないなら、そのままさらに保有を続けてもいいでしょう。
 期待利回りは、計算上、4.8% 程度ですので、20歳のときは 279 万円になっていると思われます。60歳になるころには 1810 万円になるはずです(計算上は)。ちょっとした老後資金でしょう。それまで、何も行うべきことはなく、ただただ資金を投信に入れておくだけです。投信会社が破綻したりすると、この計画は崩れますが、ま、そのときは別の投信に乗り換えれば済むことです。
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ラベル: 贈与 投資信託
posted by 乙 at 04:34| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする