最近の中国の行動には目に余るものがあります。
尖閣諸島の問題も、ノーベル平和賞の問題も、中国は自らもっと違った観点を持ち込まないとどうしようもないでしょう。(そうなると共産党支配が揺らぐことになるので、共産党としてはそうはしないでしょうが。)
ところで、投資の考え方では、インデックス投資というものがあります。これにしたがって、ある程度新興国への投資を考えると中国に投資することになります。自分の資金が中国に流れていくというのはどうなんだろうと思う面があります。「中国が経済的に発展しなければいい」とまではいいませんが、今のような中国を見ていると、そういう国の発展を手助けするような投資はどうしたものだろうかと躊躇します。
投資することで、お金が必要なところに回り、結果的に有効に使われ、お金を回した側にもなにがしかの利益がもたらされます。これが投資です。投資の形で、ある国に資金を提供することは、間接的にその国を手助けしていることになります。ある会社に資金を提供すれば、その会社を手助けしているわけです。
国際政治(特に日本との関わり)と投資は別だという考え方もわかります。投資は、純粋に、自分のお金に働いてもらうことだから、経済的に最適な配分を考えて資金を振り向けるべきで、その際、相手の国が日本と友好国か非友好国かは無関係です。
乙は、数ヶ月間、中国で暮らしたこともありますし、中国人の知り合いもいろいろいますし、割と親中的な感覚を持っていると思うのですが、それでも、最近はがっかりさせられます。国と個人は別だ、政治と経済は別だというのもわかりますが、どうもすっきりと割り切れない気分です。
中国に投資するのがきらいだから、アフリカにでも投資するかと考えると、実は中国企業がアフリカに入り込んでいて、アフリカ投資と思っていたのに、実際は中国投資に近い状態になっていたなんてこともありうるでしょう。中国だけを排除する投資は成り立たないのかもしれません。
日本株の場合でも、自分の気にくわない、自分と対立している(社会的に害悪を流している)企業が上場しているとしても、TOPIX なり日経225なりのインデックス投資をすれば、そういう企業にも自分の資金が回っていくわけですね。
さて、この問題をどう考えるべきか。悩ましい問題です。
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