2010年12月19日

中国への投資(2)

 乙のブログで、以前、中国への投資をどう考えるか、ちょっと書いたことがありました。
2010.10.21 http://otsu.seesaa.net/article/166566252.html
 その後も、もやもやとしたものを感じ続けていました。
 今朝(12月19日)の日経新聞1面に、中国に関する内閣府の調査結果が掲載されていました。
 10月21〜31日の調査ですが、全国の20歳以上の 3,000 人を対象に面接調査を実施し、1,953 人から回答を得たとのことです。その調査では、中国に対する親近感を調べていて、「親しみを感じる」が 20.0% だったのに対し、「親しみを感じない」47.3%、「どちらかと言うと親しみを感じない」30.5% で、合わせて 77.8% の人が中国に親しみを感じていないという結果になりました。
 10月といえば、中国に対する親近感はそんなものだったでしょう。乙も、前回のブログ記事を書いたころ、そんなふうに感じていました。
 さて、この問題に関して、どう考えるか。
 やはり、インデックス投資の考え方で、中国に投資していていいと考えるようになりました。
 一つは、個人投資家は資金量が小さいので、中国に投資しないと決めても、影響はほとんどないという事実です。個人の好みを反映させようにも、反映させようがないともいえます。機関投資家が大量の資金で買いに回れば、個人投資家の売りは簡単に吸収されてしまいそうです。大量の個人投資家が一致して同じ方向の取引をすれば影響があるかもしれませんが、そんなことは期待薄です。必ず逆張り投資家がいるものですし。
 もう一つは、中国が嫌いだからといって、中国株を売りに出していいかという問題です。中国株保有者はそれを売ることができますが、持っていない人でも、工夫すれば(乙は今の日本で具体的にどうすればいいかはわかりませんが)売りに回ることができそうです。では、中国が嫌いだからといって、売りに回ることが正解かといえば、そんなことはありません。好きな場合は買いに回ることはありだと思いますが、嫌いだからといって売りに回るのは変です。正しくは中国株(あるいは中国の債券? そんなものがある?)を保有しないということです。これは非対象な行動です。ということは、中国が嫌いになったからといって保有株を売るのも同様に合理的でない行動のように思います。
 ブラック企業に対する投資行動として考えても同様でしょう。その会社の貸株を借りて売ることは合理的な行動ではありません。ブラックだからといって株価が下がるとは限らないからです。だから、正しい行動はその会社の株をもたないということです。インデックス投資をしているならば、自分の資金の一部がその会社に流れていくわけですが、その会社が存在し、経済活動を行い、株式市場に上場を続けている限りにおいて、やはりそれなりの存在価値があるものです。積極的に投資する(その会社の株を買う)のはどうかと思いますが、インデックス投資の一部としてなら、しかたがない(当然だ)と思います。
 というようなことで、乙は中国株投資を続けることにしました。
ラベル:中国 投資
posted by 乙 at 06:19| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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