2010年12月28日

増税の前にやるべきこと

 中川秀直氏のブログで「再び、財政再建打順論について」
http://ameblo.jp/nakagawahidenao/entry-10748072116.html
というのがありました。
 増税というと、普通は消費税のことをまず考えそうですが、話はそれに限定されません。
 中川氏によると増税の前にやるべきことが四つあるという話です。
1番=物価上昇率が0%になったら引き締めに転ずるデフレターゲットの金融政策をやめること
2番=不要な政府資産を売却すること
3番=公務員人件費など歳出削減
4番=年金など制度改革
5番=増税
 なるほど、わかりやすい主張です。もっともな話です。
 いずれも今の政権には実現できそうもありません。
 日本国の借金は膨大ですから、いずれ増税は避けられないとしても、その前に、やるべきことをきちんとやってからにしてもらいたいものです。
 とはいえ、中川秀直氏も自民党の国会議員であり、内閣官房長官などを歴任した方ですから、そのときにこういうことをやっておいてくれてもよかったのではありませんか。
 そうすれば、自民党が下野することもなかったように思いますが、……(いや、それは、まあ、やってみなければ何ともわかりませんが……)。
 主張はスジが通っていますが、自分たちが政権の側にいたときにそれを実行できなかったわけで、実はとてもむずかしいことなのだと思います。
 上述の5点の順序は正しいものとしても、それを実行するために自民党に勝たせてほしいといわれてもそうは簡単にいきません。長年できなかったことなのですから、政権を取ったからといってそれが実行できるとも思いません。継続的な努力で地道に改革していくしかなさそうです。
ラベル:増税
posted by 乙 at 05:37| Comment(2) | TrackBack(0) | 社会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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