このブログでも、何回か、記事にしたことがありました。
2009.4.17 さわかみファンドの「運用体制強化」
http://otsu.seesaa.net/article/117596328.html
2008.11.2 さわかみファンドから特定口座の案内
http://otsu.seesaa.net/article/108939441.html
2007.4.12 さわかみファンド再論
http://otsu.seesaa.net/article/38495244.html
2006.3.2 さわかみファンドはおすすめできるファンドです
http://otsu.seesaa.net/article/14016027.html
乙は、さわかみファンドを割といいファンドとしてとらえていたのですが、最近、「吊られた男の投資ブログ (一般人の投資生活)」というブログで、「さわかみ投信は投資詐欺なのか?」という記事
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1602720.html
を見て、ショックを受けました。こういう「うそ」はいけません。話をするときに、つい間違えるということはよくあることですが、そういう発言が雑誌に掲載されるときは、校正のときなり何なりで「確認」が求められるでしょう。つまり、単に口が滑ったというのとは違うと思います。
澤上氏の発言に関しては、乙は好意的に見ていたのですが、この話で意見を変えました。
では、さわかみファンドを解約するべきか、ちょっと考えてみましょう。
乙が購入したのが 2005.5.13 で、基準価額が 13,393 円のときでした。
その後、2007.7.10 には、基準価額が 20,245 円まで伸び、なるほど、投資信託はいいものだと感じていました。上記の乙のブログ記事も、その日付を見た上でお読みください。
さて、リーマンショック後どうなったかを見ると、2009.3.10 では、基準価額が 8,686 円まで下がりました。最高値を基準にすれば6割減という成績です。この間、アクティブファンドとしては現金比率を高めるとかして、株価の下落を耐えたのかと思いますが、「成長の記録」という実績
http://www.sawakami.co.jp/fund/growth.html
を見ると、そんなことはありません。資金の大部分を日本株に突っ込んだままで、身動きができない状態でした。なすすべもなく株価の下落をもろに食らった形です。
では、前述の「成長の記録」という実績で、現金比率が高かった時期はどうだったか。濃い青で示されているところです。基準価額が上がっていく時期です。ここは、もっと株式の保有を増やしておくべきときでした。
現金比率を高めるべきときというのは、これから株価が下がっていくときであり、株に突っ込んでいくべきときというのは、これから株価が上がっていくときであることは明らかです。
澤上篤人氏の普段の言説でも、たまに株価がどんと安くなったときに買いに出動するべきで、そのために株価が高いと思ったら買わずに現金のままに保有しているのだとしています。アクティブファンドとしては、こういう方針でいいと思います。しかし、リーマンショックのとき、さわかみファンドの行動は予定していたものではありませんでした。
ということは、さわかみファンドの過去の実績を見るに、澤上氏は、株価の上昇下落を予想しあてることはまったくできないし、それに対応したふさわしい行動が取れないということを意味しています。
だとすると、さわかみファンドを保有している意味はなく、インデックスファンドか ETF を買うほうが(コストも安くて)いいということになります。
そんなわけで、「吊られた男」さんの指摘と、過去の実績を振り返った上での判断として、さわかみファンドは解約しようと思いました。
さっそく換金と特定口座の閉鎖の手続きを取りました。入金までは1週間ほどかかるようです。
参考記事
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-1166.html
http://atsumaro.doorblog.jp/archives/51630643.html
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ラベル:さわかみファンド