2011年03月15日

駒崎弘樹(2010.12)『「社会を変える」お金の使い方』英治出版

 乙が読んだ本です。「投票としての寄付 投資としての寄付」という副題が付いています。
 社会を変えるために寄付をしようという呼びかけの本です。著者の駒崎氏は NPO 法人のフローレンス(病児保育を行います)の代表理事ということで、自ら NPO 法人としていろいろな企業などに寄付を呼びかけ、それに基づいてフローレンスを運営しているという話です。
 p.4 には、こう書いてあります。「寄付は、投資家が株や投資信託に投資するのと同じようなものなのです。」副題に書かれていることにもつながる考え方です。しかし、乙は、寄付と投資は別物のように感じています。自分のお金を投じるという点においては共通性があるものの、両者は異なる点もあります。寄付は、自分の願い(こうありたい、こうしたい)を直接表現するものですが、投資は、第1義的には資金を増やすことを目指すものです。そして、がんばってほしい企業の株を買うというような考え方の投資もある一方、どの企業に投資したらいいかわからない人のための投資法もあるわけです。前者は、寄付と通じる部分がありますが、後者はずいぶんと離れているように思います。インデックス投資の考え方が後者と重なるとすれば、寄付と投資はかなり違った面を見せることになります。
 寄付は、投資と一線を画すようなものだけれど、こういうことをして、続けていってほしいという願いを実現できる一つの方策として、「寄付」は意義のあるものだと思いました。
 巻末には、「寄付先のご紹介」があります。いろいろな NPO ががんばっているのだなとわかります。
 乙の寄付先は、必ずしも NPO ではないようで、一つも含まれていませんでした。しかし、自分なりに意義があることに自分のお金を使おうという意味では、今までのやり方でいいと思っています。

 インデックス投資になぞらえれば、インデックス寄付ということがあってもいいと思います。これらすべての NPO 法人に(均等に?)配分するようなしくみを作ったらいいのにと思いました。150 ほどのリストですから、1口 1,500 円として、何口でもよしとすると、毎月定期寄付などということができます。投資信託を買うのと同じやり方で寄付することができます。毎月一人分として、たとえば 10 円だけ一つの NPO 法人に流れます。たくさんの人が賛同してこれが増えてくると、バカにならない金額が動くようなことにもなるのではないでしょうか。
 乙は 1,000 円からの投信積立には否定的ですが、
2009.10.7 http://otsu.seesaa.net/article/129680323.html
1,500 円からの定期寄付は賛成です。これで1年に 18,000 円の寄付になります。収入の1%を寄付にあてると考えれば、ちょうどよさそうな金額です。普通のサラリーマンなら、2口か3口くらいでちょうどいいのではないでしょうか。
 もっとも、あまり安易にインデックス寄付を導入すると、インデックス投資と同じく、モラル・ハザードを引き起こす可能性もあるあたりがマイナスかもしれません。

参考記事:
 http://happy2020.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-0a99.html


posted by 乙 at 05:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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