先日のブログ記事
2011.4.11 http://otsu.seesaa.net/article/195249023.html
で書いたCMAM外国株式インデックスeの第1期運用報告書と同じ日でした。同じ決算日だから同じ日に送ってきて当然です。
報告書はネットでも読めます。
http://www.cmam.co.jp/fund/report/report00888.pdf
p.2 基準価額の推移がグラフで示されています。よく見ると、ベンチマークと基準価額がずれています。いつも一定の幅だけずれているのではなくて、ときによって変わってきます。ベンチマークを下回ったときはごくわずかで、たいていは上回っているので、いいのかもしれませんが、ちょっと気になります。
p.2 下の方にはベンチマークとの乖離が 0.6% ということが書いてあります。プラスなので、文句を付ける筋合いではありませんが、しかし、けっこう大きな乖離のように思います。債券ですから、株価のように激しく上下するわけがないのに……と思いました。
乖離の説明としては、その直後に「信託報酬」と「為替評価要因」と述べています。しかし、「信託報酬」はベンチマークよりも下がった場合にそれが影響しているわけですから、結局「為替評価要因」が 0.6% 以上のプラスを生んだということでしょう。為替評価レートは、どれを使うかで多少変わってくることは理解できるものの、こんな結果になることがよくわかりませんでした。もう少し説明があるとよかったように思いました。
p.5 には1万口当たりの費用の明細が書いてあります。信託報酬 41 円の他は保管費用 3 円だけです。ずいぶんとコストが低いことがわかります。(驚きのレベルかもしれません。)
p.7 では、投資信託財産は3億円強ですが、マザーファンドに 100% 投資していることがわかります。
p.13 では、マザーファンドの1万口当たりの費用の明細が書いてありますが、保管費用等の 5 円だけです。こちらも安上がりで、大いにけっこうです。
p.25 では、マザーファンドを投資対象としているベビーファンド一覧が載っています。適格機関投資家専用という印の付いたものが大量にあります。CMAM外国債券インデックスeの資金が、多少増えようと減ろうと、ほとんど影響しないレベルです。CMAM外国債券インデックスeが 208,139,862 円と書いてあるのに対して、中央三井VAバランスファンドだけで 99,128,647,898 円ですから、その規模の大きさの違いがわかります。こういうのがゴロゴロはいって、その全体がマザーファンドなのですから、マザーファンドがいかに大きいか、納得できます。こうして、安定した運用が期待できて、何よりです。
ところで、p.25 では、当期末元本額が2億円強となっています。一方、p.8 では、資産あるいは純資産総額を見てみると、3億円強となっています。1億円もずれています。これは何でしょうか。
p.7 の組入資産の明細のところを見ると、マザーファンドに回している残高が、口数で 208,139 千口、評価額で 305,778 千円と書いてあります。つまり、わかりにくいですが、p.25 の「円」というのは、1万口当たりの元本1万円ということで「円」と書いてあるのであって、実際は「口」で考えるべきものです。p.4 でマザーファンドの運用経過を見ると、基準価額が 14,691 円になっています。これでつじつまが合います。
実は、この話、乙が自分で考えてもわからなかったので、中央三井アセットマネジメントに電話で質問して、教えてもらったことです。電話で対応してくださった係の方、ありがとうございました。
参考記事:
http://www.lay-up.net/archives/blog-entry-917-1102260952.html
ラベル:CMAM外国債券インデックスe 運用報告書