2011年06月28日

再度、定期預金

 乙は、ボーナスをもらったので、100万円を定期預金に入れようと思いました。(半年ごとに積むことにしています。)
 今は金利が安いので、定期預金に入れても、あまり意味があるとも思えませんが、下ろすときにはすぐに下ろせることが必要なので、銀行の定期預金はそれなりに意味があると思います。
 どうせ、金利が大したことないということは、金利に期待するのではありません。普通預金に入れたままにするよりは、別口に入れてそのまま取っておこうということです。
 とはいえ、せっかく定期預金にするなら、すこしでも金利が高いところがいいに決まっています。
 ちょっとネットを見てみると、
http://taishokukin-unyou.sblo.jp/
100万円を預けるなら1年ものでは、0.55% 沖縄銀行 美ら島(ちゅらしま)支店「定期預金金利優遇キャンペーンU」などというのがあります。
http://bank-deposits.net/
を見ると、5年物では、あおぞら銀行インターネット支店が 0.5% です。東京スター銀行が3年物で 0.7% という利率です。
 とはいえ、わずかな利息を稼ぐためにわざわざ口座を作るというのもばからしい話です。ハンコや証拠書類を持参したりして手間もかかります。
 乙が使っている銀行で3年物の定期預金を調べると、楽天銀行が 0.23%、新生銀行は 0.25%、SBJ銀行は 0.6% となっています。大手ではみずほ銀行にも口座を持っていますが、こちらは3年物で 0.06% ととんでもなく低い金利しかつきません。
 まずは、SBJ 銀行がいいかなと思いました。で、電話で聞いてみると、SBJ 銀行は窓口まで行かないと定期預金にできないのだそうです。100万円を持って、虎ノ門あるいは上野まで行かなければなりません。これは大変です。乙の場合、今は仕事が忙しくなって、平日に遠方の銀行に出向くのはほとんど不可能です。
 となると、ネットで申し込める新生銀行がいいということになります。

 というようなわけで、今回は、新生銀行に100万円の定期預金をすることにしました。
ラベル:定期預金
posted by 乙 at 05:02| Comment(4) | TrackBack(0) | その他の投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月24日

WOWOW の株式優待の変更

 乙は、ずっと WOWOW の株を持っています。
2008.11.8 http://otsu.seesaa.net/article/109255321.html
 自分の名義の株で3ヵ月の視聴料が無料になります。また、妻の名義の株では、WOWOW関連グッズをもらっていました。
 最近、乙のところに WOWOW LETTER が来て、株主優待の内容が変わったということでした。
 WOWOW の視聴料3ヵ月無料というのはそのままですが、2年以上継続して保有している場合(乙も該当します)さらに1ヵ月無料(合計4ヵ月)ということです。こういう変更は、長期保有をうながします。大いにけっこうなことです。
 また、「WOWOW 関連グッズ」がなくなり、QUOカード 2,000 円分になりました。今までのような適当に商品を選ぶ場合、なかなか自分にピッタリのものがなくて、選ぶのに迷ったりしたのですが、QUOカードならば、コンビニやマツモトキヨシでの買い物や、ENEOS 系列のガソリンスタンドなど、乙が使いそうな店がある
http://www.quocard.com/member/
ので、2,000 円が有効に使えそうです。
 今回の株主優待の変更は、大賛成です。
 このまま WOWOW の株式を保有し続けます。
 ところで、2年以上でプラス1ヵ月なら、5年以上でさらにプラス1ヵ月とか、10年以上でどうとかいうこともあるでしょうか。そういう考え方もありですが、株主は持ち株数に応じた出資をしているわけで、その意味ではお互いが平等であるべきです。長期保有者を優遇するといっても、そういうバランスも大事でしょう。微妙な問題ですが、今くらいであれば、特にめくじらを立てるほどでもないので、まあいいのではないでしょうか。
ラベル:WOWOW 株主優待
posted by 乙 at 03:56| Comment(2) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月10日

荒川雄一(2011.3)『海外分散投資入門』パンローリング社

 乙が読んだ本です。「日本が財政破たんしても生き抜くためのノウハウ」という副題が付いています。
 「はじめに」に「本書は、2008年11月に発行された『着実に年10%儲ける「海外分散投資入門」』(実業之日本社)の改訂版です。」とあります。
 前著については、乙はすでに読んでいました。
2009.1.12 http://otsu.seesaa.net/article/112487936.html
 タイトルが変わっていたので、新著だと思って図書館から借りて読んでしまいました。
 前著について述べた問題点は繰り返さないことにしましょう。
 p.156 オフショア地域では、投資家も運用の途中で税金を源泉徴収されないと述べた上で、「一方、日本国内で設立したファンドの場合、毎年決算を行い、利益が出れば税金を支払わなければなりません。」と書いています。しかし、これは間違いです。利益が出た上で、それを投資家に分配すれば、その時点で税金がかかりますが、分配しなければ税金はかかりません。まあ国税庁の指導で日本のファンドは分配を強制されている(?)ようですが、それはまた別の問題です。
 というわけで、オフショア地域のほうが途中で課税されないから有利ということにはなりません。
 p.179 でファンド選びのポイントを述べていますが、次のような記述があります。
 「第4のポイントは、いうまでもなくファンドの過去のパフォーマンスです。設定当初の1〜2年だけ良くて、その後、急激に悪くなるようなファンドもありますので、注意が必要です。」
 この第1文と第2文は矛盾しているように思います。第1文では過去のパフォーマンスを見よと言っているのに対し、第2文では、その後急激に悪くなることがあると言っています。第2文が妥当ならば、第1文の主張とは違って、過去のパフォーマンスを見てもしかたがないということになります。
 p.191 海外分散投資のステップ1として「通貨分散」がうたわれています。これが間違いであることは前の記事
2009.1.12 http://otsu.seesaa.net/article/112487936.html
2007.2.23 http://otsu.seesaa.net/article/34452967.html
で書きましたので省略します。
 こういうことをいまだに書いているという点で、乙は荒川氏の論述を全面的に受け入れられないと考えます。
 p.217 アドバイザーに対する報酬について書いてあります。荒川氏は、日本の金融商品について、運用結果の如何に関わらず、固定的な手数料を取っていることを述べ、それよりも PMS(ポートフォリオマネジメントシステム)のやり方は 1.0% プラス成功報酬だから、資産残高が増えないとアドバイザーの手数料も増えないので、アドバイザーは顧客の資産を増やすことに真剣に取り組むとしています。これを「Win-Win の関係」と呼んでいます。
 しかし、これは違います。成功報酬(普通は上昇分の2割ですが)は、Win-Win の関係とは限りません。こういうアドバイザーが一番儲けるやり方は、運用方針を思いっきりハイリスクにすることです。万が一大きく儲かれば、その2割ががっぽり手に入ります。万が一大きく損をすれば、投資家がかぶります。顧客の資金をいろいろなハイリスクのファンドに振り分けるようにしておけば、顧客が損をしても、アドバイザーが儲けることが可能です。
 なお、1% プラス成功報酬というのも(昔はそんなものかと思っていましたが)今は高いと思います。

 こういう本を読むと、海外ファンドに手を出したくなりますが、そんなにうまくいくものではありません。本の記述の中にどういうウソが含まれているかを見抜くことはむずかしいことです。かなり知識が身に付いてからでないと、ウソは見抜けないと思います。
 本書のように、正しいこともいろいろ述べているけれども、一部に間違った記述があるというのは本当に困りものです。こういう本を信じて海外ファンドに飛び込む人が出ることになります。


posted by 乙 at 14:40| Comment(4) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする