乙が特におもしろいと思ったのは、5章「今、知らないと絶対損する「税金と保険」」でした。世帯分離の効果、その具体的な方法など、乙が知らないことがたくさんありました。
5章の細目次は以下の通りです。
1 税金をタダにする
2 子供の税金を安くする
3 健康保険料をタダにする
4 日本一の名医に診てもらう方法
5 高額療養費制度のうまい使い方
6 医療費・介護費が半減する「世帯分離」とは何?
知識の有無で損したり得したりというのが日本の現状のようです。
著者がなぜこのような知識が豊富なのかというと、奥付の著者紹介を読んで納得しました。「1948 年大阪府生まれ。団塊の世代だが、学生運動の経験ナシの高校卒。大阪と京都で小企業を2回転職、経理マンとして定年まで勤め上げる。」なるほどといった感じです。会社でもっぱら経理を担当していたならば、税金や保険に詳しくなることもわかります。
本書を読んで、老後に海外で生活するよりも、国内で生活したほうがいいかもしれないなどと考えてしまいました。それくらい、日本という国は、老後に豊かな生活ができる国なのです。
60歳前後の定年を迎える(た)人に読んでもらいたい好著です。