2013年04月27日

吉田繁治(2012.10)『マネーの正体』ビジネス社

 乙が読んだ本です。「金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと」という副題が付いています。
 副題に引かれて、読み始めましたが、中身はマネー入門ということで、まさに「マネー」とは何かを論じています。歴史的な観点も入っており、世界のあちこちの実例を取り上げつつ、多面的にマネーを見ていきます。
 第6章「21世紀の新しいマネー 巨大デリバティブはどこへ向かうのか?」では、デリバティブを「新しいマネー」ととらえている点がおもしろかったです。デリバティブは新しいマネーなんですね。確かに、そういわれればそうも見えます。それを作り出すことができたアメリカは、ある時期だけ見れば、無から有を作り出したことと同じで、金融で大儲けをしたといえそうです。
 第7章「われわれのお金はどこへ、どう流れているか」は、資金循環表などを用いて個々人のマネーが全体としてどんな動きになっているかを述べます。日本の財政破産の問題も扱われますが、たとえば、約30%ご破算になる程度のことであり、若い人にとってはむしろ希望を与えることかもしれないと述べています。マクロに見ればそういうことかもしれません。30%のご破算というと、あまり大きな問題ではないような気がしてきました。だって、株価が下落すれば資産の30%くらいは吹っ飛んでしまうことがあるでしょう。その程度のことで日本が再生するなら、一度財政破産をやってみてもいいかなと思います。
 ともあれ、本書を読んで「マネー」について、改めて考え直すきっかけになった気分です。
 投資家は、どんなことがあろうとも、最善の道を進まなければなりません。本書は、そういうことを考えるための基礎知識が得られるといったところでしょうか。


タグ:マネー
posted by 乙 at 08:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月26日

MRI に対して証券取引等監視委員会が処分

 新聞記事などで大きく報道されました。MRI に対して証券取引等監視委員会が処分の方針だそうです。
http://digital.asahi.com/articles/TKY201304250671.html
から一部引用します。
 資産運用会社「MRIインターナショナル」(本社・米ネバダ州)が、日本国内の顧客から預かった資産約1300億円を運用せず、財務局にもうその事業報告書を提出していた疑いがあることが25日、証券市場関係者の話でわかった。資金の大半が失われている可能性があるという。
 証券取引等監視委員会も、立ち入り検査などを通じてこうした疑いを把握しており、26日にも金融商品取引法違反の疑いで行政処分をするよう、金融庁に勧告する方針だ。
【後略】

 MRI の MARS 投資については、乙も以前ブログ記事で書いたことがあります。
2006.2.22 メディカル・アカウント・レシーバブル投資商品「MRI SERIES SELECT A」
    http://otsu.seesaa.net/article/13588603.html
自分なりに検討した結果、乙は納得できなかったので、投資は見送りました。
 そういう昔の(乙にとっては「昔」です)金融商品がこんなことになるのですね。
 時間は、その金融商品がどんなものかを見事に示してくれます。10年後、あるいは20年後、その投資先がちゃんと生き残っているでしょうか。
 乙も失敗したケースがあるので、大きな顔はできませんが、詐欺や破綻のニュースを見ると、昔検討してやっぱりやめておこうと思ったようなケースがかなりあります。
 どんなものに投資するべきか。あるいは投資するべきでないか。
 いろいろ考えさせられるニュースでした。
タグ:MRI
posted by 乙 at 07:27| Comment(2) | TrackBack(0) | その他の投資 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする