2014年01月16日

NISA と積立

 乙が、山崎元氏の「山崎元のマルチスコープ NISAスタートの多難を案じる」
2014.1.15 http://diamond.jp/articles/-/47114?page=2
を読んでいると、「投資資金が全くない方ならともかく、NISAに積立投資は向かないので注意してほしい。理由は、せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまうからだ。」と書いてありました。
 NISA が積立投資に向かないというのは、ちょっと驚きました。なぜならば、乙は今年から NISA 口座での積立投資を考えていたからです。
 たとえば、検索エンジンで「NISA 積立」と入れて検索すると、NISA で積立投資をすすめる記事がたくさんヒットします。その中で、NISA に積立投資は向かないと主張する山崎氏の意見は、かなり特異であるように思えます。
 なぜ、山崎氏は NISA での積立投資をすすめないのでしょうか。
 理由は、上記のように「せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまう」と書いてあります。つまり、1年の最初に100万円投資すれば、1年間(12ヶ月間)まるまる投資期間になるのに、毎月 83,000 円ずつ投資していくと、1月分は12ヶ月投資できるのに、12月分は1ヶ月しか投資できず、全体では投資期間が 6.5 ヶ月になってしまうというわけです。
 この話は、
2013.5.23 http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130523/ecn1305230711002-n1.htm
にも(同じく山崎氏ですが)書いてあります。
 理論上は、山崎氏が正しいと思います。NISA であろうとなかろうと、100万円が手元にあるときに、それを現時点で一括して投資することと、83,000 円ずつ積立投資することは、どちらが有利ということはありません。株価のようなものは、平均すれば、値下がりするよりも値上がりしていく傾向が強いとすれば、一括投資の方が投資期間が長いので有利ということになります。
 しかし、話はそれだけでは終わりません。
 サラリーマンに典型的なように、毎月なにがしかの定期収入があって、その一部を投資に回す人の場合は、一括して投資するよりも、毎月の積立投資の方が投資資金の捻出が簡単で、普通預金の口座残高が急減することがなく、投資の手間が少なくて済む(これは微妙ですが)というメリットがあります。
 そんなことを考えて、乙は、NISA でも積立投資をしようと考えています。

 なお、NISA の積立投資には、竹川美奈子氏の指摘する問題点
2013.7.24 http://blog.goo.ne.jp/m-takekawa/e/0db7d1a8a1d77f89d893cc71b40ab762
もありそうです。
 こちらは、各金融機関ごとの「対応」の問題かもしれません。今の段階では、乙は何とも判断できません。
ラベル:山崎元 積立 NISA
posted by 乙 at 05:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月13日

「長寿ファンド」に人気?

 乙が日経新聞の電子版を読んでいて、「あれっ?」と思ったことを書きます。
 2014.1.13 7:00 発信の「「長寿ファンド」に人気、国内投信ランキング」
http://www.nikkei.com/money/fund/clip.aspx?g=DGXNASFK0600X_06012014000000
という記事があります。(有料会員限定記事ではありませんので、自由にアクセスできるようです。)
 これは、資金純流入額ランキングを紹介する記事です。資金純流入額は、設定額(投資家による購入額)から解約額(投資家による売却額)を差し引いた額です。つまり、簡単に言えば、(2013年に)よく売れた投信は何だったかを見ようというわけです。
 「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が第1位で、以下、15本の投信が純流入額順に並んでいます。そして、「「長寿ファンド」が売れる傾向が強まっていると言える。」という結論に至っています。
 この記事を読んで、乙が疑問に思ったのは以下の2点です。

(1)15位までのランキング表に各投信の設定時期が書かれていない。
 表には、必須事項として、順位とファンド名/投信会社名、そして資金純流入額が書かれていますが、その他に、純資産総額、過去1年間の騰落率、信託報酬、R&Iリスク分類、R&Iファンド分類が載っています。
 しかし、乙は、何よりも最初の設定時期を書くべきだろうと思います。そうしないと、記事本文の主張(というか解釈?)「長寿ファンドに人気がある」を裏付けることができないではありませんか。
 こういう重要事項を省略してよしとしている新聞社の態度に大いに疑問を感じます。

(2)長寿ファンドであっても、資金純流入額が大きい。
 1位のファンド「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」を例にしますが、純資産総額が1兆457億円に対して、資金純流入額が4148億円です。資金純流入額は過去6ヶ月分のデータだそうです。半年で純資産総額の4割もの資金純流入があるということです。ものすごい勢いで資金が流入しています。これで「長寿ファンド」と言えるのでしょうか。
 長寿ファンドといえば、資金を入れたらずっとそのままにして5年、10年、20年と運用を続けるというイメージですが、そんなことは実態と大きく違っています。半年で4割の資金の流入です。
 他の14ファンドを見ても、それぞれ資金の流入が激しいように思います。考えてみれば、激しいからこそ、よく売れたランキングに入っているわけですが。
 このあたり、もっと掘り下げた分析を行わないと、意味がないように思えます。

 経済紙を自称する新聞でこんなレベルの記事しか書けないのかと思うと、残念です。
ラベル:投資信託 長寿
posted by 乙 at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする