2008年08月29日

金利差と為替レート(1)

 乙は、高橋洋一氏の『霞が関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』を読んだとき、
2008.8.19 http://otsu.seesaa.net/article/104970946.html
「金利が高くなると為替は円高になる」とあったことで、疑問に思いました。
 この件について、再度、考えてみました。
 WWWで検索すると、高橋氏と同じように「金利が高くなると為替は円高になる」という説がたくさん見つかります。代表的なものとして、以下の3つを挙げておきます。
http://moneykit.net/from/topics/topics57_01.html
http://session343.jp/main/knowledge/advance/02.html
http://www.business-i.jp/print/article/200704180013o.nwc
簡単にいえば、金利差があると、高金利国の通貨が買われ、その通貨が高くなるというわけです。
 その反対に、円が低金利になっているので、円安なのだという説もあります。
http://www.best-investor.com/fx/topics13.html
 これは、上述のものと同じ主張ととらえてもいいでしょう。
 どうも、このあたりが一種の合意事項のようです。

 乙が持っている藤巻健史氏の本も見てみました。
 『マネーはこう動く――知識ゼロでわかる実践・経済学』
2007.8.24 http://otsu.seesaa.net/article/52516511.html
では、p.140 で、円の金利は超超超低金利だから、超円安は当たり前で、超超超円安でないとおかしいと書いています。しかし、一方では、pp.143-144 で、金利差が開くと(ドルが高金利で円が低金利であれば)先物取引で将来のドルが安く買えるという話も出てきます。つまり円高に振れるということです。
 基本は、為替レートはわからないということのようです。
 同じく、『藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』
2006.6.18 http://otsu.seesaa.net/article/19423811.html
では、第1章「為替のマーケット」の pp.29-36 で、先物取引で、ドルの金利が高く円の金利が安いならば、円高になることを説明する一方、p.56 では、日米の金利差が開くとドルの買い要因になる(だからドル高になる)という説明も出てきます。一見矛盾する説明がなされています。

 ん? 何だか、わからなくなってきました。
(以下、明日に続く)
posted by 乙 at 06:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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