2008年08月31日

金利差と為替レート(3)

 昨日の記事
2008.8.30 http://otsu.seesaa.net/article/105715608.html
の続きです。

 ここのところ、金利差と為替レートの関連を考えていますが、この問題に関して、FX(外国為替証拠金取引)では、比較的話は簡単なようです。
 FX関連では、アメリカが高金利、日本が低金利の場合、為替レートは円高方向に動くとしています。
http://nikkeimoney.jp/gaika/school/old/kawase60.html
http://www.adpweb.com/eco/eco4.html
http://www.adpweb.com/eco/eco5.html

 為替ヘッジの話も、FXと同様です。
http://www.nomura-am.co.jp/basicknowledge/mame/15_kawase/index.html
http://www.nomura-am.co.jp/basicknowledge/mame/15_kawase/01.html
 金利差を考えると、円高だというわけです。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa1091144.html
は先物の話ですが、同様です。

 以上見てきたように、金利差と為替レートをめぐっては、いくつかの立場から違った主張がなされています。相互に矛盾しているので、これらの清濁を合わせ飲むわけには行きません。
 しかしながら、両者の関係を一番スムーズに説明しているのは、FX、為替ヘッジ、先物の話です。理論的に一番はっきりしています。通貨間に金利差があれば、高金利の通貨は通貨安に、低金利の通貨は通貨高になるというものです。
 一部の人は、これと逆の主張をするのですが、
2008.8.29 http://otsu.seesaa.net/article/105661673.html
金利差があると、高金利国の通貨が買われ、その通貨が高くなるという考え方は、どうもおかしいと思います。たとえば、豪ドルが高金利である場合、単純に高金利を求めて豪ドルに資金が集中したら、豪ドルがさらに高くなって二重に儲かるということがあれば、単純明快な投資話であり、みんながそういう投資をするのではないでしょうか。なぜそうならないかと考えれば、豪ドルが(円に対して)安くなり、結果的に儲かるかどうかわからないからではないでしょうか。
 そして、FXにおけるスワップポイントにしても、先物の為替レートにしても、現に、高金利の通貨が通貨安になることを前提にして動いています。
 乙は、ことを単純化して考えれば、「通貨間に金利差があれば、高金利の通貨は通貨安に、低金利の通貨は通貨高になる」ということだと信じます。
 これで、とりあえず、乙なりの結論にたどり着いたように思います。


posted by 乙 at 03:23| Comment(3) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
金利差からだけ評価するとそうなりますが、実際の為替レートは他にも購買力平価、貿易収支ほか実需の取引、国家の成長期待、信用度などなど様々な要因で動くのでしょう。

http://dbfunds.db.com/Dbv/index.aspx
Deutsche Bank G10 Currency Future Harvest Index
というインデックスがあり、それに連動したETFでは、
PowerShares DB G10 Currency Harvest Fund (DBV)
というものが出ています。
日本語での概要は、マネーゲーム&ボードゲームというページに
http://www.net-player.com/m_g/2007/04/db_g10_currency_harvest_fund_d.html
のページにまっきーさんが書いています。
高金利通貨をロングして、低金利通貨をショートする(別のところでたしか2倍ぐらいのレバレッジをかけている、とあったと思いますが)、という戦略でかなりの高リターンをたたき出しています。ただ、最近1年はインデックスで-3.79%です。やはりサブプライムローンによる情勢の変化、トレンドの変化があると、マイナスになってしまうのかも知れませんが。

ただ、金利差のみで為替相場が動かなければ、そこに収益機会があるのかも知れませんね。
Posted by くま at 2008年08月31日 09:55
いつも楽しく読ませていただいています。

素人考えですが

(1) 金利差の拡大で、金利差狙いで高金利通貨が買われ、高金利通貨は高くなる。

(2) マネーサプライの増加率の多い通貨は、通貨が過剰となりがちゆえ、価値が下がる。この場合マネーサプライの増大でインフレが生じ、名目金利がインフレ率を織り込むことで高金利となるケースが多い。

(3) 経済が活発で投資フロンティアが多い国では資金需要が強く金利が高く、資金需要でその国の通貨が買われるので通貨高となる。

(1)(3)と(2)は逆方向に作用し、(2)でマネーサプライを増加気味にすると景気が刺激され経済が元気になり(3)の経路が作用したりするので、為替は難しいと感じます。
Posted by ゲリラ1号 at 2008年09月01日 09:06
くま様、ゲリラ1号様
 コメント、ありがとうございます。
 もちろん、為替レートは、金利差だけで決まるものではないと思っています。
 しかし、そういったことで「むずかしい」と言っているだけではよろしくないと思いました。
 そこで、できるだけ単純化して考えてみました。
 くま様のおっしゃるように、実際の為替レートがさまざまな要因で動くからこそ、そこに収益の機会があるというのは、まさに為替トレーダーの考えるところで、彼らはそのために存在するといっても過言ではありません。
 もちろん、乙が「為替を読む」なんてことはできませんが、ともあれ、この問題を何とかしないと、自分のスタンスがふらついてしまうので、自分なりに考えてみたまでです。
 この結論が正しいかどうかは、何ともいえません。
Posted by at 2008年09月01日 09:48
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