オリンピックが行われた北京は、まあ中国で一番進んだ都会ということになるでしょうね。(上海の方がもっと洗練されているような気もします。)
最近、気が付いたのですが、ネット内で、農村部の生活事情を記述した統計調査があります。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=0226&f=business_0226_011.shtml
に概略が記述されています。
それによると、「簡易式トイレ利用やトイレが全くない農家が西部地区では5割を超える」となっています。トイレなしで用を足すにはどうするのか、乙には想像もできませんが、ノグソしかありませんね。女性も当然です。
水洗トイレの普及率は、全国平均で 12.6%、東北地区は 1.3% だそうですから、この面でもまだまだこれから改善の余地があります。もっとも、「農村部では一戸建てが普通。そのため、東北地方の農家が水洗式トイレを作る場合、厳寒期の凍結防止策が難しいとの見方がある。」というのは知りませんでした。いわれてみればその通りです。実は、トイレに暖房を用意しなければならないのですね。まずはそれが先決です。
また、この記事中に「ただし、西部地域は人口密度が極端に少ない遊牧地域や半遊牧地域も多い。このような地域では、し尿の排出量に比べて自然の浄化能力の方が大きいので、衛生面からはトイレを作る必然性が乏しい。」とあり、日本人の常識でものを見てはいけないということもわかりました。
炊事の燃料に木の枝(柴)や草を使う農家が全国平均で 60.2%、東北地区では 88.2% ということですから、炊事の苦労も大変でしょう。生活にはきびしいものがあることが想像されます。日本では、スイッチ一つでガスか電気で調理できるのが普通ですから、こういう生活はキャンプなどでしか経験できないでしょう。
乙は、以前、北京に数ヶ月間滞在したことがありますが、ときおり、仲間と一緒に、バス旅行と称して郊外の観光地などに出かけました。「明の十三陵」のような超有名観光地はトイレはかなりマシでしたが、そう有名でもないところでは、トイレ事情が、それはそれは大変なもので、(ちょっとここに具体的に書くのははばかられます)日本人はホテル以外では用を足せないだろうと思いました。
トイレを見ることで、その場所の経済水準などは一目瞭然です。北京市でオリンピックを機にトイレの改装が相次いだのは当然かもしれません。
中国全土に清潔な水洗トイレが普及するのはいつごろになるのでしょうか。
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