しかし、人民元に投資することがそんなに有利でしょうか。
投資の世界では、誰かがボロ儲けできることはないとされています。それはそうです。そういう手段があれば、大量の資金がそれに向かって流れ込んでくるからです。
ところで、人民元が高くなることは、多くの人が認めることでしょう。だとしたら、現段階で人民元に投資しておくのが一番いい方法ではないでしょうか。こんなにも有利な投資先があるのに、世界の投資家は何を躊躇しているのでしょうか。
実は、そう煽っておいて恐縮なのですが、人民元が上昇していることについては、もう少し検証が必要です。
もしも人民元投資をするなら、たとえば、代行業者を使えば日本にいながらにして人民元口座が開設可能なようです。
http://www.skyclub.jp/?gclid=CPiYttuNvZUCFQcnbwodInkSQw
によれば、人民元の中国銀行口座を開設できるということです。
このようなことから、乙なりに考えてみました。
人民元投資は本当に有利なのかということです。
人民元が高くなっていることは、2005年7月の改革以降、いろいろと話題になってきました。ネットで検索すれば、山のような記事が出てきます。ごく一部を以下に示します。
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2008-04/15/content_14957934.htm
http://news.searchina.ne.jp/topic/148.html
http://www.people.ne.jp/a/02e27492eee44c1f8cfede1c3c0bf32a
http://jp1.chinabroadcast.cn/151/2007/12/28/1@109718.htm
http://japanese.cri.cn/151/2007/05/21/1@93823.htm
http://japanese.cri.cn/151/2006/09/20/1@74061.htm
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000019-scn-cn
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/issue/0492.pdf
さて、ここでの問題は、人民元の上昇は対米ドルの場合に限定されているということです。どんな感じか、wikipedia のグラフを見てみましょう。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/c/c3/CNY-USD_v2.svg
この間、米ドル〜円の相場は、いろいろな事情を反映して、複雑に動いています。
ということは、日本円を中心に考える投資家にとっては、人民元は必ずしも高くなっていないということです。人民元が高くなっているのは、米ドル中心に考えることができる人なのです。乙は、日本に住んでいる一個人ですから、人民元投資は、当面あまり積極的になれません。
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こんにちは。人民元が急騰しています。というより、ユーロが急落しています。私はこの動きは構造的なものであり、今後ユーロは一時もちなおしたとしても、長期では凋落傾向にあると思います。いずれにせよ、これからは本格的に輸出先、投資先もある程度分散させてリスク管理を強化する必要があると思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
いつも勉強させていただいております。
業務で中国に出張する事が多く個人にて現地での預金を実施しており、投資の手段としては有望なのではないかと思います。
米ドルに対してレートが上昇しているということから
他の海外ファンドに米ドル建てで投資する事と比較した場合、
元高になった分だけリターンが上乗せされるという考えでいます。当然の事ながら定期預金としての利率も5.4%(3年定期、現地での利息に対する課税は5%)と悪い数値ではないと思います。
リスクとしては
1.長期での元高が続くか?
2.現地銀行の破綻
3.資金の引き上げ
(UNION PAYカードでの引出し)
がありますが、海外投資先の一つとしてば数年単位での運用はありかと思います。
業務で中国出張が多い人は、現段階でも人民元預金は「あり」だと思います。
確かにリスクはありますが、それほど大きなリスクではないように思います。
乙は、あまり中国と深い関係がなく、以前、数ヶ月滞在した程度なので、まあ人民元投資は見送ろうという程度の話です。