乙は、もともと、海外の格安航空会社(LCC)に興味がありました。
2008.2.18 http://otsu.seesaa.net/article/84564177.html
本屋さんで見かけて、その話が書いてあると思って、買ってみました。しかし、それは乙の思いこみでした。
第1章は「いま、空の旅はここまで安くなった!」で 54 ページほどありますが、ここがLCCの話です。p.19 には、シンガポールからプーケット行きが約70円という格安チケットの話が出てきます。この点では、タイトルに偽りなしです。
第2章は「航空業界が取り組むエコと最先端技術」です。最近の飛行機がどんなものかを述べます。けっこう豪華になっているんですね。
第3章は「問題だらけ!? 日本の航空事情」です。LCCの話もちょっと出てきますが、主として空港をめぐる日本の政策のおかしさを論じます。
第4章は「空を知れば世界がもっと近くなる!」で、個人的に「開国」していこうと主張します。ある種の海外旅行のススメのようなものです。
というようなわけで、全体として航空業界の問題を探るような本でした。
本文187ページですから、第1章のLCCの話が3割以下しかないわけで、最近流行の「タイトルで人目を引いて買わせよう」という本のように思えます。
乙の気持ちとしては、タイトルは本1冊の内容の要約であってほしいと思うのですが、このころは(特に新書で)そうでもないタイトルのつけ方が多くなってきたようです。残念な傾向のように思います。
本というものは、売れてなんぼのものですから、売れるようなタイトルを付ける出版社側の論理はよくわかるのですが。
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