いろいろなものの原価を論じています。原価が安いもの(さらには無料のもの)が儲かるわけで、その典型がおみくじなので、それをタイトルにした本です。
さまざまな商品の実例が挙げられます。著者は何でも原価を考える流儀のようです。
集客商品と収益商品の区別なども説明されます。
また、各種手数料や代行業などがいかに儲かるかが示されます。
この本を読むと、世の中のビジネスがいかに不平等かがわかります。
ビジネスチャンスがどこにあるのかを考える上でおもしろい本ですが、実践はそれなりにむずかしいことでしょう。本書を読むと、何となく儲けのネタを考えて起業してみたくなってしまいます。しかし、普通に考えて儲かりそうなところにはすでに先行例があるわけですから、そのままうまく行くとは限りません。
新しいビジネスを立ち上げるとなるとやっぱりそれなりに大変です。
いろいろと考えさせる本です。
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