2008年10月10日

AIGとリーマン・ブラザーズの経営者の高額報酬

 日経新聞10月8日の夕刊6面「ウォール街 ラウンドアップ」に興味深い記事がありました。
 以下、一部引用します。
 ウォール街の巨大金融機関は一体何を誤ったのか。米下院の政府改革・監視委員会が6日から、この疑問に迫る公聴会を開いている。7日は保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)のサリバン元最高経営責任者(CEO)が呼ばれ、厳しい追及を受けた。
 質疑では、経営危機の原因を作ったデリバティブ(金融派生商品)子会社の前社長に、AIGが今でも1億円の月給を払い続けていることが明るみに出た。この前社長、ジョゼフ・カッサーノ氏は8年間の在任中の報酬の合計額が約300億円。【中略】
 6日に公聴会に呼ばれた証券大手リーマン・ブラザーズのファルド前CEOも 2000 年からの在任中に約350億円近い報酬を手にしたことが厳しく批判された。

 乙は、以前からアメリカの経営者の報酬は高額だと聞いていましたが、これほどとはさすがに驚きました。日本ではありえないと思います。
 経営者の報酬がいくらであるべきかというのは難しい問題で、それぞれの会社(の株主)の判断に任されているともいえます。しかし、こういう会社の株主たちの気持ちは、きっと複雑でしょうね。
 リーマン・ブラザーズは、結局破綻したわけですから、株主たちは大損害を受けたわけです。そういう中で、過去の話とはいえ、CEOが350億円もの報酬を受け取っていたとなると、株主たちの心中は穏やかならぬものがあるはずです。
 こんなふうに、会社が破綻しても、CEOは高額の報酬をもらったままで辞めることができるなら、それは誰だってハイリスクを目指すに違いありません。だって、ハイリスクなやり方をして会社が大きく儲けられれば、その中のいくぶんかは自分のものになりますし、会社が潰れてしまったなら「はいさようなら」で個人の損失はゼロにできます。
 ということで、こんなことを認めたままならば、多くの企業でハイリスク経営が蔓延してきます。それはつまり、アメリカ経済全体がハイリスクになるということを意味します。それでいいのでしょうか。
 今回の恐慌並みの大事件は、さまざまなことを考えさせてくれます。


posted by 乙 at 04:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連の話題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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